他人に興味がない人ほど優しい？その理由や上手な付き合い方を解説

人に何かを言われても文句を言わないし、頼み事も素直に引き受ける誰にでも優しい人、あなたの身の回りにいませんか？

実はそういう人は、本当の意味での「優しい人」ではないかもしれません。というのも、他人に興味がない人も同じようにふるまうからです。

もしかすると、あなたの身の回りの優しい人も、実は他人に興味がない人なのかも。ということで今回は、他人に興味がない人の心理や特徴に迫りましょう！

他人に興味がない人はどんな性格をしているのでしょうか？「他人に興味がない」と聞くと冷酷なイメージが浮かびますが、必ずしもそうとは限らないかもしれません。他人に興味がない人の特徴を詳しく見ていきましょう。

マイペース

マイペースな人は、他人に興味がない人といえます。冷酷というより優しいイメージですが、自分のペースを貫きたいというのは、他人に邪魔されたくないという意味でもあります。

こういう人は自分のペースを乱されるのを嫌う分、人のペースを邪魔することもありません。「自分は自分、人は人」とクールな考え方をしていることが多いです。

ただ、あくまで邪魔をするのもされるのも嫌なだけで、別に他人を嫌っているわけではありません。ペースを維持できる範囲でなら、良好な関係を築きたいと考えるタイプです。そういう意味では、やはり優しいのかもしれませんね。

どこか冷めている部分がある

何事にも冷めている人は身近にいませんか？仕事に邁進するわけでもなく没頭できる趣味があるわけでもない、さらに恋愛にも無関心。そういう冷めている人も他人には無関心といえます。

他人に無関心というより、世界に無関心といったほうが正しいかもしれません。世の中の色々なことに対して関心を持たず、どこか諦めたような心持ちで過ごしています。

こういう人は他人と衝突しそうになっても、自ら引き下がります。心のどこかで、言っても仕方がないと諦めがち。トラブルを起こさないので一見優しい人にも見えますが、本当に優しいのとは少し違いますね。

自分の時間が大事

冷めている人とは違い、むしろ熱中したいものがあるからこそ他人に無関心になる人もいます。たとえば、趣味に没頭している人は他人にあまり興味がありません。

仕事でも同じことです。昇進を目指して日々努力している人は、恋愛や友達付き合いにはあまり時間や余力を割きません。別に他人を嫌っているというわけではありませんが、自分のことで手一杯なので、周りからは他人に興味がないように見えがちです。

感情の起伏が緩やか

他人に興味がない人は感情の起伏が緩やかで優しいです。というより、感情の起伏が大きかったら他人に無関心ではいられませんよね。

他人に興味がないということは、何かを言われても気にならないということ。腹を立てることも落ち込むことも少ない傾向にあります。この点から、周囲からは「寛大」「優しい」と思われがちです。

もちろん人間なので感情を揺さぶられることもあるでしょうが、少なくとも周囲にそのことをあまり悟られないようにふるまっています。いわゆる「大人な人」といえそうです。

人間嫌い

人間嫌いな人も他人に興味がないように見えます。実際にはまったく興味がないわけではないのですが、周りからは無関心な人だと思われがち。

嫌っている分、人と積極的に関わりたがらないので、周りからは他人に興味がないように見えます。心の中では憎んでいても、さすがにそれを表に出すことはしないので、冷めた印象を与えてしまう傾向に。

このタイプの人は、冷めているように見えても、実際にはかなり他人からの評価を気にしています。そのため、普段から不満を抱えていることも。トラブルが起きると爆発することもあるので、どこかで発散することが大事ですね。

優しい

他人に興味がないことと優しいことは矛盾しているように見えますよね。しかし、実はそうではないことも。

たとえば、自分の趣味を大事にしたい人やマイペースな人は、他人に邪魔されたくないので優しい性格を演じることがあります。優しくしておかないと余計なトラブルが生じて、自分の時間が奪われるからです。そういう動機ですから、人に優しくするために時間を使うようなことはしないタイプと言えそうです。

人間嫌いの人も、他人の評価を気にしているので一見優しいです。「冷たい人だ」と思われるのは辛いですからね。このような理由で、他人に興味がない人は「他人のことを思いやってはいないけど、振る舞いは優しい」という矛盾した性格になります。

続いては、他人に興味がない人の行動です。こんな行動をとる人は、一見優しい性格でも、実は他人に興味がないだけかもしれません。

単独行動を好む

他人に興味がない人は、当然他人と一緒にいることを好みません。その分、単独行動が多くなります。

休みの日にも一人で過ごすことが多め。外に出ることがあっても、基本的には単独でいきます。一人カラオケなども苦に感じず楽しめるタイプ。むしろ、周囲に気を使わなくていいので気が楽だと感じている人も。

周りからは寂しい人に見えるかもしれませんが、本人は充実していることが多いようです。

誘いは基本的に断る

他人に興味がない人は、友人や職場の人からの誘いを受け付けません。たとえば、飲み会に誘っても断ることが多め。そのため、周囲からは付き合いが悪い人だと思われがちです。

ただ、話しかければ普通に笑顔で応じてくれる人も少なくありません。単純に集団行動が苦手なだけなのかもしれませんね。

SNSに興味がない

他人に興味がないので、他人とつながるツールであるSNSにもあまり興味を抱きません。基本的にSNSの利用は必要最低限にとどめています。できれば使いたくないと思っていることも珍しくありません。

基本的にSNSで他人のことを知りたいとも思わず、自分のことを知られるのも苦手。ただし、趣味のことについては好奇心旺盛で、専用のアカウントを作っていることもあるようですね。それでも情報収集が目的であり、他人とつながることには興味がないので、鍵つきアカウントを使っていることが多いようです。

少数の知人に優しい

基本的に他人に興味がない人は、新しい人間関係を作るのを控えたいタイプです。ところが、古くから関係が続いている友人が一人だけいるなど、ごく少数の関係を大事にしていることはあります。

そういう相手は、ある意味では他人ではないといえるかも。もはや、自分の生活のペースを乱される危険性を感じる段階を通り越してしまっているので、警戒心を抱くことなく関係が続いています。といっても、決してべったりとした関係ではなく、年に一度会うくらいの緩い関係であることが多いようです。

同じ理由で、長く付き合っている恋人がいる場合は、とても優しく大事にします。少なくとも浮気の可能性はかなり低め。自分の生活の変化を嫌う分、馴染んだものは大事にする人が多いです。

恋愛には興味がないが…

他人に興味がないので、基本的に恋愛にもあまり興味がありません。恋愛したいと思って相手を探すことはほぼなく、自分の時間を大切にします。

ただ、一度のめり込むと没頭することも。普段他人と関わっていない分、自分に優しい人には依存してしまうのです。これは、自分の趣味や仕事に熱中するのと根本的には同じなのかもしれませんね。

こういう風に、普段は自立しているのに特定の人にだけ甘える人もいます。このタイプの人と付き合ったら、相手の意外な一面に驚くことになるかもしれませんね。

仕事ができる

他人を気にしないので、仕事に集中するのが得意です。隣で誰かがおしゃべりをしていても、ほとんど気にすることなく仕事に集中します。

ただし、こういう人が必ずしも高い評価を得るとは限りません。なぜなら、他人に興味がないということは、協調するのが苦手になりがちだから。頼まれれば文句を言わずに引き受けるので一見優しいですが、頼まれない限り、自分から気がついて誰かを助けることも少なめです。

また、上司の顔色をうかがうこともないので、可愛がられるチャンスを逃してしまいがち。飲み会に足を運ばないことも相まって、「仕事はできるけど…」という微妙な評価を得てしまいます。

他人に興味がない人の特徴を見ていくと、あまり優しい性格には見えませんよね。では、どうして表面上は優しいのでしょうか。その理由を掘り下げていきましょう！

束縛や干渉をしてこず優しい

他人に興味がない人は、自分が束縛や干渉を嫌う分、他人にもしない人が多いです。そのため、周囲からは寛大で優しい人だと思われることが多いようですね。

特に、このタイプの人が上司であれば部下は自由に動けます。たとえ部下が失敗しても、特に咎めることはありません。仕事上の役割として、自分がそれをフォローするのが当然だと思っているので、その職務を真面目に遂行します。その結果、部下から「頼れる優しい上司」という評価を得るケースがあります。

ただ、それは部下の成長を願っているといった、真に優しい気持ちがあるからこその振る舞いではないことも。あくまでも、自分の役割を果たさなければという実直な義務感から行動していることが多いです。

優しい言葉をかけてくれる

意外なことですが、他人に興味がない人は他人に優しい言葉をかけることもあります。ただ、これも相手のことを思いやっているからではないことがあります。

相手のことを本当に思っているのなら、厳しく言わなければならないケースもありますよね。たとえば、部下の失敗に対して、上司はその原因をしっかりと突き止めて指摘しなければならないでしょう。

しかし他人に興味がない人はそういうことを避けがち。「できるだけ面倒事を起こさないようにしよう」という消極的な気持ちから優しい言葉が出ることもあるのです。

興味がないので悪口も言わない

他人に興味がないということは、他人の話題を持ち出すこともないということですよね。したがって、そういう人は他人の悪口も言いません。

不満を感じることがあっても、「そんなものだ」と思っています。初めから物事をドライに考えているため、腹を立てる機会が少ないです。

その結果、他人に興味がない人は、周囲から「あの人が誰かの悪口を言っているのは聞いたことがない」「穏やかで優しい人だ」と思われることがあります。したがって、特別慕われることもありませんが、特別嫌われることもありません。

優しいので人の責任も自分が負う

部下が失敗した時などに自分で責任を負うのも、他人に興味がない人の特徴。何か起きたら、それは人のせいではなく自分のせいだと考えるタイプです。

そのため、周囲から信頼されることが多いです。下手な言い逃れはしないので、潔ささえ感じられるでしょう。「誰かのために自分が犠牲になる」という点では優しいのかもしれません。

ただ、これもドライな考え方の持ち主だからこその行動であることがあります。誰かが失敗しても「人任せにした自分が悪い」と感じる傾向があるのです。ある意味では優しいですが、少し後ろ向きな気持ちが混ざりがちです。

他人に興味がない人は、どうしてそうなってしまったのでしょうか。たいていの人は多かれ少なかれ他人に興味があるものですから、興味がないのには何か理由がありそうですよね。ということで、その理由を詳しく見ていきましょう！

余裕がなく自分のことで精一杯

他人に興味がないというより、興味を抱く余裕がないことがあります。自分の仕事や家族のこと、趣味などですっかりスケジュールが埋まっている場合などがそうですね。

具体的には「お金がないのでデートどころじゃない」「週末は趣味の活動があるので同僚の誘いに乗っている余裕なんてない」などです。このような状態で他人にまで気を配っていたら、疲弊してしまうかもしれません。

そこで、こういう人は優しい振る舞いをします。できるだけ人間関係を滑らかにしておき、自分の余裕を確保したいと考えるタイプなのです。

もともと他人に興味がない

生まれつきの性質で他人に興味がない人もいます。これはいわば体質のようなものなので、本人に何か意図があるわけではありません。

このタイプの人は、かなり幼いときからこの傾向があります。たとえば、幼稚園児というと友達と一緒にわいわい遊ぶイメージがありますよね。しかし、そういう子たちの中にも、一人で遊ぶほうを好むタイプの子もいます。このタイプの子が大きくなると、他人に興味がない人になる可能性があります。

本人の生まれ持った性質ですから、これは変える、変えないといった問題ではないですよね。本人も周囲も、上手に受け入れることが大切です。

過去に他人に裏切られた経験がある

過去の経験が原因で、他人に対してドライになった人も少なくありません。これは生来のものではなく後天的なものです。

過去に裏切られるような経験をした場合は、他人に興味がなくなってしまうもの。これは恋愛を例に挙げると分かりやすいのではないでしょうか。過去の恋愛でひどく傷つけば、もう異性に恋をしようとは思わないはずです。

こういう人は、心の中では誰かと分かり合いたいと思っているのに諦めている状態。本当に信頼できる優しい人が見つかれば、心を開くかもしれません。

優しい人として振る舞うのが疲れる

これは、他人に興味があるけれど、興味がないように見える人に当てはまることが多いです。本当は強く他人の目を意識しており、だからこそ他人とできるだけ関わらないようにしているタイプですね。トラブルを避けようとする結果、周囲からは優しい人だと思われます。

しかし、優しい性格を演じるのはかなりエネルギーを消費するもの。そのエネルギー消費が苦しいので、人が集まるような場所を避けがちになります。

こだわりが強い

こだわりが強い人も他人を避けがちです。自分のこだわりを邪魔されるのが苦手なのです。

別にそれを他人に強制したいわけでもありません。ただ自分が邪魔されるのは辛いので、結果的に人と距離を取ることになります。そのため、周囲からは他人に興味がない人だと思われるようです。

あくまでこだわりを邪魔されたくないだけなので、本当の意味で他人に興味がないとは言い切れません。警戒しなくても良い相手だと分かると、心を許すこともあるでしょう。

敏感で優しい性格

些細な物音や人の発言など、ちょっとしたことに敏感な体質の人がいます。こういう人も、あまり積極的に他人と関わらないので、他人に興味がない人だと思われがち。

このタイプの人は、対人関係そのものを嫌っているわけではありません。ただ、敏感なのですぐにいっぱいいっぱいになってしまいます。例えるなら、食事をするのは好きだけどすぐにお腹がいっぱいになる、というタイプですね。

基本的に人当たりがよく優しいので、距離の取り方さえ間違えなければ良好な関係を築きやすいタイプと言えるでしょう。

他人に興味がないと、どうしても住む世界が狭くなってしまいます。本人はそれでも良いと考えているかもしれませんが、思わぬ損をしている可能性も。ということで、他人に興味がないことのデメリットをご紹介します！

視野が狭くなってしまう

他人に興味がないということは、それだけ興味の範囲が狭くなっているということです。少なくとも、誰かと時間を過ごす楽しみはあまり知らないといえるでしょう。

他人に興味がない人は充実した趣味を持っていることも多いので、それが悪いこととは言い切れません。視野が広くても、人が時間を割くことができる対象は限られています。しかし、初めから視野が狭いと、本当に自分にとって良いものを見落としてしまうことも。やはり、視野は狭いより広く持っておいた方がよいでしょう。

優しいのに恋愛がうまくいかない

恋愛というのは、相手に興味を持ってこそ成立します。相手の価値観や感情を踏まえて、こちらが適切に応えられなければ、意思疎通が成立しません。優しい振る舞いをしているだけではダメなのです。

そのため、他人に興味がない人は恋愛でつまずきがち。本当に優しい人と違って相手の考えていることを見抜けませんし、自分の考えていることも相手に伝えられません。

他人に興味がない人はそもそも恋愛に関心がないので、それでもいいと思っているかもしれません。しかし、人を好きになるのは突然のこと。その時になって初めて、恋愛がうまくいかないことで困ってしまうかもしれません。

優しいので人を頼ることができない

あなたは、自分が困ったときに頼れる人がいますか？もしいるのなら、その人とは普段から仲良くしているということですよね。

他人に興味がない人は普段から人づきあいが希薄なため、困ったときに頼れる相手がいません。頼るのも頼られるのも嫌いなため、いざ頼らなければならない事態になったときに、自分だけで対応するしかないのです。

そして、もっと難しいのが「頼れる人はいるが迷惑をかけたくない」と考える癖があること。これはある意味では優しいですよね。ところが、これを周囲からは立派な心掛けだと解釈され、余計に頼りにくくなることがあります。この連鎖を切るためにも、どこかで人を頼る習慣を身につけたほうがいいでしょう。

職場で評価されづらい

仕事の評価は業績だけで決まるのではありません。同僚や上司とのコミュニケーションなども踏まえて総合的に評価されるのです。そのため、他人に興味がない人はその点で評価を落としてしまいがち。優しい印象を与えることができても、協調性がなければなかなか高い評価は得られません。

このタイプの人は、業績は優秀であることが少なくありません。周囲に左右されずに黙々と仕事をこなすので、何事もなく仕事を終えることが多いです。ところが、自分から積極的に人の仕事を助けたり飲み会でコミュニケーションを図ったりしないので、評価されるチャンスを逃しがちです。

孤独を感じる

人との深いつながりを避けている一方で、孤独を感じることもあります。これは、本当はもっと親密な人間関係を築きたいと思っているのに、それができないタイプの人が感じるデメリットですね。

普段は趣味や仕事に没頭しているので孤独感を忘れることができます。ところが、ふとした拍子に、自分には腹を割って話せる相手がいないことに寂しさを感じるのです。こういう時に、親友や恋人が欲しくなることも。

しかし、先ほど紹介したように、他人に興味がない人は優しいにもかかわらず恋愛がうまくきません。結果として、慢性的に孤独感を抱えたまま生きることになってしまうのです。

他人に興味を持てないと、さまざまなデメリットがあることをご紹介しました。世の中は他人同士がお互いに興味を持つことで動くようになっているので、この社会で生きていくには、ある程度他人に興味を持たなければなりません。表面上ではなく、「本当に優しい人」になることが大事。

では、他人に興味を持ち、優しい振る舞いをするにはどうすればよいのでしょうか？そのための方法を見ていきましょう。

人の話をしっかり聞いてみる

他人に興味がない人は、あまり人の話を聞いていないことがあります。これは他人を警戒しているタイプではなく、そもそも関心がないタイプに多い傾向です。

そういう人は、まず他人の話を聞くところから始めましょう。別に前のめりになって相手の話題に興味を持つ必要はありません。しかし、しっかりと耳を傾け、その会話の内容を頭に入れるのです。

この姿勢を身につけることができれば、少なくとも周囲から「無関心な人」と思われることは減るでしょう。この結果として「優しい人」だと思われるのが難しいところですが、悪いイメージを与えたままであるよりはいいですよね。

相手の立場になって考えてみる

他人に興味がない人に多いのが、「相手が何を考えているのか分からない」という意見。結果として、表面上の優しい振る舞いはできても、本当に相手の気持ちを踏まえた優しい態度はとれません。

まずは相手の立場に立つことを考えましょう。もし自分が相手の立場に立っていたらどう感じるか、想像力を働かせて考えます。いくら分からないといっても、同じ人間なのですから、想像もつかないということはないはず。

もし「自分がその立場ならああするのに、相手はそうしなかった」ということがあれば、それが相手の個性です。その個性を知ることが相手を知るということ。こうして段階的に他人への理解を深めていけばOKです。

考え方の近い人を探す

自分と全く異なる考え方をする人と親しくなれれば、それは理想的でしょう。しかし、それは多くの人にとって難しいこと。他人に興味があろうとなかろうと、自分と異なる価値観を受け入れるのは大変なことです。

そのため、まずは考え方の近い人と仲良くなりましょう。できれば、人間関係に関する価値観が近い人だといいですね。あまり距離を詰めてこず、お互いにとって適切な距離感を保てる相手を見つけられれば理想的です。

一人でも仲良くなれれば、周囲から「あの人は他人に興味がない」と思われにくくなります。それだけでも職場や友人関係における居心地が変わりますよ。

興味がない人にも質問する

相手を理解するには、観察だけでは足りません。実際に喋って質問してみましょう。

これも、必ずしも相手の情報に興味を持つ必要はありません。しかし、質問すれば「無関心な人」と思われずに済みます。それだけでも人間関係をある程度円滑にする効果があるでしょう。

また、質問することで思わぬ共通点が見つかることもあるかもしれません。それまでは「まったく理解できない相手」だったのが、それをきっかけに「ちょっと似てるかも」と思えるようになる可能性も。

少なくとも、最初からコミュニケーションを拒んでいると、知るチャンスを逃すことになるのでもったいないですよね。ダメもとでも良いので、相手のことを知ろうとすることが大切です。

自分がされた優しいことを他人にする

他人に興味がない人は、誰かに何かをされるのを嫌います。それが嫌なことであればもちろん、厚意から優しいことをされても余計な世話だと感じることがあるでしょう。

しかし、だからといって他人にされて嬉しかったことがまったくないわけではないはず。職場で優しい誰かが仕事を助けてくれたこととか、友人関係で言われて嬉しかったことなどを思い出してみましょう。

そういう「自分がされて嬉しかったこと」を誰かにしてあげると、喜んでもらえることが多いです。少なくとも、相手は「気にかけてもらえた」と思いますよね。そうやって「これをやったら喜ぶかも」と相手の顔を思い浮かべることが、他人に関心を持った「本当に優しい人」になる一歩です。

他人の目を見る

誰かに話しかけられたとき、相手を見て答えていますか？仕事中だからと言って、パソコンを見ながら目も合わせずに答えるのはおすすめしません。よほど忙しければ話は別ですが、そうでないのなら目を見て、できれば体ごと相手のほうを向いて応じましょう。

これは、相手に対して「話を真剣に聞いていますよ」というメッセージになります。同じ言葉で返事をしても、そういった身体の動きで与える印象は大きく変わるのです。

面倒くさいかもしれませんが、これは最低限のマナー。こういう相手への配慮も、本当に優しい性格になるには欠かせません。

他人に興味がない人は、できるだけ他人と良好な関係を築けるよう努力したほうがよいでしょう。しかし、もともとの性格や過去の経験も関係しているので、すぐに改善できるものでもありません。

そのため、周りの人は周りの人で、そういう人との上手な付き合い方を心がける必要があります。ということで、そのための方法を見ていきましょう！

そういう人だと割り切って接する

多くの場合、他人に興味がない人に悪意はありません。他人に興味がなければ、相手を憎むこともないからです。

かりに心の中で他人を好ましく思っていなくても、それを攻撃的な行動に移すようなこともそんなにありません。あくまで「そっとしておいてほしい」というスタンスだからこそ、無関心な人だと思われているわけです。

そのため、こちらが必要以上に関わる必要はありません。相手に悪意も善意もないのですから、こちらも相手の態度に対して悪意も善意も抱かなくて良いのです。

一方的に優しい態度を押し付けるのも、相手に優しい態度を要求するのもNG。あくまで他人に興味がない人は「そういう人」ということで、ドライに接しましょう。

飲みなどにしつこく誘わない

飲み会などに誘われると、他人に興味がない人は基本的に断ります。別に何か事情があるから断るのではなく、それがその人のスタンスなのです。

「付き合い悪いな…」と思うかもしれませんが、そもそも付き合いを要求するほうが正しいとも限りません。個人の時間なのですから、その人の自由にして良いはずですよね。

つまり、飲み会に誘ったのに断わられたら、それはその人が自分の自由な時間を好きに過ごしたいというだけのこと。価値観の違いに過ぎないので、しつこく誘わずに「そういうタイプなんだな」と思っておきましょう。

距離感には気を付ける

他人に興味がない人でも、価値観の近い人とは仲良くなれます。そういうとき、人並みに他人に興味がある人なら、もっと親密になりたいと思うかもしれませんね。

しかし、他人に興味がない人は仲良くなってもあまり距離を詰めたいとは考えません。あくまで他人は他人、自分は自分と一線を引いている人が多いです。

もしもその線を無理に乗り越えようものなら、嫌われるのは確実。あくまで適度な距離感を保つようにしましょう。その距離感をうまく維持できれば、次第に親密になっていくのであまり心配は要りません。

相手が黙っても気にしない

これは特に恋愛で注意すべきことですね。二人きりの時に相手が黙ると非常に気まずい思いをするかもしれませんが、その相手がもともと他人に興味がない人であれば、気まずくなる前に立ち止まる必要があります。

というのも、相手はほとんど気まずいと思っていないことがあるからです。そもそも無口なので、その人にとっては黙っているのが通常の状態。こちらが気まずく感じていることにさえ気づいていないかもしれません。

こちらとしては気まずくなりますが、あまり「気まずい気まずい…」と思うと余計に気まずくなるもの。「この人は別に気にしてないんだろうな」と思って気楽にするのがコツです。

期待しない

先ほどの気まずさにも関わってきますが、他人に興味がない人は基本的にコミュニケーションが苦手です。気まずくなったり相手に不快な思いをさせても気づかないことも。

そういう人と話す場合、初めから期待しないことが大切です。期待しないというと冷淡なようですが、そもそも人に苦手なことを期待するのも酷なことですよね。

また、相手は相手でこちらに何も期待してないことが多いです。そういうスタンスなので、こちらも同じようにドライかつ寛大に接すると気が楽になりますよ。