男女の「セックス観」は全然違うって本当?
男と女ではセックスに対する意識が違う?
男性と女性では物の見方に違いがありますが、その中でも特に、セックスに対する意識には大きなギャップがあると言わざるを得ません。とはいえ、どちらの考え方が正しくて、どちらの考えが間違いということではありません。
セックスに対して求めるものがそもそも違うのです。その違いに気付いた時、大きなショックを受ける場合もあります。なので恋人同士であろうと、「男女ではセックス観が違う」ということをあらかじめ理解しておくことが必要です。
セックス観のズレが原因で別れる場合も
セックスに対しての考え方が違うことで、恋人関係にヒビが入る場合も多々あります。たとえば、男性は快楽重視なのに対して、女性はムード優先で非協力的だったり、女性はスキンシップを多く求めるのに対し、男性は自分のクライマックスを重視するなど、男女のセックス観のズレが原因で、うまくいかなくなるカップルはたくさんいることでしょう。
男女それぞれのセックス中の心理《男性編》
自分のものにできたという満足感
「やったー!自分のものになった!っていう気持ちはありますね。彼女が本当の意味で僕のものになった気がして、満足感がありました。ただ、その気持ちは彼女との初めてのエッチの時だけ。後は、エッチの回数を重ねるごとに違う感情になっていきます」(23歳/男性)
自分のものにできたという満足感を覚えた、という意見です。男性は、お付き合いする彼女のことを「自分だけのもの」と感じたい人が多いようです。そして、ここで注目したいのは、この心理は最初のエッチの時だけという点です。その後は、次からの項目のような、違う心理に変化していくようです。
受け入れられたと感じる
「彼女とのセックス中にいつも思うことは、僕のこと受け入れてくれているってことですかね。セックスする時はいつも、僕がムラムラした時。彼女から要求してくることはまずないから、僕がセックスしたいタイミングでしてることになります。これって、彼女が受け入れてくれてる証拠ですよね」(27歳/男性)
彼女とのセックスがいつも男性の誘いから始まる場合、受け入れられたと強く感じるのではないでしょうか。男性がどれだけ求めても、彼女の同意がないとセックスできませんよね。ですからこの意見は、男性目線で考えるととても納得のできるものといえます。
相手の女性を満足させたい
「どんな関係性の女性とセックスする時も、いつも考えるのは、相手を満足させたいということですね。相手の女性に気持ち良くなってもらうことが、男の使命じゃないかと思います。
もちろん自分も気持ち良くなりたいけど、それより気になるのは彼女の反応ですね。男はつい、ひとりよがりのセックスをしがちだけど、それはダメだと思う」(26歳/男性)
自分よりも女性の気持ち良さを優先しているという意見ですね。男性はセックスの時、自分の快楽を突き詰める人と、女性に快楽を与えたい人の、2通りのタイプに分かれるようです。
早く出してスッキリしたい
「自分がセックスの時考えてることは、一刻も早く出したい!ってことかな。彼女には絶対いえないけど、男って射精の時が一番気持ちいいんですよね。だから、早く出してスッキリしたいのが本音です。
でも、入れてすぐ出しておしまいなんて彼女に申し訳ないから、やるべきことはちゃんとやってます」(24歳/男性)
本音では早く射精してスッキリしたいという意見です。男性によりけりですが、こんな意見ももちろんあります。とはいえ、そう思っているだけで、実際にはそのように振る舞ってはいないそうです。
自分好みのプレイで気持ち良くなりたい
「セックス中にいつも思うことは、自分好みのプレイがしたい!です。セックスでやりたいプレイができれば、やっぱり気持ちがいいですから。
だからなるべく彼女にもそれに応じてもらえるように、さり気なく誘導してます。その結果、彼女も気持ち良くなってくれれば問題ないでしょう」(30歳/男性)
自分の好みのプレイで気持ち良くなりたいという男性です。セックスにとても積極的な男性なのでしょう。自分の希望を通すだけではなく、しっかり彼女にも快楽を与えることを意識しているそうです。
支配したい
「僕がセックス中に考えていることはたった一つ、『支配したい』です。Sの気質が強いので、彼女を自分の思いのままにすると、本当に気分がいいんですよね。
だから、セックスでしたいと思ったことは絶対にします。自分がしたいようにするから、気持ちいいのは当然なんだけど、従ってくれる彼女にも興奮しちゃいますね」(25歳/男性)
男性は、好きな女性に対して支配の感情をぶつける人が多いようです。この男性も、そんな考えがあるようです。そして彼女が従ってくれる姿を見て、興奮を高めるのでしょうね。
男女それぞれのセックス中の心理《女性編》
幸せを感じる
「彼とのセックスでは、いつも幸せを感じてます。愛撫されている時や、挿入の瞬間なんかはとても幸せって思いますね。私の場合は、気持ち良さはあまり関係ないかな。セックスで彼に触れられる、愛されること自体が大事だと思ってます」(23歳/女性)
女性のセックス中の心理で最も多いのが、「幸せを感じる」という意見です。女性はセックスにおいて、男性からの愛情を求める傾向があります。ですから、セックスの行為で触れられることそのものが、愛情の表れのように感じるのでしょう。
独占欲を満たすことができる
「エッチの時は、彼を独占してるっていううれしさでいっぱいになります。一生懸命に私を求めてくれる彼を見てると、そんな気持ちになるんですよね。女性はそう考える人が結構多いと思いますよ。エッチの時は、彼は私のものだ!って心が満たされます」(21歳/女性)
セックス中の女性の心理で次に多く見られるのが、「独占欲が満たされる」ということでしょう。たしかに男性は、セックスの最中は脇目もふらず彼女を求めますよね。そんな姿を見ると、彼をひとり占めできた気持ちになるようです。
愛されていることを実感する
「私の彼はセックスでとても優しくしてくれるんです。無理なことは絶対に言わないし、私が嫌がることは絶対にしません。そんなふうに優しく扱ってもらうから、愛されていることをいつも実感しています。
私はセックスの気持ち良さも大事だと思ってるんですが、優しく扱われると、愛されてる実感と同時に気持ち良さも高まってる気がしますね」(26歳/女性)
女性は「大事に扱われること=愛されること」と解釈する傾向にあります。たしかにその考えは間違いではなく、彼女を大事に考えているからこそ、この彼氏は無理強いをしないのでしょう。肌を通してそんな彼の気持ちが伝わると、愛されている実感が湧くのは納得ですね。
気持ちが満たされ落ち着く
「セックスで満たされるのは、彼に愛されていると思うから。そして、セックスで満たされると落ち着くことができるんです。彼との仲があまりうまくいっていない時期に、そんな自分の気持ちに気が付きました。だからセックス中は、満たされるのはもちろんのこと、リラックスした気分にもなっています」(22歳/女性)
気持ちが満たされるのはもちろんだけれど、そのことによって落ち着いた気分になるという女性です。興味深い意見ですよね。よく、セックスして仲直りするカップルもいると聞きます。その理由も、この女性と同じ心理ということが考えられますね。
男性の果てる姿を見ると満足
「私の身体を求めて彼が果てていくのを見ると、とても満足感を感じます。性的な欲求を私で解消してると思うと、嬉しくてしょうがない。もっと求めてくれてもいいよ!って思います。きっと彼を自分のものって強く感じられるのが、エッチなんでしょうね」(20歳/女性)
自分の身体によって、性的な欲求を解消している彼を見ると満足という女性です。これは一見、女性が受け身になっているような気もしますが、その心理の裏には、女性のSの要素も見え隠れしているでしょう。
「与える喜び」を感じる
「彼とのセックス中は、いつも『与える喜び』を感じています。なにを与えているかって聞かれると、一つじゃないから難しいんですが…。たぶん、求める彼がいて、それに応える私がいることが『与える』って心理に繋がるんだと思います。そう考えると、私にとってセックスそのものが与えることになるんです」(27歳/女性)
セックスで「与える喜び」を感じるという意見です。ある意味、母性に近い気持ちなのでしょうね。これといったことはいえないけれど、求められ応えることがそんな心理にさせるのでしょう。
男女それぞれのセックス観《男性編》
異性のセックス観について、すべて納得するのは難しいですが、心構えとして知っておくのは大事なことといえるでしょう。
男性にとってセックスは快楽を得るもの?
男性にとってのセックスは、単に性的な快楽を得るための行為と解釈してしまいがちです。それもあながち間違ってはいないのですが、必ずしもそれだけではありません。男性といえども、セックスにおいてのプロセスが大事な時もあります。
その証拠に、特に好きでもない女性をセックスの相手とした場合、物理的に勃起しないなどの事態が起こります。これは、男性でも心的な要素がセックスと深く関係している証でしょう。
ただし、男性は好き嫌いの感情とは関係なく、快楽だけを目的としたセックスもできるという側面があります。ですから、「性的な興奮=好きな気持ち」ではないということも、理解しておくベきといえるでしょう。
承認欲求を満たす行為
承認欲求とは、自分の価値を示したい、人に認められたいなどの感情です。承認欲求が強い男性の場合、セックスの時に彼女の反応を見て自分の承認欲求を満たしたいという考えがあるのです。
彼女が気持ち良さそうにしてくれると、自分のプレイが彼女に受け入れられていると強く感じ、自分の存在価値を再認識します。そのことで、心が満たされていくのでしょう。
子孫を残すという本能
一説によると、男性には生まれ持って「子孫を残す本能」がインプットされています。その証拠に、疲れたり体力が消耗している時ほど、自分の種を残すべく性的な興奮が高まり、勃起しやすくなる場合があるのです。この現象は、精神的なものとは違うということがいえます。
男性はこのことをよく理解しているので、「子孫を残す本能に従っている」というセックス観を持つ男性は少なくないでしょう。
物理的に「溜まる」から出したい
男性の身体の中では、毎日精子が製造されます。ですから、ずっと身体の外へ放出しないでいると、物理的にその精子は溜まっていくのです。なので、「精子を放出するため」というセックス観の男性も中にはいるでしょう。
ちなみに、精子が溜まると出したいと感じるのは、セックスがしたくなる性欲とは全く異なるものなのだそう。これは「射精欲」といって、単純に溜まってしまうから出したくなるだけのもの。なので「性欲」と「射精欲」は別物と解釈した方がいいでしょう。
男女それぞれのセックス観《女性編》
セックスはスキンシップの一つ
ほとんどの女性は、セックスをスキンシップの一つと考えています。スキンシップというと、身体に触れる、寄り添うなどが最初に思い浮かびますよね。このことから、なんとなくライトな感じがしてしまいますが、そうではありません。
女性にとって、スキンシップそのものが実はライトなものではないのです。好きな人でなければ触れたくない、触れられたくないものであるため、セックスについても同じような考えがあります。ですから女性にとってのセックスは、好きな人と触れ合うスキンシップの一つといえるのでしょう。
相手の愛情を確かめる方法
女性のセックス観として多いのが、相手の愛情を確かめるための方法であるという意見です。「どのくらい私を愛してくれているのか、セックスの場面で彼の気持ちを確かめたい」と考えている女性がほとんどといっても過言ではないでしょう。
ですから、気持ちいいかどうかは二の次なところもあります。もちろん女性でも、セックスで快楽を感じたい気持ちはありますが、それよりも男性の愛情を感じられるかどうかの方が大事なのです。
プロセスも大事
セックスそのものも大事だけど、そこに至るプロセスも大切だと考えている女性は多いです。ある意味、セックスに至るまでのプロセスも込みで、その全体がセックスだという捉え方をしていると理解してもいいでしょう。
そのプロセスには、当然セックスの後の男性のケアも含まれます。ですから、セックスでは十分な快楽が得られたのに、セックス後は彼氏が背中を向けてなんのケアもしてくれなかった…と残念な思いをすると、女性にとってそのセックスは気持ちよくないセックスになってしまうのです。
男性の愛情の深さ=気持ち良さ
女性の場合、セックスでの快楽の有無は、男性から愛情を感じるかどうかで大きく変わります。ですから、たくさん愛されていると感じることができれば、それが気持ち良さに直結するのです。
いうなれば、彼の愛情で心が満たされれば、多少彼のセックスの経験値が低くても、気持ちよくなれるということです。なので、どんなにテクニシャンな男性でも、愛情が感じられなければ、女性がオーガズムに達することは少ないといえるでしょう。
男女のセックス観の違いで起こる問題とは?
どちらかの浮気
男女でセックス観が違うと、結果的にどちらかが浮気に走ることは、避けられないのではないでしょうか。男性にしても女性にしても、今のパートナーとのセックスが気持ちよくない、または満たされないとなると、他の異性を求める可能性は高まります。
男性なら、彼女以外の女性に自分を受け入れてもらいたいと感じ、女性ならもっと優しい男性とセックスして満たされたいと思うのは、当然のことと言えるでしょう。
気持ちのすれ違い
相手のセックス観がどうしても理解できない、受け入れられない場合、どんどん気持ちがすれ違っていくことが推測できます。理解しようという気持ちを持ってお互いのセックス観を考えないと、ずっと平行線をたどったままになります。
そんな時は、男女の身体の構造に注目することをおすすめします。そうすれば、すんなりセックス観の違いを受け入れられるかもしれません。
快楽が半減する
セックス観がお互いに違うと、好きな相手のはずなのに、なんだかセックスが気持ちよくなくて、快楽が半減してしまう可能性は高まります。セックス観が違うということは、気持ちが一つではないということ。だとすれば、快楽が得られないのは当然の結果と言わざるを得ないでしょう。
セックスレス
セックス観が違うことで気持ちよさが感じられなくなってしまうと、パートナーとのセックスが次第に苦痛なものになってしまう危険性もあります。するとセックスの頻度は低くなり、セックスレスという最悪の事態を招くことになってしまいます。そうならないために、次の項目の対処法を試してみることをおすすめします。
男女のセックス観の違いを感じた時の対処法!
相手に歩み寄る努力をする
セックス観の違いを感じたら、歩み寄る努力をすることはとても大事です。相手のセックス観を知って納得できなくても構いません。せめて相手の考え方を知るだけでも、あなたのパートナーへの接し方は変わるはずです。
すれ違いを感じた場合はまず話し合いを
まず向き合って、お互いのセックス観について話し合うこともしてみましょう。セックスに関することですから、少々いいづらいこともあるでしょう。けれど、こればかりはいわなければ伝わりません。
一度セックスの頻度を低くする
一度セックスの頻度を低くして、冷却期間を置いてみるのはいかがでしょうか。ここで注意したいのは、改善を諦めてセックスレスにならないこと。お互いのセックス観を十分確認できたら、またすぐにセックスの頻度を元に戻しましょう。
こうして欲しいと素直に伝える
セックスのことに関しては、素直に相手に伝えることが恥ずかしく感じてしまいます。ですがセックス観の違いに気付いたら、自分の思いを正直に相手に伝えなければいけません。そうしてお互いの思いをすり合わせていくことが大事です。
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