「依存体質」に関する専門家の意見やアドバイス
承認欲求が強い人はネット依存に陥りやすい!?
さまざまな「依存症」が懸念される中、誰にとっても身近なのが「インターネット依存症」でしょう。『「なるほど!」とわかる マンガはじめての自分の心理学』(ゆうきゆう)には、以下のような記述があります。
「人間には、誰かとつながっていたいという親和欲求があります。SNSやオンラインゲームにハマる人が多いのも、そうした心のよりどころだからでしょう。
インターネットは世界中場所を選ばず、まったく見ず知らずの人とでもつながることができるツールです。匿名で参加できるものもあり、通常の会話では口に出さないような心の『つぶやき』が次々と発信されます。
しかし、バーチャルな世界にのめり込むと、次第に現実世界をおそろかにするようになります。人と会っていてもスマホが気になる、自分の投稿に対する反応がないと不安を感じる、深夜までゲームやSNSがやめられず、寝不足が続く……。こうした行動に思い当たったら、インターネット依存を疑いましょう。
仕事や人間関係がうまくいかず、空虚さや無気力を覚えている人ほど危険です。インターネット依存が不安や妄想、錯乱といった深刻な精神症状に進む例も報告されています。
もともと、仲間を求める心や承認欲求が強い人がハマりやすいバーチャル・コミュニケーション。依存症にならないためにも、リアルな人間関係のなかで、自分の存在できる場所をつくっていくことが大切です。
(中略)
現実世界と異なり、ネットでは時間に制限がないので、ときを忘れてしまう側面があります。あえて自分で時間制限を設け、意識的に自己コントロールすることを心がけましょう。」
このように、バーチャルのコミュニケーションにのめりこんでいる自覚がある人は、現実社会の中でも役割や居場所を確保するなど、バランスをとるようにしましょう。
依存するほどのめり込む恋愛はドラッグと同じ!?
周囲の助言にも耳を貸さずに、生活や人生のすべてを恋愛に捧げてしまう人の状態を指して「恋愛依存症」と呼ぶことがあるようです。『恋愛依存症 - 苦しい恋から抜け出せない人たち』(伊東明)には、以下のような記述があります。
「依存症といえば、アルコール依存症の他にも、薬物・ギャンブル・買い物・仕事・IT(コンピュータやインターネット)依存症などその対象はさまざまである。しかし、お気づきのように、薬物を除けば、我々の誰もが多かれ少なかれ日常的に行っていることばかりである。だが、ほとんどの人は依存症ではない。アルコールだけ、ギャンブルだけ、買い物だけ、仕事だけがすべての生活の中心になってしまっている、それに取り憑かれている状態が依存症なのである。
恋愛依存症もこれとまったく同じように考えることができる。ただ、依存の対象が愛にまつわるもの、恋愛、ロマンス、恋人、セックスになったというだけのことなのだ。そう、恋愛依存症の人にとっての愛というのは、言葉は悪いかもしれないが、薬物依存者にとってのドラッグと同じなのである。
ドラッグは所持しているだけで即逮捕につながる。一方、愛は社会的・文化的にとろけるような甘さの砂糖で表面をコーティングされている。しかし、結果的にどんなに自分を苦しめることになろうとも、その愛から手をはなせなくなっている、それなしでは生きていけないという状態になっているとすれば、恋愛依存症と他のさまざまな依存症はまったく同じなのだ。
愛という名のドラッグは、それほど恐ろしい力を持っているのである。」
身を焦がすほどの恋に憧れを抱く人は少なくないでしょう。しかしその情熱や衝動が常軌を逸する場合には、「恋愛依存症」と見なされてしまうかもしれません。
<参考文献>
『「なるほど!」とわかる マンガはじめての自分の心理学』(ゆうきゆう)
『恋愛依存症 - 苦しい恋から抜け出せない人たち』(伊東明)
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