「冷めてる人」が急増中？冷めてる人の特徴＆心理と上手な接し方とは

近頃は冷めてる人が増えているといわれています。その背景には、昔と比べて他人との関わりが少なくなっているなどの、現代社会の風潮があるのでしょう。

しかし、冷めてる人といっても、必ずしも他人に冷たいという訳ではありません。いつも落ち着いている人はどんな状況でも冷静で、頼りがいがありそうに見えることもあります。

冷めてる人には近寄りがたい雰囲気がありますが、どこか惹かれる魅力があるのも事実。今回は、冷めてる人の特徴や心理、上手な接し方や冷めている性格の改善方法などをご紹介します。

冷めてる人にはどのような特徴があるのでしょうか。他人から見た印象や、冷めている人本人の心理的な特徴をご紹介します。

落ち着いている人という印象

冷めてる人は、口数が少なく動じないため、「とても落ち着いている」という印象を持たれることが多いです。そのため、「いざという時に頼りになりそう」と感じてる人もいます。

賑やかでムードメーカー的な性格を魅力的に感じる人は多いですが、物静かで落ち着いた態度に魅力を感じる人もいます。冷めてる人という印象は、決して悪いものではないのです。

他人に関心がない

他人に関心を示さないのも、冷めてる人ならではの特徴です。人の噂話や評判などにも興味がないので、ただ聞き流しているだけだったり、反応が薄かったりします。これは、自分にしか興味がないか、他人と関わることで傷つくのを恐れての態度でしょう。

自分にしか興味がない人は、自分のことを尋ねられた時、思いのほか情熱的に対応する可能性があります。また、内心は他人に興味があるのに、表情に出せないだけの人もいるのです。

常に無表情

基本的に無表情で、あまり感情を表に出さないため、今どんな気持ちなのかを思い知るのは難しい、クールなタイプの人とも言えます。魅力的な部分もありますが、喜んでいるのか悲しんでいるのかわかりにくい部分もありますよね。

しかし、話してみると実は気さくな人であるパターンも多いです。集中力が高く、自分の世界に没頭できる人なので、趣味や仕事で能力を発揮するタイプと言えるでしょう。

世間を斜めに見ている

「どうせ世の中はこんなもの」というふうに世間を斜めに見ているため、冷めた態度になってしまっているパターンです。

このような思考で冷めてる人になっている場合は、大半は情熱的になることを恐れているだけですが、物事を大局的に見ることができる、本当に頭の良い人もいます。

そのため、「こういう人物とはあまり関わりたくない」と思われてしまうことも多いです。しかし、独自の視点から世の中を見ているので、時には斬新な意見を披露してくれることもあります。

冷めてる人の特徴をさらに見ていきましょう。マイペースな人や物事に執着がない人など、自分の世界観を大切にする人は、冷めてる人とみられることが多いです。

何事にも執着心がない

人間関係や金品など、物事に執着心がないのも冷めてる人に多い特徴です。ある種、達観した考え方の持ち主なので、世の中のどんなことに関しても、一時的なことと考えています。いずれ冷めてしまうものに熱中するのは馬鹿らしいと感じているのです。

達観している人なので、本当に必要なものは何なのか悩んだ時に相談すると、的確なアドバイスをもらえる可能性があります。

どんな時もマイペース

極端にマイペースな人はどんな状況でも落ち着いているため、冷めている人と受け取られることもあります。この場合、表現方法が独特なだけで、決して冷たい人間という訳ではないのです。

空気が読めない人と思われる可能性もあります。しかし、どんな状況でも動じない、冷静で頼りになる人にも見えるでしょう。

冷めてる人であることに酔っている

常に冷静で、物事を斜めに見ている自分が好きなタイプです。冷めた目線から物事を捉えることを格好良いと感じているのでしょう。これには、なにかに熱中するのを恐れる心理や、他人を見下す一種のマウンティングの心理が関係しています。

また、「他人と同じは格好が悪い」という感性の持ち主でもあります。独特の感性は、仕事やプライベートにおいて、参考になることもあるでしょう。

団体行動を嫌う

冷めてる人は静かな環境を好みます。よって合コンや飲み会などの団体で盛り上がるイベントに参加したがりません。

仕事でも、一人で作業する業務の方がパフォーマンスを発揮します。ただし、必ずしも人が嫌いというわけではないので、友人が多いなど豊かな人脈を有している場合もあるでしょう。

冷めてる人と接すると、人はどのように思うのでしょうか。冷めてる人とのエピソードなどを交えてご紹介します。

最初は嫌われてるのかなと感じた

「その後輩は雑談中ずっと愛想笑いしていて、いつも反応が薄いので、最初は嫌われていると思ってたけど、厄介な仕事を一緒にこなしていくうちに、だんだん本音を語ってくれるようになりました」（32歳/男性/サービス業）

冷めてる人は、相手に対して心を開くのが苦手です。しかし、一緒に仕事をしたり共通の趣味を見つけたりすると、打ち解けて本音を語ってくれることもあります。冷めてる人とは時間をかけて心を通じ合わせることが大切です。

そういう人と思えば気にならない

「同僚が冷めてる人ですが、それが個性と考えれば特に気になりません。最低限のコミュニケーションはとってくれるので、仕事で困ったことも特にありませんよ」（28歳/女性/美容師）

賑やかで情熱的な人もいれば、何事にも冷めてる人もいます。職場や学校にはいろんな人がいるので、全員同じ性格というのはあり得ません。その人の個性を大切にするという意味で、気にしないことも大切です。

物事を冷静に見られるので尊敬できる

「どんな時も動じない、冷めてる友人がいますが、彼は常に冷静に物事を見ているので、仕事でもプライベートでもとても頼りにしています」（27歳/男性/接客業）

冷めてる人は多少のことでは動じません。普通なら慌てる場面でも冷静に状況を見ています。普通の人では気づきにくいポイントを見ていたりするので、仕事においても人生においても尊敬できますね。

ロジカルな考え方は参考になる

「冷めてる同僚は非常に頭が良いので、論理的に物事をアドバイスしてくれます。仕事の考え方の参考のさせてもらっています」（33歳/女性/会社員）

ロジカルな思考の持ち主は、順序立てて物事を考えるので、冷めてる人に見られることが多いです。仕事に限らずプライベートでも、行き詰ったときや考えがまとまらないときに、的確なアドバイスをくれるでしょう。

共通の趣味を見つけたら情熱的に接してくれた

「冷めた態度で取っ付きにくい感じでしたが、共通の趣味があると発覚して、じつは情熱的な人なんだと驚かされました」（20歳/女性/学生）

興味のないことにはとことん冷静であるというのも、冷めてる人の特徴です。しかし、趣味や仕事など、その人が熱中できることに対しては熱くなるケースもあります。

好きなことには徹底的に情熱をかけているので、知識が豊富で会話も盛り上がるでしょう。身近に冷めてる人がいるなら、意外な趣味があるかもしれないので、いろいろな話を振ってみるとよいですよ。

実はシャイなだけだった

「目を見て話してくれず、仕事中もクールな態度の人でしたが、実はシャイで人見知りなだけと後で知らされました」（29歳/男性/会社員）

シャイで人見知りな性格の人は、周りから冷めてる人と見られていることが多いです。雑談などには積極的に入ってこようとせず、会話も必要最低限で済ますことが多いでしょう。

また、シャイな人は大勢での会話には入ってきませんが、2人きりだと積極的に話をしてくれることもあります。

物事に関心がないように振る舞う冷めてる人には、どんな過去があるのでしょうか。冷めてる人になってしまう原因をご紹介します。

人に裏切られたことがある

信用していた友人や恋人に裏切られたことがきっかけで、冷めてる人になることもあります。また裏切られたらどうしよう、という恐怖心や警戒心が強くなりすぎてしまい、感情を表に出せなくなるんです。

裏切られた相手との仲が親密だった場合、何事にも冷めてる人になってしまうのでしょう。

挫折した経験がトラウマになっている

期待していた仕事などが思いどおりに進まず挫折してしまうのは、とても辛い経験ですよね。そのような辛い経験が原因になる場合もあります。以前は何事にも情熱的で活力にあふれていた人が、挫折を境に冷めてる人になってしまうのです。

「あのような経験は二度としたくない」と思って冷めた態度で物事に接するというのは、自己防衛の手段として有効です。しかし、思い切って挫折のトラウマを乗り越えることも大切かもしれません。

とても頭が良い

頭が良い人は、思慮深く、さまざまな可能性を考えてから行動しがちです。そのため、感情を表に出すことも「はたしてこれが正しいのか」と迷ってしまうのです。

さまざまな可能性を考えてから行動するのも大切ですが、何も考えずに感情に任せて動いてみると、良い方向に向かうこともあるでしょう。

感情の表し方を教わらなかった

冷めてる人の中には、幼いころに感情の表し方を教わらなかった人もいます。嬉しい時は嬉しい、悲しい時は悲しいと、体や表情で表すことは、周りから教わらなければうまくできません。このような場合は周りの人が上手にサポートしてあげるとよいでしょう。

家族や友人が賑やかな人が多い

親や兄弟が賑やかな人達だから、本人は冷めてる人になってしまうパターンもあります。「周りの人達が賑やかなら、本人も賑やかな人になるのでは？」と思いますが、実は逆のパターンが多いのです。

人間関係でバランスを取ろうとする心理の表れかもしれません。本質的に冷徹な人間ではないので、悩みごとや仕事の相談には的確なアドバイスをくれることが多いでしょう。

周りに冷めてる人が多い

前述の賑やかな人たちに囲まれて育ったパターンとは逆です。周りの人達も冷めてる人なので、冷めてる人になったパターンです。「こちらも逆ではないの？」と感じますが、静かな環境が好きだったり、厳格な家庭で育った場合は、本人も冷めた性格になることが多いでしょう。

冷めてる人はどのような心理状態なのでしょうか。ここでは、冷めてる人の心理をご紹介します。冷めてる人の心理状態を知れば接しやすくなるでしょう。

自分では普通にしてるつもり

驚いた時や嬉しい時は、表情や態度に変化があらわれるのが普通です。しかし冷めてる人はそれが少なく、妙に落ち着いていたり、どこか客観的な態度だったりします。

しかし、本人にとってはそれが普通です。感情や態度のあらわし方は人それぞれなので「なぜあの人は驚かないの？」と疑問に感じても気にしない方がよいでしょう。

人を信用するのが怖い

冷めてる人は他人に裏切られたなどの経験から、人をあまり信用しない傾向があります。人と打ち解けることによって、自尊心が傷つけられることを恐れているんです。

過去の経験から冷めた態度になっている人とは、打ち解けるのが難しいですが、冷たい人間ではないので、時間をかけてじっくりと接していきましょう。

失敗やトラブルを恐れている

冷めてる人は、物事に対して距離を置くことで、失敗やトラブルから遠ざかろうとします。一種の自己防衛の心理だと言えるでしょう。

しかし、失敗やトラブルへの対処方法が明確であれば、冷めた態度は改善されるでしょう。自分がこのような心理状態になっている時は、失敗やトラブルを恐れずに取り組んでみることも大切です。

マイナス思考でネガティブ

何事もネガティブに捉えてしまうため、行動を起こせず、冷めてる人になってしまっているパターンもあります。何をやってもうまくいかないと考えると、何もやる気が起きないのは当然です。

すぐにネガティブになってしまう人は、「まずは行動してみることが大切」だと心がけてみましょう。周りにネガティブな人がいたら、サポートしてあげるのもよいですね。

面倒くさがり

とにかく面倒くさがりで、結果的に冷めてる人になってしまっているケースもあります。心の中では興味があっても「面倒だ」という気持ちが前に出過ぎてしまい、何に対しても消極的な冷めた態度になっているのでしょう。

思い切って行動を起こしてみることが、冷めた態度からの脱却の第一歩になります。また、こういった冷めてる人に一度断られても、根気強く何度も誘ってみるのが有効です。

安定した日常を望んでいる

感情を表に出さないのは、余計なトラブルに巻き込まれないための自己防衛手段でもあります。冷めてる人は何事もない日常を大切にしているので、あえて感情を表に出さないのです。

これも一種の自己防衛の心理でしょう。冷めてる人は感受性が強く、小さなリアクションが大きな変化をもたらすと考えてしまいます。思い当たることがある人は、鈍感になることを心がけるのも良いですよ。

冷めてる人は感情を表に出さないので、接しにくい雰囲気があります。しかし、上手に接すれば心を開いてくれることもありますし、仲良くなることも可能です。では、冷めてる人との上手な接し方をご紹介します。

距離感を大切にする

冷めてる人の多くは、馴れ馴れしくされるのが苦手です。冷めている人と上手に接するには、その人が大切にしている距離感をしっかりと認識しましょう。

これは、他人のプライベートに興味がないということでもあります。仕事の話ならともかく、恋愛や人間関係などの話には特に冷めた態度で応じるでしょう。

冷めた性格を個性として受け入れる

冷めてる人といると、「ノリが悪い」と感じたり、「空気が読めない」と感じてしまう時もあるでしょう。しかし、物事の捉え方は人それぞれだということを忘れてはいけません。

嬉しさや驚きを表に出さないのが、その人の個性だと割り切ることが大切です

プレイべートには立ち入らない

人との距離感を大切にしたいため、まわりから冷めてる人にみられているケースもあります。自分だけの時間や価値観を大切にしているので、ずけずけとプライベートなことを聞いてくる人が苦手です。

冷めてる人に限りませんが、プライベートに関わるような立ち入った話をしつこく聞かないようにしましょう。人間関係を上手に築く基本でもありますね。

情熱的に接し続けてみる

思い切って情熱的に接してみるのも、冷めてる人と仲良くなるためには有効です。最初は距離を感じてしまいますが、次第に心を開いてくれるでしょう。

冷めてる人から見ても、情熱的で明るい人は魅力的です。あまり馴れ馴れしくするのは禁物ですが、時間をかけてじっくり接してみましょう。

表現不足を指摘する

少し失礼ですが、「あなたは表現不足だ」「冷めてる人だね」と指摘してあげるのも一つの手段です。

怒られてしまう可能性もありますが、一緒に改善していくなど、手助けをしてあげることで親睦が深まります。どうしても冷めてる人の態度が気になる場合は、思い切って指摘してあげましょう。

冷めてる人本人に話をさせてみる

自分から話を振るのが苦手なのも、冷めてる人によくみられる特徴です。2人きりだと気まずい雰囲気が流れがちになりますが、冷めてる人から話を振ってもらえるまで我慢してみましょう。

人見知りで、話を切り出すのが苦手なだけの可能性があります。冷めてる人に話をさせると、仲良く接するきっかけが作りやすいでしょう。

気兼ねなくたくさんの人と接したい、場の空気を重くするのは避けたいなど、冷めてる人自身も悩んでいるのです。冷めてる性格を改善したいと感じている人は、以下にご紹介する方法を試してみることをおすすめします。

熱くなれる趣味を見つける

人や物事に対してあまりにも無関心だと、冷めてる人だと思われるでしょう。そこで、スポーツやゲームなど、熱中できる趣味を見つけることをおすすめします。

趣味に熱中することで、その趣味について熱く語る友人が見つかる可能性もありますよ。また、趣味の視点から物事を見ると、新しい発見もあるでしょう。

自分の考えを口に出す

思い切って自分の考えを口に出すということも、冷めた性格を改善する有効な方法です。自分の意見を否定されるのは辛いし、傷つく可能性もあります。しかし、受け入れられる喜びや、間違いを正してもらえるありがたさを感じることもできるんです。

冷めてる性格を改善できるだけでなく、場の空気を活発にするので、冷めてる性格を直したい人は、積極的に自分の考えを口に出すようにしてみましょう。

一人旅に出かけてみる

人間関係などに悩んで冷めてる人になっている場合は、思い切って一人旅に出かけてみるのもよいでしょう。国内でも海外でも、行き先は好きなところを選んでみてください。

一人旅に出かけると、旅先で出会った人達に親切にしてもらえたり、新しい刺激的な発見があったりして、気分がガラっと変わります。また、自分は周りの人間に支えられているということにも気づけるでしょう。

積極的に会話に加わる

噂話でも仕事の話でも、達観した様子で眺めているだけでなく、積極的に会話に参加することが大切です。冷めてる人は賢明なので、躊躇してしまいがちですが、自分の意思を口に出すだけでも、周りからの印象はガラッと変わります。

しかし、過去に自分を否定された経験があって冷めた性格になってしまった人にとっては、とても勇気がいる行為ですよね。いきなり会話に飛び込むのが難しい場合は、興味がある態度を示すだけでもいいでしょう。

心を開けるパートナーを見つける

冷めてる性格を変えるために、恋愛のパートナーを見つけてみるのもおすすめです。大切な人がみつかると、その人のために一生懸命頑張ろうという心理になり、情熱的な人に変わるきっかけになります。

また、パートナーと一緒に熱中できる趣味を見つけたりすることもおすすめです。

他人のために頑張ってみる

自己愛が強いせいで冷めてる人になってる場合におすすめの改善方法です。他人のために動くと、人に感謝されたり、温かい気持ちを思い出したりするので、結果的に自分のためになることもたくさんありますよ。

困っている友人を助けてあげる、相談に乗ってあげるといったことはもちろん、ボランティア活動や町内会などの催しに参加してみるのもおすすめです。