話が通じない人の思考、特徴、原因とは？対応方法まで全て公開！

人との関わり方は簡単なようでも、突き詰めると難しいものです。会話のキャッチボールや意思疎通が簡単にできる相手なら、接していてもとても感じも良いですし楽です。ですが話が通じない相手だと、用件が一度で伝わらないため何度もやり取りする必要が出てくるでしょう。

そのように話が通じない人は周りからどう思われるでしょうか？その答えは一つ…「面倒くさがられる」ということです。その相手を好き・嫌いには関係なく、こちらが何度も真意を確かめなめればいけないのが面倒になってしまいます。

話が通じないと思われたら損？

では、ご自分がもしそんな特徴をお持ちだったら…それは損なことなのでしょうか？損か得かと問われれば、限りなく”損”に近いことは否めません。たとえば仕事の場面だったとしたら、話がスムーズに進む相手の方がミスもありませんよね。ですから、相手もそんな話が通じる相手と組んで仕事をすることを希望するでしょう。

ここからは具体的に「話の通じない人の原因」について解説していきます。

ここで話が通じない人の特徴を掘り下げてみましょう。そこにはどんな原因があるのでしょうか？話が通じない人に関わらず、これはその時の心の状態しだいで、どんな人でもこのような状態になることが考えられます。普段のご自分の性格の特徴も照らし合わせ、参考になさってみると良いでしょう。

知っている言葉が少ない

「ボキャブラリーが無い」という言葉を耳にしたことがあるかと思われます。ボキャブラリーとは”単語の集まり”という意味があるのですが、話が通じない人の特徴としてボキャブラリーが無い、または少ないことが推測されます。相手が話す会話だったり言葉そのものの意味が最初から分かっていないので、理解することが困難なのでしょう。

話し手が悪い可能性も

話が通じない人自身が悪いのではなく、話す側に原因があることも考えられます。そんな人の特徴として、”表現が小難しい”や”結論までの話が長い”などがあげられます。そのような、特徴のある話し方をする人と接すると誰でも”話が通じない人”になってしまう可能性があるでしょう。

集中力がない

集中力が散漫で、相手の話をきっちりと聞くことの出来ない人も話が通じないと思われがちです。相手が話しているとき”聞こう”という気持ちがないので、さっきされた話がまるで頭に残っていません。となると、「さっきなんて言ってたっけ？」と何度も同じことを聞き返すことになりますよね。このようなことが多いと話が通じない人と思われてしまいます。

興味をもたない

相手が話をしているときは、どんな場面だったとしても相手が話しているのですから、一時はその話を聞こうという気持ちにならなければいけませんよね。ですが、自分にとってまるで興味がないことや仕事・勉強など面倒だと感じる話を”興味がないから”という理由で聞かないという人もいます。こんな特徴のある人は、そもそも話を聞いていないので話が通じないのは当然のことといえるでしょう。

ここから話が通じない人の特徴を掘り下げていきましょう。まずは”思考”についてです。話が通じない人とは、どのような考え方をしているのでしょうか？

論理的に理解するのが苦手

話が通じない人は、相手の会話を論理だてて理解するのが苦手という特徴をもっているでしょう。これはその人の性格やその時のテンション・コンディションにも大きく左右されます。したがって素直に聞くという姿勢で相手の話を聞けば、時には理解できる場合もあるようです。

人と関わるのが嫌い

関わる相手の話を理解するには、その一時他人と接することが大前提になります。なので、他人と話したり関わり合うことを嫌う人は、なるべくその時間を避けたいと考えてしまいます。そんな理由から人と話す時間そのものが短くなり、十分に理解することがないまま会話を終わらせてしまいます。

会話そのものが苦手

人と会話する事自体苦手な人にも、話が通じないという特徴があるでしょう。話を理解するにはそれだけの会話のキャッチボールが必要となります。ですが、他人を目の前にすると委縮してしまう、または直接の会話だけでなく電話・メールでのやり取りもできればしたくない…などと考えている人には話が通じないということが起こるでしょう。

逆に会話そのものが苦じゃない

前述の”会話が苦手”ということの逆の理由ですね。話が通じない人の思考の特徴としてもう一つ考えられるのは、逆に人と話すことが嫌いじゃない、むしろ”好き”というパターンです。こんな特徴を持つ人は、何度同じ話をしてもまったく苦ではありません。その時した話が十分に理解できなくても、人との会話が好きなことからまた聞けばいいと思っていることも考えられます。

次に話が通じない人の”心理”を探っていきましょう。そんな特徴をもつ人の心の変化にスポットを当ててみました。

相手のことを考えられていない

自分の気持が一番大事で、相手のことはあまり考えないという自分中心な考え方の人には話が通じないという特徴がみられるでしょう。なぜなら、こんな特徴を持つ人にとって大事なのは”相手の話を理解する”よりも”自分を理解してもらう”ことの方が大事という心理があるからです。

自分がどう見られても関係ないと思っている

話が通じない人は、他人と関わらなければいけない場面で最初から「この人は話が通じない人」と思われても構わないと思っているのも特徴です。他人から見たこちらの評価には頓着がないという考えから、人の話をあまり聞かない＝話が通じないということになってしまいます。

相手を気遣う気持ちが薄い

話が通じないということは、相手に少なからず手を煩わせてしまいますよね。一度で済む説明なのに、なんども同じことを聞く…これは相手の作業の手を一度止めることになり、迷惑をかけることに繋がっているのです。そこまでのことが理解できていないために話を簡単に聞き、重要なポイントを聞き逃して、その結果、話が通じないという事態が起きていると推測できます。

さらに話が通じない人の特徴の中の”性格”を検証していきましょう。このような特徴を持つ人の性格とはどんなものなのでしょうか？

自己中心的

話が通じないとは簡単にいえば”相手の話が理解できていない”ということになります。ということは、相手の言おうとしていることが察知できない・相手の立場に立って物事を考えられない性格ということになってしまいます。

他人の話がいつも自分の解釈どおりということはありませんよね。自分の考え・解釈が正しいという自己中心的な思考を持つ人は、他人と話の食い違いが生じてしまうことがあるのでしょう。

気分屋

気分屋な特徴を持つ人も、話が通じないことがよくあるでしょう。こんな特徴の人は、その時の自分の気分で相手の話を聞いたり聞かなかったりします。自分が人と話をしたい気分の時はちゃんと相手の話に聞き入り理解する事も出来るのですが、まったくそんな気分ではない時はほとんど人の話を聞いていません。なので、内容がまるで通じないこともよくあるようです。

落ち着きがない

注意力が散漫で落ち着きがない人も人の話が通じないという特徴があるでしょう。最初は聞こうというスタンスでも、途中で話を聞くこと自体に飽きてしまい、後半まったく聞いていなかったりすると、話全体の内容の理解ができませんよね。落ち着きがない特徴を持つ人はこのようなことが理由で話が通じない事態になってしまいます。

「分かった！」という特徴がある

話が通じない人というのは「分かった！」という言葉を出す特徴があります。これはどういうことかというと、本当に話が理解できたのではなく「これ以上話しするのが面倒」という本音から相手の話を遮り、そこで話を終わりにしたいと考えているからなんですね。

こんな特徴があることから、最後まで相手の話を聞いていないため、もっと話が分からなくなってしまいます。これまで検証した、自己中心的や気分屋などの性格がすべてここへ繋がってしまうのでしょう。

話が通じない特徴を持つ人へのこちらからのアクションは少々難しいものと思われます。なるべく相手に分かりやすくと心がけて接することが大事でしょう。

なるべくシンプルな構成を考えて話す

話が通じない人に対応する場合、一度にたくさんの情報を話に入れず、シンプルに構成を考えて伝えるのが良いでしょう。結論をはっきりさせ、要点はなるべく二つくらいまでとし、一回の会話を済ませてしまいましょう。

大事なポイントは先に言う

話が通じない人に分かりやすく話を伝えるには、大事なポイントを引き延ばさず最初に言ってしまうことです。なぜそうなるかなどの理由は、ポイントの後になるべく少しにして付け加えましょう。そして話の最後にもう一度ポイントを念押しすると、話が通じない人にもそのポイントだけは確実に伝わることが期待できます。

話が通じない特徴を踏まえて

相手に話が通じないことは分かっているのですから、接するこちらも最初から相手のそんな特徴を踏まえた話し方をしましょう。

「この人はどうせ話が通じないから…」などと考えながら接しても、結局後日同じ話をしなければいけなくなり二度手間・三度手間になってしまいます。なので、多少時間がかかっても、その時にすべて納得してもらうまでしっかりと用件を伝えてしまいましょう。

話す時間はコンパクトに！

話が通じない人は、話の途中で集中が切れてしまう可能性があります。最初の方に話したことは覚えていても、中盤から後半までのことは覚えていないということにならないように、話す時間そのものを短くコンパクトにしましょう。

話す時間を短くするということは、おのずと内容もコンパクトにしなければいけないので、前述の”シンプルな構成”と”ポイントは最初に”を心がけると良い効果が得られるでしょう。

もしも話が通じない特徴を持つ人が職場の上司だったらどんなことに気をつければ良いのでしょうか。相手が上司ということで、もしかしたらそれが失礼にあたることになってしまうかもしれません。なので、なるべく失礼がないように…でもポイントはしっかり押さえつつ対応してみましょう。基本は同じことなので、次のことを参考になさってみてください。

なるべく簡潔に内容をまとめる

相手が上司だった場合でも、話の内容をコンパクトにまとめるのは一緒です。長く回りくどい話は誰にでも伝わりづらいので、特に話が通じない特徴を持つ人に対しては”内容を簡潔に”を心がけましょう。その事柄に対しての説明や理由などの部分については、相手は上司なので、疑問があれば聞いてくるはずです。なので多少端折っても問題はないかと思われます。

上司が忙しい時には話しかけない

話が通じない相手が上司の場合は、話しかける時のタイミングをよく見計らいましょう。そんな特徴を持つ人であれば、忙しい時に話しかけてはアウトです。やはり集中して聞いてもらわないと話の内容は伝わらないので、上司がなにかをしている時は避けた方が良いかと思われます。

メモを一緒に渡す

話が通じない上司に大事なことを伝えなければいけない時、直接の会話の後「要点をまとめておきました。」と付け加え、箇条書きにしたメモを念押しとして渡すのも効果的といえます。要点をメモに書き留めておけば、上司も後で見返し確認する事ができるでしょう。この場合、メモではなく社内メールでも同じ効果が得られるでしょう。

「特徴」には「特徴」を

どういうことかと申しますと、上司に話しが通じないという特徴があるのであれば、接するこちら側もなんらかの特徴を前面に出し、相手にインパクトを与えるということです。つまり、印象に残る話、または話し方を研究してみてはいかがでしょうか？

相手に印象付ける・話に耳を傾けてもらうという意味で、これは案外効果的といえます。これで話の内容にまとまりがなければ意味がないので、構成はコンパクトにする、要点はしっかり抑えて話すなど、インパクトだけでなく話の中身の部分にも十分注意しましょう。

これまでこちらから見た”相手”に話が通じないという特徴がありましたが、逆に自分がそのように思われたら…そんな時はどう対処したら良いか考えていきましょう。

知っている言葉を増やす

話が通じないということを、自分に置き換えて今一度見つめ直してみましょう。おそらくですが、知っている言葉が人より少ないことが考えられませんか？この場合の対処は、まず”情報”を自分に入れること、これがなにより大事になります。具体的にどんなことをすれば良いかというと活字を読むということです。これはなんでも構いません。

今話題になっている小説や雑誌、ファッション誌や新聞などです。とにかく活字に触れ少しでも多くの言葉や知識を自分のものにする努力をしましょう。活字を読むのは苦手…という方は、TVの情報番組なども同じ効果があるのではないでしょうか。

相手の話に集中できるよう環境を整える

話が通じない原因として、集中力が散漫になっていることが考えられます。相手が何かを自分に伝えようとしてきた時、一旦手を止め相手の話に集中できる態勢になりましょう。そのようにして自分自身の環境を整えれば、しっかりと相手の話に集中できるはずです。

もしも今自分は忙しくて話が聞けない状態だったとしたら、その旨を相手に伝え少し待ってもらうのも良いでしょう。話が十分に理解できないのでは、結局相手の手を煩わせることになってしまいますよね。ですから、自分がちゃんと”聞く態勢”になってから相手の話を聞くように心がけましょう。

理解できなかったことをその場で聞く

相手の話を聞いていくうちに意味が分からなくなることがありませんか？もしも話の途中で内容が分からなくなってしまったら、理解できていることにしてしまわないで、その場で相手に質問しましょう。相手の話が終わり、結局なにも内容が分からなかったのでは意味がありません。

その状態で話を終わりにしてしまうと、相手は伝わったと思っているので大きなすれ違いが生じてしまいます。友達関係ならそれでも問題は少なく済むかもしれませんが、職場だったら大変なミスに繋がりかねません。

「聞く」気分になれない時は待ってもらう

ご自分には少し”気分屋”な特徴があるなと感じることはありますか？もしも少しでもそんな特徴があると自覚しているのなら、相手が大事な話をしようとしてきた時は、自分の気分と一旦向き合いましょう。「正直今は人の話を聞く気分じゃない」と感じたら、その場はなにか理由をつけて話を聞くことを避けた方が良いかと思われます。

この時気をつけたいのは、話を拒否するのではなく”一呼吸おく”ということです。自分の気分を”聞く”方向に向けて集中できるようになったら、もう一度その相手に話してもらうことをお願いしましょう。