カラスのスピリチュアルな意味や象徴とは
数々の神話に登場するカラス。神に近い存在として神秘的に描かれていることが多いですが、具体的にはどのような意味を持ち、何を象徴する動物なのでしょうか?
そもそもスピリチュアルとは?
日本における「スピリチュアル」という言葉には、多様な意味が込められています。占い、心理学やオーラなど…人によっては「怪しい」というイメージを抱く人もいるでしょう。しかし、それらをひっくるめて「生活とは切り離された特別なもの」と考える人は多いです。
もともと、「スピリチュアル」には「宗教上の」という意味が含まれます。この宗教とは、キリスト教のこと。キリスト教を信仰する人々にとってスピリチュアルとは当たり前のように生活に根付いている価値観なのです。
そして、海外においてスピリチュアルとは、物事の本質や、魂・心などと捉えられます。つまり、「カラスのスピリチュアル的な意味」とは「カラスやその魂がもつ本質的な意味」と解釈することもできるのではないでしょうか。
神の化身
ケルト神話に登場する女神・モリガンは「破壊・殺戮・戦いの勝利」をもたらす神の一人。モリガンは戦場に赴く時に、黒いカラスの姿で颯爽と現れることが多かったと言い伝えられています。
また、日本神話に登場するヤタガラスも導きの神として信仰されており、熊野本宮大社にはヤタガラスの像が祀られています。ヤタガラスは日本サッカー協会のシンボルマークになっていることでも有名です。
神の使い
神として崇められるようになったヤタガラスも、もともとは天照大神に使える神の使いとして登場しました。カラスは「案内役」や「導き手」としての役割を持つことが多く、エジプトの「プルターク英雄伝」ではアレキサンダー大王を救ったという逸話も存在します。
そのほかにも、北欧神話のなかでは最高神オーディンの従者「フギン」と「ムニン」として情報を伝達する役割を果たしたり、ギリシャ神話においては太陽神アポローンの遣いとしても登場しています。
また、カラスはもともと純白な美しい鳥だったという説も存在するのです。しかし、ギリシャ神話においては、太陽神アポローンが妻・コロニスを殺害するきっかけを与えてしまったことから、アポローンはカラスに喪に服すように命じ、現在のような真っ黒な姿に変えられたそうですよ。
陽のエネルギーを持っている
カラスといえば「黒い羽」「黒い嘴」などから、暗く怖いイメージが連想されます。ですが、スピリチュアル的には「陽のエネルギー」を宿し、神聖な鳥として信仰されることも多いです。
たとえば、中国神話に登場する「三足烏」。カラスの黒い体が太陽の黒点を表していると考え、太陽に棲む鳥、つまり太陽を象徴する存在だと考えられていました。一説によると、ヤタガラスの足が三本だったという伝承は中国神話による影響が大きいようです。
そもそも、神というのは基本的に強い陽のエネルギーを持つ存在ですよね。つまり、神の化身・神の使いとして登場するカラスも同様に陽のエネルギーを所持する存在だと考えることができます。
予兆や予言をもたらす
カラスは鳥類のなかでもとても知能が高いことで知られています。脳が大きく、人間の3〜4歳に匹敵する知能指数を誇ると言われるほどです。昔からカラスの頭の良さは認識されており、だからこそ神の使いとして選ばれたとも考えられるでしょう。
神聖な生き物として神の近くで役割をこなしたとされるカラス。その役割とは「人々を導く」「情報を伝える」といったような伝達の役割です。これらの伝承より、カラスはスピリチュアル的に「予兆や予言をもたらす存在」としての意味も与えられています。
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