「世間知らずな人」の特徴とは？共通点や常識ある人になる方法を紹介

マナーを知らない人や、世間について何も理解していない人のことを「世間知らず」っていいますよね。しかし、世間知らずとは具体的にどういった意味を持つか、説明できるでしょうか？

「世間知らず」の意味

世間知らずとは、主に世間や常識を知らない人や、知らないさまを表す言葉です。その場にそぐわない発言や行動をすると「世間知らず」と捉えられることが多いとされています。世間知らずは悪い意味で使われるため、もし言われたら危機感を持ったほうが良いでしょう。

また、自分が使う場合には、世慣れしていない人や経験が浅い人を表するときに使います。ただし、受け取り手によってはひどく傷つくため、面と向かって使うのは避けたほうが良い言葉です。

「世間知らず」の英語表記

「世間知らず」を英語で表すと、「She’s naive.（彼女は世間知らずだ）」「He's so naive.（あの人は本当に世間知らずだな）」という具合に「naive」を使用します。

日本では「ナイーブ」は繊細、純粋という意味で使われることが多いでしょう。しかし英語になると、「世間知らず」「考えが甘い」という悪い意味で使われます。

また、世間知らずは、世の中を分かっていない、知らないとも捉えることができます。そのため、「know nothing（何も知らない）」という表現を使用する人もいるでしょう。

まずは世間知らずな男性に見られる特徴を詳しくみていきましょう。次に挙げる特徴が多く当てはまるほど、世間知らずな男性といえるでしょう。

礼儀作法が身についていない

親しい人にあったら挨拶をし、何かをしてもらったら感謝をする。そんな当たり前の礼儀作法が身についていない人は、世間知らずだといえるでしょう。世の中を上手く渡り歩くために挨拶や感謝といった礼儀作法は必要不可欠です。

それなのに自分の気分次第で挨拶をしたり、やってもらって当然という姿勢でいたら世に受け入れられません。礼儀作法を知らない恥知らずな奴として扱われてしまうこともあるでしょう。

人として当然の礼儀も知らない人は、世間知らずと言われやすいです。

店員に対し偉そうに振舞う

デートや買い物をした時に、彼が店員に対して偉そうに振舞っているのを見たという女性もいるでしょう。こうした店員に対し偉そうに振舞っている男性も、世間知らずといえます。「お客様は神様」の意味をはき違えているからです。

本来「お客様は神様」という言葉は店側が使う言葉で、お客側が使う言葉ではありません。それなのに「俺は偉いんだ」「店員は客の言うことを聞いて当然」という姿勢でいる人は、世間を知らないといえます。

昭和時代にはそのような男性も多かったようですが、現代ではマナー違反や世間知らずとして扱われてしまうでしょう。

目上の人に馴れ馴れしい態度で接する

目上の人だと分かっているのに、馴れ馴れしい態度で接する人っていますよね。普通であれば、目上の人には敬意をもって接するでしょう。それなのに「俺たち友達だし」「年齢なんて関係ない」といった姿勢でいると、周りに世間知らずさをアピールすることになります。

例え親しい仲であっても、本人の許可なく親しく接するのはマナー違反です。特に日本は目上の人を敬う傾向が強いので、日本でそうした態度を取ると「世間知らず」「マナーがなっていない奴」と評価されてしまうでしょう。

自分の価値や評価を下げないためにも、目上の人の許可なく馴れ馴れしい態度は取らないよう気をつけたいですね。

思ったことをすぐに口に出してしまう

自分が発言する際には、すぐに口に出す前にいったん頭で考えてから発言する人が多いでしょう。しかし世間知らずな男性の中には、思ったことをすぐに口に出してしまい、失言してしまう人がいます。

何も考えずに発言することで、どういう状況になるのか理解していないため、すぐに口に出してしまうのです。普通であれば、場に合った発言かどうか、失礼に当たらないかなどを考えてから発言するでしょう。

しかし世間知らずな男性は、自分の発言によってどういった状況になるか理解できていないため、思ったことをすぐに口に出して失敗するのです。

一人暮らしの経験が少ない

近年では実家暮らしの若者が増えていますが、一人暮らしの経験が少ないのも世間知らずになる要因の一つかもしれません。実家暮らしだと、家の人が家事をしてくれ、なんでも用意してくれることが当たり前に感じてしまうため、世間の常識を知らずに成長してしまう人が多いようです。

一人暮らしを経験すると、家事の大変さや苦労が身に染みて分かるでしょう。しかし一人暮らしの経験が少ないと、そもそもそういった苦労や苦痛とは縁のない人になります。そして経験不足から、家事を軽んじて考えるようになるでしょう。

実家暮らしでも普段から家事をする男性であれば良いですが、何でも家の人に頼りっきりな状態だと、家事の大変さを知らない世間知らずと言われてしまいます。

わがままを個性だと勘違いしている

わがままな人って、誰から見ても心地よいものではありませんよね。本人もわがままを言っていると自覚していれば良いのですが、それを「個性」だと勘違いしている人は世間知らずといえます。

「わが道を行く」「言ったことは曲げない」「譲歩しない」など、聞こえは良い言葉でも、受け取り手によっては単なるわがままにしか見えません。これを個性だと主張するのは、なんとも世間を知らないといえるでしょう。

普通であれば、周りに協調し、状況に合わせて対処するものです。それができない人は、世間の歩き方を知らない人と言えるでしょう。

今度は世間知らずな女性の特徴を挙げていきます。自分に当てはめてチェックしてみましょう。多く当てはまるか、それとも当てはまらないかチェックすることで、世間知らずかどうかがある程度は分かります。

寝坊や遅刻が多い

社会人として時間を守るのは当然のことです。それなのに寝坊や遅刻を繰り返すのは、世間知らずといえます。寝坊や遅刻を繰り返すことで、自分の評価にどう繋がるのか理解していないからです。

普通であれば、寝坊や遅刻はいけないことと理解しているでしょう。それなのに何度も繰り返すのは、「遅刻ぐらい大したことではない」「眠いのだから寝坊しても仕方ない」「きっと許してもらえるはず」という世間に対して甘えた考えがあるからです。

世間を知る人であれば、寝坊や遅刻をしたら危機感を持つでしょう。しかしなんども繰り返すのは、世間を知らないからできることです。

場にそぐわない服装をする

シーンに合わせて服装を選ぶことは、社会人として当然ですよね。そのため、場にそぐわない服装をすると、世間を知らない人というレッテルを貼られてしまいます。一人だけ奇抜な服装をしているのに、それに気づいていない人は世間知らずといえるでしょう。

普通であれば、場にそぐわない格好をしていると気付いたら恥ずかしく思うものです。それなのに場にそぐわない服装を、「個性」「皆と違って目立っている」と勘違いしているのは、世間や常識を知らないことの裏返しです。

特にビジネスシーンでは場に合わせた服装を求められるので、格好によっては世間知らずといわれるので気をつけましょう。

自分を名前呼びする

公共の場で自分のことを自分の名前で呼んでしまう人も、世間知らずな女性といえます。公共の場での一人称に決まりはありませんが、社会人であれば「私」が一般的です。これ以外を使うのは、あまり印象が良くありません。

特に自分のことを自分の名前で呼んでしまうのは、ぶりっ子のイメージを相手に与えます。またビジネスシーンでこうしたことがあれば、常識を知らないと怒られてしまうこともあるでしょう。場に合わせて一人称を使い分けるのも、世間を上手く渡っていくための術です。

彼の前でそうした姿を見せるなら良いですが、ビジネスシーンでも自分を名前呼びするのは、マナー違反や常識外れだといえるでしょう。

寝癖や服のシワが目立つ

人前に出る以上、それなりの身だしなみは求められます。特にビジネスシーンでは、女性はメイクまできっちりと求められているため、寝癖や服のシワがあったり、ノーメイクだったりすると世間知らずと言われてしまうでしょう。

これが友達との遊びなら「あの子はああいう子だから」で許されるでしょうが、ビジネスシーンではそうはいきません。ビジネスに相応しい格好が男女関係なく求められます。それなのに寝癖や服のシワが多いとあれば、常識を知らないと言われても仕方ないでしょう。

女性としておしゃれに気をつけている人も多い中、こうしただらしない格好を毎日していると、世間知らずの他にも「だらしない女」「ズボラ」と言われてしまいます。

空気が読めない

場に相応しくない発言をしてしまう人や、空気を壊す発言をしてしまう人も、世間知らずと言われてしまうでしょう。社会人であれば、場や状況に合わせた発言が求められます。それなのに空気が読めなければ、常識や世間を知らないと言われても仕方ありません。

社会人は、ある程度の状況判断能力を求められます。特にビジネスシーンでは、状況に合わせた発言をしなければ失言と取られ、低い評価に繋がってしまうでしょう。それなのに状況や空気を読めない人、読まない人は、世間を分かっていない人です。

場に合わせた発言をすることは、自分を守ることにも繋がります。失言をして恥ずかしい思いをするよりも、しっかりと場を見て発言した方が身のためでしょう。

すぐに態度に出す

女性の中には、苦言を呈されたり説教をされた際に、すぐに不機嫌な態度をとってしてしまう人がいますよね。これが友達や恋人、家族間の出来事であればある程度は許されるでしょう。しかしビジネスシーンや公共の場となれば、話は別です。

社会人として世に出る以上は、ある程度の感情コントロールを求められます。それなのに怒られるとすぐに態度に出る人、あからさまに嫌な顔をする人は、世間知らずと言われても仕方ありません。

社会人として一定の感情コントロールは当たり前です。それなのにあからさまにすぐに態度に出してしまうのは、常識を知らないのを自分からアピールしているような物でしょう。

ここまでは男女別に世間知らずな人の特徴を見てきました。今度は男女関係なく、世間知らずな人に共通する点をみていきましょう。次のようなことに当てはまる場合も、世間知らずといえそうです。

一般的な常識を知らない

社会人として世間に出る以上は、一般的な常識やマナーは当然知っているものとして扱われます。それなのに、一般的な常識やマナーすら知らない人は、世間知らずと言われても仕方ありません。

遅刻をしない、時間を守る、礼儀を重んじるなど当たり前とされていることでも、世間知らずな人は守れず、同じ失敗を何度も繰り返します。普通であれば、マナー違反をしたら恥ずかしさを感じたり、反省をして次に活かすでしょう。

しかし世間知らずな人は、そもそもマナー違反をしたという意識がありません。そのため、何度も同じ失敗を繰り返し、怒られます。

時事問題や流行りにうとい

世間知らずとは、その名の通り、世間を知らない人です。この「世間」とは、世界で起きていることも含まれます。普通であれば、世界で起きていることに目を向けるため、ニュースサイトや新聞をチェックするでしょう。

しかし世間知らずな人は、そもそもそうした情報に興味がなかったり疎かったりします。そのため世界で起きていることを知らなかったり、常識やマナーが緩やかに変化していることに気づかないのです。

報道の必要性を感じておらず、自分の感じるままに生きているので、時事問題や流行りを聞かれても返答できないでしょう。

他人より自分を優先してしまう

社会に出る以上は、自分だけでなく他人のことを気に掛けるスキルも求められます。しかし世間知らずな人は、協調性がないため、自分のことを優先して、ひんしゅくを買うことも少なくありません。

自分のことを優先したような物言いの他に、その場の空気を読まない発言、他人が傷つく発言を普通にしてしまうなども挙げられます。自分の発言によって状況がどう変わるかを理解していないので、他人のことを考えられないのです。

また自分が失言した、悪いことを言ったという自覚もないので、なぜ相手が怒ったり傷ついたりしてるのかも理解できていないでしょう。

正しい敬語が話せない

敬語は、社会人なら使うことができて当然のスキルです。それなのに上司に対して正しい敬語が使えなかったり、間違った敬語を使っている人は世間知らずといえます。自分の敬語に自信がない人も多いと思いますが、普通であれば、その場に合った敬語を勉強するでしょう。

日本では上下関係を重視した社会が中心になっています。そのため上司や教師、親、先輩など、立場が上の人と話すときは、言葉遣いに気をつけるでしょう。しかし世間知らずな人は、そうした認識やマナーを知らないので敬語が正しくありません。

また言葉遣いが悪く、場にそぐわない発言も多いので、そのことで周りから指摘を受けることも多いでしょう。

では、どうして世間知らずな人になってしまうのでしょうか？元の性格も関係してきますが、実は生まれ育った環境にも左右されてしまいます。次のような原因を抱えていると「世間知らず」に育ってしまう可能性があるので、自分や気になる人に当てはまらないかチェックしてみましょう。

甘やかされて育てられた

世間知らずになってしまうのは、育てられた環境も関係しています。甘やかされて育ってしまうと、他人よりも自分を優先する人になってしまう傾向があり、そのような育てられ方をした人は協調性に欠ける言動が目立つでしょう。

これは甘やかされて育ったことで、「言えば何でも叶えられれる」という間違った常識を覚えるからです。そのため正しい常識やマナーを教えられないまま育つと、社会に出てから「常識がない」「マナー知らず」「世間知らず」といったレッテルを貼られます。

社会に出る前に間違いに気づけば良いですが、そうでない場合には、社会に出てから低い評価しか得られず、人間関係の摩擦によって苦労する人になるでしょう。

物事を客観的に捉えられない

物事を他人の立場から考えることは、社会人として大切なことです。自分の考えだけでなく、周りから見てどう映るかを考えて行動することで、失敗を回避したり状況を改善することができます。

しかし自分を主体として考える傾向が強い人は、物事を客観的に捉えることが苦手です。そのため「自分が思うには」「自分だったら」という自分本位の考え方に傾きすぎ、周りを気にすることができなくなります。

自分のことしか考えられない視野の狭い考え方をしていると、周りのことを考えられない世間知らずになってしまうでしょう。

自己愛が他人よりも高い

ある程度の自己愛を持つことは、自分に自信をつけたり肯定してあげることに繋がります。しかし自己愛があまりにも強すぎたり、他人よりもその程度が大きすぎれば、ただのナルシストになってしまうでしょう。

自分のことが大好きすぎて、他人よりも自分を大事にする人は、世間や常識よりも自分のことで頭がいっぱいになります。何よりも自分を優先して考えてしまうので、マナー違反をすることも多いでしょう。

客観的に物事を捉えられないことと繋がっており、自分のことばかりな人は、周囲の人からの評価も悪いものとなります。

嫌なことから逃げてしまう

過去の失敗やトラウマが原因で、嫌なことから逃げてしまうようになる人は少なくありません。そしてそうした場面に直面した際に何度も逃げてしまう人は、知らないうちに世間知らずになっていきます。

誰だって嫌なこと、苦しいことからは逃げたいものです。しかし、失敗や克服を繰り返して成長していきます。それをせずに年齢を重ねれば、当たり前とされることすらできない人に育つでしょう。

どこかで転機を迎えられれば良いですが、大人になっても迎えられないと、社会人として恥ずかしいと評されるおそれがあります。

世間知らずという言葉は、悪い意味として使われることがほとんどです。それは次のような印象が、世間知らずな人に見受けられるからといえます。自分が世間知らずな人として他人に映らないためにも、世間知らずな人に対する印象を知っておきましょう。

大切に育てられた箱入り娘というイメージ

「大切に大切に育てられた箱入り娘というイメージがあります。常識を知らず、自分のわがままがまかり通ると思っているようで、良い印象はありません」（女性/33歳/OL）

箱入り娘とは、通常お金持ちの家庭の育ちの良い女性に対して使われる言葉です。しかし、良い印象ばかり抱かれるわけではありません。外に出て苦労したことがない常識を知らない女性として見られる場合もあります。

世間知らずな女性は、外に出たことが少ないのだろうなと見て分かるほど、世間を知りません。そのため箱入り娘と思われることが多く、呆れられてしまうことも多いでしょう。

常識がなく関わりづらそう

「常識がなく関わりづらそうなイメージが強いです。話していても噛み合わないし、常識を常識と捉えてないので、話しているだけでもストレスが溜まりそう」（男性/38歳/会社員）

世間知らずな人は、やはり常識がないというイメージが強いようです。社会人として知っていて当然の情報やマナーを知らないというのは、関わるうちにストレスを感じる要因になります。

世間知らずな人は、常識を知らないため、話していても話が噛み合わないことも多いでしょう。

何を言っても響かなそう

「自分大好きってイメージがあります。こちら失敗を指摘したり怒ったりしても相手には響かなそうだし、反省すらしなさそう」（女性/28歳/OL）

自己愛が強い人が多いので、ナルシストと見られやすいのが世間知らずな人です。そして物事を客観的に捉えるのも苦手なので、なぜ怒られているのか、なぜ指摘されているのかも理解ができません。

こうした特徴があるせいで、反省しなさそうなイメージを強く持たれるのでしょう。何を言っても無駄と評価されても、仕方ない特徴を持っています。

自分大好きで関わりたくない

「自分が大好きでいろいろ自慢するくらいなら構わないけど、度が過ぎる場合は関わりたくないと思ってしまう」（男性/25歳/会社員）

ナルシストな人が多いので、当然自慢が多そうというイメージを持たれやすいです。また嫌なことから逃げ、自分を守ることを第一とする傾向もあるため、自分大好きと思われても仕方ない面もあります。

そのため社会人として見るなら、関わりたくない、一緒に仕事をしたくないと思ってしまう人も多いでしょう。

ここまでチェックしてみて、「自分も世間知らずかも…」と心配になった人もいるでしょう。そんな人は、常識ある人になるべく、次のような方法を実践していくことをおすすめします。「脱・世間知らず」になるために、常識ある人になりましょう！

ニュースをチェックする

世間知らずといわれてしまうのは、普段から世間のことに目を向けていないからです。世間知らずを抜け出すためにも、まずは世の中のことを知ることが大切でしょう。そのためにも、毎朝ニュース番組をみたり、ニュースサイトや新聞をチェックする癖をつけることが大切です。

興味のない話題でも、流れている情報をみたり書いてある記事を読むだけで、大まかな世の流れが分かります。興味がないからと切り捨てるのではなく、聞き流したり読み流すだけでもある程度の世の流れは掴めるでしょう。

大切なのは世の中の状況や常識を知ることです。自分の生活に直接関係ないからとスルーするのではなく、興味がなくても目を向ける姿勢が「脱世間知らず」に繋がります。

敬語やマナーについての本を読む

敬語やマナーについて心許ない人は、そうした本を読んで勉強すると良いでしょう。自分が正しい敬語を使えているとは限りません。きちんとしている人でも、時には敬語を間違うこともあります。

しかし間違いや失敗をそのままにしているのでは、いつまで経っても世間知らずを抜け出すことはできません。抜け出したいと本気で思っているなら、敬語やマナーについて本気で学ぶ姿勢が大切です。

正しい敬語やマナーを身につけるだけでも、自分の評価が変わってきますよ。

発言する前に一度考える癖をつける

失言が多く、それによって世間知らずな人と言われてしまう人は、発言する前に一度考える癖をつけましょう。すぐに口に出してしまうと、発言によって失敗することが多くなります。失言だらけで、口を開くだけで批判されることもあるでしょう。

発言で失敗を繰り返さないためにも、発言前には一度考えるようにすると、失敗を減らすことができます。発言する前に「この内容は言っても良いのか」「状況にあった発言か」を考えることはとても大切なことです。

発言する前に考える癖をつけると、状況をよく把握できるようになり、発言での失敗もなくなるでしょう。

他人の立場になって考える癖をつける

客観的に物事を捉えると、仕事を効率化できたり、状況を的確に把握することができます。そのためにも、自分のことばかりでなく、他人の立場になって考える癖をつけましょう。他人の立場になることで、周りがどう考えるか、感じているかが分かります。

自分とは違う立場から物事を見ることで、今まで知らなかったことが明確になり、新しい発見を得ることもできるでしょう。また、客観的に物事を捉えられるようになり、仕事への姿勢や評価も変わってきます。

相手の立場になって考えるためにも、さまざまな考え方を持つ人と話したり関わるようにしましょう。

嫌なことから逃げずに立ち向かうようにする

世間知らずになってしまうのは、嫌なことから逃げ続けた結果ともいえます。「脱世間知らず」を目指すなら、嫌なことから逃げずに立ち向かうようにしましょう。嫌な場面に出くわしても、そこから逃げてはいけません。

例えば、上司から失敗を指摘され、怒られることもあるでしょう。そんな時に「でも」「だって」と言い訳したり、誰かのせいにしていたら、いつまで経っても世間知らずの状態から抜け出すことができません。

怒られたとしても「申し訳ありません」と受け止め、反省することで、世間を一つずつ知っていけるでしょう。

何でも人に頼らずに自分でやってみる

嫌なことから逃げてきた人は、自分でやりたくないことを他人任せにしてきたのではないでしょうか。何でも人に頼るのではなく、自分でやる癖をつけることも大切です。何でも臆さずにチャレンジする精神を大切にしましょう。

新しいことにも臆さずに挑戦することで、自分の経験に繋がり、より新しい知識を得ることができます。また新しい知識を得ることによって、その世界の常識やマナーも身に沁みて分かるでしょう。

自分の経験を増やすことは、新しい知識や世界と触れることです。そして新しい世界に触れることは、世間を知ることに繋がるでしょう。

最後に、世間知らずな人に関するエピソードを紹介します。世間知らずな人と関わることで、次のような苦労をしている人が少なからずいるでしょう。自分がそうした思いをさせないためにも、苦労をした人のエピソードを知っておくことは大切ですよ。

新人の敬語がめちゃくちゃで驚いた

「新しく配属された新人が、見た目はきちんとしているのですが、口を開けば敬語がめちゃくちゃで驚きました。社会人として心配になります」（女性/40歳/OL）

社会人として経験を積んでいくと、自分より下の年齢の部下を抱えることも少なくないでしょう。そしてその新人の敬語がなってなければ、上司として頭を抱えます。敬語について教えなければいけない場面も増えるでしょう。

本来社会に出る前に身につけるべきマナーです。しかし世間知らずな人は、そうした常識を知らないため、自分の敬語について不審に思うことがありません。

結婚式に白に近いドレスを着てきた友人

「結婚式に白に近いドレスを着てきた友人にビックリしました。白は花嫁の色と決まっているのに、堂々と身につけている姿に頭が痛くなりました」（女性/28歳/OL）

シーンに合わせた服装のことをドレスコードといいます。ドレスコートは、常識を重んじる場では特に重要視されるため、結婚式でゲストが白を着るのはマナー違反です。白は花嫁の色と決まっているので、ゲストがそれに近い色を身につければ、怪訝な顔をされてしまうでしょう。

自分本位で事を進める友人にうんざり

「他人のことを考えられず、なんでも自分本位で進める友人に振り回されるばかりで、正直うんざりしてます」（男性/30歳/会社員）

自己愛の強さは人それぞれですし、自分だけで事を進めるのも個人の自由ですが、周りを巻き込んでまで進めるものではありません。そしてそれに巻き込まれた側は、苦労することが多いです。

他人のことを考えられずに行動する人は、呆れられたり見放されても文句を言えないでしょう。

世間知らずを指摘しても分かってもらえない

「世間知らずだと直接指摘しました。しかし相手は自分が正しいと信じて疑わないので、分かってもらえずに困っています」（男性/39歳/会社員）

世の中には自分を常識ある人と勘違いしている世間知らずも多いです。そのため他人から指摘されることを良しとせず、受け入れられない人もいるでしょう。そうした人に指摘するのは、骨が折れるというものです。

何回かの指摘で理解してくれれば良いですが、いつまでも分かってくれない人は、周りの頭を悩ませるでしょう。