そもそも「パリピ」って何?
「なんとなく賑やかな人を指してパリピと呼んでいたけれど、実は違うのでは…」と感じている人もいるはず。しかし、いまさら誰かに「パリピ」の意味を聞くのは躊躇してしまいますよね。
ではこれから、そもそも「パリピ」とは何なのかについて詳しく見ていきます。
「パリピ」は何の略?
「パリピ」とは、「パーティーピープル」の略です。「パーティー=社交的な場所」「ピープル=人々」ですから、そのまま日本語にすると「社交的な場所にいる人々」ということになります。
ただし、それだと社交的な場所にいる人すべてがパリピになってしまいますよね。友人の付き合いで参加しただけ、もしくは苦手だけど仕事の付き合いがあるからなど、たまたまそういう場所にいるだけの人を「パリピ」と呼ぶのは、少し違和感があります。
「パリピ」の意味
「パリピ」は、「パーティーピープル」の略なので、そのままの意味だと「パーティーに参加する人」ということになります。ただし、ただ参加するだけの人、たまたまパーティーの場所に居合わせただけの人を「パリピ」とは呼びません。
「パリピ」とは、好んでパーティーの場に足を運ぶ人のことを指します。好んでそういう場に足を運ぶということは、みんなで盛り上がるのが好きということ。ですので、クラブなど社交的な場所以外でも、何かきっかけがあればすぐに盛り上がろうとする人を「パリピ」と呼ぶこともあります。
「パリピ」の使い方
「パリピ」は、「パーティーに参加するのが好きな人」というのが大まかな意味です。パーティーに参加するのが好きな人だけでなく、パーティーなどが好きそうな人、もしくはその場をパーティーのように盛り上げようとする人を「パリピ」と呼ぶこともあります。
また、クラブなどで人気がありそうな曲を聞くと「パリピっぽい曲」などと表現することもあり、実は汎用性の高い言葉なのです。
「パリピ」って本当に使われてるの?
ここからは、「パリピ」を使っている人、かつて使っていた人などのエピソードを見ていきます。きっと、「パリピって本当に使われているの?」という疑問が解決されるはずですよ。
仲間内では使ってます!
「パリピは、仲間内ではよく使いますよ。流行語っぽい感じだけど、なんだかんだで便利な言葉なので、結構頻繁に使ってますね」(25歳/女性/百貨店勤務)
パリピは、2015年前後に流行した言葉です。なので、当時はたくさん使っていたけれど、現在はあまり使っていないという人もいます。
しかし、パーティーが好きそうな人や賑やかな人をあらわす場合に、これほど的確な言葉は他にありませんよね。なので、少し古いかもと思いながらも使い続けている人はたくさんいますよ。
もう死語だと思う
「ずいぶん前に流行った言葉というイメージなので、もうパリピって使いませんね。正直、今使うと苦笑されそうな感じ。死語になっちゃったと思います」(28歳/女性/販売業)
パリピはすでに死語だと感じている人も多いです。確かに、流行語になった2010年代半ばに比べると、確実に聞く機会は減っていますよね。
自然と使わなくなったという人もいれば、古くてかっこ悪いと感じるので意図して使わないという人もいます。特に、流行に敏感な人はなるべく使わないようにしているでしょう。
たまに使うくらいかな
「昔はそれっぽい人とかを見るとすぐに『パリピ』って言ってましたが、最近は言わなくなりましたね。多分当時は、流行っていたから使っていただけだと思います。でも、今でもたまに使うのである程度は定着しているのかも」(23歳/男性/食品会社勤務)
以前に比べて、明らかに使用頻度が減ったという人もいます。流行した当時はメディアなどでも頻繁に使われていましたが、2021年現在はあまり使われていない印象です。
それに影響されるように、自然と使わなくなった人は多いでしょう。しかし、パーティーが好きな人を言い表すのに最適な言葉ではあるので、何気なく口にしてしまうこともあるようです。
それっぽい人を見かけたら使う
「死語だとか言う人もいますけど、やっぱり今でもそれっぽい人を見かけたら使っちゃいますね。なんだかんだで、とても便利な言葉が登場したと思ってます」(29歳/男性/書店員)
パーティーが好きな人、もしくはクラブなどによく通っていそうな人をあらわすのに、「パリピ」という言葉は最適です。
しかし、流行してしばらく時間が経過してしまったので、死語と捉える人もいます。それでも、それっぽい人を言い表すのに最適な言葉だと感じる人も、たくさんいるでしょう。
「パリピ」からの派生語
鬼パリピ
パリピに鬼がつく、なんともいかつい言葉の「鬼パリピ」という言葉ですが、一体どういう意味なのでしょうか。「鬼」が付くと、「すごい」「やばい」という意味になります。つまり鬼パリピとは、「やばいパリピ」「すごいパリピ」という意味なのです。
具体的には、クラブなどに好んで行くというだけでなく、やばいくらいパーティーが好きなので、24時間パーティーのことばかり考えているような人をあらわします。鬼パリピは、フェスやイベントには欠かさず参加するはずですし、情報収集がマメでパリピ同士の人脈も広いのが特徴です。
ドメスティックパリピ
ドメスティックとは、「家庭的」もしくは「国内に関する」という意味の言葉です。そんなドメスティックにパリピが付いたドメスティックパリピとは、「家庭的なパリピ」という意味になります。
家庭的なパリピとは、クラブや路上などに繰り出す訳ではなく、家庭内でパーティーを楽しむ人という意味です。元々はとあるアニメに登場した言葉なのですが、響きのユニークさなどが注目されて派生語となりました。
ガン萎えパリピ
パリピは、パーティーに参加するのが好きな人や盛り上がるのが好きな人をあらわす言葉です。なので基本的にテンションが高い状態の人にしか使われません。しかし、そこに「ガン萎え」がついてしまうと話は別です。
パリピなのに、信じられないほど落ち込んでいる場合に最適な言葉となります。また、パリピが好きそうなイベントに参加できなくてヘコんでしまった状態をあらわすときにも利用可能です。
一生パリピ
一生パリピとは、文字通り「一生パリピを続ける」という意味です。ただし、すでに一生をパリピとして過ごした人をあらわすというよりも、一生パリピでいたいという願望をあらわす場合がほとんどです。
ダンス動画などをSNSで投稿する際に、ハッシュタグとしてこの表現が使われることが多いです。なので、SNSで楽しそうな投稿を探すときにぜひ使ってみてください。
「パリピ」の類語・対義語
パリピと表現する以外の方法や、パリピとは正反対の人や状態をあらわすときに使えますので、覚えておくと便利ですよ。では、パリピの類語と対義語について詳しく見ていきましょう。
類語:陽キャ
「陽キャ」とは、「陽気なキャラクター」の略です。陽キャと称される人には、テンションが高く盛り上がるのが好きで、交友関係が広いといった特徴があります。
社交的な場所に臆することなく足を運べるという意味で、パリピと同じように使われることも多い言葉です。基本的には良い意味で、相手を褒めるときなどに使用されます。
類語:チャラ男
「チャラ男」とは、「チャラチャラした男性」の略語です。1990年代後半あたりから使用されている、意外と歴史の長い言葉でもあります。
ちなみに「チャラい」とは、「その場のノリを優先した軽い言動が多そう」という意味です。なのであまり良い意味では使われなかったりします。身なりは派手めで、クラブなどに頻繁に通うイメージもあるので、パリピの類語としても使われることが多いです。
対義語:陰キャ
物静かでまじめな性格の人を、「陰キャ」とあらわす場合があります。「陰気なキャラクター」の略語で、良い意味でも良くない意味でも使われるのが特徴です。また、パリピや陽キャの対義語としても使われます。
さらにこの言葉は、自虐を込めて使われることがあるというのも特徴。楽しそうな集まりに参加できなかった自分を嘲笑するように、「自分は陰キャなので」と使ったりします。
類語:リア充
「リアルが充実している人」の略語である「リア充」も、パリピの類語として使われることがあります。どういう状態なら充実しているのかというのは人それぞれ異なるのですが、パートナーがいたり社交的だったりする様子を指してリア充ということが非常に多いです。
なので、本当に充実しているか否かは別として、パリピっぽい人をリア充と呼んだりします。また、「あの人はパリピだからリア充に決まってるよね」など、セットで使われることもありますよ。
対義語:ネクラ
性格の根本的な部分が暗いという意味の俗語である「ネクラ」は、パリピとは対照的な言葉です。ネクラという言葉は、俗語の中ではかなり歴史が古く、その誕生は1970年代という説があります。
ただし、意味を知っている人は多いのですが、2021年現在は年齢性別問わずあまり使われていません。陰キャという言葉に取って代わられた印象が強く、死語として認識してる人も多いです。
対義語:ナード
英語圏で使用されるスラングの1つである「ナード」も、パリピの対義語といえます。特定の分野への理解が深い、日本語でいうところの「オタク」が最も近い意味になるでしょう。
また、ナードと似た言葉として「ギーク」というものがあります。こちらも日本語のオタクと非常に近い意味であり、アメリカで非常によく使われる俗語です。
【おまけ】「パリピ」は英語では何と言う?
ここからは、パリピの英語表現について見ていきます。英語でパリピを表現したい人は、ぜひ確認してみてください。
party animal
パリピを英語であらわす場合に最もよく使われるのが、「party animal」です。「後先のことは考えないで、とにかくパーティーに参加したがる人」という意味になります。何よりも社交的な場所が好きな人をあらわすパリピとほぼ同じ意味ですよね。
ちなみに、この場合のanimalとは動物ではなく、「他の物事が見えなくなるほど熱狂している」という意味合いになります。
また海外でも、party peopleがタイトルに使用された映画などがありますので、場合によっては「party people」とそのまま英語にしても通じるでしょう。
clubber
「clubber」とは、文字通り「クラブに通う人」や「クラブに関係している人」、そして「クラブが大好きな人」という意味の英語です。パリピとほぼ同じ意味となり、発音もしやすくニュアンスもわかりやすいため同義語としても使えるでしょう。
パリピは、2015年あたりに広まった言葉なので、2021年現在は少し古いと感じる人もいるはず。そんなときにclubber、日本語だと「クラバー」と使うと斬新さを感じられるでしょう。
socialite
「socialite」は、「社交界の名士」という意味の英語です。ですので、不特定多数の人が入り乱れて盛り上がるパーティに積極的に参加する、そして盛り上がるという意味でも使えるでしょう。
ちなみに、日本語読みでは「ソーシャライト」となります。また、爆音が鳴るクラブハウスで本能のままに踊りまくる人というよりは、セレブの社交界に出席する人のようなイメージで使われることが多いです。
merrymaker
「merrymaker」は、「祝いごとに参加する人」という意味になります。クリスマスや新年を祝うパーティに参加する人を指すことが多い英語です。ただ参加するだけでなく、「祝いごとに参加して浮かれて騒ぐ」という意味でもありますので、パリピとほぼ同じ意味で使えます。
パリピは、2015年頃に流行った言葉です。なので、2021年現在使うのはちょっとためらってしまうという人もいるのではないでしょうか。
そんなときはぜひ、パリピと表現できる人をmerrymakerに置き換えてみてください。merrymakerは日本ではそれほど耳にする言葉ではないので、古さを感じさせないはずですよ。
パリピの正しい意味を知ろう!
他にも、パリピが好きそうな曲や雰囲気などをあらわす場合にも使用可能です。意外と汎用性が高く使い勝手の良い言葉なので、どんどん使っていくと会話がユニークになるでしょう。
また、パリピの派生語や類語、英語でのあらわし方についてもご紹介しました。これらを知っておくとより表現力が豊かになりますので、ぜひ活用してみてください。
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