自分の過去を話す男性心理とは？話題でわかる男性の「脈ありサイン」

男性の恋愛エピソードには「モテたい願望」が詰まっている

お酒を飲んでいい気分になったとき、楽しそうに武勇伝を話し出す男性は少なくありません。女性の前で恋愛エピソードを披露したがる男性の心理とは、どういうものなのでしょうか。『「男」をわかるほど、すべてがうまくいく。』（潮凪洋介）には、以下のような記述があります。

「男の奔放な恋愛エピソードに対し、バカまじめに『フン！チャラチャラして……』と真顔で怒り発言をしてしまったことがありませんか？

男の『モテ自慢』をまじめに生活指導してしまうことで、男と貴女の間には分厚い壁ができてしまいます。『話せない女性』『堅物な女性』という不名誉なレッテルが貼られてしまうのです。

男はみな、未婚既婚に関係なく『モテたい願望』を持っています。もちろん全員が全員とは言いきれませんが、行動的で魅力的な男性であれば、そういう浮いた話やアバンチュール的な恋愛体験がゼロという人のほうが珍しいものです。

もちろん既婚者の場合、開けっぴろげにそういう話をするのは社会的信用の失墜となりますが、しかし、それでも『恋愛ハプニング話』を貴女が一蹴した瞬間、そこには見えない壁が生まれてしまうのです。

奔放な恋愛エピソードは上手に受け流すこと。
この手の話題は男同士であれば、人生の謳歌度合いを披露し合う、楽しい発表会のようなものです。

『しょうがないわねえ』と言いながら、目の前の殿方の『雄力（おすりょく）』を讃えてあげましょう。たとえば、『繁殖力が強い人なんですねぇ』『他の草食系男に女性を分けてあげてくださいね』といったように。

その瞬間、貴女と男性の間には一種の絆が生まれます。『秘密を共有し合った仲』が生まれるのです。貴女自身も人に言えない体験を少しだけリップサービスしてあげてもいいでしょう。

これで『秘密同盟』が築かれ、ますます仕事をするうえでの関係も良好になること間違いありません。」

このように、男性が語る「過去の恋愛自慢」には、いかに自分がモテてきたのかをアピールする狙いがあるようです。不快であれば聞き流してもいいかもしれませんが、よほどの内容でない限り、適当に褒めてあげるのが無難でしょう。

過去の自分をひけらかすことでモテると思っている男性は多い

過去のヤンチャエピソードを嬉々として語る男性は少なくありません。男性向けに書かれた恋愛指南書『モテ理論 5日間で女心をつかむ超恋愛テクニック』（植草 美幸）には、以下のような記述があります。

「私自身、よく思うのですが、男性って『俺って昔は～』話が好きですよね。
『昔、ちょっと悪くてさ……（やんちゃしたエピソードが続く）』
『これでもけっこう昔はモテてさ……（女の子にキャーキャー言われた話が続く）』
あのー、そんな話、誰が聞きたいと思います？
女性は『は？』『だから、なんなの？』としか思いませんよ。

『昔の自分』をひけらかす―では、いったい『今の自分』はどうなのでしょう。昔より劣っているから『昔話をするしかない』のだとしたら、そんな人がモテるはず、ありませんよね。

実際、サーフィンをやっていた十数年前の写真を、後生大事に持ち歩いて、女性に見せびらかしていた男性を知っています。
今は太ってしまって、すでにサーフィンのサの字もないというのに、『かつてはかっこよかった自分』の残像に、すがってしまうのでしょうね。

でも、当然ですが、『今の自分』で惹きつけられなければ、女性の心をつかむことは、絶対にできません。
だって、女性は、過去のあなたと付き合うわけにはいかないんですから。
どんなにかっこよかったとしても、過去は過去。今の自分としっかり向き合って、磨いていくしかないんです。

もちろん、今の自分が十分魅力的であれば、思い出話の一つとして過去を話すのは、けっこうです。
『高校、大学は陸上にかなり打ち込んでて、そうだな、100メートル11秒台前半くらいだったかな。そりゃジャマイカのボルトには遠く及ばないけど、けっこう速いほうだったんだよ！』
こういう思い出話だったら、彼女も『へぇ～、そうだったんだ』と、もっとあなたを知ることができた気がして、満足するでしょう。

ただし、もう一度言っておきましょう。
どんなに魅力的だった時代があっても、何より今の自分が魅力的であることが大前提。

そうでなければ、『へえ、昔はよかったかもしれないのに、今はなんなの……？』なんて、過去の自分と今の自分を比べられるという逆効果になりかねません。」

このように、以前に比べて今のほうが劣っている自覚がある男性ほど、過去のエピソードを語りたがるのかもしれません。現在も魅力的な男性であれば昔話にも興味が湧きそうなものですが、そうでない場合は適当に調子を合わせるだけでいいでしょう。

＜参考文献＞
『「男」をわかるほど、すべてがうまくいく。』（潮凪 洋介）
『モテ理論 5日間で女心をつかむ超恋愛テクニック』（植草 美幸）