セックスしない仲良しカップルが増えている?
もちろん不仲でセックスをしないのではなく、仲良しなのに「あえてセックスをしない」のです。セックスはカップル間のコミュニケーション方法の一つですが、なぜ仲がいいのにセックスをしないのでしょうか?その真相について、リサーチをしてみました。
セックスしないカップルは意外と多い?
いま、セックスをしないカップルが増えてきているのだとか。恋人同士になると、遅かれ早かれセックスをするものだというイメージがありますが、セックスをしない選択肢をとる人たちもいるのです。
セックスに対して嫌悪感があるなどの理由でセックスしないカップルもいれば、セックス以外の方法でコミュニケーションをとれば十分だと考えるカップルも。いまは、カップル間のコミュニケーションにセックスは必要不可欠ではない時代になってきているのかもしれません。
仲良しカップルがセックスしない理由とは?
セックスがあまり好きではないから
もともとセックスがあまり好きではないカップルは、「セックスをしない」という選択肢にたどり着きやすいです。セックスは誰もが好きな行為ではありません。むしろ嫌いだという人も中にはいるのです。
特に潔癖症の人は、セックスが好きではない場合が多いですね。セックスは、通常なら人に触られない場所を触ったり体液に触れたりする行為なので、清潔とは言いにくいでしょう。
また、恥ずかしいので好きではないという人もいます。人に見られたくない部分まで見られてしまうので、体にコンプレックスがあったり、極度の恥ずかしがり屋同士のカップルは、セックスをしない傾向にあります。
妊娠しないか心配だから
子供を作る予定がないカップルは、必ず避妊をします。しかし、避妊をしても100%妊娠しないとは限りません。その「万が一」が心配で、セックスをしないカップルもいるのです。このような傾向にあるのは、学生同士など、妊娠しても子供を育てる力がないカップルです。
しかし、社会人でも収入に不安があり、子供ができると困るカップルもいます。妊娠しても子供を育てられる環境が整っていないカップルは、100%確実に妊娠を避けるためにセックスをしない場合があるのです。
セックスしたいタイミングにズレがあるから
「セックスしたい」と思うということは、つまり性欲があるということですよね。性欲がなければセックスをしたいと思いませんし、したところで苦痛を感じてしまいます。カップルのどちらかが「セックスをしたい」と思っても、もう片方がそう感じなければ、したくない側に我慢を強いることになります。
ある調査によると、性欲を感じる年齢のピークは男女で違うと言われており、男性のピークが10代後半~20代にかけてなのに対し、女性は30代ころからピークを迎えると言われています。つまり、同年代のカップルだと、性欲のピークが異なることでセックスしない関係になる可能性があるのです。
仲良しカップルの場合、お互いに「したいタイミングがずれるなら別のことを楽しもうか」とポジティブな考えを持てるため、セックスをしなくてもさほど問題にならないことが多いのです。
セックスは結婚するまでしないと決めているから
一昔までは、結婚する前にセックスをするのは良くないこととされていました。結婚までは純潔を保つことが大切だと考えられていたからです。しかし、自由恋愛が主流の今の時代は、結婚する前にセックスすることを問題視する人はほとんどいません。
それでも「結婚前にセックスはしたくない」「セックスは結婚してからするもの」と考える人もいます。こういった考えを持つカップルの場合は、交際中にセックスすることはほとんどないでしょう。
趣味が忙しいから
今は多種多様な娯楽が存在し、ひとつだけでなく複数の趣味を掛け持ちしている人もたくさんいます。多趣味同士のカップルは、趣味を楽しむことに忙しく、セックスをする暇がないのでしょう。趣味を満喫することで心身が満たされているため、「セックスしたい」と思わないのです。
仕事が忙しいから
お互いに多忙な生活をしていると、心身の疲れからセックスをしたいと思えなくなってしまうことがあります。「仕事が楽しい」「もっと上を目指したい」など、仕事に対して向上心がある人は、仕事が忙しいのが理由でセックスをしないのでしょう。また、激務が続いているためにセックスをする体力が残らず、したいと思えない場合もあります。
出典:JBpress『なぜ男はかくも安易な妥協に走るのか』
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/3209
セックスしない仲良しカップルの特徴
総合的に見ると「信頼関係を築くことが大切である」ということわかります。では、信頼関係をうまく築き上げたカップルには、どんな特徴があるのでしょう。その特徴を真似すれば、今の恋人との関係やこれからの恋愛に役立つかもしれません。
長い付き合いがある
カップルになって長い月日が経つと、お互いに心から信頼し合える関係になっているでしょう。付き合い始めのころは「セックス=愛情確認の方法」ととらえている人が多い傾向にあります。
しかし、付き合いが長くなってくると、お互いに信頼し、愛し合っていることをしっかり理解できるようになってくるのです。「そばにいるだけで心地いい」「愛情表現の手段はセックスだけじゃない」ということに気付くことで、セックスをしなくても仲良しカップルでいられるのでしょう。
お互いが自立している
恋愛に依存している人の多くは、パートナーの愛情を確認するためのコミュニケーションがセックスに偏りがちです。一方、自立しているカップルは、「セックス以外にもコミュニケーション方法がある」「セックスが全てじゃない」という考えを持っています。
お互いが自立していて恋愛に依存していないため、セックスをしなくても良い関係を続けられるのでしょう。
言葉やスキンシップなどの愛情表現を多く使う
カップルの間では、しばしば「本当に愛されてるのかな?」という不安が出てくることは珍しくありません。それは愛情表現が不足しているから出てくる悩み。しかし、セックスをしない仲良しカップルは、そういった悩みとはほとんど無縁です。
なぜなら、日頃から「好きだよ」「愛してるよ」などの言葉や、キスやハグなどのコミュニケーションが充実しているから。するとお互いに「愛されている」と理解でき、セックスをしなくても仲良しカップルの関係を長く続けていけるのでしょう。
夫婦のような雰囲気がある
付き合いが長いカップルは、カップルというよりも、家族に近い間柄になっていることも多いです。すると、刺激的な付き合いよりも「安定して落ち着ける仲を維持したい」という気持ちが芽生えます。そのようなカップルはとても落ち着いた雰囲気を持っていて、誰が見ても「相性がいい」「気が合ってる」と感じられるでしょう。
なぜ家族のような認識になるとセックスをしないのかというと、性的に興奮しないからセックスをしないのではなく、「一緒にいて飽きない」「一緒にいて当たり前」と思う深い愛情を持っているからだと考えられます。
セックスしない仲良しカップルの本音とは?
セックスしなくても彼のことは大好き!
「恋人同士はセックスをしないといけないなんて決まりは無いです。セックスしなくても彼のことが好きだから、これは本当の愛だと思います。体が目的じゃないし、最初からセックスはしなくてもいいと思ってました」(23歳/女性/アルバイト)
こちらの女性が言うように、カップルだからといってセックスをしなければいけないという決まりは無いですよね。「体の関係がないから好きじゃない」というのは、体目的のような印象も受けます。本当に彼の人間性に惚れているのなら、セックスは必要ないのかもしれませんね。
元々性欲が少ないので今の関係に満足
「性欲がもともと少なく、セックスしたいと思うことがほとんどないので、セックスをしなくても良いといってくれる彼女の存在がありがたい。彼女も性欲があまり無いそうなので、お互いに今の関係に満足していますよ」(36歳/男性/会社員)
性欲が少ない者同士がカップルになると、お互いに「したい気分じゃない」という気持ちが分かるため、良い関係を築けそうですね。性欲が少なくても、別のコミュニケーションをとって愛情表現をしているのでしょう。セックスだけが愛情表現ではないですからね。
潔癖症なのでセックスしないで良いのはありがたい
「私たちはお互いに潔癖症です。セックスではどうしても人の性器や体液に触れますから、潔癖症の私たちにはつらい行為なんです。この気持ちを分かってくれる彼だからこそ、私たちはうまくいっているんだと思います」(28歳/女性/事務員)
潔癖症でセックスがつらいという人は、意外にも多いです。セックスでは人の清潔ではない場所に触れたり、触れられたりしますから、生理的に受け付けないのでしょう。
どちらかが「セックスしたい」という考えを持っていると関係にヒビが入りそうですが、お互いに潔癖症のカップルなら、セックスがなくても充実した恋愛関係を築いていけそうですね。
時々したくなるけどタイミングが合わない…
「基本的にあまりセックスはしませんが、時々したくなります。けど、僕も彼女もあまりセックスをしたいと思わないので、いざセックスしたくなったときにタイミングが合いません。僕はしたいのに、彼女はしたくないとか。その辺りが少し寂しいですね」(27歳/男性/IT)
全くセックスをしないのではなく、時々はセックスを楽しんでいるこちらのカップル。自分がいざしたくなったとき、相手は「したくない」と思っていると、気持ちがすれ違ってしまい、寂しい思いをしてしまうのですね。
セックスをしたいと思う頻度が少ないと、このようなタイミングのズレが生じ、もやもやが残ってしまうことがあるようです。
セックスなしでも仲良しカップルでいる秘訣!
セックスの有無に関わらず、関係を長続きさせるコツでもありますので、ぜひ参考にしてください。
スキンシップを多めにとる
撫でる・ハグをする・キスをするなどのスキンシップをとると、幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が分泌され、セックスをした時のような幸福感や心を満たす効果を得られると言われています。
つまり、スキンシップをとればとるほど幸せな気持ちになり、それによって二人の仲も良くなるということ。セックスなしでも仲良しカップルでいたいなら、恋人とのスキンシップを多めにとるようにしてみましょう。
きちんと愛情を伝える
「好き」や「愛してる」などの言葉を使って、きちんと愛情表現をすることも大切です。まったく愛情表現をされないと、本当に愛されてるのかな?と不安になってしまう…という人は多いもの。少し恥ずかしいかもしれませんが、たまにはきちんと口に出して伝えましょう。
直接伝えるのがどうしても無理だという方は、LINEなどのメッセージアプリを上手く使って、パートナーに愛情表現をしてみてはいかがでしょうか?
カップルで共通の趣味を楽しむ
共通の趣味を持って楽しむことは、セックス以上に効果的な「仲良しでいる秘訣」といっても過言ではないでしょう。共通の趣味を一緒に楽しむことで、有意義な時間を過ごすこともできます。
共通の趣味はゲームでも良いですし、スポーツでも、絵を描くことでもなんでも良いです。大切なのは、二人で楽しむこと。目一杯楽しめば、セックスと同等、またはそれ以上の満足感を得ることができるでしょう。
浮気を疑わない
多くのカップルは浮気に対して敏感になっています。恋人のスマホをこっそり見たり、楽しそうにスマホを触る恋人を疑った経験はありませんか?逆に疑われた経験がある、という人もいるかもしれませんね。
心配になるのはわかりますが、確証がないのに浮気を疑っても、二人の関係がギスギスしてしまうだけです。仲良しカップルの関係を続けるためには、お互いに信頼しあい、疑わないことが大切です。
セックスしないのは悪くない!仲良しを目指そう
セックスをしないでも、心からの繋がりがあれば良好な関係を築けるでしょう。体を求め合う刺激的な恋愛も良いかもしれませんが、癒やしや信頼を実感できる、セックスしない関係も良いものですよ。
セックスしないカップルに関する専門家の意見やアドバイス
そもそも日本人はセックスの頻度が多くない?
セックスしない仲良しカップルについてご紹介しましたが、そもそも日本人のカップルは、セックスにあまり積極的ではない傾向にあるようです。『こんなに違うよ! 日本人・韓国人・中国人』(造事務所)では、日本・中国・韓国それぞれのセックス頻度について取り上げており、「日本人は男女関係には消極的」として次のように解説しています。
「日本のカップルはセックスレス――実際に数字を見ると、1カ月の性交回数は、日本では男性が3.4回、女性が2.9回、中国で は男性が5.2回、女性が3.9回、韓国では男性が5.6回、女性が5回。たしかに少ない。 医学的な見地からは、セックスレスの原因はいくつか挙げられている。
まずは毎日の仕事などがいそがしいという事情。身体的な理由では、男性のED(勃起不全)や、女性の性交疼痛症(性交に身体的な不快や痛みがともなう)、膣痙、さらに精神的な理由では、性欲低下、性嫌悪症などだ。残念ながら日本の男女は、引っ込み思案であるか、我慢してセックスしたらイヤな思いをして、そのまま気が乗らなくなってしまう人が少なくないようだ。」
中国や韓国と比べて、日本のカップルのセックス頻度はもともと少なめということですね。なかにはセックスをしなくても仲良く関係を続けているカップルがいるというのもうなずけますね。
タイミングが合わない場合の解決方法
普段はセックスをしなくても問題ないけれど、たまにはセックスしたくなることもあるでしょう。しかし、そんな時に二人のタイミングが合わないと寂しい思いをしてしまいます。そんなときは『セックスが本当に気持ちよくなるLOVEもみ』(OliviA)を参考にしてみてはいかがでしょう。
同書では、セックスのタイミングが合わないことについて「残業や出張、飲み会、そして子育てなど、あらゆる理由で、一緒のタイミングでベッドに入 れない、睡眠時間の違いなどのすれ違いが多い」とし、「タイミングは合わせるもの!お出かけやデートの予定を話し合ってみて!」とアドバイス。
さらに、「タイミングがそれでも合わない場合、手をつないで寝る、ハグやキスだけするなど、大切なのはスキンシップをとり続けること」としています。
セックスがまったくないことに少し寂しさを感じている場合は、試してみてはいかがでしょうか。
セックスしないのは悪いこと?
最近は夫婦のセックスレスが問題として取り上げられることがあります。しかし、そもそもセックスしないことは、それほど問題なことなのでしょうか。『誰にも言えない夫婦の悩み相談室』(小野美世)では、「『しない』ことが問題なのではない」として次のように解説しています。
「女性たちからいただくご相談で一番多いテーマは、夫婦間のセックスレスです。『夫がセックスをしたがらない』『夫はまだ求めてくるけれど、私のほうがもうしたくない』というような内容です。しかし、夫婦がセックスをしないこと自体は、それほど深刻な問題ではありません。結婚して長い年月が経てば、セックスの頻度が減るのも自然なことです。
しなくてもお互いに納得できていれば、何の問題もありません。問題なのは、ふたりの『したい・したくない』の度合いが著しく違うことです。そして、そのことについて『会話』や『コミュニケーション』がないことが本当の問題なのです。」
セックスをしないこと自体が問題ではなく、コミュニケーションを取らないことが問題とのこと。こちらは夫婦のセックスレスに対してのアドバイスですが、カップルに当てはめることもできるでしょう。コミュニケーションがしっかりと取れており、お互いに納得しているのなら、セックスをしないカップルもありなのではないでしょうか。
<参考文献>
『こんなに違うよ! 日本人・韓国人・中国人』(造事務所)
『セックスが本当に気持ちよくなるLOVEもみ』(OliviA)
『誰にも言えない夫婦の悩み相談室』(小野美世)
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