口元を隠す人の心理
まずは口元を隠す人の心理を見ていきましょう。話す時や笑う時に口元を隠す癖は、悪いことではないけれど、なんだか気になってしまいますよね。
この癖にはいろいろな心理が隠されています。口元を隠す癖のある人はどんな心理から口に手を当てるのでしょうか。
隠し事をしている
人は隠し事をしているときに口元に手を当てることがあります。口元は嬉しいときにニヤけてしまったり、びっくりしたときにポカンと開いてしまったりと本心が出やすい部分です。
そのため、隠し事をしてるときは、無意識に本心を隠すために口元に手を当てるのです。
例えば、好きな人の前で嬉しい気持ちを隠し冷静に装うためについ口元に手を当てたり、浮気をしている後ろめたい気持ちを隠したくて口元に手を当てたりします。
話をしている時に、相手が口元に手を当てる時は、冷静さを装いたい心理が隠されているのかもしれません。
緊張している
緊張しているときも口元を隠す癖が出やすいでしょう。緊張しているときは、気持ちを和らげたいという心理が働きます。
口元に手を当てると、なぜか安心すると思ったことはありませんか?人は肌の温もりに触れると安心します。
これは小さな赤ちゃんが泣いているときに抱き上げられると安心して泣きやむのと同じことで、大人になっても人の温もりは安心感を得られるのでしょう。
そのため、緊張しているときは自分を落ち着かせるために、口元に手を当てることで温もりを感じるようにします。
これから試験を受けるときや、人前で何かを発表しなければならないときなど、1人で頑張らなくてはならないときに、人は口元に手を当てる行為を無意識にしてしまうことも。
ここぞという時に口元に手を当てている人を見たら緊張しているんだなと想像することができるでしょう。
自分に自信がない
自分に自信がないときに口元に手を当てる行為をしてしまう方もいるでしょう。
例えば、人から意見を求められたものの、正解がわからないときなど、自分の言葉に自信がないときに「間違っていたらどうしよう」という心理から口を隠すように手を当てるのです。
また、普段から自分に自信が持てないという方は、人と話すときに口元を隠すのが癖になってしまっていることもあるでしょう。
口元を隠すことで、自分の言葉を誤魔化したり、人との壁を作ったりしています。このような方は自分に自信を持つことで徐々に口元に手を当てる行為は減っていきます。
恥ずかしい
人は恥ずかしいという心理から口元を隠すこともあります。笑う時に口元が大きく開くのが恥ずかしい、自分に自信がなくて会話をするのが恥ずかしいという心理のときに口元に手を当てるのです。
口元を隠すことで、顔の表情を半分隠すことができますよね。そうすることで、相手に表情を読まれないようにしたり、恥ずかしいと思う気持ちを隠そうとします。
また、好きな人と話すときにドキドキしてしまうのが恥ずかしくて口元を隠す人もいるでしょう。照れてる表情や好きな気持ちが口元から伝わってしまうのを避けるために口元を隠す癖が出てしまうのです。
口臭が気になる
中には口臭が気になるという心理から口元に手を当てる方もいるでしょう。
会話をする直前ににおいのきついものを食べていたり、時間がなくて歯磨きができていないときに、相手に臭いと思われないように無意識で口元に手を当てるのです。
相手に臭いが漏れないようにという、エチケットで口元を隠す人もいるでしょう。特に神経質な性格や人の気持ちを気にするタイプの人は、口元を隠す行動を無意識にやってしまいます。
相手への気遣いの気持ちからやってしまうことなので決して悪いことではありません。
口元にコンプレックス
口元にコンプレックスがあるから隠すように手を当てるという人もいるでしょう。歯並びに自信がなかったり、唇の形に自信がなかったりと気にする要素は人それぞれです。
笑う時や喋る時、人は口元に目線が行きやすくなりますよね。注目されると口元にコンプレックスがある人は、隠したくなってしまう心理が働きます。だからこそ無意識に隠そうとし、口元を触るのです。
心を開くのが苦手
人に心を開くのが苦手だと感じている人は口元を隠すのが癖になりやすいでしょう。口元は感情が現れやすい部分です。
そのため、心を開くのが苦手な人は、「自分のことを知られたくない」「今の自分の感情を知られたくない」という心理から口元を隠してしまいます。
人間関係が苦手なので、人とは距離を取りたいという防衛本能から無意識な壁を作ろうと口元を隠すのです。人間関係が苦手な人だけでなく、秘密主義の人にもこのような傾向は見られます。
秘密主義の人は人と接することに嫌悪感や苦手意識はないものの、自分のことは多くは語りたくないと思っています。そのため、自分の話になると多くは語るまいと口元を手で隠して壁を作ってしまうのです。
自分を守りたい
人は自分を守りたいと思ったときも口元に手を当てる行為をします。例えばストレスが溜まっているときなどに口元を隠すようなポーズをしてしまうことはありませんか?
人はストレスが溜まっているときなどは、これ以上自分に踏み込んでほしくないという防衛本能の心理から口元を隠すポーズをします。
口元を隠すようなポーズをしている人は何となく話しかけにくいオーラが出ていたりしますよね。自分の前に壁を作って、人と距離を置こうとしているのです。
上品だと思っている
中には口元を隠すのが上品だという心理からこのようなポーズをとる人もいます。このような心理は女性に多いでしょう。特に笑う時などに、大きな口を開けて笑っているのは下品だという考え方をしています。
そのため、笑う時は上品に見えるように口元を手で隠すようにして笑います。アニメやドラマなどで笑う時に、口元を扇子や手で隠す仕草をみたことがある方もいるでしょう。
日本では昔から女性が笑う時に口元を隠す仕草を上品だととらえる風潮がありました。そのため、今でも同じような認識で笑う時は口元を隠すのが上品だと思い口元を隠している方もいます。