弱音を吐く男性の心理は複雑だった…!
弱音を吐く男性の心理は複雑なもので、その男性の心理に見合った対応が求められます。どのような心理があるというのでしょうか。
そもそも「弱音」の意味とは?
そもそも「弱音」とはどういった意味なのか、まずは言葉の意味から把握しておきましょう。
弱音とは、力や意欲が感じられない発言や、意気地がない物言いを意味します。意気地は、何かをやり遂げようとする気力のこと。つまり、弱音を吐く人は気力が弱まっており、発言にも力が感じられないということですね。
弱気になっている、あるいは力を失ってしまった時に口から出る言葉が「弱音」です。
「弱音」と「愚痴」の違い
似たような言葉として「愚痴」がありますが、弱音と愚痴とでは少し意味合いが違います。
先述した通り、弱音は弱気になっている時などに吐かれる言葉です。「頑張ろう!」と前向きになれないでいる時に、つい吐き出してしまう言葉ですね。一方の愚痴は、言っても仕方のないことを言って嘆く言葉。つまり、どうしようもない物事に対して文句を言ったり、不平や小言をもらすことが愚痴です。
こうしてみると、意味合いが異なりますよね。弱音は文句や不平不満を言っているわけではないため、周りの支えが必要なことが多いのです。
弱音を吐く男性の心理とは?《前編》
つい弱音を吐いてしまうのには、こんな心理や思惑が隠されていると考えられます。
弱音を吐く心理(1)励まして欲しい
男性が弱音を吐くのは、「励まして欲しい」という心理があるからでしょう。「あなたなら大丈夫」「きっと何とかなるよ」という前向きになるような言葉をかけてもらい、やる気や立ち向かう力を再び取り戻したいという心理でいるのです。
弱音を吐く男性が、このような心理であなたに相談するということは、あなたのことをかなり信頼していると言えます。信頼していない相手に、自分の弱った姿や情けない姿を見せたいとは思いませんよね。
ですからあなたは男性にとって、今の状況を素直に見せることができ、心を開ける相手であるということ。親身になって話を聞きながら、前向きになれるような言葉をかけてあげましょう。
弱音を吐く心理(2)ストレス発散
弱音を吐く男性の中には、ただ単にストレス発散がしたいという心理の人もいるでしょう。あなたにどうして欲しいと求めているわけではなく、弱音を吐き、それを聞いてもらうことで、気持ちをスッキリさせたいのです。
この場合は、ストレスが溜まった男性が愚痴をこぼすのと同じ心理ですね。心に溜まったネガティブな感情を吐き出し、気持ちをリセットさせる目的でしょう。
ストレス発散で弱音を吐く場合は、そこまで相手にこだわりはありません。先輩や後輩、友人や恋人など、聞いてくれる人がいれば満足するケースがほとんどです。
弱音を吐く心理(3)優しくして欲しい
気になる女性や好きな女性に弱音を吐く場合は、「優しくして欲しい」という心理があるのかもしれません。
ですから、もしこのケースであれば、下心があったり計算して弱音を吐いている可能性もあります。弱った姿を見せることで気になる女性から優しくしてもらえたら、嬉しいですよね。「大丈夫?」と気にかけてもらえたり、「私で良ければ話聞くよ」と嬉しい言葉を言われたりするでしょう。そうした気遣いや優しさが欲しくて、弱音を吐く男性もいます。
本当に弱っているのかどうか、男性の話を深く聞いてみると良いですね。
弱音を吐く心理(4)かまって欲しい
優しくして欲しい心理と少し似ていますが、弱音を吐く男性には「かまって欲しい」という心理もあるでしょう。女性の気を引きたい、注目を浴びたいという心理で弱音を吐く男性ですね。中には、嘘をついてまで弱音を吐く男性もいます。
例えば、大勢で飲み会をしている最中に、皆がある人に注目して盛り上がっているとします。その様子を見て、ちょっとした嫉妬心が芽生えてしまい、隣にいる女性に急に弱音を吐き始めたりする、というケースです。
これは、「他の人ばかり見てないで俺の事も見てよ」という心理状態。承認欲求が強い男性、あるいはヤキモチ焼きの男性に見られる行動と言えます。
弱音を吐く男性心理とは?《後編》
まだ他にも、隠された心理や思惑があります。引き続き、弱音を吐く男性の心理を見ていきましょう。
弱音を吐く心理(5)力になってもらいたい
弱音を吐く男性には、「相手の女性に力になってもらいたい」「助けて欲しい」という心理の人もいるでしょう。あなたにしてもらいたいことがあると思っている状態です。弱音を吐くのは、あなたの同情を買うためかもしれません。
力になってもらいたいという心理で弱音を吐く男性は、あなたに相当信頼を寄せているはずです。経済力、あるいは精神面などで、自分よりも力を持っている女性だという認識があるのでしょう。
実際に手を貸して欲しいと思って頼っている状態です。あなたにとって大切な人であれば、できる限り協力してあげると良いですね。
弱音を吐く心理(6)自分の全てを見てもらいたい
「自分にも弱いところがある」ということを見てもらいたくて、弱音を吐く男性もいます。自分の全てを見てもらいたいという心理なのでしょう。心を開いた女性、強く信頼している女性に対して見せる姿です。
また、「こういう姿を見ても受け入れてくれるだろうか」と、あなたの様子をうかがっていることも考えられます。弱音を吐く姿を見ても引かずに近くにいてくれるか、優しく包んでくれるかと、あなたの包容力を試しているのかもしれません。
とはいえ、男性は女性に対して弱い部分や欠点を見せることには勇気がいるものです。それだけあなたに対し、信頼感を持っていると言えますね。
弱音を吐く心理(7)共感して欲しい
弱音を吐く時に、「そうだよね」「辛いよね」と共感して欲しいという心理で話す人もいるでしょう。自分の気持ちを分かってもらいたいという心理で、あなたに弱音を吐いている状態。場合によっては、「あなたは悪くないよ」「大丈夫だよ」という言葉を待っていることもあります。
自分なりに頑張ってみたものの、思うような結果が出なかった時などに、共感して欲しくて弱音を吐く男性ですね。周りに認められなかったけど、せめてあなたには認めてもらいたいという心理でいるのでしょう。
「どんな時でも味方でいてもらいたい」というあなたへの想いは、ある意味「あなたなら分かってくれる」という自信のようなものなのかもしれませんね。
弱音を吐く心理(8)存在価値を確かめたい
自分の存在価値を確かめたいという心理で、弱音を吐く男性もいます。
失敗やトラブルを経て、自信をなくしてしまったのでしょう。「こんな自分に価値があるのか」「こんな自分でも必要としてくれる人がいるのか」と、存在価値が分からなくなってしまっている状態です。この場合は、「そんなことない」「私には必要だよ」という言葉を待っているはずです。
失敗続きで自信を失ってしまうと、なかなか立ち直ることができない人もいます。あなたから必要とされることで、少しずつ自信を取り戻していくでしょう。
男性がつい弱音を吐く相手って?《その1》
ここからは、どのような相手に弱音を吐くのか、実際に男性の意見を取り入れながら見ていきます。男性から信頼されたいと思うならば、男性にとってこのような存在になるべきでしょう。
一番理解してくれている母親
「弱音を吐くとしたら、一番理解してくれる母親かな。何を求めてるかも分かってくれるから」(21歳/男性/学生)
母親という存在は、男性にとって大きな存在です。なんでも包み込んでくれる存在であり、一番自分の心理を理解してくれる相手でしょう。
母親のような包容力ある女性が頼りにされるのかもしれませんね。
昔からの友達には弱みを見せられる
「この人なら自分が何を言っても絶対引かないって思える相手にしか弱音は吐けないですね。その点、昔からの友達には弱みを見せられます」(34歳/男性/公務員)
昔からの友達であれば、弱音を吐くことができるという男性です。幼いころからの友達、いろんな姿を見せてきた友達には弱みを見せられるのでしょう。
ただ、大人になってから友達になった相手や、最近知り合ったばかりの人に対しては、少し警戒心がある様子。「こんな話したら引かれてしまうかも」と、話の内容を選んでしまうのでしょう。
心を許した恋人には弱音を吐いてしまう
「長く付き合っていて心を許した恋人には、ついつい弱音を吐く。それでもそばに居てくれるから、安心して言える」(28歳/男性/警備員)
心を許した恋人に弱音を吐くという男性です。長く付き合っている恋人ということから、「どんな姿を見せても離れない」という自信を持っているのでしょうね。
このような安心感を持たせるためには、刺激的な関係よりも信頼関係が大切と言えます。なんでも話し合ったり苦楽を共にし、少しずつ信頼関係を築く必要がありますね。
仲の良い女性の上司によく弱音を吐く
「仕事の事で、よく仲の良い女性の上司に弱音を吐く。背中を押してもらえたり、的確なアドバイスがもらえたりするし、何より経験豊富そうだから言いやすい」(29歳/男性/営業)
仲の良い女性の上司によく弱音を吐くようですね。同じ仕事であることから、きっと男性の思いも理解してくれるのでしょう。
また、経験豊富であることから的確なアドバイスをくれるとのこと。道に迷っている中、正しい道を示してくれることはありがたく感じるのでしょう。その上で背中も押してくれるとしたら、この男性にとって心強い存在になっているはずです。
男性がつい弱音を吐く相手って?《その2》
他にはどんな存在の人につい弱音を吐くのでしょうか?引き続き、男性の意見を見ていきます。
自分のことを慕ってくれる人になら…
「年上の彼女がいるけど、なかなか弱音を吐くことはできない。逆に、自分のことを好きだって慕ってくるような子には言える」(25歳/男性/整備士)
身近な存在であるはずの彼女には、弱音を吐くことが出来ないという男性です。もしかしたら、彼女が年上であるため、男らしくみせたいという心理が邪魔をして吐けないのかもしれませんね。
逆に自分のことを好きだと慕ってくれる人には言える様子。男としてのプライドが邪魔をするかしないかによっても異なるようです。
明るくてポジティブな子に弱音を吐く
「しんみりした感じで聞いて欲しいんじゃなくて、元気づけて欲しい。だから、あえて明るくてポジティブな子に弱音を吐くことが多いです」(17歳/男性/学生)
勇気づけて欲しい、明るい気持ちにさせて欲しいという心理で弱音を吐くのでしょう。ですから、明るくてポジティブな女性に話を聞いてもらいたいと思うようです。
「大丈夫だよ」「気にすることないよ」など、前向きになる言葉を求めているケースです。共感やアドバイスが欲しい訳ではなく、立ち直るための力が欲しいのでしょうね。
聞き上手な子にはついつい吐いちゃう
「人の弱音を聞きながら、『私なんか…』って自分の話にすり替える人っていますよね。そうじゃなくて、しっかり聞いてくれる聞き上手な人だとついつい吐いちゃいます」(30歳/男性/塗装業)
人の話を自分の話にすり替えて聞くようなタイプの女性には、あまり弱音は吐かないようですね。ストレスを発散したいという心理で弱音を吐くような男性には、不向きなタイプなのでしょう。
この男性は、何も言わずに相槌を打ちながらただ聞いてくれる、聞き上手な女性には話しやすいようです。自分の中にある負の思いを吐き出して、スッキリしたいという心理なのかもしれませんね。
自分を見てほしくて気になる子に…
「気になる子には、自分のことを見てもらいたい。だから、弱音を吐いて気を引く。メンヘラなのかな(笑)」(24歳/男性/販売)
自分を見て欲しい相手に弱音を吐くという男性です。その女性にかまってもらいたいという心理なのでしょう。
母性本能が強い女性や心配性の女性に対しては、弱音を吐くという方法はかなり有効だと思っているようですね。思わず「どうしたの?」「大丈夫?」と聞いてしまう女性も少なくないでしょう。
男性に弱音を吐かれた時の対処法とは?
相手の男性に対して好意がある場合は特に、対処の仕方に気を付けるべき。好感を持たれる対処の仕方をご紹介します。
共感してあげる
弱音を吐く男性は、実際に弱っていることが多いです。ですから、その弱音に対しまずは共感してあげることが大事でしょう。
間違っても、否定したりバカにしたりといった反応は見せていけません。弱音を吐くということは、男性にとってプライドを捨てている状態に近く、誰に対しても見せられる姿ではないのです。信頼している相手、心を許している相手だからこそ弱音を吐いているため、その心理や思惑を汲み取ってあげるべきですよね。
「そうだったんだね」「大変だよね」と、気持ちを理解してあげることが大切でしょう。
話を遮らない
仮に男性の話に納得できないことや疑問に感じることがあっても、途中で話を遮らないことも大事です。男性の中にある負の感情を一度すべて吐き出させるためにも、話をしっかり最後まで聞くことが大切でしょう。
特に、ストレス発散したいという心理であなたに弱音を吐いている場合、途中で話を遮られてしまうと、発散が中途半端なままとなり、話し終えた後にスッキリした気持ちになれません。
ですから、男性から「どう思う?」「○○ならどうする?」と聞かれた時にはじめて、自分の意見を述べたり疑問に感じたところを聞くようにしましょう。
上から目線でアドバイスしない
男性は今弱っている状態です。中には、自分に自信をなくしているケース、あるいは励ましてもらいたいと思っているケースもあるでしょう。そんな時にあなたが上から目線でものを言ってしまうと、余計に心が弱ってしまう可能性があります。
「こうするべき」と男性に意見を言いたい場合は、アドバイスという形ではなく提案する形で話した方が良いですね。「○○してみるのはどう?」と男性の様子をうかがいながら聞いてみたり、「私だったらこうするかな」と、自分が男性の立場に置かれた時にどう対処するかを話すのです。
「こうすべきだよ」「こうじゃなきゃダメだよ」といったように、心が弱っている時に強めにアドバイスされると、相手には説教じみて感じられることもあります。意見を伝えるにしても、言い方には注意すべきですね。
男性の話を後回しにしない
先ほど、弱音を吐く男性には様々な心理があることをご紹介しました。その心理を抱えているのは、まさに「今」ですから、忙しいからと後回しにしないことも重要です。
励まして欲しい、話を聞いてもらいたい、あるいはかまってもらいたいと思っているのは、今です。今あなたを必要としていて、すぐにでも対処してもらいたいと思っています。
また、弱音を吐く行為自体、男性はむやみやたらとするものではありません。きっと男性は、プライドを捨て、覚悟を持って弱みを見せているはず。そのタイミングを逃せば、「やっぱりいいや」と、もう頼りにしてはくれないかもしれないのです。
男性に対して好意がある場合は、忙しくても一度手を止めて、男性の弱音を受け止めてあげましょう。必要としている時に満たしてくれる女性に、より強い信頼を持つものですよ。
男性に弱音を吐かれるということは信頼されている証
ですから、男性に弱音を吐かれるということは、女性にとって嬉しいことと言えるのではないでしょうか。男性に対し好意があるなら、良い関係を築くことができていると捉えていいでしょう。その時の対処の仕方が、いかに大切かが分かりますよね。
あなたは男性にとって、必要不可欠な存在なのかもしれません。心の拠り所となっている可能性が高く、他の女性とは違った特別な思いを持っているでしょう。
弱音を吐く男性に上手に対処し、より仲を深めるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
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