ネガティブ思考にはメリットもある?
ネガティブ思考というだけで敬遠されがちではありますが、ネガティブ思考にもメリットはあるのです。それを知れば、ネガティブ思考な自分を絶対に変えなければ!とがんばりすぎずに済むでしょう。
今回は、マイナスなイメージばかりを持たれるネガティブ思考のメリットに焦点を当てていきます。普段ほとんど注目されることのないネガティブ思考のメリットには、どんなものがあるのでしょうか。
ネガティブ思考な人の特徴とは
それらの特徴の中には、時に人を不快にさせるようなものもあり、その特徴を見ただけで敬遠する人もいるようです。そこでここでは、ネガティブ思考の人にはどんな特徴がよく見られるのかを紹介します。
物事を悲観的に捉えてしまう
ネガティブ思考な人の特徴としてよくみられるのは、何事に対しても悲観的に捉えてしまうという特徴です。明るい希望が見えそうな状況でも、「そんなうまい話あるわけない」とその希望を自分自身で打ち消してしまいます。
そして、悲観的な想像こそが自然に起こり得ることのように感じてしまうのです。そうなってくると、周りが希望を持たせようと言葉をかけても、まったく心に響かなくなってしまい、思い込みだけでどんどんネガティブ思考を強めてしまうようになります。
とても心配性
とても心配性というのも、ネガティブ思考な人の特徴のひとつと言えるでしょう。どんなに些細なことでも、気になり始めると何も手につかなくなってしまうほど。心配しなくていいことまで気にかけてしまうので、集中力が切れるきっかけにもなってしまいます。
先を見ようとしても、気にかかったことが邪魔をして、そこで思考がストップしてしまうことも。そのうちに、「何か心配事はないかな」と自ら心配の種を見つけようとしてしまい、前へ踏み出すことができなくなってしまう可能性もあるでしょう。
気持ちの切り替えが苦手
イヤなことがあったり、ミスがあったりすると、いつまでも引きずって気持ちを切り替えられないことも、ネガティブ思考な人の典型的な特徴のひとつ。気持ちを切り替えようとしても、マイナスな感情がこびりついているので、なかなかそこから抜け出せなくなるのです。
だからと言って、ネガティブ思考な人も気持ちを切り替えたくないわけではありません。本心では、「気持ちを切り替えられたら…」と切実に思っているはず。なのにそれが出来ないために、ジレンマが生じて余計に苦しむことになるようです。
言い訳が多い
ネガティブ思考な人は、何かにつけて言い訳をしやすいもの。「だって忙しかったから」「だけど時間がなかったから」など、自分を正当化させるような言葉で、攻撃されることを防ごうとしてしまいます。
そのため、ミスをしたとしても「ごめんなさい」の言葉が素直に出てこなくなるようです。素直な姿勢が見えないと、人は不快に思うもので、その不快感を察してネガティブな人も卑屈な気持ちになってしまいます。
そこからまた、自分を正当化しようという気持ちが働き、延々と言い訳を繰り返すようになってしまうのです。
ネガティブとは正反対!ポジティブな人の特徴
ネガティブな人と、ポジティブな人の特徴が共通することは、まずありません。それでは、ポジティブな人にはあってネガティブな人にはない特徴を、4点ご紹介していきましょう。
いつでも笑顔
ポジティブな人の最大の特徴と言えば、絶えず笑顔でいられることでしょう。笑顔でいるだけでも、その人の人間性は明るくポジティブなものになります。また、笑顔によって、周囲の人にもポジティブな気持ちを与えることができるもの。
笑顔でいることは、印象の問題だけではなく、自分のモチベーションを上げることにも繋がります。自分の笑顔をキープしているだけで明るい気持ちになれるので、何かに悩み続けるということがないのです。
「なんとかなる」「大丈夫」といったポジティブな気持ちも、自然とキープできるようになるのでしょう。
失敗を恐れない
ポジティブな人は、失敗を恐れるということがありません。先ほど「ネガティブな人の特徴」で紹介した「すぐに悲観的になる」の対極とも言える特徴でしょう。何事も希望を捨てずに取り組むので、失敗を恐れたりしないのです。
失敗を恐れないので、初めて挑戦することにも物怖じしないで取り組むことができるでしょう。また、先にある可能性を大きく広げていくことができるのも、利点とも言える特徴の一つです。「やってみよう」という精神が強いため、好機をみすみす逃すことがありません。
積極性を忘れない
ポジティブな人は、とにかく積極的で、初めてのことでも物怖じしないでチャレンジしていくハングリー精神を備えています。「とにかくやってみよう」「失敗を恐れていても仕方ない」という考えを根底にもっているのです。
仕事でもプライベートでも、積極性があるだけで溌剌とした印象を与えることができます。周りから見ていてもポジティブに感じられますし、自分自身のモチベーションも高めやすくなるでしょう。
楽しむ努力を惜しまない
何をするにしても、楽しめることがないか、または楽しむためにはどうしたらいいのか、それを考えることができるのが、ポジティブ思考な人の特徴。物事を楽しんで、モチベーションをあげられるかどうかは、自分の意識次第だと考えているのです。
そのための努力は惜しみません。少しくらいの不安要素があっても、そこで諦めたりはしないのです。そういった不安要素を「どうしたら回避できるのか」という思考に転換できるのが、まさにポジティブシンキングと言えますね。
ネガティブ思考になる原因とは
なぜネガティブに考えるようになってしまうのか、その原因を一度整理してみましょう。もしかしたら、その原因を知ることで、ネガティブ思考のメリットを知ることにも繋がっていくかもしれません。4つの例を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
自分に自信がない
自分に自信がない人は、「自分なんか何をやってもダメなんだ」といったネガティブ思考にとらわれがち。何をしても成功するイメージが持てないので、どんどん悪い方向に考えてしまうのです。
褒めるべき点が一つでもあれば、大きな自信になるはずなのに、それをうまく伸ばすことができないようです。自分自身を評価することができず、自信が持てないままなので、思考はどんどんネガティブに偏りがちになってしまいます。
トラウマになる出来事があった
大きなトラウマになるような経験をした人は、それがきっかけでネガティブ思考になってしまうことも。心に傷を負ってしまうと、その記憶はなかなか取り払うこともできませんよね。心が臆病になってしまい、自分を出すということができなくなってしまいます。
自分を出せないばかりでなく、また傷つくことを恐れて、ついつい悪い方向に考えてしまうのでしょう。良い意味で捉えれば「慎重」ということにはなりますが、あまりにも慎重過ぎると、最悪の想定ばかりしてしまうので、ネガティブ思考が定着してしまうようになります。
プライドが高い
プライドが邪魔をして素直になれない…。そんな経験をしたことは、誰にでもあるかもしれませんね。ネガティブ思考な人の中には、とにかくプライドが高くて、自分が折れるということができない人もいます。
折れることができないということは、弱みを見せることもできないということ。そのため、心配事やマイナスな思考まで一人で抱えることが多くなってしまうのです。誰にも相談できずにいるので、どんどん気持ちが塞いでしまい、ネガティブ思考も止まらなくなってしまうのかもしれませんね。
人から嫌われたくない気持ちが強い
ネガティブ思考な人は、人からどう見られているかという点を非常に気にしやすいもの。嫌われたり、悪く言われることを恐れて、過剰に反応をうかがってしまうこともあるようです。人から嫌われると、この世の終わりほどの打撃を受けてしまうのです。
「どうせ嫌われてるし」というように開き直った発言をすることもありますが、内心ではそれをとても悲しんでいます。ですが、嫌われることを恐れるあまり「どうせ自分なんか好かれるわけがない」と自分を防御するために悲観してしまうのでしょう。
意外!ネガティブ思考にはメリットも!?
ネガティブ思考と聞くとどうしてもマイナスイメージを持ちがちになるので、メリットがないようにも思われます。ですが、実はネガティブ思考だからこそのメリットもあるのです。
ネガティブ思考にどんなメリットがあるのか、ここでは参考として4例をご紹介していきます。ネガティブに対する見方を変えていくことができるので、ぜひ目を通してみてください。
何事も丁寧に進められる
ネガティブ思考な人は、臆病であることから慎重派な人が多いもの。慎重だと、物事を丁寧に進めていくことができるのです。失敗を恐れているからこそ、「きちんとやらなくては」という意識は人一倍強いことでしょう。
慎重すぎるため、物事に取り組む時間はかかるかもしれませんが、雑に仕上げるより完成度は高いものになるはず。そして、質の高さが求められる場では、特に大きな助けにもなるメリットと言えるでしょう。
同じ失敗を繰り返さない
トラウマのように深く根付いている記憶があると、ネガティブ思考な人は「同じ思いはしたくない」という気持ちを抱きます。その思いは「二度と同じことを繰り返さない」という意識につながり、慎重になると同時に、失敗を繰り返さなくもなるでしょう。
失敗を繰り返さないことで学習能力は高まり、周囲からの信頼も得られるようになるはず。組織の中では、同じ失敗を繰り返さないことは、とても大切なこと。また、自分の自信にも繋がることなのです。
心配性のおかげで危機管理能力が高い
ネガティブ思考な人は心配性だと前述しましたが、そのお陰で危機管理能力が高いというメリットが生まれます。
危機管理能力とは「危機が起こった時に、被害を最小限に抑えようとする能力」を指します。先を見通して、何か起こった時にどんな対処をすればいいのか、瞬時に察知することができるのです。
物事の先を見通す中で様々なパターンを素早く想定し、そのパターンに合わせた対処法を考えることができるのです。これは、自分だけではなく、周囲の人をも助けるメリットになることでしょう。
弱点に気付きやすい
ネガティブ思考な人は、どんな時でも最悪の場面を想定しているもの。「こうなったらやだな」と考えているので、その分弱点にも気付きやすいのです。それは、人の弱さであったり、窮地の場面であったり、様々な弱点を敏感に察することができるはず。
「これはやっちゃいけない」「これをしたら状況は悪くなる」など、見つけた弱点によってこれから起こる展開を予想することもできます。何事も、ただ前向きに突き進めばいいというわけではなく、こういったあらゆる可能性に対して対処法を考えられる姿勢も、ネガティブ思考のメリットと言えるでしょう。
ネガティブ思考を直す方法ってある?
そんなネガティブ思考を直すためには、どんなことに気を付けたらいいのでしょうか。自分の意識を変えるとともに、努力によって改善できることを4点ご紹介します。
自分で自分を褒めてあげる
否定的な性格になってしまうと、自分を認めることが難しくなりますよね。自分で自分を褒めてあげることは、自分を認めることにも繋がるので、ネガティブ思考を大きく改善していくこともできます。
つい「自分なんて」と思ってしまうこともあるでしょうが、素直な目線で自分を評価してあげることも大切。自分で自分のしたことの善し悪しが分からない場合は、人から評価された時に「自分は頑張った」と褒めてあげましょう。
自分を褒めることができた時、それは一つの自信となり、あなたをポジティブな性格に一歩近づけてくれるはずです。
他人と比較しない
ネガティブ思考になってしまう時に、自分と他人を比べてしまっていませんか?自分では「よくできた」と思ったことでも、人と比較した瞬間に「自分なんかまだまだだ」と思ってしまうのかもしれませんね。
自分と他人を比較して、自分にはない魅力を参考にしながら自分の強みに変えていくことは大切です。しかし、その比較が原因でネガティブになってしまうのであれば、比較する癖を少しずつ直していきましょう。
「自分は自分、他人は他人」という割り切り方をしていくことで、自然と比較する癖もなくなっていくはずです。
人の話に耳を傾ける
悩んだ時に人の話を聞けないのは、ネガティブ思考な人の悪い癖とも言えます。せっかく前向きなアドバイスをもらっても頑なに耳をふさいでしまうので、自分の考えるマイナス思考にどんどんはまり込んでしまうのです。
人の話に耳を傾けないでいると、周囲の人も「あの人には何を言ってもムダ」という風に考えるようになります。人から受けるアドバイスを、つい否定してしまいたくなったとしても、一度はきちんと聞き入れて、ネガティブ思考改善に役立てていきましょう。
ネガティブ思考であることを言い訳にしない
自分がネガティブ思考であることを、「どうせネガティブだから」と開き直ってしまっていませんか?この「どうせ」という言葉は言い訳でしかなく、ネガティブ思考を改善していくことを諦める言葉でもあります。
自分がネガティブ思考であることを、きちんと正面から受け止めることは大事です。しかし、それを「どうせ」という言い訳で片付けてしまうと、少しも改善していくことはできません。
もしもネガティブ思考を改善したいのであれば、本来の自分と向き合った上で、改善する努力をしていきましょう。
ネガティブ思考なりの魅力を活かしていこう!
そのメリットは、ネガティブ思考の悪いと思われている部分の表面だけではなく、側面から見えるものばかり。なので、一見すると短所と思われるものばかりなのです。
物の見方を変えるように、その一面をいろんな角度から見ていけば、必ず大きな魅力として捉えていくことができます。ネガティブ思考をどうにかしたいと思う前に、一度ネガティブ思考にしかない魅力を多角的に見て、活かしていきましょう!
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