まずは「自己顕示欲」の意味をおさらい!
自己顕示欲が強いと言われてしまう人は、周囲の人から疎まれたり、距離を置かれてしまうこともあります。なぜ嫌われてしまうのか、自己顕示欲が強い人の特徴をこれから分析していきましょう。自己顕示欲が強い自覚がある人は必見です。
まずは、自己顕示欲の意味を明確にしていきます。自己顕示欲の意味を正しく理解し、その上で自己顕示欲の強さを改善していく方法をご紹介します。また、周囲に自己顕示欲が強い人がいるならば、上手に付き合っていく方法を考えてみましょう。
「自己顕示欲」の意味
そもそも、自己顕示欲とはどういう意味なのか、しっかり説明できるでしょうか。意味を知らなければ、他人のことをそう表現することもできませんよね。
「自己顕示欲」とは、多くの人間から注目されたい、目立ちたいと思う気持ちのことです。自己表現は多かれ少なかれ誰でもしていると思いますが、他者に向かって過剰に自己表現して目立とうとすると「自己顕示欲が強い」と言われてしまうでしょう。否定的なニュアンスが含まれていることが多いのも特徴と言えます。
「自己顕示欲」の類義語
自己顕示欲の類義語としては、「他者承認欲求」「自意識過剰」「自己主張欲求」などが考えられそうです。どれも、自己を他人にアピールする際に使われる表現ですね。
自分を他人に認めて欲しいと思っている人にぴったりの言葉です。また、このような心理持つ人は、欲求を満たすために行動を起こすことが多いです。
「自己顕示欲」と「承認欲求」の違い
自己顕示欲に似た言葉に「承認欲求」があります。自己顕示欲と同じように、承認欲求が大きい場合も「承認欲求が強い」と表現します。
しかし、この二つの言葉の意味は似ているようでやや違うのです。なぜなら、承認欲求はネカティブな意味合いを含まないこともあり、必ずしも過剰である場合にのみ使われる言葉ではないからです。
そもそも、承認欲求は誰しもに備わっている心理です。恋人など、ある特定の人にだけ承認欲求が強く芽生える人もいますし、家族に対してだけ承認欲求が強いのも普通と言えます。たとえば、乳幼児期の子どもが親に褒めてほしいと思うことも承認欲求です。
つまり「承認欲求が強い」という言い回しは、自己顕示欲とは違って、周囲から疎まれるような表現として使われないこともあるということですね。
自己顕示欲が強い人の印象とは?
具体的にはどのような印象を持たれているのか、見てみましょう。
必死だなあ…と冷めた目で見てしまう
「特に褒められることでもないのに、まるで武勇伝かのように何度も話す友人がいます。その姿は、割と斜に構えている感じを出しているのにどこか必死で、聞いているこちらはちょっと冷めてしまいます。褒めるのも面倒です」(27歳/男性/営業)
自己顕示欲を満たそうとする行動を見て、相手の必死な気持ちを感じる人もいるようです。ちょっと冷めた目で見てしまうと、褒める気力もなくなりそうですね。
何でそこまで自信が持てるのか謎
「自慢話をいつまでもするタイプの人っていますよね。自慢話は人からあんまり受け入れられないって、普通は知ってると思うんですけど。まるで自慢話を周りが求めているかのように思っている感じがします。なぜそこまで自分に自信を持っているのか不思議です」(21歳/女性/学生)
自己顕示欲が強い人は、自信満々に自慢していることが多いですよね。けれど、必ずしも自信たっぷりというわけでもないのが、自己顕示欲の強い人の心理。
この先でご紹介しますが、自信のなさが自己顕示欲に表れてしまうこともあるのです。
人の愛を実感できない人だと思う
「自己顕示欲が強い人って、自分の存在意義を見出せていないんだと思います。人から褒められないと満足できないのは、ちょっと寂しい気もします。褒めるというはっきりした行動を示されないと、認められている実感が湧かないんでしょうね。でも、好きとか認めてるとかの気持ちが表れるのは、必ずしも褒め言葉ではないですよね」(30歳/男性/工場勤務)
この方のコメントは、自己顕示欲が強くなってしまう心理を紐解いてくれています。ただ疎ましいと思うだけではなく、自己顕示欲が強くなってしまう原因や過程に思いをはせる人もいるのですね。
とはいえ、自己顕示欲が強い人全員が同じ原因、同じ心理を持っているわけではないことは覚えておきましょう。
ただただ面倒
「会社に自己顕示欲が強い同僚がいます。すぐ人と比較して、自分の方が成績が良いとかなんとか、暗に褒めて欲しいアピールをしてきます。正直すごく面倒だし、どう返していいかわからないことが多いです」(25歳/女性/エステティシャン)
自己顕示欲が強い人との会話を面倒だと思ってしまう人が多いでしょう。どんなに良い内容を話していても、素直に褒める気持ちが生まれないことも。
褒めて褒めてとアピールする姿勢は、疎まれることが多いのですね。
自虐風の自慢で自己顕示欲を出されるのはうざい
「ただの自慢なら聞くし、褒めるけど、自慢だと思われないように自虐風にして自慢されるとしんどい。ネガティブなことを言いつつも褒めて欲しいオーラを出されると、反応に困る。
自己顕示欲が強いのは仕方ないし、普通に自慢すれば良いのに。自己顕示欲が強いと思われたくないがために自虐風自慢してる人は、むしろ滑稽」(26歳/女性/化粧部員)
自虐風の自慢をする人も多いですよね。自己顕示欲が強いと自覚がある人は、それを隠したいと思うため、自慢に聞こえないように話すのでしょう。
しかし、いくら自虐風の話し方をしたとしても、結局は自慢と受け取られてしまうことの方が多いです。素直な自慢をした方が、まだ好印象なのかもしれません。
自己顕示欲が強くなる原因&心理
自己顕示欲が強くなってしまう原因や心理を知ると、心の距離が少し縮まるかもしれません。疎ましいと思う前に、その人の心理について考えてみると、付き合う上での対処法が見つかるのではないでしょうか。
また、自己顕示欲が強い自覚がある人は、自分の深層心理をよく理解することで、人間関係を良好に保てるかもしれませんよ。
自己顕示欲の強い人の多くに見られる心理についてご紹介しますので、あなた自身や、あなたの周りの人に当てはまるか考えてみてください。
自己顕示欲の原因:愛情に飢えている
自己顕示欲が強い人は、愛情に飢えていることが多いです。他人に愛されたいという欲求が、自分を誇示してアピールする行動につながっているのでしょう。
愛情に飢えている心理とは、恋愛上のことだけではありません。家族愛に飢えている、友愛に飢えているなど、他者全般からの愛情に飢えていることが考えられます。これは、本人が育ってきた環境の原体験が原因になっていることもありますし、愛についての理想が高すぎることも関係あるでしょう。
愛情に飢えていると、第三者から認められ、好意を持たれたいという願望が大きくなり、過大な評価を求めてしまう行動につながるのです。その結果、自己顕示欲が強いと称されてしまいます。
自己顕示欲の原因:現実と理想にギャップがある
自分が思っている「自分像」よりも、理想の「自分像」のクオリティが高すぎるとき、自己顕示欲が強くなることもありえます。現実の自分を客観視できていないことが原因と言えますね。
もしくは、自分が理想像に追いついていないことを理解したうえで、周囲の人からの評価だけでも理想に近づけたいと思っているのではないでしょうか。実力が伴っていなくても、他人から褒め言葉をもらえば承認欲求が満たされるので、過剰な自己アピールにつながります。他人からの褒め言葉が欲しいため、自己顕示欲が強くなってしまうのですね。
また、第三者の目に映る自分が、理想の自分でないと満足できない人もいるでしょう。この場合、自己顕示欲が強すぎるあまり、虚言癖を発揮してしまう人もいます。
自己顕示欲の心理:自分のことを認めてほしい
先述したとおり、自己顕示欲が強い人は、他人から認められたいという気持ちが強すぎると言えます。自己顕示欲が強くなった原因が何であれ、自分のことを認めてほしいという心理になってしまうのが、一番の特徴ではないでしょうか。
人は、自分のことを認めてほしいとき、自分の行いを報告しますよね。仕事でこんな評価をもらった、学校の成績がよかったなど、自分の中の褒められるポイントを存分にアピールするでしょう。その結果、褒めてもらうことができたなら、認められた!と満足することができるのです。
自分のことを認めてほしいという気持ちは、誰の心の中にもあるはず。しかし、それが強すぎるあまり、過大にアピールする行動をとってしまい、自己顕示欲が強いと思われてしまうのです。
自己顕示欲の心理:優位に立ちたい
自己顕示欲が強い人は、負けず嫌いで、常にトップを目指すタイプが多いです。もちろん、これは悪いことではないですよね。しかし、勝負事ではないときでも常に優位に立ちたいと思ってしまうほど、この欲求が強いことが問題です。
たとえば、数人でおしゃべりしているときに、誰かが特定の人のことを褒めたとします。すると、自分はその褒められている人より劣っていると感じてしまうのが、自己顕示欲の強い人。自分の方が褒められるポイントがあることを、必死に話してしまうでしょう。
このように、どんな場面でも優位に立ちたいという心理があるので、自己顕示欲が強くなってしまうのです。
自己顕示欲が強い人の特徴≪行動編≫
ここからは、自己顕示欲が強いと言われてしまう人の特徴をご紹介します。自分は同じことをしていないか、確認しながら読んでくださいね。
自分と周りを比較しがち
誰かが褒められると、嫉妬してしまう…という心理を持っている人は、自己顕示欲の強い人になる素質があると言えます。このタイプの人は、自分と周りを常に比較して生きているのではないでしょうか。
先ほど紹介した「自己顕示欲が強くなる原因&心理」であったように、他人より優位に立ちたいと思っている心理が、常に比較してしまう行動として表れます。同僚の評価が気になったり、友人の成績が気になったりなど、自分を相対評価する指標を探していると、自己顕示欲が強いと思われてしまうでしょう。
自己顕示欲が強い人は、自分を認めてほしいがために、自分より劣っている人を見つけようとしているのです。
SNSの更新が多い
SNSでは、自分の近況を世界中に発信することができますよね。わざわざメールをしなくても、SNS上でフォローしあっていれば、友人に気軽に近況報告ができます。このSNSは、自己顕示欲が強い人の温床になっているとも言えるでしょう。
たとえば、自撮り画像の更新が多かったり、「映え」の良い写真をたくさん投稿していたり…。自分の生活を他人に過剰に見せるタイプの人が多くなっていますよね。これは、SNSが簡単に自己顕示欲を満たせるツールであるからではないでしょうか。
SNSで反応をもらうと、他人から認められている実感が湧くでしょう。この気持ちがくせになり、どんどん自己顕示欲が強くなっていく例もあります。結果、自己顕示欲が強い人は、SNSの更新頻度が高くなるのです。
変わっている人と思われる行動をする
自己顕示欲が強い人は、第三者からの評価を過剰に求めている人です。なので、まずは他人の目にとまらなければ、その欲求は満たされませんよね。平々凡々な生活をしていたのでは、強い自己顕示欲を満たすきっかけも生まれづらいはず。
なので、突飛な行動をして注目を集めようとするタイプの人もいます。ちょっと周囲から浮くような行動をすることで注目を浴び、存在を確認してもらいたいのでしょう。もっと言えば、何らかの高評価を求めていると言えます。
会社の会議などで、現実味のない荒唐無稽な意見を出す人がいい例です。内容がしっかりしていれば画期的な意見だと捉えられますが、内容がなければ、ただ自己顕示欲が強い人と思われてしまいます。
リーダー的存在になりたがる
どんな場面でも、リーダーシップを発揮しようと行動する人は、頼れる人とも表現できます。しかし、リーダーが必要ない場面でも常に先頭に立とうとする人は、自己顕示欲が強い人と言えるでしょう。
そもそも、リーダーとは、周囲の人に認められて頼られている人であるはず。しかし、自己顕示欲が強い人は、この過程をすっ飛ばしてしまうのです。頼られているからリーダーになるのではなく、リーダーになれば他人から認められる、と発想を転換してしまっているのでしょう。
自己顕示欲の強い人は、手っ取り早く自己顕示欲を満たすために、すぐリーダーになりたがる特徴があります。
自己顕示欲が強い人の特徴≪会話・態度編≫
周囲の人の言動や、自分の言動を思い返しながら読んでみてください。自分の言動に心当たりがある人は、自己顕示欲が強いと思われている可能性が高いです。しかし、自覚できているなら直す余地はありますよね。
自分のありのままを正しく受け止めて、自己顕示欲が強い人と思われないように気をつけましょう。
上から目線
何かにつけて上から目線な物言いをする人に、誰でも出会ったことがあるのではないでしょうか。まるで自分の方が優れていると言っているかのように上から目線で会話を進める人は、多くの場合、自己顕示欲が強いです。
上から目線で話す心理とは、「相手を見下している」にほかなりません。自分は相手より優れているので、自分の言っていることが正しい、と思っているのでしょう。その正しい思考を他人に披露しなければ気が済まないので、上から目線な物言いをしてしまうのです。
それほど自分の思考を認めてほしいと思っている人は、自己顕示欲が強いと言えますね。
すぐ自分の話にもっていく
自己顕示欲が強い人の最大の特徴は「自分の話が大好き」なこと。そもそも、自己顕示欲という言葉の成り立ちは、自己を顕示するということです。自分の話をしないわけがありませんよね。
しかし、世の中には、自分の話をしたがらない人も多いのが事実です。また、あまり自分の話ばかりすると嫌がられるとわかっている人が大半でしょう。そんな中、自分の話ばかりしてしまう人は、自己顕示欲が強いと言われてしまうのも仕方ありません。
特に、自慢のような話が多いと、さらに自己顕示欲を強く感じるのではないでしょうか。
会話の中心になりたがる
自分は優れている、というアピールをするために必要なのは、自慢話だけではありません。身の上話をせずとも、行動で「有能な人」と思わせることもできます。
たとえば、大人数で喋っているとき、会話の中心になりたがる人。常に大きな声で、話を引っ張っているような印象を作る人は、自己顕示欲が強いことが多いです。話の中心になれば、たとえ自分の話ではなくとも「人気者」「リーダー的」「影響力がある」など、人から認められた存在だと錯覚できるのでしょう。
このように、自慢話をしなくとも自己顕示欲を満たせるため、会話の中心になりたがる特徴があると言えます。
同じことを何度も言う
会話の中で、なんとなく流れていってしまう話題もありますよね。特に触れる必要もないことだったり、触れるのが面倒くさい話だったり。ストレスなく話を続けるためには、意図的に話題を流すテクニックも必要です。
しかし、自己顕示欲が強い人は、この「話題スルー」を許さないという特徴があります。自分の伝えた意見や思想を、相手に認めてもらいたいからではないでしょうか。絶対に肯定されたい、という心理ではなく、自分の発言を認識してほしいという承認欲求が強いのです。
なので、自己顕示欲が強い人の話をスルーしようとしても、同じことをもう一度聞くことになることが多いはず。聞き手からすると「さっき聞いた」と思うことでも、なんらかの反応があるまで話し続けるでしょう。
自己顕示欲が強い人の特徴≪性格編≫
自分に当てはまる性格があった場合、自己顕示欲が強いと思われないように、注意する意識が必要かもしれませんよ。
負けず嫌い
勝負事には勝たないと気が済まない、負けず嫌いな性格は、自己顕示欲が強い人の特徴でもあります。特に、勝負事に限らず、争う必要のないことでも優位に立ちたいと思うほど負けず嫌いなら、自己顕示欲が強いと言えるでしょう。
先ほど紹介した自己顕示欲が強い人の特徴の中に「上から目線の物言いをする」というものがありましたね。これは、負けず嫌いな性格が表れているからでしょう。
誰に対しても、自分の方が優れていると誇示してしまうので、自己顕示欲が強いと言われてしまうのです。
自己中心的
自己顕示欲が強い人は、常に自分の考えが正しいと思っているタイプが多いです。なぜ自分が正しいと言える理由が特になくても、「自分が正しいと思っているから正しいのだ」と自分の意思を曲げないことが多いでしょう。
そもそも、このような自己中心的な考えのせいで相手の意見を取り入れることができないので、周りの人から疎まれてしまうのです。自己中心的に周囲の人を説き伏せたくなってしまう性格の持ち主なので、「自己顕示欲が強い」とネガティブな表現をされてしまうのでしょう。
これは、自己顕示欲が強い人の典型的な特徴と言えます。
目立つのが好き
自己顕示欲が強い人によく見られる行動は、すべて「目立つのが好き」という性格の表れではないでしょうか。目立つのが好きだからこそ自分の話をしがったり、同じことを何度も言ったりするのです。
目立てば、より多くの人に自分を認知してもらうことができますよね。自己顕示欲が強いのは、そのような承認欲求が誇大化し、行きすぎた結果と言えます。
必要以上に目立つことで、自己顕示欲が満たされることが多いのでしょう。
感情表現が豊か
感情表現が豊かなことは、悪いことではありません。しかし、自己顕示欲が強い人は、喜怒哀楽の「怒」の感情表現が特に激しいことが多いです。
人が怒るのは、気に入らないことがあったときですよね。怒りを表現することで、自分の思想を明確にしているとも言えるのです。つまり「私はこれに対して怒っています」という気持ちを他人にはっきりと伝えることで、自分の意見を誇示しているのではないでしょうか。
また、怒りに限らず、感情表現をたくさんすることで、自分の性格を承認してもらいたいのかもしれませんね。自己顕示欲が強い人は、どんな感情も認めてもらいたいと思うのでしょう。
自己顕示欲が強すぎる…改善方法は?
そんな人は、自己顕示欲が強い性格を直したいと思うこともあるでしょう。自分を表現したいという欲求は誰もが持っているものですが、その欲求が強すぎる場合、人付き合いにおいてはデメリットになりますよね。
また、自分自身も生きづらさを感じてしまうこともあるはず。ここでご紹介する方法を参考にして、強すぎる自己顕示欲を改善していきましょう。
まずは原因を探ってみる
自己顕示欲が強くなってしまった原因を自覚しているでしょうか。これまで育ってきた生活環境の中に答えがあることが多いです。
たとえば、認めて欲しいときに認めてもらえなかった、いつも愛情不足を感じてきた…など、自己顕示欲が強くなってしまった原因を探ってみましょう。原因がわかったら、自分の欲求を満たす行動に出ることをおすすめします。
「誰でもいいから第三者に認めてもらう」という欲求を満たすのではなく、恋人や家族、友人など、信用できる誰か一人に話を聞いてもらうことで、気持ちが落ち着く場合があります。または、自分で自分をしっかり褒めて、認めてあげることも大事ですよ。
成功経験を増やして自信をつける
そもそも、自己顕示欲という言葉の意味は「必要以上に自分をアピールしてしまうこと」です。つまり、自分の能力が高いと思われたいがための主張ですよね。
しかし、能力が本当に高ければ、わざわざ自分で誇示しなくとも自然と周りが認めてくれるはず。そのため、能力を高めて成功体験を増やせば、不自然な承認欲求は落ち着いてくるでしょう。
能力を高めて自信がつけば、自己顕示欲の強さが和らぐと言えますね。
褒めてくれる人を見つける
自己顕示欲が強くなってしまう性格を、誰かに癒してもらう方法もおすすめです。つまり、家族や恋人など、信頼できる誰かに思う存分話をするのです。自分の大好きな人に認めてもらうことで、そのほかの人に不必要に自己主張することはなくなるのではないでしょうか。
しかし、相手から満足に褒めてもらえないと逆効果です。自己顕示欲がさらに強くなってしまうことがあります。なので、しっかり相手を選ぶことと、相手に自分の性格をわかってもらうことが大事ですよ。
「ただ褒めて欲しいだけ」と、正直に自分の気持ちを伝えるのが良いでしょう。
自分を客観視するくせをつける
自己顕示欲が強いと言われてしまうのは、必要以上に自分を誇示してしまうからです。何度も同じことを言ったり、上から目線で話をしたり、不必要に自分をアピールするのは、相手に不快に思われてしまう要因になります。
そこで、常に自分の言動を客観視するくせをつけることをおすすめします。相手がどのように思うか、ちゃんと考えてから発言するようにしましょう。
また、発言だけでなく、自分の能力を客観視する姿勢も大切と言えるでしょう。ありのままの自分を受け入れれば、自分の能力以上の主張をせずとも、心が満たされた状態で暮らしていけるでしょう。
自己顕示欲が強い人への対処法とは?
そんな相手とうまく付き合っていくためには、どのような対応がベストなのか考えてみましょう。面倒だから関係を遮断してしまおう…と早急に答えを出す前に、どのような接し方をすればストレスを感じないのか、考えてみることも必要と言えます。
適当に聞き流す
自己顕示欲が強い人の話を、適当に聞き流すのもアリです。ただ、大切な友人や、失くしたくない恋人の場合はこの方法をおすすめしません。
適当に聞き流された相手は、あなたが自分に興味を持っていないことがわかります。自己顕示欲が強いので、興味を持たれないともっと躍起になることもあるでしょう。または、あなたに認めてもらうのを諦め、勝手に離れていくかもしれませんね。
なので、自己顕示欲が強い人が、職場などでどうしても関わらなければいけない相手である場合のみ、この方法で切り抜けるようにしましょう。
適度な距離を保つ
自己顕示欲が強い人であっても、好きな部分があるならば、絶縁したいとまでは思わないでしょう。しかし、今以上に親しくなると、ストレスを抱える会話がさらに増えるのは必至です。良好な関係を保ったままでいたいのなら、適度な距離を保つのがおすすめです。
会話するときは、しっかり聞いて褒めてあげましょう。けれど、その機会が頻繁だとあなたにストレスがかかってしまうので、話す機会を減らしましょう。
近づきすぎず離れすぎず、適度な距離感を保っていれば、あなただけに自己顕示欲を発揮することはないはずです。
しっかり話を聞いて返事をする
自己顕示欲が強い人を満足させる方法は、とにかく褒めてあげること。どんな内容にしろ、自己顕示欲が強い人の話をしっかり聞き、見合った褒め言葉を与えてあげましょう。
満足してくれたなら、それ以上に自己顕示欲が強くなることはないはずです。一度「認められた」と満足してもらえたら、うざったい会話の頻度が少なくなるでしょう。
しかし、中には、認められたことに対して快感を覚え、あなたに依存してしまう人もいます。その場合は、これからも付き合っていきたいかどうかをじっくり考え、適宜関係を整理する必要がありますね。
過剰に褒めない
認めて欲しいがための自己主張が多いのが、自己顕示欲の強い人。しかし、満足させるために過剰に褒めるのはNGです。前述したように、あまりに快感を与えてしまうと、自己顕示欲の強い人に依存されてしまうことがあります。
あなたに話せば、どんなことでも褒めてくれる!と思い、あなただけに自己顕示欲をぶつけてくることも。そのストレスは、想像以上にしんどいものです。恋人関係や家族なら受け入れることができるかもしれませんが、ただの友人だとうざったく思ってしまうでしょう。
自己顕示欲が強い人を褒めるときは、内容に見合った適度な褒め方にしておくのが無難です。
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