人見知りを治す方法とは？克服するための考え方と行動を徹底解説！

初対面の相手と話すと緊張してしまう、仲良くなりたいのにうまく自分をアピールできない。このように人見知りをしてしまって、人間関係がうまくいかないと感じている人は多いのではないでしょうか。人見知りをするほとんどの人が、克服したいと考えているはずです。

人見知りは、他人に迷惑をかけることはありません。ですが、仕事関係の人と良好な関係を築けない、営業の成績が上がらない、友達ができにくいなど、全てが自分に返ってきます。

人見知りであるだけで、損をすることもあるのです。でも、心配はいりません。人見知りは努力次第で治すことができます。

まずは、人見知りの人の特徴を見ていきましょう。人見知りとは言っても、人と会話をしなければいけない状況になれば、誰だってしゃべります。ただし、そんな中でも、やはり人見知りの特徴が出てしまうよう。

そういった「人見知りあるある」を、体験談をもとに紹介していきます。

緊張しすぎて普段より話せなくなる…

「初対面の人はもちろんなんですが、人が多い場所、例えば会議なんかで自分が発言する時などは特に、緊張しすぎて思ったことが話せなくなります。言葉に詰まるたびに友達や同僚がフォローしてくれるので、いつも申し訳ないです」（22歳/女性）

出会って間もない人とは緊張して話せないというのは、人見知りのよくあるパターン。さらに、人が多ければ多いほど緊張が高まるのも、人見知りあるあるです。周りに注目されるほど、萎縮してしまうのでしょう。

目を見て話せない

「自分って人見知りだなぁと自覚したのは、人と目を合わせて話すのが苦手だと感じた瞬間でした。上司や目上の人とは、一応目を見て話すようにしてるんですけど、初対面の相手とかだと下を向いたり、別の方向を向いちゃいます。治すべきなんでしょうけど、自分でも無意識なんですよ」（30歳/男性）

人見知りの人のほとんどが、他人と目を合わせて話すのが苦手だと考えています。大事な場面では意識さえすれば目を合わせて話すことは可能ですが、そうでなければ自然と別の方向を見て話を聞いてしまうのだとか。相手には失礼な態度に見える可能性もあるので、改善した方がよさそうですね。

すぐに「すみません」と謝ってしまう

「すぐに『すみません』と謝ってしまうクセがあります。人とぶつかりそうになったり、急に声をかけられて対応できなかったりすると、自然と『すみません』って言葉が出ちゃいます。バイト先の先輩に、『謝るとこじゃないでしょ』とツッコまれて自分でも初めて気づきました」（18歳/女性）

例えば、他人が自分のために何かしてくれた時、「これやっといたから」と言われて「あっ、すみません！」というのが人見知りの対応の仕方です。「すみません」ではなく「ありがとうございます」と答えるのが妥当ですよね。人見知りの人は、まるで条件反射のように人に謝ってしまうのです。

仲良くなったらよくしゃべる

「仲良くなるまでは緊張してしゃべれないから、仲良くなった人には大抵『こんなにしゃべる人だとは思わなかった』と言われます。内気な性格というわけではないんです。むしろ、おしゃべり好きだと自分で思いますよ。最初が無理なだけなんです」（27歳/女性）

人見知りの人は、決して内気な性格というわけではありません。人によっては、必要さえあれば堂々と発言することができますし、仲の良い人とはめちゃくちゃしゃべるという人もいます。知らない人、仲良くない人、初対面の人などとすぐに打ち解けられないだけなのです。

人と関わると疲れる

「人が嫌いというわけではないんですけど、知らない人がいっぱいいるような場所に行くと、帰ってからドッと疲れが出ます。だから合コンとかは苦手です。つるむのはだいだい同じヤツ。新しい出会いとか、正直疲れますね。いまさら治すつもりもないです」（24歳/男性）

人見知りの人は言葉を発していなくても、心の中では「何とかしてしゃべらなきゃ」とか「場が盛り下がらないようにしなきゃ」と考えています。そのため、変に気を遣ってしまって疲れてしまうのでしょう。

次に、人見知りする人の特徴をご紹介します。周りになぜか仲良くなれない人がいるのなら、もしかするとその人は人見知りをしているだけなのかもしれません。また、特徴を知ることで人見知りをしてしまう原因もわかってきますので、人見知りを治す方法を知りたい人もぜひ参考にしてみてください。

声が小さい

いつもぼそぼそしゃべる、話している声が聞こえにくい。そんな人、周りにいませんか？それはれっきとした人見知りの特徴です。初対面の人、もしくはあまり仲良くない人との会話に緊張するため、気持ちが小さくなっているのでしょう。

さらに「えっ？なんて言ったの？」と相手に言われると、ますます萎縮してしまって、「やっぱりいいです…」と話すことを諦めてしまう人も少なくありません。

警戒心が強すぎる

なぜ初対面の人に人見知りをしてしまうのか。それは、相手のことが分からないから警戒しているのかもしれません。誰だって、初対面の人に対しては、「どんな人なんだろう」とか「失礼のないようにしなきゃ」などと、相手の出方を見ながら対応しますよね。これは、相手のことを警戒しているからです。

人見知りの人は、この警戒心が人一倍強いため、自分から積極的になれません。「自分の発言のせいで相手を怒らせたらどうしよう」「性格の悪い人だったら嫌だな」などと考えすぎてしまい、自分から壁を作ってしまいます。

他人の目を気にしすぎる

他人の目を気にしすぎるのも、人見知りの人の特徴です。「自分の発言によって相手がどう感じるだろう、自分はどう思われるだろう」と気にしすぎて、何を発言すべきか頭で考えてしまうのでしょう。そうなると、思ったことを言えなかったり、会話の流れについていけなくなったりして、どんどん置いてけぼりに…。

「他人からよく思われたい」という気持ちは誰にだってありますが、自分をアピールしなければ意味がないことをよく理解しておくといいでしょう。

気を使いすぎる

人見知りする人の中には、心が優しくて感受性の強い人が多いです。そのため、人に気を使い過ぎるのも特徴。

例えば、自分が仲良くなりたい人がいたとします。普通なら、その子に積極的に声をかけて仲良くなっていこうと考えますよね。ですが、人見知りの人は、大切に思っている人であればあるほど、「今話しかけたら迷惑じゃないかな？」「忙しそうだな」などという理由で、自分から声をかけることをためらってしまうのです。

人見知りは、よほどひどくない限り、絶対に克服しなければならない事柄ではありません。ある意味、個性として捉えることもできるでしょう。

ですが、人見知りを治すことができたら、どんな変化が起こると思いますか。人との会話が楽しくなる、友達が増える、仕事関係の人との仲が良好になり、仕事の効率が上がる、などのメリットも出てくるのです。それだったら、治す方がお得に感じませんか？

ここからは、考え方を少し変えるだけでできる、人見知りを治す方法を伝授いたします。

初対面で緊張するのは当然と受け止める

そもそも、初対面の人と話す時に緊張するのは当然です。誰が見ても社交的な人であっても、初対面の人には緊張するのです。ただ、その感情を表に出すか出すか出さないかが大きな違いです。

「緊張してしゃべれない…」という考えに囚われず、仕方がないと割り切りましょう。まずは自分を受け入れてあげることが、人見知りを治すための第一歩です。

好かれようと思わない

なぜ、自分が思ったように話せないのか？その根本には、先ほども述べましたが「相手にどう思われるか」という不安があります。つまり、相手に嫌われたくないということですよね。人見知りを治すには、まずはこの発想を変えなければなりません。

誰にでも好かれようと思わないようにしましょう。そもそも、出会ってまだ間もない人のちょっとした発言で、相手を嫌いになるほど心の小さい人は、そうそういません。相手を信じて、普段の自分を見せていきましょう。それでダメだったら、その人とあなたは性格が合わない、ただそれだけのことなのです。

自分が思っているほど人は他人に興味がない

あなたが人と会話をする時、相手はどんな人なのか？どんな考え方をしているのか？ということが気になりますよね。それがもし自分の想像と違ったら、どう思いますか？よほど性格が悪い相手ではない限り、単に「この人はこういう人なんだ」と感じるだけではありませんか？そこで嫌いになったり、もう関わるのはやめようと思うような相手は、一握りだと思います。

それは、相手も同じです。つまり、人は初対面の段階では、それほど他人に興味を持ちません。あなたが多少変な発言をしたとしても、相手は「へぇー、こんな人なんだ」と思うだけなので、相手の反応をそれほど気にする必要はないということです。

人見知りをするのは自分だけじゃない

誰だって、人見知りをすることはあります。人見知りは珍しいことではないのです。すぐに人と仲良くなれなかったり、人と話す時に緊張をするからといって、悪いことではないということを知っておいてください。無理してしゃべろうとすると、さらに緊張してしまう可能性があります。

焦らずに、少しずつ自分に合った治す方法を見つけていきましょう。

次に、人見知りを治す方法《行動編》をご紹介していきます。考え方を少し変えてみて、あとは以下の行動に移すだけ。難しいことは何もありません。少し意識するだけで変わっていくはずなので、ゆっくり実践していってみてください。

自分から明るく挨拶して少しずつ治す

人見知りを治す方法として1番簡単なのが、「挨拶」をするように心がけることです。人見知りであっても人嫌いではないため、「日頃から挨拶ぐらいはしている」という人が多いでしょう。そのような人は、もう少し明るく元気に挨拶してみるのをおすすめします。

毎日自然に挨拶を交わせるような間柄になれば、いつの間にか話すことに緊張しなくなっているはずです。もしくは、相手から積極的に話しかけてくれるようになるかもしれませんよ。

人見知りだと周りに伝える

「はぁ…、今日も思ったように話せなかったな…」と、帰宅して1人で反省会を開いている人見知りの方も多いことでしょう。ですが、いくら頭で考えても、人見知りを治すことはできません。それでさらに気を病んでしまうのであれば、あらかじめ初対面の人には自分が人見知りであることを告げておくといいでしょう。

「私、人見知りなので緊張してしまって…。慣れるまで時間がかかると思いますけど…」と言っておけば、相手が会話をリードしてくれるはずです。

笑顔で会話をするように意識して治す

何度も述べていますが、人見知りは決して悪いことではありません。しかし、場合によっては印象を悪くしてしまうこともあるでしょう。それは、「楽しくなさそうだ」と思われてしまう時です。緊張しすぎて、話すことはおろか表情まで硬くなってしまっては、「つまらないのかな」と思われても仕方がありません。

そうならないためにも、とにかく笑顔でいることが大事です！そうすれば少なくとも、悪印象にはならないはず。あとは、時間をかけてでも少しずつ発言を増やしていきましょう。

1対1で話す機会を増やして治す

人見知りであっても、相手が話してくれれば打ち解けられるという人は多いのではないでしょうか？

そんな人は、ある意味強硬手段だとも言えますが、仲良くなりたい相手と1対1で会話をする機会を作ってみてください。そうすれば、しゃべるしかない状況になるので、自然と会話は進んでいくはずです。

また、向こうも話しかける相手はあなたしかいないので、会話を広げようと努力してくれるはず。

人見知りを治す方法は意外と簡単です！ただし、時間がかかることは覚悟しておいた方がいいでしょう。1日や2日で治るものではありません。

ここからは、実際に人見知りを治すことができた人たちの体験談をご紹介。きっと共感できる部分があるはずですし、参考になると思います。

自分を良く見せようと意識しすぎるのをやめた

「自分は極度の人見知りで、大人になっても他人と会話をするときは『はい』『いいえ』ぐらいの簡単な受け答えしかできませんでした。人見知りを治すことができたのは、転職がきっかけです。

転職先は、少人数のちっちゃな会社。上司や同僚との距離感が近くて、最初は戸惑ったんですけど、仲良くするしかないので開き直りました。自分を良く見せるのはやめようと思って自然に振る舞っていたら、いつの間にか仲良くなってました。それを教訓に、今では誰とでも、ある程度は会話ができるまでになりました」（34歳/男性）

他人からどう思われてもいい！そう覚悟ができれば、人と話すことにも緊張しなくなるでしょう。「みんなに好かれようとしない」という意識を持って、人と接してみてください。

自分から挨拶するようにしたら怖くなくなった

「人見知りを治すぞ！と思ったきっかけは、会社に後輩が入ってきたことです。後輩に教える立場になるのに、人見知りなんてしてられませんよね。まずは誰にでも、自分から挨拶してみることにしました。

上司とか、普段関わりがない社員さんへの挨拶は緊張しましたけど、みんな笑顔で挨拶を返してくれるのが嬉しくて！そして何より嬉しいのが、相手から話しかけてくれるようになったこと。少しずつ言葉を交わしていくうちに、自然と打ち解けられるようになりました。今でも初対面だと緊張はしますけど、昔ほど話すことが怖くなくなりました」（25歳/女性）

やはり、挨拶の効果は絶大なようです。人見知りの人は、自分から話すのが苦手なだけで、受け答えはできます。話しかけられれば、少しずつ仲良くなれるのです。いかに、相手が話かけやすい雰囲気にするかも、重要なのかもしれません。

フレンドリーな人と一緒にいたらいつの間にか…

「人見知りを治すことができたというか、自然と克服できてました。というのも、私の彼氏は超社交的。知らない人ともすぐに仲良くなれるような人なんです。そんな彼氏と一緒にいると、私も知らない人としゃべらないといけない状況が多くて…。

最初はニコニコして話を聞いているだけだったんですけど、いつの間にか自分から積極的に質問したり、会話を振ったりすることができるようになってました。社交的な人と一緒にいることも、治す方法のひとつだと思います」（34歳/女性）

しゃべるしかない状況に追い込まれれば、なんとか話すことができるという人は多いでしょう。それを続けていくことで、治すことができたという成功例ですね。他人と話すことにとにかく慣れるのがポイントなのかもしれません。

年を重ねるにつれて自然と改善されていた

「若い頃は、人目を気にして積極的になれなかったけど、年を重ねるにつれて、周りの目があまり気にならなくなりました。それで、人見知りも治すことができたんだと思います。自分で努力したというよりは、人との関わり方を上手に調節できるようになったという方が正しいのかもしれません」（38歳/男性）

この男性のように、特に治す努力をしていないのに治すことができたという人も多くいます。自分の立場や状況が変わったり、年を重ねて自信をつけたことが改善に繋がったのでしょう。

人見知りの人は、周りの人の気持ちや状況を考えすぎてしまうため、思ったことを素直に口に出せない傾向にあります。また、知らない相手への警戒心もあるのでしょう。

人見知りは決して悪いことではありませんが、時に人間関係や仕事に大きく影響してくることもあります。治すに越したことはないのです。

人にどう思われるかを考えすぎないこと、少しずつでも話しかけるように意識することなど、今回ご紹介した内容を実践するだけでも、変化は見られるはずです。時間はかかるかもしれませんが、少しずつ改善していき、人生の幅を広げていきましょう！