「身内」の意味とは?
とはいえ身内の範囲は曖昧なため、「身内ってどの範囲までのことを言うの?」と思う人もいるのではないでしょうか?さらに、人によっても身内の範囲は違ってきます。また、状況によって変わることもありますよね。
まずは、身内の意味を知ることから始めましょう。そうすれば、自分にとっての身内の範囲が分かってくるかもしれません。
血縁関係がある人
「身内」とは、自分と血縁関係にある人を指します。つまり、家族や親戚など、自分と血がつながっている人は身内ということになるんです。また、配偶者など婚姻関係にある人も、身内と呼ぶのが一般的です。
さらに、血のつながりがあれば、必ずしも一緒に住んでいる必要はありません。親はもちろん兄弟や離れて暮らすおじいちゃんおばあちゃんも、あなたにとって身内と言えるでしょう。
親しい間柄
「身内」が、親しい間柄の人を指すこともあります。この場合の身内には、血のつながりは関係ありません。親しい間柄であれば、友達や仕事仲間などでも身内ということになるんです。
ですが、この場合の身内は人によってかなり考え方は違うことが多いです。また、きちんと決められているわけではないので、とても広い範囲に当てはまることもあります。
とにかく、自分自身がその相手と親しい間柄だと思っていれば、身内ということになるでしょう。この場合の身内の意味は、特に曖昧だと言えますね。
どこまでが身内の範囲?
そんなあなたのために、身内の範囲や、家族や親族、親戚との違いをお伝えしていきます!
人によって身内の範囲は違う
身内の範囲は人によって違います。特に、親しい間柄を指す場合の身内は、人によってかなりの差があります。ごく狭い範囲の人のことを指す人もいれば、会社やサークルなど同じグループに所属しているだけで身内とする人もいるんです。
そのため、あなたが身内と思っていても、相手はあなたのことを身内と思っていないことがあるかもしれません。自分と相手との身内の範囲は、違いがあると思っておいたほうがいいですね。
家族と身内の範囲の違い
家族と身内、この2つは同じもののように思えますよね。ですが、少しニュアンスは違います。家族とは、一緒の家に住んでいる人を指すことが多いです。そして、たとえ兄弟でも新たな世帯を持つと家族とは言えません。
一方、身内とは血縁関係があったり親しい間柄の人のことを指します。つまり、結婚した兄弟は家族ではないけど血のつながりがあるので身内ということになるんです。
ですが、家族と身内のどちらも範囲にはっきり決まりはありません。どちらも人によって範囲が違うことがあると思っておきましょう。
親族と身内の範囲の違い
親族と身内も似たような言葉ですよね。ですが、少し違います。身内とは血縁関係がある人だけではなく親しい間柄の人も含まれており、その範囲はとても曖昧です。一方、親族は法律で範囲がきちんと決められているんです。
親族とは、民法725条で「六親等内の血族」「配偶者」「三親等内の姻族」とされています。血族とは自分と血縁関係にある人、そして姻族とは配偶者の血縁関係にある人を指します。そう考えると、血縁関係を指す身内と親族は、同じような意味に近いと言えますね。
親戚と親族の範囲の違い
親戚と親族も、はっきりとした違いが分からない人も多いのではないでしょうか?どちらも、血縁関係や婚姻関係のつながりがある人を指します。ですが、親族は法律でこの範囲が決められていますが、親戚には範囲はありません。
つまり、親戚は血縁関係や婚姻関係のつながりがあれば、どんなに遠くてもOkだということ。いとこの配偶者などは親族には含まれないので、親戚ということになります。親戚に比べれば、親族は狭い範囲だと言えますね。
身内の範囲はどこまで《親族のみ編》
「内」とつくので血がつながっている人のみ
「内というくらいだから、血がつながっている親や兄弟が身内だと思います。血がつながっていない人は、やっぱり身内だという気がしませんね」(28歳/女性/事務職)
血がつながっていて、本当に身近な親や兄弟のことを身内と考える人が多いようです。確かに、血がつながっていな人は、よほどの精神的つながりがない限り身内だと思うことは難しいかもしれません。血がつながっていることは、強いつながりの一つだと言えるでしょう。
親戚だと広すぎる気がするから
「結婚式でも遠い親戚は呼びませんよね。だから、身内は親戚の中でもかなり近い関係の人だと思う」(32歳/男性/SE)
血がつながっている人みんなが、身内というわけではないようですね。めったに会わない親戚は、確かに身近な存在ではないと言えます。身内と言っても、ごく限られた親戚を指す人もいるんですね。
一緒に住んでいる家族のみ
「一緒に住んでいる家族が、やっぱり身内だと思う。めったに合わない親戚は、身内だと感じない」(29歳/男性/サービス業)
一緒に住んでいる家族を、身内だとする人もいるようです。確かに、家族は血のつながりが濃く、一番身近な存在です。遠い親戚は会う機会も少ないため、血のつながりを感じることは少ないのでしょう。
血がつながっていて親しい人
「母方のいとことはよく遊ぶので、身内だと思っています。でも、父方のいとこはめったに会わないので、身内だという感覚はないかな」(19歳/女性/専門学校生)
血がつながっていても、あまり親しくない人は身内と思わない人もいるようです。同じいとこでも、親しい人と親しくない人では感じ方が違うんですね。身内は、血のつながりだけでなく、親密度も重要なのでしょうね。
身内の範囲はどこまで?《友人まで編》
友達は家族のような存在だから
「幼稚園のころからの友達がいますが、今でも家族ぐるみで仲良くしてます。その友達は、家族のような存在。身内の一人ですね」(21歳/女性/大学生)
長年付き合いがある友達を、身内のように感じる人もいるようです。家族と同じように、友達がずっと自分に近い存在だったのでしょう。友達の中でもかなり親しく大切な人のことを、身内と呼ぶ人もいるようですね。
何でも話せる仲だから
「身内と言えば、高校時代の部活仲間です。この部活仲間には、恋愛の話や悩み事などいろいろ話しました。何でも話せる仲なら身内ですね」(24歳/男性/運送業)
何でも話せる友人を、身内だと思う人もいるようです。確かに、悩んだ時に相談できる相手は、ごく親しい人に限られます。また、何でも話せるということは、それだけ相手を信頼しているということ。そんな相手なら、身内と思うのも納得できますね。
付き合いが長いから
「A子は小さい頃からの親友です。家族に話せないようなことも、A子になら何でも話せます。付き合いが長いので、もう身内みたいですね」(23歳/女性/看護師)
小さい頃からの付き合いがある友達を、身内だと思う人もいるようです。付き合いが長いので、2人の仲も深まったようですね。そんな長年の友人は、身内と呼べるくらい欠かせない存在なのでしょう。
いつも一緒にいるから
「ルームシェアしている友達は、いつも一緒にいるので身内のようです。家族みたいな関係ですね」(23歳/女性/接客業)
一緒にいる時間が長い相手に対して、身内と感じる人もいるようです。確かに、一緒に住んでいるとそれだけ関わりも増え、身近な存在になりますよね。過ごす時間が長いと家族のような関係になりやすいため、身内と思うのでしょう。
身内の範囲はどこまで?《仕事編》
同じ会社の人に使っているから
「同じ会社の人は身内だと思います。みんなも社内の人のことを身内と言っています」(42歳/男性/技術職)
同じ会社の人を、身内とする人もいるようです。たとえ面識はなくても一緒の会社に所属しているだけで、一種の仲間意識が生まれるのでしょう。また、身内と意識することで、仕事の向上を図ることが目的なのかもしれませんね。
身内=仲間だと思うから
「会社の同僚たちは、一緒に仕事を頑張る仲間です。いつもお互いがささえあっているので、もう身内のようです。身内=仲間じゃないですかね」(24歳/女性/営業職)
一緒に仕事を頑張る同僚たちを、仲間と思うのはよくあることでしょう。確かに、みんなで協力して仕事に取り組むと、身内意識が強くなりますよね。仕事仲間を身内と思うことで、より良い仕事ができそうですね。
一緒につらい仕事を乗り越えてきたから
「大変な時を一緒に乗り越えてきた会社の人は、とても大切な存在です。身内のようにとても信頼しています」(38歳/男性/営業職)
辛い時期を一緒に乗り越えてきた仕事仲間のことを、身内のように感じる人もいるようです。たとえ仕事上の付き合いだとしても、信頼できる相手を身内と感じてしまうのも無理はありませんね。仕事仲間を身内と思うのは、信頼の証なのでしょう。
社外の人から見ると身内だから
「社外の人からみると、社内の人は身内ですよね。同じ会社で働いている時点で、ある意味身内みたいなものだと思います」(26歳/女性/事務職)
社外の人から見ると身内だから、という理由の人もいます。確かに、社外の人と話す時は、自分の上司であろうと「さん」付けはしませんものね。関係性を考えると、同じ会社の人は身内だと言えるのでしょう。
身内意識が強い人の特徴
そんな身内意識が強い人には何か特徴があるのでしょうか?身内意識が強い人の特徴を知っておけば、自分自身の生活にも活かすことができるかもしれませんよ。
コミュニケーション能力が高い
身内意識が強い人は、コミュニケーション能力が高い人が多いです。コミュニケーション能力が高いということは、まわりの人とスムーズな関係を築けるということ。そして、その積み重ねによって信頼関係が生まれます。
そのため、コミュニケーション能力が高いは、自然とまわりの人とも深い関係になります。そういった理由から、身内意識が生まれる人も多いのでしょう。
周囲への気遣いができる
身内意識が強い人は、周囲への気遣いができる人ではないでしょうか。相手の気持ちを考えた行動ができる人は、周りからも好かれ信頼されるようになります。また、そんなお互いが心地よい関係だと、相手との距離も縮まりやすいはず。
仲間への気遣いができる人は、周りの人と深い関係を築きやすいと言えるでしょう。
性格が明るい
性格が明るい人も、身内意識が強い人だと言えます。性格が明るい人は、まわりの人と積極的に関わろうとする人が多いです。そんな明るい人は、いろんな人に話しかけたり、場を盛り上げたりしますよね。そのため、いろいろな場所でつながりができます。
性格が明るい人は人との関わりが多くなるので、それだけ身内意識も強くなると言えるでしょう。
まわりの人を頼る
身内意識が強い人は、困ったり悩んだりした時にまわりの人を頼ることが多いです。反対に、身内意識が低い人はどうしても自分だけで問題を解決しがち。そのため、まわりの人に頼るなんてことは、あまりないでしょう。
まわりの人に頼れるのは、相手をそれだけ信頼している証拠です。つまり、それだけ身内意識が強いということになります。そして、相談されたり秘密を打ち明けられたりする相手にも、自分達は特別な関係なんだと思わせます。
身内意識を高めるためには、まわりの人を頼ることも必要なんですね。
「身内」を使った例文
「彼の身内に不幸があったらしいよ」
「彼の身内に不幸があったらしいよ」という文章は、「彼と血のつながりのある人が亡くなったらしい」という意味です。このような時の「身内」は、友達や仕事仲間などの親しい間柄は含まないのが普通です。つまり、血縁関係や婚姻関係がない人は含みません。
さらに、その中でも両親や兄弟、祖父母のように血のつながりが濃い人が当てはまることが多いでしょう。
「結婚式は親しい身内だけですることにしよう」
「結婚式は親しい身内だけですることにしよう」という文章も、よく使いますよね。この意味は、「結婚式は親しい親族や友達だけですることにしよう」ということです。
この場合の「身内」は、血縁関係がある人もいれば親しい間柄の人も含まれることがあります。そのため、両親などの親族だけではなく、とても親しい友人などが含まれることも。
また、たとえ血のつながりがあったとしても、遠い親戚は当てはまりません。ごくごく近い関係の人のことを指していると言えます。
「この会社は身内の不祥事を隠蔽していたらしいね」
「この会社は身内の不祥事を隠蔽していたらしいね」は、「この会社は社内の仲間が起こした不祥事を隠していたらしい」という意味です。
この中での「身内」は、会社の仲間のことを表しています。同じ会社や組織に属している人は、他の会社や組織の人より身近な存在ですよね。また、それだけ仲間意識が生まれることもあるでしょう。
つまり、あなたと同じ会社で働いていたり、同じ組織で活動していたりする人は、身内ということになります。身内の範囲は親しい間柄を指しますが、かなり広い範囲を指すこともあると思っておきましょう。
「彼女とはまるで身内のような付き合いです」
「彼女とはまるで身内のような付き合いです」の意味は、「彼女とは血のつながりがあるかのように親しい付き合いをしている」ということ。
普通の人との付き合いとは違い、まるで家族や兄弟のように深い付き合いをしているのでしょう。本当に血のつながりはなくても、このような関係になることもあるんです。
深い付き合いを表すために「身内」という言葉を使うこともあることを知っておきましょう。
身内の意味をきちんと理解して使いこなそう
そして、相手から身内という言葉が出たときは、どういう意味で言っているのかきちんと理解することが大切。自分が使う時も、意味を考えながら使いたいものですね。
また、身内意識が強いと、それだけまわりの人と強いつながりが生まれます。この記事で紹介した身内意識が強い人の特徴を参考にして、まわりの人との信頼関係をはぐくんでみるのもいいと思いますよ。
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