人生を変えるために知るべき名言集2
「考えすぎたり…」宇多田ヒカル
1998年に「Automatic/time will tell」デビューし、日本ゴールドディスク大賞や日本レコード大賞などの数々の賞を受賞した経歴を持つ、宇多田ヒカル。2010年に一度「人間活動」のために活動を休止しますが、2016年に再開します。
活動休止をする前にリリースされたベストアルバム『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2』には、今まで発売された曲の他に、5曲の新曲が収録されていました。
その中の一曲「Goodbye Happiness」から、「考えすぎたりヤケ起こしちゃいけない 子どもダマしさ 浮世なんざ」という歌詞をご紹介します。
どうしても苦しい時、思いつめてしまったり、自分を追い込んでしまったりしてしまいますよね。この歌詞は、「そんなに思いつめなくてもいい。どうせこの世なんか子供騙しでできているんだから」と寄り添うように語りかけてくれます。
「露と落ち 露と消えにし…」豊臣秀吉
百姓から天下人まで大出世し、戦国三英傑の一人ともなった、豊臣秀吉。人たらしで皆に愛されましたが、気に入らない人間がいれば、処刑するのも厭わないような性格の持ち主であったともされています。
そんな秀吉の辞世の句(死ぬ間際に詠む短歌や和歌、詩などのこと)は、「露と落ち 露と消えにし我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢(露のように生まれ、露のように消えていくこの体。大阪で過ごした日々は、まるで夢の中で夢を見ているようだった)」です。
天下を治めた人間ですら、最期には自分の人生を儚く感じます。悩んでも、苦しんでも、結局、人間の一生は儚いものなのだから、秀吉のようにやりたいことを好きなだけやってみる、という生き方も、一つの良い生き方なのではないでしょうか。
「いつか必ず死ぬって…」『ファイト・クラブ』
1999年に公開されたデヴィッド・フィンチャー監督の反資本主義をテーマにした映画『ファイト・クラブ』。
イギリスの雑誌『エンパイア』が行ったアンケートで、映画関係者や評論家、読者が選ぶ「最高の映画キャラクター100人」では、ブラッド・ピット演じるタイラー・ダーデンが一位に選ばれました。
あらすじは、ブランド志向の「僕」がタイラー・ダーデンと出会い、モノやブランドに縛られない自分を、「ファイト・クラブ」での殴り合いや、タイラーとの会話を通して見つけていくというもの。
そんな『ファイト・クラブ』の名言は、「いつか必ず死ぬって事を心に刻み込め!すべてを失った者が本当の自由を知る」です。
モノだけでなく、生に囚われていても、自分のことを本当に知ることはできない、とタイラーは言います。とことん絶望に落ち、全てを失った時や、いずれ失ってしまうと悟った時、人生というものが初めて見えてくるのかもしれません。
「I'm…」Trapped Under Ice
2007年に結成されたハードコアバンド「Trapped Under Ice」。彼らの2011年にリリースされたアルバム『Big Kiss Goodnight』から、「Born To Die」をご紹介します。
アルバムのジャケット写真は「メメント・モリ(「死を想え」の意。13世紀頃、ヨーロッパで流布した死生観)」の思想を取り入れたもので、死についてのコンセプトを感じる曲です。
「Born To Die」の中の名言は「I'm embracing my Big kiss goodnight I was born to die」です。「安息のアツいキスを抱きしめる。(なぜなら)オレは死ぬために生まれたんだ」というような訳になります。
死ぬために生まれたんだから、最後の瞬間もアツいキスで迎える、という曲です。死を常に想う、だからこそ生というものがより輝きだすのかもしれませんね。
「生きよ墜ちよ」坂口安吾
戦前、戦後に活躍した作家のひとりである、坂口安吾。退廃的な作風ながらも生に寄り添い、むしろ生へと駆り立てようとする想いが感じ取れます。
特攻隊が闇屋になるなど、敗戦とともに人間は堕落した、と述べています。しかし、それは「公のカラクリ(社会制度など)」から堕落した人間の本来の姿だと言います。
そんな『堕落論』からの名言は、「生きよ堕ちよ、その正当な手順の外に、真に人間を救い得る便利な近道が有りうるだろうか」です。
人間は生きている以上、堕落からは逃れられない、と語ります。しかし、様々なルールや制度から堕落し、人間の実相、つまり人間の真の姿を見直すことこそが、人間が善くなる唯一の手段だと言います。
安吾の『堕落論』は、戦後の人間に大きな影響を与えました。文字通り、多くの人が安吾の文章に人生を変えられたのではないでしょうか。
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