自分を出すのが苦手な人は意外と多い?
自分を出せないでいると、だんだん本当の自分がわからなくなってしまうことも。素の自分を出すことができないのには、何か原因やきっかけがあるはず。まずは、そこに気づくことが大切です。
今回は、自分を出すのが苦手な人の特徴や原因、本当の自分を出すためのコツなどを詳しくご紹介します。素の自分を出すのが苦手でも、原因を見つけて対処していくことで、もっといい人間関係を築くことができるかもしれません。
素の自分を出すのが苦手な男女の声
家族にさえも本音が言えない
「子どもの頃から両親の顔色をうかがってきました。兄がいるのですが、両親はずっと兄を可愛がっているのが子ども心にも理解できたんです。
いつも家族の中で兄が中心にいたので、自分はほとんど意見を言えませんでした。ずっと本音を隠して生きてきたので、友人どころか家族にさえも本音が言えないのです」(20歳/男性/大学生)
自分を出すのが苦手な人の中には、家族にも本音を言えないという人もいます。家族なのに?と思う人もいるかもしれませんが、家族という特別な関係だからこそ、相手のことを考えたり気を使って本音を言えないこともあるのです。
友達に嫌われるのが怖くて…
「私は友達に嫌われるのが怖くて、自分の本音や素を出すことができません。素を出してしまうと相手に嫌なところを見せてしまいそうで…。
それに、自分を出すことで誰かを不快にさせたりしないか不安なんです。子どものころから、それで同級生にも気を使ってきたような感じです」(23歳/女性/事務職)
本当の自分を出すと嫌わてしまうのではないか、本音を言うと傷つけてしまうのではないかと思って、素の自分を出せない人もいます。中には過去の経験からそうなった人もいますが、本当に嫌われたわけではないのに、不安で自分を出せない人もいるのです。
自分を出すより周りに合わせる方が楽
「正直なところ、自分を出すよりも周りに合わせている方が楽です。自分の意見は一応ありますが、本音を言ってトラブルになるのも嫌ですし。それだったら周りの意見に合わせて行動していく方がいいですね」(28歳/男性/飲食店勤務)
自分を出せない人の中には、周りに合わせている方が楽という人も。周りに合わせるのは、相手との衝突を避けるための方法でもあります。しかし、ずっと合わせているとストレスが溜まってしまいそうですね。
自分を出すとわがままだと思われそう
「わがままだと思われそうなので、なかなか素の自分を出すことができません。もう少し本当の自分を出すことができれば、気が楽になるのかもしれないと思っています。
でも、友人の中に自分を出すのがうまい人がいるのですが、時々度が過ぎてわがままに見えることがあります。そのため、わがままに思われないようにと自分を出せずにいるのです」(24歳/女性/看護師)
素の自分を出すことができる人は、行き過ぎるとわがままに見られてしまうことがあります。周りにそういった人がいると、わがままだと思わるのが不安で、本当の自分を出すのが苦手になる人もいるでしょう。
相手を信じていいのかわからない
「私は以前、信じていた友人に裏切られたことがあります。私が人間関係で悩んでいたとき、その友人は相談に乗ってくれました。『絶対に誰にも言わない』という言葉を信じて、いろいろ話してしまいました。
でもその友人は、私が話したことを他の人にばらしていたんです。それで私は周囲からうとまれる存在に。それ以来、誰を信じていいかわからなくなり、自分を出さないようにしています」(19歳/女性/専門学生)
相手を信じて本音を話したのに裏切られたら、誰を信じたらいいかわからなくなってしまいますね。そのような経験は、自分を出すことができないきっかけになることがあります。
人と話すのが苦手で…
「もともと人見知りで、人と話すのが苦手です。だから、同級生や同僚に対して自分を出すことができずにいます。
面白いことも言えないし、そもそも何を話せばいいかわからないというのが本音。ずっと人自分を出せずにいたので、慣れている反面、もっと親密な人間関係を築きたいという思いもあります」(27歳/男性/製造業)
人見知りや人と話すのが苦手な人は、自分を出すのが苦手という場合が多いでしょう。もっと自分を出したいと思っても、なかなか殻を破ることができない人もいるのです。
自分を出すことのメリット・デメリット
メリット:深い人間関係を築ける
自分を出すと、相手と深い人間関係を築くことができるというメリットがあります。本音を伝えれば、それだけ相手に思いが伝わるはず。
本当の自分が出せないと、友人だと思っている相手にすら壁のようなものを感じてしまうでしょう。しかし、自分を出すことができれば、深い人間関係や信頼関係が生まれることが多いのです。
本当の自分を出すことができれば、相手からの見方が変わるということです。「気を許してくれた」「今まで何を考えているかわからなかったけど、やっと本音を言ってくれた」と相手に思われるでしょう。
メリット:ストレスが無くなる
自分を出せずにいると、思っていることはあってもなかなか言えず、ストレスが溜まってしまいます。しかし、自分を出すことができれば、「言いたくても言えない」「本当はこう思っているのに」というストレスが無くなるでしょう。
本音が言えないと、相手から「あの人はどう思っているんだろう?」「何を考えているかわからないから付き合いにくい」と思われてしまうことがあります。そうなると、思わぬ誤解の種になることもありますね。
自分を出すことができれば、あなたの気持ちを言葉で伝えることができます。また、関係性ができてくると、態度や仕草から察することができるようになります。自分を出すことができれば、対人関係のストレスが軽くなる可能性が見えてきそうですね。
デメリット:出しすぎると嫌われる
自分を出すことには、メリットだけでなくデメリットもあります。そのひとつが、自分を出しすぎると嫌われるというもの。
たしかに、相手に意見を伝えたり、本音で語りかけることで伝わることは大きいです。しかし、自己主張が過ぎてしまうと嫌われる原因となってしまうのです。「自分のことばっかり」とか「わがまま」と思われる恐れがあるということですね。
自分を出し過ぎないようにと言われると、難しく感じてしまう人も多いのではありませんか。この記事の中で自分を出すためのコツをご紹介しますので、ぜひ読み進めてくださいね。
デメリット:他人と意見が衝突する
自分を出すことのデメリットには、他人と意見が衝突するというものもあります。さまざまな考えの人がいるので、他人と意見が異なるということもあるでしょう。
本当の自分を出すことができない人は、意見が異なるときには相手に合わせることが多いです。しかし、自分を出すことができる人は、自分が正しいと思う意見を曲げることができないことが多いです。
もちろん、自分の意見や信念がしっかりしているということなので、それが悪いわけではありません。しかし、すり合わせがうまくいかなければ、衝突につながってしまうということは知っておいてくださいね。
本当の自分を出せない人の特徴・原因
自分の意見に自信がない
自分の意見に自信がないことから、本当の自分を出すことができない人も。意見がないわけではなく、自信をもつことができないのが原因です。意見があっても周りにそれを伝えられずにいるのは、本当の自分を出せないのと一緒です。
考えはあるものの、「本当にこれでいいのかな?」「間違っているかもしれない」と思って、口に出すのをためらってしまうのです。一度ためらってしまうと、どんどん自分の考えに自信が持てなくなってしまうこともあるでしょう。
相手の気持ちを優先してしまう
素の自分を出すことができない人の特徴のひとつに、相手の気持ちを優先してしまうということがあります。相手と自分の考えが異なるとき、相手を優先させるために自分を抑えてしまうのです。
この背景には、反対意見を述べることで相手を傷つけてしまうのではないか、という思いがあることが多いです。他には、トラブルを回避するために、あえて相手の気持ちを優先するというパターンも。
いずれにしても、本当の自分を隠してまで周りの人を優先しているのです。周りの人を気づかっているということではありますが、ときには言いたいことを我慢することもあるでしょう。我慢やジレンマで、ストレスが溜まることになりかねません。
優しすぎる性格
優しすぎる性格の人は、本当の自分を出すことができないことがあります。優しすぎるために、常に周りの人のことを考えてしまうのです。周りをよくみて行動するのが得意ということですね。
自分が本音を言ったり態度に出すことで、相手を傷つけてしまうのではないかと不安になることが多いでしょう。周りの人への優しさから、本当の自分を出さないようにしているのです。意識して出さない人もいれば、無意識のうちに本心を隠す人もいます。
家族に否定されて育った
家族に否定されて育ったことが原因で、素の自分を出すのが苦手になる人もいます。子どもにとって、家族は安心できる相手であり、両親から愛されたい、認めてほしいと思うものです。
しかし、そんな家族に否定されて育つとどうなるでしょうか。親から「どうしてできないの?」「お兄ちゃんはできるのに」などの言葉を言われたら、本人にとっては否定されたも同然です。
一番認めてほしいはずの家族に否定されるというのは、自分を否定することにつながることも。「自分はダメなんだ」と思い込んでしまい、素の自分を出すのが苦手になってしまうのです。
裏切られた経験がある
本当の自分を出すことが苦手な理由に、裏切られた経験があるということも。親友だと思っていたのに陰で悪口を言われていた、秘密の話をばらされた、といった経験をしたことはありますか。
信じている相手だからこそ、素の自分を出したり本音を話していたのに、その信用を裏切られたらトラウマになる人もいるはず。そういった経験は、人を信じることができなくなったり、自分を出すことができなくなったりするきっかけになるのです。
人と比較されてつらい思いをしたことがある
生きていると、誰かと比較される機会がたくさん訪れます。子どものころは運動や勉強で周囲の人と比べられることがあるでしょう。「もっと頑張ろう」「次こそは」と思えることもありますが、比較されることでつらい思いをすることもあります。
その人なりに努力しても、それが結果に現れないことだってあります。しかし、それを「〇〇と比べて君はダメだ」「周りよりも努力が足りない」と比較されたら、嫌な思いをする人は多いのではありませんか。
そのように人と比べられることで、自分を否定することにつながることも。自分を否定してしまうと自信をもつことができず、自分を出すことが苦手になってしまうのです。
本当の自分を出すためのコツ
嫌われるのを恐れない
本当の自分を出すためには、嫌われることを恐れないことが大切です。嫌われるのが怖くて、素を出すことができないという人は多いでしょう。
しかし、すべての人に嫌われないようにするのは、なかなか難しいことです。嫌われないように、誰にでも好かれるようにと意識しすぎると、どんどん自分を出すことに不安を覚えてしまいます。
いっそのこと「嫌われてもいいや」と割り切ることができれば、もっと楽な気持ちで自分を出すことができるでしょう。嫌われる勇気をもって、本当の自分を出してみませんか。
失敗をユーモアに変える
本当の自分を出すのが苦手な人は、自分に自信がなく失敗を恐れていることも。失敗したらどうしようという不安は、あなたらしさを出しにくくしてしまうでしょう。
誰だって失敗することはあります。失敗は悪いことではなく、大切なのは失敗した後でどうするかなのです。
人前で失敗をしても、それをユーモアに変えることができれば、周りの人も楽な気持ちになるでしょう。失敗を糧にして、素のあなたをもっと出してみてください。
自分自身を認める
自分自身を認めることも、本当の自分を出すためには大切なことです。周囲の人があなたのことをよくわかっていないとしても、あなたは自分自身のことをよく知っているはずです。
そんなあなたが自分を認めてあげられなければ、誰もあなたを認めることはできないでしょう。そして、自分を認めてあげられないと、他人を認めることもできないのです。
自分自身を認めることは、自信を持つことにつながります。自信がつけば、本当の自分を出すことができるようになります。そうすれば、周りの人もあなたのことをもっと知って、認めてくれるようになるでしょう。
過去は過去だと割り切る
過去は過去だと割り切ることも、本当の自分を出すためのコツのひとつです。先ほど「自分を出せない人の特徴・原因」でお伝えしたように、過去のつらい思い出が原因で自分を出せなくなることがあります。
しかし、過去の出来事を引きずったままでは、過去を乗り越えることはできません。過去は過去だと割り切ることで、本当の自分を出すきっかけができることもあるのです。
あなたにつらい思いをさせた人は、現在一緒にいる人でしょうか?もし違うのであれば、過去は過去、今は今と割り切ってみてください。そうすれば、本当の自分を出すきっかけをつかむことができるでしょう。
すべての人に自分を出す必要はない
本当の自分を出すとはいっても、すべての人に自分を出す必要はありません。誰だって苦手な人や相性が悪い人はいます。そういう人には、素を出しても受け入れらないこともあるでしょう。
自分を出して受け入れられなかったとしても、たまたま相性が悪かったのだと思ってください。本当のあなたを受け入れてくれる人はきっといます。
嫌われる勇気も必要ですが、「万人に好かれなくてもいいや」という気持ちも大切です。これまで苦手だと思っていたのに、自分を出すようにするのは勇気のいることです。まずは一番身近にいる人や、信用できる人に素を出してみてくださいね。
自分を出すと人間関係が変わることも!
しかし、そこから抜け出したいと思っている人もいるでしょう。ぜひこの記事を参考に、本当の自分を出すコツをつかんでくださいね。自分を出すのが苦手という人も、人間関係が変わるきっかけになるかもしれません。
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