プライドを捨てる!気楽に生きるコツとは
また、プライドのために生きづらくなる人もいると言われます。ということは、プライドはむしろ捨てた方がいいのかも…と思ってしまいますよね。実際、プライドを捨てることで気楽に生きられるようになった人も少なくないでしょう。
今回は、人生の足かせになってしまう余計なプライドを捨てて、楽に生きるコツを探ります。
そもそも「プライド」って何?捨てると楽になるの?
「プライド」は、日本語では「自尊心」「自負心」といった言葉が当てはまります。
自尊心は「自分の人格を大切にする心」を指し、自負心は「自分の才能や仕事に自信と誇りを持つ心」を意味します。どちらも自分自身の心のよりどころとなってくれるものです。
しかし、自分にとって支えとなる自尊心や自負心も、度が過ぎれば「思い上がり」や「うぬぼれ」となります。はたから見て決して良い印象にはならないことから、捨てるべきものと言えるでしょう。
つまり、「プライド」とは、適切であれば自分自身を支えてくれるものであり、度が過ぎれば人に悪印象を与えるものになります。そう聞くと「余計なプライドを捨てると楽になれる」という話にも納得できますね。
捨てるべきプライドと守るべきプライドがある!
プライドには、捨てるべきプライドと守るべきプライドがあります。
守るべきプライドとは、自分にとって誇りとなるものです。自分自身を抑制したり、ワガママを慎むよう促してくれるため、人間として成長させてくれる役割を持っています。
一方の捨てるべきプライドとは、自信過剰に由来しているもので、自慢や高慢などが該当します。「そもそもプライドとは何か」という話でも少し触れましたが、いわゆる思い上がりやうぬぼれも、捨てるべきプライドですね。
捨てるべきプライドが多いと、人の意見を素直に聞き入れられなかったり、自己中心的になりがち。そのため、捨てるべきプライドと守るべきプライドの見極めは、非常に重要と言えます。
プライドが高い人の特徴とは?
そんなプライドが高い人の特徴とは、いったいどのようなものなのでしょうか。ここでは、プライドが高い人の特徴をご紹介します。
自分が絶対正しいと思っている
プライドが高い人の特徴に、「自分が絶対に正しいと思っている」という点が挙げられます。
自分が絶対に正しいと思う根拠は、自分自身がこれまでに挙げてきた功績によるところが大です。そもそも功績とは成功によってもたらされますよね。
そのため、「自分はこの方法で功績をあげてきた。だから自分がやることは絶対正しい!」という考え方になってしまうのも無理がないところです。
とはいえ、時代の移り変わりや仕事のやり方の変化によって、かつては成功した方法が今では通用しなくなることはよくあります。
けれど、プライドが高い人は絶対に自分が正しいと思っているため、これまでの自分のやり方、考え方を捨てることができないのが特徴です。
主導権を握りたがる
プライドが高い人は、自分よりも目上の人がいる場合や、明らかに相手のほうが実力が上だと認めざるを得ない場合を除いては、場の主導権を握りたがります。
プライドが高い人が場の主導権を握りたがるのは、何といっても自分の意見を最優先に通したいから。誰か他の人が主導権を握ってしまうと、主導権を握った人を中心に意見を出し合うことになりますよね。
となると、自分の立場がぼんやりとしたものになるでしょう。プライドが高い人は常に注目されていたいのも特徴ですので、何としても場の中心にいようとします。
他人の意見を聞かずに済み、かつ自分の思いどおりに進めるには、主導権を捨てるわけにはいかないと考えるのも特徴です。
プライドを捨てることにつながる否定や意見を嫌う
プライドが高い人には、他者から否定や意見をされるのを嫌うという特徴があります。この特徴が「自分は絶対正しい」と考えて主導権を握りたがる理由でもあるでしょう。
そもそも、プライドが高い人は自分の考えにこだわりを持ち、絶対に正しいと信じていますので、他者から否定されることは自分を否定されることと同じです。否定されれば、プライドを捨てることにもなりかねません。
プライドが高い人の仕事のごく一部分を否定したり、異なる意見を言っただけだとしても、相手は自分自身を全否定されたと受け止めるでしょう。プライドが高い人に対する言動には、かなり注意が必要ですね。
間違っていても謝らない
プライドが高い人は、たとえ自分が間違っていても謝らないのが特徴です。謝ることはプライドを捨てることになると考えるからでしょう。
また、相手が目上の人場合は謝れるけれど、目下に謝るのはプライドが許さないという人もいます。こちらも「ミスをしたことを認めれば、プライドを捨てることになる」という心理が影響しているでしょう。
そのため、自分が間違っていても、ミスに至った経緯をあれこれと並べ、「そうなるのは無理もなかった」という持論を展開します。プライドを捨てるよりはましだからです。
とはいえ、明らかに間違っているのに謝らないままだと、プライドを捨てるよりもはるかに厳しいしっぺ返しが来るのではないでしょうか。
プライドが高いことのメリット&デメリットは?
ここでは、プライドが高いことのメリットとデメリットを、それぞれご紹介します。
メリット:責任感が強くなる
プライドが高い人は、自分は他者よりも優れていると認めさせたいという気持ちが強いため、仕事を任されたら「何が何でも成功させるぞ!」と考えます。
こうした強い思いには力がありますので、実際に成功を引き寄せることが多いでしょう。もともとの動機は「自分のプライドを満たしたい」だとしても、成功に終わるのであれば結果オーライですよね。
仕事を任された時に「自分にできるかな…」と不安を感じる人とは違って、「自分が優れていることを認めさせてやる!」という意気込みで臨めるのは、プライドが高いからこそのメリットと言えるでしょう。
メリット:チャンスをつかみやすくなる
プライドが高いことのメリットに、チャンスをつかみやすくなるというのがあります。
仕事にしても何にしても、自分の得になることに抜擢されたら、がぜんやる気になるのがプライドの高い人の特徴です。その理由は、「できるところを見せてやる!」と考える思考の持ち主だからですね。
特にこうした考え方は、仕事をするにあたって前向きと捉えられやすいでしょう。その結果、上司から「やる気がある人物を選ぶなら…」と白羽の矢が立つことが多くなります。
デメリット:安らぎを感じにくい
プライドが高いことのデメリットとして、安らぎを感じにくいという点はどうしても外せないでしょう。というのも、誰かに負けたくないという思いや、人に認めさせたいという気持ちを、いつでも捨てることができないからです。
常に競争意識を抱き、周囲に認めさせようと躍起になっていれば、精神的に安らぐヒマなどありませんよね。
また、自分自身で思い描いている姿と、周囲の人が捉えている姿は必ずしも一致しないのが世の常です。そのため、「どうしてそんな風に捉えるのか!」と腹が立つこともあるでしょう。
そうなると、「もっと自分のを認めさせなくては」とますます思うようになります。高いプライドを捨てることができないと、安らぎを得られないのも当然ですね。
デメリット:人間関係がぎくしゃくする
プライドが高い人は仕事に意欲的に取り組むため、チャンスをつかみやすくなるのがメリットです。ただし、これはあくまでも「自分にとって得な仕事」に限定されます。
そのため、手間がかかる割には自分の評価を上げられないような仕事は、上手に他の人に回るように仕向けます。
例えば、上司から「この仕事をよろしく」と頼まれても、大した仕事ではないと思ったら「この仕事は○○の理由から△△さんが適任かと」などと言って上司を丸め込むでしょう。
そんな態度では、「美味しいところだけを持って行き、割に合わないことは上手に捨てる人」と思われても仕方ありません。こうして人間関係がぎくしゃくしてしまう点は、大きなデメリットです。
プライドが高い人の印象とは?
そこで、ここではプライドが高い人に対する印象をご紹介します。どんな印象を持たれているのか、リアルな声を見ていきましょう。
肩の力を抜けばいいのになーと思う
「同僚に、何かにつけてこだわるプライドの高い人がいます。口癖は『できるところを証明しないと!』です。見ているのはもちろん、聞いているだけで肩が凝っちゃいます。もうちょっと肩の力を抜けばいいのに」(26歳/女性/経理職)
仕事にこだわりを持っている人は少なくありませんが、誰かに証明するために仕事をしようとすると疲れますよね。特に「上司にできる部下だと思わせたい」とばかり考えていると、肩に力が入るのも無理はありません。
とはいえ、必死の形相で仕事に取り組むプライドの高い人を見ていると、それだけで肩が凝ると感じるのも分かります。「こだわりを捨てると、肩の力が抜けるよ」と言いたくなりますね。
仕事がやりにくいから勘弁して欲しい…
「チームで仕事をするんですけど、とにかくプライドが高い人がいて、自分の思いどおりにならないとすぐへそを曲げるんです。で、意見を聞くんですけど、もはや時代錯誤なんですよね。昔取った杵柄はもっと違うところで活かしてよ…って言いたくなる。勘弁してほしいです」(25歳/男性/IT職)
今の時代、目まぐるしく変化を遂げる職種と言えば、やはりIT関連職ではないでしょうか。IT業務でチームを組む場合、今では古くなったやり方にこだわられると、チームがうまく機能しませんよね。
とはいえ相手は年上でプライドも高いとなると、なかなか「時代錯誤ですよ」とも言えず、頭を抱えることになるでしょう。
人をおとしめてプライドを高めるのにはうんざり
「同僚はとにかくプライドが高くて、人を常に下に見るんです。でも、その内容が幼稚で『あの人は狭いアパートに住んでる』とか『アルバイトでしか働いたことがない』とかそんなことばかり。そんなの人の自由でしょと思うんですけど、多分自分と比較して優越感を覚えたいんだと思います」(27歳/女性/医療従事者)
近年はミニマリストと呼ばれるものを持たない人が増えたこともあり、狭いアパートで十分という人も多いでしょう。また、アルバイトで働くことは、正社員として働くよりも劣るとは言い切れませんよね。
けれど、プライドが高い人は、広めの住まいや正規雇用されることを根拠に優越感を満たしていると考えられます。
自分からはアクションを起こさない!
「友人に、自分からは絶対にアクションを起こさない人がいます。というのも、恐ろしくプライドが高いから、率先してやって失敗したくないんだと思うんです。何しろ、失敗すればプライドが傷つきますからね。で、周りがやるのを見て自分もできるとなったらやる。そんな態度を卑怯だと思うのって僕だけでしょうか」(22歳/男性/大学生)
プライドが高い人は、失敗を極端に恐れます。というのも、失敗して「無能」というレッテルを貼られたくないからです。
そのため、みんなが一通りやるのを見てうまくできると確信してからでないと、アクションを起こさないこともしばしば。いつも率先して取り組む人がその様子を見れば、卑怯と感じても無理はないでしょう。
プライドを捨てる方法をご紹介!
とはいえ、プライドが高すぎるとこだわりが強くなり、ともすれば邪魔になりがちです。そんな邪魔なプライドは捨てた方がいいでしょう。
そこでここでは、プライドを捨てる方法をご紹介します。少しずつでもできそうな方法を選んでみてくださいね。
周囲の目や評価を気にせず行動する
プライドの高い人の場合、人からの評価が自分の自信になっていることが少なくありません。そのため、「プライドを守るには人に認めてもらわなくては」と躍起になると考えられます。
こうした「他者から見た自分」に価値を置くと、自分で自分を見失いかねません。その意味では、捨てるべきプライドと言えるでしょう。
もし、そんな捨てたいプライドを持っていると気づいたら、周囲の目や評価を気にせず行動することが大事です。そもそも、周囲が自分をどう見て、どのように評価するかは、自分の思いどおりにはなりませんよね。
そう考えれば、「他人に認めさせたい」というプライドを捨てられるのではないでしょうか。
新しい事に挑戦してみる
プライドとは、過去の栄光によって築かれたものと言えます。かつての仕事の功績や華々しい成績は、自分にとってかけがえのないものだからです。
とはいえ、過去にこだわりすぎてばかりだとプライドを捨てることはできません。古いこだわりは捨てて新しい自分になりたいなら、これまでやった事がない何かにチャレンジするといいでしょう。
やった経験がなければ、おそらく失敗したり、上手くいかないこともたくさん出てくるはずです。さらにこれまでの経験も通用しないとなれば、失敗を受け入れざるを得ませんよね。
けれど、うまくできた時の喜びが「失敗してプライドが傷ついたとしても、その先にはいい事がある」と気付かせてくれるでしょう。
感謝の気持ちを持つ
プライドが高い人は、いいとこどりをしたがる傾向が見られます。つまり、成功したのはすべて自分の力であり、失敗はすべて人のせいというわけです。
けれど、仕事において成功する場合、知らないうちに誰かのお世話になっていることが少なくありません。書類を作ってくれた人や情報収集をしてくれた人のおかげで、重要な説明をできたということはよくありますよね。
しかし、そもそも高いプライドを持っていれば、周囲の人の支えに気が付くこともありません。そのため、そうした人たちに感謝の気持ちを持つようにすることは、プライドを捨てるのに効果的な方法です。
人に感謝する気持ちを持てば、高慢ちきなプライドでさえも知らない間に捨てることができるのではないでしょうか。
自分より優れた人と接する
プライドを捨てたいと思うなら、自分より優れた人と接する方法がおすすめです。
そもそもプライドが高い人は自分よりも劣る人と比べ、「自分は優れた人間だ」と感じています。ということは、自分よりも優れた人と接することで「自分はこの人よりも劣った人間だ」と感じる機会が多くなるはずです。
自分より優れた人と接すれば、自然とプライドをへし折られる状況に遭遇するでしょう。その結果、「自分は優れていると思っていたけれど、まだまだだったんだな」と謙虚な気持ちになれたら、自然と余計なプライドが影をひそめるのではないでしょうか。
プライドを捨てることに成功した体験談まとめ
実際にプライドを捨てることに成功した人たちは、いったいどのような方法に取り組んだのでしょうか。ここでは、プライドを捨てることに成功した体験談をまとめてご紹介します。
周囲の人を愛せるようになった!
「これまでは自分が誰よりも優れていると思っていたものですから、周囲の人がみんなライバルに見えていました。自分を蹴落とそうとしているのではないかと疑心暗鬼になったり…。でも、プライドを捨てたら周囲の人がだんだん近づいて来てくれて、自分も周囲の人を愛せるようになったんです。プライドを捨てて本当に良かった」(27歳/男性/営業マン)
成績を競う仕事では、どうしても周囲がライバルに思えてしまいます。一緒に仕事をする人をライバル視したら、周囲の人たちに敵対心を抱くようになるのも当然です。
プライドを捨てたことによって互いの距離が近づいたのだとしたら、捨てるべきプライドだったと言えますね。
仕事でミスしても必要以上に落ち込まなくなった
「今までは、仕事でミスをするととにかく落ち込みました。あんなつまらないミスをするなんて…とこだわり続けたのは、プライドが許さなかったからでしょうね。そんな自分に嫌気がさしてプライドを捨てる方法を実践したら、仕事でミスしても必要以上に落ち込まなくなりました。こんなことならもっと早くつまらないプライドを捨てるべきだった」(25歳/女性/事務職)
仕事ができる人の場合、「自分は仕事ができる」というプライドがあるはずです。そのためにミスをした時には余計に堪えます。
いつまでもくよくよしてストレスを溜めこむくらいなら、プライドを捨て去って落ち込みを減らす方が、よほど建設的ですよね。
チームでの仕事が楽しくなった!
「今までは、自分だけの功績にできないチームの仕事が嫌いでした。チームのメンバーによそよそしくされるのも面白くなかったし。でも、ほとんどがチームでの仕事になったのを機に、こだわりやプライドを捨てなければと思ったんです。その結果、チームでの仕事が楽しくなりました」(28歳/男性/イベント会社勤務)
仕事には、単独で行う方が効率がよいものもあれば、チームで結束することで成功するものもあります。チームの仕事が多い中でプライドにこだわっていたら、周囲から煙たがられることもあるでしょう。
「これからはチームで仕事をする時代だ」と気付き、こだわりを捨てたいと思ったことが功を奏したと言えますね。
熟睡できるようになった
「仕事で結果を出さなくては!周りにバカにされたくない!といつも思ってきました。その結果、常に脳が緊張した状態で不眠症になったんです。眠れないことのほうが辛くてプライドも評価もどうでもよくなり、結果的に人間関係も良好になりました。今ではすっかり熟睡できています」(28歳/女性/美容部員)
ある程度キャリアを積むと、どうしても期待値が上がってきますよね。仕事や人間関係の緊張も高まりますが、プライドにかけて弱みを見せられない人も多いでしょう。
けれど、眠れなくなれば心身共にへとへとになってしまいます。プライドを捨てたことで周囲との緊張がほぐれ、熟睡もできたとなれば、一石二鳥ですね。
不要なプライドを捨てることが楽に生きるカギ!
とはいえ、プライドが高すぎると、何をするにもこだわりが強くなります。そのため、面倒をもたらすこともあるでしょう。そんな不要なプライドは捨てるに限りますね。きれいさっぱり捨ててみてはいかがでしょうか。
これまで自分を縛る足枷となっていた高すぎるプライドを捨て、自らのブレない軸となるプライドだけを持って、楽に生きてくださいね。
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