早口な人は嫌われるって本当?
ゆっくり話す人もいれば、早口で話す人もおり、話すスピードは人によって違います。ですが、総じて言えるのは、話し方によって他人に与える印象は大きく変わる、という点です。会話から相手のことが見えてくるように、自分の印象も会話によって形成されていきます。
早口な人はネガティブな印象を持たれがち
早口な人は、ゆっくり話す人に比べて、たしかにネガティブな印象を持たれやすいです。人によっては、「会話のしづらさ」「意思疎通の取りづらさ」を感じることもあるでしょう。
それは、早口特有のイメージがあるためです。たとえば、早口な人との会話は聞き取りづらくて疲れてしまう、情報量が多すぎて何が言いたいのかわからない、などです。自分では気がつかないうちに、相手からそう印象付けられてしまっています。
とはいえ、もちろん早口であることは悪いことばかりではありません。大切なのは、さまざまな話し方を覚えることです。いつも早口な人が、ゆっくり話せるようになることで、自分自身のイメージアップに繋がります。
関西人は喋るのが早い?
関東の人が関西へ旅行や出張に行くと、「周りの人の話すスピードが早くて圧倒された」と感じることがあるようです。
実際のところ、関西人だから喋るのが早いということではないでしょう。関西の人は会話の中で擬音や擬態語をよく使うので、話し方に勢いがあり、早口に聞こえる場合があるのです。
ここで肝心なのは、私たちが関西人の人に対してどんなイメージを持っているのかということです。たとえば、「関西人は喋るのが早い」という説から、おしゃべり、せっかちなどのイメージが連想されるかもしれません。
まさにこれらは、早口の人が周りから抱かれやすいイメージそのものだといえます。
早口だと「伝える力」が弱まる
早口だと、伝えることのできる情報量や増えるので、コミュニケーションを取る上では必ずしも悪いことばかりではありません。ですが、情報が増えれば増えるほど、一つ一つの情報の力は弱くなっていくのです。
ゆっくりと話す人は、言葉の情報量が少ないので、一つ一つの情報が印象に残りやすくなりますよね。聞き手側も、自然と発言の意図を汲み取りやすくなるでしょう。
会話をする上では、要点となる柱が必要です。早口になってしまう人は、多くを話しすぎるうちに、柱となる「本当に伝えたいこと」が埋もれてしまうことがあります。情報量を適度に制限することで、より伝わるコミュニケーションを取ることができるのです。