アンダーバストの平均を年齢別にご紹介！正しく測る方法やコツも！

「アンダーバスト75」と聞くと、店によっては大きい方のサイズに分類されてしまうこともあり、「もしかして平均より太っているのかな」と気になってしまう人もいるでしょう。

しかし、アンダーバスト75は、日本人女性の平均と比較すると、特に大きいというわけではありません。

ここからは、ついつい気にしてしまいがちなアンダーバストと、日本人女性の平均サイズについて解説していきます。アンダーバストの大きさや平均的な数値のことでお悩みの方は、ぜひ読んでみてください。

アンダーバスト75は太っていない

そのときどきの体型がアンダーバストに影響することもありますが、生まれ持った骨格などの影響のほうが大きいです。同じ年代、同じ身長の平均的な女性より体重が軽い女性であっても、アンダーバストが75のことも少なくありません。

もともと骨格がしっかりした人だと、肉があまりついていなくてもアンダーバスト75となることはあります。最近極端に太ったことでアンダーバストが増えてしまったのでなければ、「平均より太っているのかな」と極端に気にする必要はないでしょう。

アンダーバスト70～75は日本女性の平均値

日本人女性のアンダーバストの平均値は、調査ごとにそれぞれ少し違いはありますが、73cmほどのようです。アンダーバストサイズが73cmだと、現在のブラジャーの規格ではアンダー75とされるので、アンダーバスト75は太っている訳ではなく、むしろ平均値だと言えるでしょう。

実際、ある下着メーカーの発表によると、最もよく売れているブラジャーはアンダーバスト70、アンダーバスト75のものであり、アンダーバスト75の方は少なくないことがわかります。アンダーバスト75はあくまでも平均ですので、太っていると考え込んで無理なダイエットをする必要はありません。

出典：
ワコール『サイズ表～ブラジャーのサイズ～』
https://www.wacoal.jp/advice/contents/post-15.html

自分のアンダーバストが太いか細いか明確にしたい人もいますよね。それでは、年代別のアンダーバストサイズの平均を確認していきましょう。10～60代をひっくるめた全年代の平均アンダーバストは73cmほどのようですが、実は年代によって平均サイズにはかなり差があります。

大手下着メーカーのワコールが提供している「fitnavi」の診断結果に表示される平均値を年代別にご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。自分のサイズが人より大きいのでは…と悩んでいる人も、年代別に見ると平均的という可能性がありますよ。

10代の平均は？

10代は成長期なので、10～19歳全てのくくりで平均値を出してもあまり意味がないかもしれません。今回参考にしているワコールの「fitnavi」でも、サイズの診断は18歳以上が対象です。

そこで、10代を18～19歳に限定して算出したところ、日本人女性のアンダーバスト平均値は、70.2cm。「fitnavi」の結果によると、この数値での平均身長は159.7cmですので、自分と比較するときは身長の高低も加味して考えるといいでしょう。

また、18歳以下の方は、成長期の真っ只中ということを忘れないでくださいね。とても体型が変わりやすい時期ですので、データが変動的であることを自分に言い聞かせ、悩みすぎないことが大切ですよ。

20代の平均は？

20代になると、出産を経験する人が増えてきますよね。アンダーバストの個人差も非常に大きくなるでしょう。

まずは、学生が多い20～24歳の平均をご紹介します。アンダーバストの平均値は69.9cm、この数値における平均身長は159.2cmと算出されました。対して、アラサーと言われる25～29歳のアンダーバスト平均値は70.6cm、身長の平均は159.1cmです。

20代前半と後半では平均身長に大きな差はありませんが、アンダーバストの平均値がやや上がりましたね。20代後半からは、出産経験があってもなくても、スタイルを維持するのが難しくなってくるのかもしれません。

30代の平均は？

30～34歳のアンダーバストの平均値は71.4cmです。また、この数値における平均身長は159.7cm。加齢に伴い、アンダーバストの平均値がどんどん大きくなっていますから、スタイル維持のための運動などをしない場合、体型の衰えが早くなることがイメージできるのではないでしょうか。

そして、アラフォーと呼ばれる35～39歳のアンダーバストの平均値は、72.9cm。年齢を重ねるにつれ、背中などに脂肪がつきやすくなることもあり、それが顕著にあらわれていますね。ちなみに平均身長は158.6cmです。

先述したとおり、平均身長も加味して、アンダーバストの平均値を参考にすることをおすすめします。たとえばあなたの身長が170cmほどあるのなら、骨格の問題でアンダーバストの数値が大きくなるのは当たり前ですよ。

40代の平均は？

40代女性の体型の悩みは人それぞれですので、さらに個人差が広がると言えます。たとえば、太りやすい体質になってしまう人もいるでしょうし、逆に太れなくなってしまう人もいるはず。とはいえ、アンダーバストは総じて大きくなっていることが特徴です。

40～44歳のアンダーバストの平均値は74.5cm、平均身長は157.1cmです。続いて、45～49歳はアンダーバストが74.4cm、身長が156.2cmと算出されました。

この結果から、年齢に伴い体重が増え、脂肪の付き方が変わり、アンダーバストが大きくなってしまったと悩む人が多くなるだろうことが読み取れます。ブラジャーのサイズが若い頃と変わってしまうとショックを受けるかもしれませんが、これは自然の摂理と考えた方がいいでしょう。

過去の自分と比べず、今の自分の中でベストのスタイルを維持できるように前向きに考えてくださいね。

50代以降の平均は？

50代以降の女性は、次第にバスト自体が下がっていくため、アンダーバストの平均が大きくなります。50代女性の平均値は、アンダーバストが76.6cm、身長が154.7cmです。そして、60代以降になるとアンダーバストの平均値が77.9cm、平均身長が152.5cm。

20代前半から見ていくと、加齢とともにアンダーバストは大きくなり、身長は縮んでいくことがわかります。これらの平均値をもとに自分と比較する場合、アンダーバストの数値だけで単純に自分が太っているのかどうかを判断するのではなく、身長と相関して考えなければならないと言えるでしょう。

たとえば、身長は変わっていないのに、アンダーバストだけがどんどん大きくなっているようなら、改善の余地があるということではないでしょうか。

とはいえ、平均サイズにこだわりすぎず、50代以降も定期的にアンダーバストのサイズを測り直し、その時の体型に適したブラジャーを着けることが大切です。

出典：ワコール『fitnavi』
https://www.wacoal.jp/fitnavi/

正しいバストサイズを測るには、下着を売っているお店で専門のスタッフに対応してもらうのがベストです。しかし、お店が近くに無い方や、通販サイトで自分に合うブラジャーを探したいという方もいるでしょう。

そこでここからは、自分の家でバストサイズ、アンダーバストのサイズを測る方法について解説していきます。今の自分のサイズを正しく知って、ベストなブラジャーを選びましょう。

アンダーバストの測り方

アンダーバストのサイズは、胸の膨らみのすぐ下で測ります。採寸する時はなるべく薄着になり、メジャーがずれないよう鏡を見ながらおこなうと良いでしょう。アンダーバストは、鏡の前で立ったまま、少しきつめにメジャーを当てて測ります。

メジャーを背中側から手前に向かって添わせて測ると、メジャーのズレが起こりにくいのでおすすめです。

アンダーバストのサイズは、ブラジャーを選ぶ時の基準になります。アンダーバストが62.5～67.5cmの方はアンダーバスト65のブラジャーを、67.5～72.5cmの方はアンダーバスト70のブラジャーを選ぶようにしましょう。

トップバストの測り方

トップバストは、裸もしくは薄着になり、腰を90度曲げて前傾した状態で測るのがベストです。ブラサイズを測る上でトップバストとされるのは、胸の最も高い部分、つまり多くの方にとって乳首から背中までをぐるりを囲んだサイズです。

トップバストの場合も、メジャーが曲がっていたり、たるんでいたりすると正確なサイズがわからなくなるので、鏡を見ながら慎重に測りましょう。

トップをつぶさないように気を付ける

トップバストを測る際は、バストをメジャーで潰してしまわないよう気をつけましょう。アンダーバストの場合はメジャーを少しきつめに締めるくらいが適切ですが、トップバストの場合はあえて強く締める必要はありません。

メジャーを強く締めすぎると自然なトップバストのサイズがわからなくなってしまうので、バストの膨らみを押えないよう、意識してサイズを測りましょう。

背筋を伸ばして立つ

アンダーバストを測る際は、背筋をしっかり伸ばして立つことが大切です。猫背になっていたり、身体が曲がっていたりすると、本来のアンダーバストより太いサイズになってしまう可能性もあります。

「自分がまっすぐ立てているか分からない」という方は、一度壁に背を付けて立ち、背筋が伸びた状態を覚えておきましょう。また、友人や家族などが近くにいる方は、背筋がしっかりと伸びているか確認してもらうのがおすすめです。

力を抜いて測る

アンダーバストを測るときも、トップバストを測るときも、なんだか緊張してしまい力が入ってしまうという人は少なくありません。しかし、力が入っていると身体がこわばってしまい、自然な状態のサイズを測れなくなります。

バストサイズを測る時は自然な立ち方を意識して、リラックスした状態でメジャーを当てましょう。どうしても緊張してしまう時は、音楽を流したり少しストレッチをしてから採寸するのもおすすめです。

ブラジャーをつけたまま測るのもあり

自分一人で腰を90度に曲げてバストサイズを測るのが難しい場合、ブラジャーを着けたまま立って測るのも大丈夫です。自分に合っているブラジャーを着けた状態で、まっすぐ立って鏡を見ながら測ってください。

背中が確認できる場合、メジャーが真っ直ぐな状態になっているか確認するとなお良いでしょう。

もし立ったまま、ブラジャーをつけない状態で測ると、トップバストの位置が下がってしまい正しいサイズを測ることができません。立ったままトップバストを測る場合は、必ずブラジャーを着けるようにしてください。

アンダーバストの平均は73cm前後とされていますが、アンダーバストは年齢や骨格によって大きく差があります。

そのため、サイズが75や80であっても一概に太っているとは言えません。しかし、以前よりアンダーバストが大きくなってしまった場合、「なんとかして元のサイズに戻したい」と感じる方もいるでしょう。

そこでここからは、アンダーバストをサイズダウンする方法について解説していきます。骨格の問題もあるので無理をしてサイズダウンさせる必要はありませんが、気になる方はぜひ参考にしてください。

背中の無駄な脂肪を落とす

年齢とともにアンダーバストが大きくなってしまうのは、背中の筋肉が弱ってしまい、背中に余分な脂肪がついているからだと考えられます。そのため、「最近アンダーバストが大きくなってきたな」という方は、背筋を鍛え、脂肪を落とすところから始めると良いでしょう。

背中の脂肪を落とすには、背筋を鍛えるトレーニングが効果的です。ジムに通っている方は背中を鍛えられるトレーニングを選び、日頃から背筋を意識しましょう。また、自宅で筋トレができる方は「バックエクステンション」がおすすめ。

うつ伏せになって両手を頭の上で組み、ゆっくり上半身を上げて下ろすことで背筋全体が鍛えられます。

猫背に気を付ける

猫背になっていると、背中に筋肉がつきにくくなる上、姿勢が悪くなりアンダーバスト増加の原因になります。デスクワークが長く、どうしても猫背になってしまうという方は少なくありません。しかし、猫背を放置すると肩こりの原因にもなるので、早めに気を付けたほうが良いでしょう。

普段から姿勢をなるべく正すようにするだけでも、猫背は改善されます。また、自分が猫背かどうかわからない方は、整体院に行って相談してみるものおすすめです。

ヨガで姿勢を正す

猫背だけでなく、姿勢の悪さはアンダーバストの増加に繋がります。年齢とともにどうしても背中や腰が曲がってしまいがちですが、ヨガ教室や整体院などに行って姿勢を正すようにしましょう。

最近では仕事帰りに気軽に立ち寄れるヨガ教室なども増えています。また、SNSやYoutubeなどでは自宅でできるヨガが多数紹介されているので、自分にあった方法で姿勢の改善を目指してください。

正しいサイズのブラをつける

正しいサイズのブラを着けることで、バストの横流れを防止することができます。間違ったサイズのブラを付けていると、バストのキープ力が弱くなりバストが下がるスピードも早まりかねません。

今後もバストの形を美しく整え、アンダーバストの細さをキープしたいなら、定期的な測定とブラジャーの買い替えが必要です。ブラジャーを買い替える基準は人それぞれですが、新しくブラジャーを買うたびに測定するのが良いでしょう。

矯正下着をつける

アンダーバストのサイズがどうしても気になる場合、矯正下着を着けて見た目を綺麗に見せるのも良いでしょう。矯正下着には、バストを大きく見せるもの、小さく見せるもの、アンダーバストを引き締めるものなど、さまざまなタイプがあります。

矯正下着の効果は、一時的なものもありますが、長く着けていると姿勢の改善効果などが期待できるものもあります。値段も含め自分に合った矯正下着を選び、気になるアンダーバストのケアをしましょう。

必要ならダイエットをする

アンダーバストが最近いきなり増えてきたという方は、体重の増加が原因の可能性が高いです。アンダーバストは生まれ持った骨格が影響することが多いですが、体重が増加すれば背中に脂肪がつくので、どうしてもアンダーバストのサイズは上がります。

最近体重が増えてきた、運動不足で筋肉が落ちてきたなど、心当たりのある人は無理のないダイエットを始めましょう。全身の脂肪を効率よく落とすには、筋トレの他、ジョギングやウォーキングなどの全身運動が効果的です。

通勤や通学のときに1駅分を歩いたり、休日にジョギングをするなどして、少しずつ代謝を上げましょう。また、食べすぎが明らかな原因であるときは、栄養バランスを考え、脂っこい食べ物やお酒を避けるなどの工夫が必要です。

アンダーバストのサイズが平均より大きいのでは…と不安を持つ方は多いはずです。しかしアンダーバストは、生まれ持った骨格の影響が大きいため、無理に細くしようとダイエットをする必要はありません。

しかし、もし理想の体型があるなら、適度なダイエットやストレッチを行い、アンダーバストのサイズダウンを目指すのも良いでしょう。

また、アンダーバスト、トップバストは、年齢や体重の増減、筋肉の付き方などにより日々変化します。常に自分に合ったブラジャーを選べるよう、数ヶ月に1度はバストサイズを計測して、手持ちのブラジャーを見直しましょう。