不義理な人の特徴とは？上手な付き合い方と不義理を働いた時の対処法

みなさんの周りに「不義理な人」はいますか？不義理な人とは、「誠実」や「義理堅い」とは正反対の行動をとる人のことです。そんな人との付き合いは、ガッカリしたりイライラしたりすることが多いですし、親しい関係を続けていきたいとは思いませんよね。

他人と人間関係を築く中で、誠実でいることや義理堅いことはとても大切です。人間関係で大切なことの大部分は、この２点が占めているといっても過言ではないでしょう。

今回は、「不義理な人」について考察していきます。不義理とはどういうことなのか？不義理な人にはどんな特徴があり、どんな行動を取るのか？もし自分が相手に不義理なことをしてしまった場合はどうすれば良いのか？などを紹介します。

この記事を読んで、周りの人や自分自身の行動を振り返り、より良い人間関係を作る助けにしてくださいね。

そもそも「不義理」とはどういった状態のことを指すのでしょうか？不義理な人の特徴や心理を探る前に、まずは「不義理」という言葉の意味や使い方などを見ていきましょう。

不義理の意味

１つ目は「義理を欠くこと」です。「義理」には「物事の正しい道筋」や「対人関係や社会関係で守るべき道理」という意味がありますが、これを「不」で打ち消しているので、物事の正しい道筋を守らないことや、対人関係において道理を守らないことが「不義理」だと言えます。

２つ目は「金を借りて返さないでいること」です。確かにお金を借りて返さないことは「物事の正しい道筋」から外れていますよね。お金が関係する事柄は信頼をなくす要因になりやすいですから、注意したいところです。

不義理の類語

代表的な類語としては、「不公正 」「 不義 」「不誠意」「不正直 」「横着」「恩知らず 」などが挙げられます。いずれの単語も、物事の正しい道筋からは外れています。類語を見てみたら、不義理という言葉の意味がよりイメージしやすくなったのではないでしょうか。

不義理の使い方と例文

では、「不義理」を使ったよくある言い回しと、例文を見ていきましょう。

（１）不義理を働く
例文：会社の先輩から気に入られ可愛がってもらっていたが、やむを得ず会社を辞めるという不義理を働いてしまった。

これは、本人に悪意があったわけでなく、意思に反して仕方なく恩のある人に不義理をしてしまった、という内容の例文です。社会で暮らしていると、結果的に不義理を働いてしまうこともあるものです。この記事の後半では、このように不義理を働いてしまった場合の対処法も紹介しています。

（２）不義理を重ねる
例文：あちこちに不義理を重ねた結果、会社が倒産してしまった。

ここで使われている「不義理」は、お金の問題、つまり借金のことです。借金を重ね、その返済ができなかった（不義理をした）結果、会社が倒産したという使い方です。

（３）不義理な人
例文：あの人は不義理な人だから、ものを貸すのはやめよう。

これは、自分との付き合いの中で誠実な対応をしてくれなかった相手に「不義理な人」の烙印を押している内容です。「あの人に何かを貸したら返ってこない」と思われるのは悲しいことですが、自分の日頃の行いが招いたことなので仕方がないかもしれません。

（４）不義理をする
例文：上司に助けてもらったのにズルをして、そのうえ上司を悪く言うとは、よくそんな不義理ができるものだ。

これは、上司の助けに対して「恩を仇（あだ）で返す」という不義理をした、という内容です。人からの親切を、親切で返すどころか迷惑で返すのは、不義理という言葉に当てはまる行為と言えるでしょう。

前のページでは、「不義理」の意味や類語、使い方などを紹介しました。不義理のイメージはなんとなく掴めたでしょうか？

次は、不義理な人の特徴に注目してみましょう。まずは行動面を見ていきます。不義理な人はどんな行動を取ることが多いのでしょうか？

お金や時間にルーズ

お金や時間にルーズというのは、不義理な人にありがちな特徴です。社会人ならもちろん、一度でもアルバイトをしたことがあれば、お金を稼ぐ大変さは知っているはず。にもかかわらず、お金を大事にできないルーズな人は、他人の時間に対してもルーズな可能性が高いケースが多いです。

皆さんの周りに「この人にお金を貸したらきっと戻ってこないだろうな」とか、「あの人はいつも待ち合わせの時間に遅れるから少し早めの時刻を伝えておこう」と思う人はいませんか？

その人に対してのあなたの信頼度はどうでしょうか？お世辞にも「とても信頼できる」とは言えないと思います。そのような人に「あの人は不義理だ」という感情を持つことは自然であると言えるでしょう。

損得勘定で動く

不義理な人の中には、損得勘定で動く人も多いでしょう。「損得勘定で動く」とは、自分の利益を最優先に考えて行動することです。

人は誰でもなにか行動を起こすときに一度は損得を計算してしまうものですが、そこに相手への感謝や配慮、「自分がこの行動を起こすことで誰かが幸せになるかも」という献身的な感情があれば、損得勘定だけで動くことは避けるはずですよね。

損得勘定だけで動く人は自分が一番大切なので、「人のために何かをする」という感情が乏しいことが多く、その結果、不義理な行動を起こすことが多いのです。

借りたものを返さない

時間やお金にルーズな人に不義理な人が多いことは先ほど紹介しましたが、借りたものを返さない人も不義理な可能性があります。

人が物を借す時は、「これを貸したら相手の役に立つだろう」「これを貸したら相手が喜んでくれるだろう」と、なにかしら相手のために良い効果があると思って行動するものです。もちろん裏には「この人ならきちんと返してくれるだろう」という信頼があってこそです。

そんな相手の優しい気持ちを考えずに借りたものを返さないという行為は、相手を裏切る行為であり不義理ですよね。自分の中での相手の優先順位が低いことも要因の一つかもしれませんが、いずれにしても貸してくれた相手の気持ちを踏みにじる不義理な行為だと言えるでしょう。

礼儀がなってない

礼儀がなっていない人も不義理である可能性が高いです。そもそも「礼儀がなっていない」とはどんな状態のことでしょうか？

まず挙げられるのは、挨拶ができないことです。たとえば、社内ですれ違った時に一言挨拶があるだけでお互いに気持ちよく過ごせますし、そこからなにか話題が生まれたりすれば、コミュニケーションもスムーズになります。

また、敬語が使えないことも「礼儀がなってない」と思われる原因になります。最低限、上司や目上の人には敬語を使いたいところです。

他には、お礼が言えないことも礼儀を欠いた行為です。どんなにささいなことでも、何かをやってもらったらきちんとお礼を言うのは、人間関係を築く上でとても大事なことですね。

以上のように、礼儀がなっていない人は、不義理な人と思われがちでしょう。

人付き合いを大事にしない

人付き合いを大事にしない人も、不義理である可能性が高いと言えます。

生きていく中で、人との付き合いは切っても切り離せないもの。そんな中で人付き合いを大事にしないでいると、自然と人は離れていくものです。

ただし人、付き合いを大事にするといっても、無理をしていろんな人と行動を共にしたり、飲み会に行ったりする必要はありません。自分のできる範囲のことで相手の気持ちを大事にする行動をとれば良いのです。

もし飲み会に行けない事情があれば丁寧に断り、お詫びの気持ちを伝えれば、相手も不快な思いをしないはず。人付き合いを大事にするということは、必ずしも一緒に行動をすることではなく、相手の気持ちを大切にすることが基本です。

相手のことを考えて人間関係を作れない人は、不義理と思われてしまう可能性がありますね。

先程は不義理な人の行動面の特徴に注目しましたが、まだまだ行動面の特徴が挙げられます。さらに深く見ていきましょう。

物事や約束をすぐ忘れる。

物事や約束を忘れやすい人っていますよね。１度や２度なら「ついうっかり」で許せるものの、何度も繰り返されるといい加減うんざりしてしまうものです。

その人のもともとの性質のせいもあるのかもしれませんが、物事をすぐに忘れて自分の発言に責任を持たない人は、不義理な人だと思われても仕方がないでしょう。誠実な人なら、忘れないようにしなくては！と思い、手帳にメモをするなど工夫して約束を守ろうとするはずです。

物事や約束をすぐに忘れるのは不義理な人の特徴といっても言い過ぎではないでしょう。

感謝の気持ちがない

不義理な人の中には、感謝の気持ちがない人が多く見られます。人から何かしてもらったり、物をもらった時には、なにかの形で返そうと思うのが普通の感情ですよね。しかし、不義理な人は感謝の気持ちが薄く、恩返しをしようという気持ちがない人が多いのです。

人に何かをしてもらったとき、「相手はどんな気持ちでそれをしてくれたんだろう」「時間と労力はどのくらいかかったんだろう」と想像力を働かせて考えてみれば、自然にと感謝の気持ちが湧いてくるはずです。

人からしてもらった行為をありがたいと感じられない人は、言葉や行動でお礼の気持ちを伝えようとも思わないでしょう。だれかのお世話になったら、相手に不義理だと思われないような行動をとっていきたいですね。

人のせいにしがち

日常生活や仕事の現場ではトラブルはつきもの。不義理な人は、何かが起こったときに人のせいにしがちです。自分は関係ないという態度を取るのです。

何事にもチームプレイは大切です。会社では個人のミスをみんなでフォローし合って解決していくのが理想ですし、そうすることでチームの団結力やパフォーマンスも上がります。何かが起こったときに人のせいにする不義理な人がチームの中にいては、チームとして良い結果を残すことは難しいですし、そんな人材はチームから歓迎されないでしょう。

せっかく組織の一員として関わるのであれば、人のせいにする不義理な人で終わるのではなく、良い結果に貢献できる人材になりたいものですね。

ここまでは行動面での特徴を見てきましたが、次は心理面に注目してみましょう。不義理をしてしまう人は、どんなことを思って日々の行動を決めているのでしょうか？

自分が最優先

常に自分のことを最優先に考えるのは、不義理な人の心理面の特徴の一つでしょう。これまで紹介した行動も、この考え方が根本にあると言えます。

自分が最優先ということは、人の気持ちや状況を想像せずに行動することと同じです。本人は自分の思い通りに行動するのでストレスフリーですが、周りの人間はその態度のせいで迷惑をこうむることもしばしば…。

「いまそれするときじゃないでしょう」「空気が読めない人だ」と思われれば、不義理な人と思われても仕方がないかもしれませんね。

人よりも得をしたい

不義理な人の心理には、人よりも得をしたいという感情が働いている場合が多々あります。他人が苦労して作り上げてきたものを横取りしてでも自分が得したい、そんなずるい気持ちを持った人のことは許せないですよね。

自己中心的な考え方の人が多く、そのため自分だけ得をして、面倒なことは他の人にお任せ！なんてことも平気で出来てしまうのです。

不義理だと思われたくなければ進んで損をしろとまでは言いませんが、自分のことも周囲のことも考えて行動するのは社会人として必要不可欠です。いま自分がどんな行動をすることが適切なのか、状況によって臨機応変に対応できるようにしたいものですね。

ちやほやされるのは当たり前

「じぶんがちやほやされるのは当たり前」という心理状態にあるのも、不義理な人の心理面の特徴でしょう。先程も触れたとおり、不義理な人は自己中心的な人が多く、人が自分に何かをしてくれるのは特別なことでなく当たり前なことだと思う傾向にあります。

ちやほやされるのは当たり前と思うのは、不義理な人の中でも女性に多いかもしれません。それには容姿や年齢が関係することが多いですが、その点が優れていたとしても人に不義理をしていい理由にはなりません。

してもらって当然という感覚が強い

不義理な人は、相手に何かをしてもらって当然だという心理が働いていることが多いようです。してもらって当然だという感覚なので、当然自分から動こうという姿勢も持っていません。

なので、重要な事柄を決める時やプロジェクトが動き出す時なども、自分から動こうとはせずに、他の人がリードするべきだと考えています。してもらって当然という感覚が強いので、なにかしてもらっても感謝の言葉を伝えることもないでしょう。

そんな心理の人は不義理である可能性が高いです。

前の項目では心理面について注目しましたが、次は実際の行動パターンに注目してみましょう。おもわず「あるある」とうなずいてしまう部分もあるのではないでしょうか？

約束したことを守らない

不義理な人は「約束したことを守らない」という行動を起こしがちです。せっかく遊ぶ約束をしたのに、相手が当日待ち合わせ場所に来なかったりしたら、残念な気持ちになりますよね。

不義理な人にとって人との約束はあまり大事なものでなく、おそらく優先順位が低いのでしょう。そのため、「約束を守らなくても別に大したことではない」と思って、軽くスルーしてしまうことが多いです。

あなたにとってその人が大事な人なのであれば、約束が守られなかったことで自分がどれだけ残念な気持ちになったかを相手に伝えるのもひとつの手です。相手に誠意が残っていれば、不義理なことをしたと自覚し、改善してくれるかもしれません。

借りても自分からは返さない

本や漫画、お金などを借りても返さず、平気な顔をしているのも、不義理な人がやりがちな行動です。自分から返済することはまれで、貸した側から「返してくれ」と催促しなくてはならないこともしばしばです。せっかく厚意で貸したのに催促までしなくてはならないなんて、あまり気分が良いものではありませんよね。

不義理な人は、相手が気づくまでとりあえず借りたままで良いだろうという自己中心的な考えを持っており、相手の迷惑を考えることがないためこのような行動に出てしまいまうのでしょう。

トラブルが起きた時に逃げる

不義理な人は、なにかトラブルが起こった時に逃げることがあります。自分が得をしたい、逆に言えば損したり傷ついたりしたくないので、自分に不都合なトラブルが起きた場合は、責任を取ろうとせずに逃げようとするのです。

そのトラブルによって他人に不利益があったとしても、それは自分には関係ないことなので気にしないのが不義理な人の行動パターン。

もしその人が不義理だと分かっており、逃げられないようにしたいならば、事前に手を打って、責任をきちんととってもらうのも手かもしれませんね。

友人との約束をドタキャンする

友達と遊ぶ約束をしていても、当日になって急にドタキャンしてしまうことが、不義理な人にはたびたびあります。

約束を破ることで自分が損をする場合はきちんと約束は守るものの、それほど影響がないのであれば、気が乗らないという理由だけで約束を破ってしまいます。相手が友達であれば、とりあえず謝っておけば許してもらえるだろうと甘えているのです。

当日のドタキャンは、相手の楽しみに思っていた気持ちや準備の労力を無駄にする行為です。やむを得ない事情で行けなくなってしまった際のドタキャンは仕方がないですが、自分の感情やめんどくさいという理由だけでドタキャンすることは避けたほうが良いでしょう。

恩を仇で返す

「恩を仇（あだ）で返す」とは、自分を助けてくれた人に対し、恩を返すのではなくかえって害を加えるような仕打ちをすることを指します。恩を返さないだけでなく、仇にして返すこともあるのが不義理な人。恩を仇で返されたら誰だって腹が立ちますよね。

堂々と恩を仇で返すケースはそう多くはないと思いますが、不義理な人はその自己中心的な考え方ゆえに、恩義に対して返そうとせず、不義理な行為をしてしまう場合があります。

もしも自分が不義理をしてしまったら、どうしたらいいのでしょうか。人間生きていれば誰でも間違いはあるもの。もしうっかり相手に不義理をしてしまったら、なるべくお互いに傷を残さないように対処したいものです。いくつか対処法を見てきましょう。

誠心誠意、謝罪する

まず一番大切なのは、誠心誠意謝罪をすることです。真正面から自分の気持ちを伝えれば相手にきっと届くはずです。

ただしここで大事なのが、謝罪のスピードとその方法です。自分がなにか不義理をしてしまった場合、なるべく早く相手に謝罪をするのが吉。事が起こってから１週間も２週間もたってから謝罪しても、すでに相手の気持ちは冷めてしまっていて謝罪の気持ちを受け取ってくれないかもしれません。

もうひとつ大切なのは謝罪の方法。ただ「すみません」と謝るのではなく、自分は何に対して申し訳ないと思っているのか、相手のことを思いやる気持ち、今後の改善策などを示し、中身のある謝罪をすることがとても大切です。

誠心誠意相手に向き合うことで、謝罪の気持ちはきっと伝わるはずです。

不義理をしないで済む環境を作る

自分が不義理をしてしまった場合、もうそんなことは二度と繰り返したくないと思いますよね。二度と不義理をしないためには、不義理をしないで済む環境を自分で作ることも視野に入れてみてはどうでしょうか？

例えば、職場でストレスが多く、イライラしてつい不義理なことをしてしまうならば、ストレスを軽減できるような環境づくりをしてみましょう。席替えを申請してみる、一定時間ごとに気分転換のために外の空気を吸うなど、自分から環境を変えることで精神的に安定し、周りの人に不義理をせずにすむかもしれません。

感謝の気持ちを伝える

もし自分が不義理をしてしまったら、相手に謝罪するとともに感謝の気持ちを伝えることもとても大切です。

不義理をすることはもちろん良くないことですが、それに気付いたあとにそのまま放っておくのも良くありません。自分が不義理をしてしまったと気づいた時点で、相手にその旨と感謝の気持ちを伝えましょう。たとえ時間が経っていたとしても気づいた時点が最短です。

感謝の気持ちの伝え方はいろいろあります。直接口で伝えるのも良し、メールやLINEで伝えるのも良し。直筆の手紙も良い方法ですね。ぜひ自分に合った方法で感謝の気持ちを伝えてみてください。

人のためになる行動を心がける

不義理をしてしまった場合、その相手に謝罪の気持ちや感謝の心を伝えることももちろん大切ですが、まずは普段から人のためになる行動を心がけることが重要です。

普段から「役に立てることはないかな？」「周りに困ってる人はいないかな？」とアンテナを立てて生活をしていれば、自然に自分が人の役に立てるタイミングが来るはずです。

また、日々少しずつでもみんなのために行動することも有効です。少し早く会社に行って掃除をする、困っていることがないか声をかけるなども、コミュニケーションを円滑にして良い人間関係を作っていくコツですね。

本当は避けたいけれど、不義理な人と今後も付き合っていかなければならない状況にある、という時にはどうしたら良いのでしょうか？不義理な人と上手に付き合う方法を紹介します。

物やお金などの貸し借りをしない

不義理な人と上手に付き合っていく方法の一つとして、「物やお金などの貸し借りをしない」ことが挙げられます。

不義理だと思っている人に物やお金を貸すと、返ってこない可能性が高いです。貸したものが返ってこないと、不愉快になり心が乱れますよね。それを事前に回避するためにも、物やお金などの貸し借りをしないことは、不義理な人と上手に付き合っていく方法として有効です。

もし「これを貸して欲しい」と頼まれたとしても、上手な理由をつけてきっぱりと断ることも時には必要です。

距離をおいて付き合う

距離を置いて付き合うのも、不義理な人と上手に付き合う方法の一つです。物理的に距離を置いて付き合う、心理的に距離を置いて付き合う、必要最低限だけ関わりを持つなど、距離の置き方はさまざまです。

適度に距離を置いて付き合うことで、相手が不義理をすることで起こるトラブルに巻き込まれずに済むでしょう。

気にしすぎず自然に振る舞う

先程、不義理な人と上手に付き合う方法の一つとして「距離を置いて付き合う」を挙げましたが、これを意識しすぎると態度が不自然になってしまい、相手にも距離を置いていることに気づかれてしまう可能性があります。

それを防ぐためには、気にしすぎず自然に振る舞うこともひとつの手です。嫌な人や苦手な人のことは、逆に気になってどうしても視界に入りやすく、自分の中で相手の存在が大きくなり、苦手意識を増幅させることになってしまいます。これは「カラーバス効果」と呼ばれ、人間の自然な反応です。

自分や相手にとって適度な空気感を保つためにも、自然に振る舞うことを心がけてみてください。

接点を増やさない

不義理な人と接点を増やさないのも有効です。例えば、共通の話題を探さないようにしたり、自分の情報を明かさないようにしたりするという手があります。

共通点が多いほど、相手との接点が多くなり関係が深くなります。そのため極力共通点を持たないようにすることで、関係を深めることを防ぐことができます。また、自己開示をしないことも有効です。人間は自己開示をしてくれる人と仲良くなる傾向にありますので、その逆の行動を取れば接点を増やさずに済むでしょう。

その結果、相手もこちらに対する興味が薄くなり、必要以上に関わることも少なくなるはずです。

相手の長所にも目を向けてみる

短所だけの人なんていないものです。とはいえ、人の短所には目が行きやすいのも事実。あの人は不義理なのであまり付き合いたくない…と感じたら、一旦視点を変えて、相手の長所を見てみるようにしてみましょう。

あなたが苦手なあの人は、実はみんなに気軽に声をかけるのが得意かもしれませんし、実は仕事はきっちりとこなすタイプかもしれません。このように、実は頼れる部分があるのに、短所ばかりが目について長所に気づいていない場合も考えられます。

短所ばかりに注目してイライラするよりも、視点を変えてバランスよくその人を捉えるようにしてみましょう。