あなたの「告白成功率」は？診断リスト＆成功率アップのコツを伝授！

「話が合うかも」と思わせるのが告白成功への第一歩

「一緒にいて楽しい」「なんだか妙に居心地がいい」と感じる相手に悪印象を抱く人はいません。告白を成功に導きたければ、まずは「この人とは話が合う」と思わせることが先決でしょう。『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が３時間でわかる本』（内藤誼人）には、話し方ひとつで「気が合う」と思わせる方法について、以下のような記述があります。
「性格的に落ち着いた人は、落ち着いた声で話すものです。そして、そういう人はまた、相手にも落ち着いた声を求めます。そういう人としゃべっていると、『相性が合う』と感じるのです。
落ち着いた声の持ち主にとっては、大声で元気いっぱいに話す人が耐えられません。そういう人の声を聞くと、『頭の中がキンキンしてくるよ。もう少し静かにしゃべってくればいかな』と感じてしまうのです。
ところが性格的に、精力的で、朝からステーキを平気で食べられるような人は、この反対です。自分自身も元気いっぱいの声で話しますが、やはり元気のいい声の持ち主が好きです。静かにしゃべる人を見ると、「元気がないなあ」と悪く評価します。
　結局、私たちは、自分の性格に合った声の持ち主に惹かれるようなのです。」
また、同書では、「その人の性格によって『好ましい』と感じる話し方が違う」ことを科学的に証明した実験結果を紹介しています。
「スタンフォード大学のクリスフォード・ナッスは、性格テストで外交的と判断された36名に、外交的な人の声（元気で、早口で、大きな声）と、内向的な人の声（落ち着いている、ゆっくりで、やや小さい声）を聞かせて、10点満点でどれくらい好きかを尋ねてみました。
すると、外交的な人は外交的な声を高く評価し、内向的な人は内向的な声を好むことがわかったのです。
性格が内向的な人に元気な声で話しかけたりすると、『うるさい人だなあ』とか『やかましい人だなあ』と悪く評価されてしまいます。ですから、相手を見て、内向的な人であれば、できるだけ穏やかな声で話しかけてあげましょう。そうすれば、相手に好かれるはずです。
ひょうきん者で、とにかく午前中から元気いっぱいに見える人は、とても外交的な人です。こういう人は、やはり外交的な声が好きですから、できるだけ陽気な声で、弾んだ感じの声で話しかけてあげるといいでしょう。そのほうが、『俺たちって気が合うな』と思ってもらえるはずです。
合コンなどで女性を笑わせようとして、はしゃいだ声で話しかけたほうがいいと思い込んでいる男性は多いと思いますが、もしその子が内向的な女性だったら、その作戦は逆効果になります。内向的な人には、できるだけ静かな声で話しかけたほうがうまくいくのです。
このように、相手のトーンにしっかり合わせることを意識すれば、相性のよさを感じ取ってくれるはずです。そのためには、好みのトーンを把握することに努めてみてください。」
このように、好きな人への告白を考えているのであれば、日ごろから「相手の性格に合わせたトーン」で話すように心がける必要があるようです。気を引きたいからといって、おとなしいタイプの彼の前でやたらはしゃいでみせたり、反対に元気なタイプの彼の前でミステリアスな女を気取ってボソボソとしゃべるのは逆効果と心得ましょう。

「好きと告白されると好きになる心理」を味方に付けよう

恋愛には「好意の返報性」という法則があるそうです。これは。「好意を示すと、相手はその好意に見合った好意を投げ返してくれる」という人間心理のこと。つまり人間には、「自分を好きな人を好きになる」という心理効果が働くのだといいます。これについて、『恋愛心理の秘密～ただの友達で終わらせない44の心理効果～』（渋谷昌三）では、以下のような実験結果を紹介しています。
「（前略）こんな実験があります。
相手のクセ、話し方、容姿などのチェック項目をリストアップし、その人を（自分は）どのくらい好きかを七段階に分けて評価します『７』の場合は好感度が高く、『１』の場合はとても好きになれない人という評価になります。
AさんがXさんとYさんについて、リストをチェックして、それぞれ好意度を測ります。Xさんについて、仮に『７』、Yさんについては『１』という評価が出たとします。
さて、次に、XさんとYさんにAさんの好意度の評価を教えます。『Xさんは７段階』、『Yさんは１段階』という結果です。
さて、XさんとYさんは、Aさんに対して、どんな印象を持ち、どの程度の好意を示すか……という実験です。
結果は、Aさんへの好意度は、Xさんは『7段階』、Yさんは『１段階』でした。つまり。相手はAさんの好意度に応じた好意度を示したのです。
また、同書では、この実験結果について以下のように解説しています。
「誰でも、他人から好かれたいという欲求はあるものです。好かれないにしても、最低、嫌われたくはないという気持ちは、たいがいの人がもっているのではないでしょうか。
しかし、『自分がどれくらい好かれているか』『もしかして嫌われているのか』といったことは、自分では意外とわからないものです。
『確かに、友達は何人かいるけれども、本当に好かれているのだろうか……』
あなたの好きになった相手もまた、こんな不安に悩んだことがあるかもしれません。
そのような漠然とした不安を持っている相手に、
『ずっと前から好きでした』
と、告白するとします。
自分が同じように告白されたときの気持ちを想像してください。相手が誰であったとしても、悪い気はしないのではないですか？そして、少なくとも自分が、この人からは好かれているのだとわかり、何らかの自信を得ることができたでしょう。
さて、あなたが告白した相手の反応はどうなるのか、考えてみましょう。
まず、あなたを見る目が、以前とは変わるはずです。
そして、自分が好かれていることを確信させてくれた相手に少しずつ魅かれていく可能性は高いはずです。
少なくとも、告白以前より好意が高まっているのは間違いありません。」
このように、そもそも人間には「好意を寄せてくれた人に好意を抱きやすい」という傾向があるようです。告白を迷っているのなら、好意を小出しにして徐々に相手の気持ちを引き寄せて、いざというタイミングで気持ちを打ち明けてみましょう。相手も「いつのまにかあなたを好きになっていた」という結果が待っているかもしれません。

＜参考文献＞
『図解 身近にあふれる「男と女の心理学」が３時間でわかる本』（内藤誼人）
『恋愛心理の秘密～ただの友達で終わらせない44の心理効果～』（渋谷昌三）