「一人暮らしが寂しい」に関する専門家の意見やアドバイス
一人暮らしは寂しいの!?「一人暮らしあるある」
初めて一人暮らしをする人は、予期せぬ出来事に驚くことが多いかもしれません。一人暮らしならではの「あるある」には、どのようなものがあるのでしょうか。『一人暮らし入門書 生活のコツ入門書』(チャンコバ)には、以下のような記述があります。
「1.インターホンが鳴ると焦る
実家暮らしであれば、インターホンがなっても気にすることはないでしょう。『親や兄弟が出てくれるから気にしなくていいや~』なんて人もいたでしょう。しかし一人暮らしにおいては、絶対にあなたが出なければなりません。
インターネットでの買い物で配達員が来る予定であれば良いのですが、急なアポなしの訪問の多くは『勧誘』になりますのでご注意ください。勧誘の怜は、宗教、NHK、ネット回線が多くあります。もちろん人によるのですが、ドアを開けた瞬間足を入れてきて、閉めないようにするような悪質な人もいます。怪しいと思ったら出ないこと。いわゆる居留守を使うことをオススメします。一度いるとわかった瞬間、しつこく何回もインターホンを鳴らすこともあるので注意してください。
2.急な来客に困る
あなたの実家にはコップは何個ありますか?(中略)
一人暮らしにおいては最低1個あれば生活はできます。
しかし急な来客があった際に困ります。その理由はコップがないことです。飲み物を飲みたくてもコップがないなんてことが起こります。さらには、来客者をどこに座らせておけば良いのかもわかりません。友達を呼ぶ前提で物件は選ばないとは思いますが、急な来客に対応できるようにはしておきましょう。
3.物音で起きてしまう
特に一人暮らしの序盤によくあります。夜寝るときにその雰囲気にまだ慣れていないので、少しの物音で起きてしまいます。特にセキュリティの低い物件については『もし泥棒が入ってきたらどうしよう』と無駄に考えてしまいます。音楽をかけるなど小さな音を誤魔化していくうちに慣れていきます。
4.とりあえずもやし!具なし焼きそば
一人暮らしの考え方において大事なのが『節約』です。食事の節約といえばもやしといっても過言ではありません。特に学生など金銭的に余裕のない人はもやしを多用します。私はお金がないときにもやしを多用していました。
例えば、もやしに塩胡椒で味付けして炒めたり、ナムルにしてみたりなどしてみました。作り置きをすることもありますが、毎日食べると流石に飽きてきてしまいます。ちなみに焼きそばも節約には多様されます。もやしと焼きそばがあれば、満腹感を得られます。ここでは栄養バランスは考えず、あくまで節約の観点でお話ししています。」
このように、一人暮らし開始当初は、「すべて自分一人で対応する」ということに不慣れで、戸惑う場面が多いかもしれません。自由を満喫できる一方で、孤独との戦いも覚悟しておいたほうがいいでしょう。
一人暮らしの寂しさはSNSでは埋められない?
一人暮らし開始直後は、孤独な時間を埋めるために、SNSに依存する人も多いでしょう。人恋しさを解消するために、SNSは有効なのでしょうか。『毎日が楽しい孤独入門』(プレジデント社)には、以下のような記述があります。
「SNSの利用は幸福度に大きく影響
考えられる原因は2つです。1つ目は、SNSを使っている時間が長い人は、一人の時間が寂しいと思っている可能性が高いこと。SNSを開くと、友人の投稿が溢れています。さらに自分が投稿すれば『いいね』やコメントの反応が返ってくる。SNSは、そうした寂しさを埋め合わせる存在になるため、頻繁に開いてしまうのではないでしょうか。
2つ目の原因は、SNSを長時間開く人ほど現実社会が充実していないから。人と会っている時間にSNSを見る人は少ないはずです。今、目の前に一緒に過ごす相手がいる人は自然とSNSを開く時間が減るのです。
また、SNSの利用時間は幸福度にも大きな影響を与える。
ある調査結果によると、SNSの利用時間が長い人ほど幸福度が下がるというデータもあります。つまり、幸福度という点でも、SNSの長時間利用はよくないのです。
その要因としては、他人のいわゆる『リア充』投稿を見て疎外感を持ったり、逆に自身のリアルが充実していないから、結果的にSNSの利用時間が増えてしまったりすることが考えられるのだという。
では、ネット上ではなく、リアルの対人関係と孤独感にはどのような関係があるのか。例えば、なんでも相談できる友人がいれば、孤独感は薄れるのだろうか。
腹を割って話せる友達の数を調査したところ、0人と答えた人で『孤独を感じる』と答えた人は66%だったのに大使、6~10人と答えた人は87%だった。『腹を割って話せる友達』が多い人のほうが、少ない人よりも孤独を感じやすいのである。
(中略)
友達の数が多くなるほど、一人ひとりとの関係は必然的に薄くなります。いくら『腹を割って話せる友達がいる』と言っても、その相手が6人以上だと、それぞれと話せる内容は限られるはず。また、友達が多いというのは、寂しいことの裏返しとも言えますし、実は本当に親しい友達は1~2人にしかならないという社会学の研究結果が出ています。」
このように、一人暮らしの寂しさは、SNSを利用しても、リアルの友人をたくさん作っても、なかなか解決できるものではないようです。こればかりは、「慣れる」しかないのかもしれません。
<参考文献>
『一人暮らし入門書 生活のコツ入門書』(チャンコバ)
『毎日が楽しい孤独入門』(プレジデント社)