「恋愛が面倒」に関する専門家の意見やアドバイス
「恋愛が面倒」に感じてしまう理由
ひとり時間の楽しみ方も多様化し、最近は「恋人がいなくても平気な人」が増えているといいます。『恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚』(牛窪恵)には、以下のような記述があります。
「『元彼は束縛が強くて、会っても「重い」だけだった』と話すのは、飲食店で元気にアルバイトをしながら資格の教室に通う、ハルカ(22歳)。
元彼はフリーターで、いわゆるゲーマー(ゲーム愛好者)。最初はお互い、オンラインゲームなどのネタで盛り上がったが、ハルカが試験勉強で一度デートをドタキャンすると、翌日から元彼がツイッターで行動を監視するように。以来、『さっき男と会ってたろ!?』などとキレて、たびたびメールしてくるようになった。結局、そのせいで別れたという。
一方、有名私立大学2年生のタクヤ(20歳)は、イギリス留学に向けて準備中。高校時代の同級生と2年越しの交際中だが、最近LINEのやり取りが『重い』と嘆く。
『こっちが忙しいときに限って、「この服どう?」って(画像を)送ってくる。返事しなきゃしないで、「読んだくせに(既読スルー)!」って怒る。いい加減、もうやめたい』
これに対し、タクヤがハマるネットサービスの『ぐぐたす(グーグル+)』(グーグル)や、トークアプリ『755』(サイバーエージェント)では、いつでも気が向いたときだけ、好きなアイドル『ぱるる(AKB48の島崎遥香)』のいまにアクセスできる。ぱるるの『おはよー』に『大丈夫? よく眠れた?』とレスすれば、1000回に1回ぐらい運よく返事が返ってくることも。そのほうがはるかに楽しくて胸もときめく、というのだ。
(中略)
14年、高坂氏は恋人を欲しいと想っていない若者(男女900人)を『欲しくない理由』別に4つにタイプ分けし、それぞれの年齢やアイデンティティ、親密性などの相関をみた。すると、最も恋愛に向かいにくかったのは『自信なし』型と『積極的回避』型の男女。
前者は、自分には魅力がないと感じるゆえに他者に傷付けられまい、恋愛しないでおこう、とするタイプ。後者は内向きで恋愛エネルギーが少ないゆえに、その消費を抑えて恋愛リスクを回避したいタイプ。いずれも、どちらかといえばコミュニケーション下手で内にこもりがち、同性の友人もさほど多くないグループだった。
と、ここまでは至極納得だ。意外なのは、ハルカやタクヤのように社交的で趣味やバイトなど励んでいる者があり、かつエネルギー量もある『楽観予期』型の男女も、あまり恋人を欲しがらないことだった。
このタイプは、『恋人より、趣味や勉強が優先』と思っていても、自然と相手が寄ってきやすい。これまでもそつなく、何でも順調にこなしてきたため、『恋愛なんて、いつでもできる』と楽観視しやすい。バーチャルなど、ほかに楽しいことがあれば『いまは要らない』と考えやすいというのだ。」
このように、恋愛が面倒に感じる人のなかには、決してモテないわけではないリア充タイプも一定数含まれているようです。放っておいても誰かが寄ってくるため、「恋愛なんていつでもできる」と楽観視し、ほかのことを優先するのかもしれません。
恋愛が面倒な女子には、夫向き男性との結婚がオススメ
わざわざ恋愛するのは面倒でも、孤独な老後を避けるために、結婚だけはしておきたいという女性もいるでしょう。『オクテ女子のための恋愛基礎講座』(アルテイシア)には、以下のような記述があります。
「(前略)私の周りにも、恋に落ちない系の女子が大勢います。恋愛欲求や性的好奇心が少なくて、『結婚』はしたいが『男』がほしいわけじゃない彼女たち。
ランチに喩えると『もう12時だ、そろそろランチ食べなきゃ、でも今そんなにお腹減ってないな』と思いつつデパ地下に行って『うーん』と選べない状態。周りは『理想が高い、選り好みしすぎ』と言うけれど、お腹が減ってないのです。腹ペコだったら何でも美味しそうに見えるし、とりあえず何か買って食べるから。
『今この瞬間、彼氏がほしい!』『男がいないと耐えられない!』という女子と『今は男いなくても楽しいけど、老後が不安だし、孤独死して無縁仏になるのもイヤだし』という女ではドライブのかかり方が違って当然。そんな彼女らに『老後の不安のために合わない人と何十年も暮らす方が不幸でしょ。それに現時点で65歳以上の女性の55%がシングル(死別・離婚・未婚)なんだよ? 私らが65歳になる頃は8割がシングルになってるかも。そしたら仲間がいっぱいいて孤独じゃないよ』と話すと『安心した!老後に希望がもてた!』と返ってくる。そんな彼女らは本気で結婚したいわけじゃないのです。にもかかわらず『結婚できない自分はダメかも』と悩んで過ごすのはもったいない。
それでも、『いや私は本気で結婚したい!でも男に惚れないんだ!』という方は、恋愛抜きで結婚を目指すことをオススメします。めったにときめかない女子が『男としてときめくか』を基準に男選びしても難しいし、そもそもときめく男と出会って相思相愛になり結婚まで辿りつくのは恋愛の猛者ですら大変。であれば『ときめきとかエロスとか、そんなのはどうでもいい。生涯暮らす家族としてどうかを基準に選ぼう』と決めた方が幸せに近づくはず。
(中略)
恋愛感情(ときめきやエロス)は時間と共に減っていくけど、家族愛(信頼や安らぎや情愛)は増えていくので、夫向きの男と結婚して家族愛を育てていくのはオススメ。恋に落ちない系の女子は『恋愛して結婚しなきゃダメ』という囚われを捨ててはいかがでしょう?」
「恋愛は面倒だが結婚はしたい」という場合は、お見合いや婚活パーティーのような「結婚」を前提とした出会いの場で、夫にふさわしい相手を見つけるのがいいかもしれません。面倒な恋愛をしなくていいだけでなく、将来孤独になる不安も解消できるでしょう。
<参考文献>
『恋愛しない若者たち コンビニ化する性とコスパ化する結婚』(牛窪恵)
『オクテ女子のための恋愛基礎講座』(アルテイシア)
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