そもそも「食い気味」とは?
「食い気味」の意味
「食い気味」とは、「誰かの話を遮って自分の話をし始める」というような意味です。「食い込み気味」という言葉の略語だと考えられるでしょう。具体的に言うと、相手がまだ話し終えていないのに、会話に無理矢理割り込むことを「食い気味」と言うようです。
また、話の最中に必要以上に相づちを打つことも「食い気味」ととられることがあります。つまり、主として会話をしている人を遮るような言動が、「食い気味」なのです。
「食い気味」は芸人が良く使う?
「食い気味」という言葉は、テレビなどで芸人さんがよく使っているイメージはありませんか?これは「食い気味」といわれる言動が、スピード感を感じさせるアクションだからではないでしょうか。
たとえばツッコミを入れるときは、食い気味にするだけで漫才やコントにリズムが生まれます。また、食い気味にツッコミを入れると、「慌ててツッコんだ感」が出るため、ネタそのものが面白くなりやすいのです。
そういったことから、「食い気味」の言動は、芸人さんがお笑いのテクニックとして使用することが多いです。
なぜ「食い気味」に話すの?その心理とは
この疑問は、食い気味で話してくる人の心理知ることで納得できるかもしれません。身近に食い気味で話をかぶせてくる人がいたら、要チェックです。
会話の主導権を握りたい
食い気味で話をかぶせてくる人は、「会話の主導権を握りたい」という心理になっている可能性があります。
会話の主導権を握りたい場合、誰かが話している内容を終わらせる必要がありますよね。そのため、話の途中で食い気味に発言し、自然な流れで会話の舵を自分の手にするのです。
食い気味で会話の主導権を取られた側からすると、ちょっとビックリしてしまいますよね。
相手の話に興味を持っている
相手の話に興味を持っている場合も、食い気味で話をかぶせてくる場合があります。相手の話に興味をもっているあまり、興奮して食い気味になってしまうのです。
こういった心理で食い気味になってしまうのは、決して悪い事ではありません。話している方としても、自分の話に興味を示してくれていることを嬉しく思うからです。
会話の促進にもなり得る「食い気味行為」でもあるので、温かく見守ってあげましょう。
話を早く終わらせたい
「それで?」「へぇ」などという心のこもっていない相づちを食い気味でかぶされた場合、話を聞いている人は会話を早く終わらせたいと思っている可能性があります。
つまらないと思っている会話や、自慢話ばかりで嫌気がさしてしまうような話は、今すぐ終わらせたいという心理になってしまいますよね。
もし誰かに食い気味でこういった相づちをされた場合、自分がした話の内容をよく思い返してみましょう。自分にも原因があるかもしれませんよ。
自分の思いも伝えたい
自分の好きな物事について会話が繰り広げられていたら、もっと話したい!知識を分けたい!と思いませんか?そういった心理から、つい食い気味に話をかぶせてしまうのです。
これは比較的、誰にでも経験のある食い気味行為ではないでしょうか。
しかし、この場合は度がすぎてしまうと、ただの空気が読めない人になりかねません。知識自慢や自己中にならないように気をつける必要があります。
思ったことが口に出てしまう
特に深く考えもせず、思ったことが口に出てしまう人っていますよね。そういった人の場合、食い気味で話をかぶせてしまうことがあるようです。
悪意があるわけでもなく、特別な意味もありません。半ば無意識の振る舞いであるため、改善していくのは難しいでしょう。
いわゆる「天然」な人の場合、こうした行動が多いのではないでしょうか。もしくは頭の回転が速い人もこういった傾向にあるようです。
ウケねらい
序盤で紹介したとおり、「食い気味」はお笑いのテクニックとして使用されることが多い行為です。
そういった知識を持ち合わせている人が、お笑い芸人の真似をして、食い気味に話をかぶせてくる場合があります。これは明らかなウケねらいでしょう。
本当にテンポよく面白いツッコミなどを食い気味でいれてくると盛り上がるのですが、タイミングを間違うと面白くなるどころではありません。会話の腕に自信がある人にだけ、使用することをおすすめします。
「食い気味」に話す人の特徴《男性編》
せっかちな性格
「食い込み気味」という本来の意味があるように、話を遮ったり割り込んできたりするのが「食い気味」です。相手が話し終えるのを待てないという意味でもあるので、つまりは「せっかち」でもあります。
特に女性が話している最中に「○○なんでしょ?」と、食い気味で話をかぶせてきたりしますよね。これは女性の話がなかなか終わらないといった理由もありますが、話の先が読めてしまっている上に待てないため、つい遮ってしまうのです。
自己中心的
自己中な男性の場合、食い気味で話をかぶせてくることが多いようです。どこか人を見下しているような雰囲気を持っていたり、博学だと自覚していて自信満々の男性だと、会話に割って入ってしまいます。
こういった男性は、会話の流れや雰囲気を楽しむといったことがないのかもしれません。常に自分が主であり、会話の舵を握っていたいのでしょう。
もし男性が食い気味で話をかぶせてきたら、「まだ話してるから待って」などと伝えると、意外と効果がありますよ。
無駄な会話が嫌い
男性は物事を合理的に考える人が多いです。特に会話においては、女性のように話があちこちに派生していったりしません。
そのため、会話の行く先が読めてしまっているのに一向に話が終わらない場合、会話を終わらせようと食い気味で話をかぶせてくることがあります。
要は、無駄な会話が嫌いなのです。中でも、仕事に集中していて時間を無駄にしたくない場合など、食い気味に話に割って入ってしまうようです。
ツッコミ体質
相手のどんな発言にもツッコミを入れたがる人っていますよね。「俺って頭良いでしょ?」というオーラを漂わせている男性や、「俺っておもしろいでしょ?」と言わんばかりに話しまくる男性は、いわゆる「ツッコミ体質」なのです。
もちろん、ごく普通の会話を盛り上げようと、食い気味テクニックを使う気の利く男性もいますが、食い気味テクニックは話し上手な男性のみに許される行為です。
誰からの需要もないのにツッコミまくる男性は、ただ空気が読めないだけでしょう。周りがドン引きしていることに気付いていないのです。
「食い気味」に話す人の特徴《女性編》
おしゃべりが好き
女性はとにかく会話が好き。意味が無くても話していたいし、話をどんどん膨らませていきたい人もいます。
会話そのものを盛り上げたいがために食い気味になったり、自分もたくさん話を提供したいから食い気味になってしまいます。女性の食い気味行為は、もはや会話の潤滑剤なのです。
特に「わかるー!私も○○だよ。私の場合は…」といったように、食い気味で話の主導権を順番に握っていきます。とてもナチュラルに食い気味に話をかぶせて、会話の主となるのです。そこに特別な狙いはありません。とにかくおしゃべりがしたいだけなのです。
沈黙が嫌い
先ほども説明したとおり、女性はおしゃべりが大好きな人が多いです。また、その場の雰囲気や会話の流れをとても大切にします。そのため、話が止まって沈黙が流れることを嫌う人が多い傾向にあるのです。
沈黙を阻止するために会話をひたすら繋げるべく、食い気味で話の内容をどんどん変化させていきます。だからこそ女性の会話の展開は早く、ジャンルが様々なのでしょう。
聞き役ではない
女性の中でも話すのが好きな人と聞くのが好きな人がいますが、食い気味で話をかぶせてくる人は、どちらかというと聞き役ではない人でしょう。話の主導権を握るのが好きな人で、女性の中でも特におしゃべりが好きな人です。
そのため、誰かが話している時に食い気味で会話に割って入ってきます。少し自己中心的な考えがあるとも言えるでしょう。
こういった女性が、逆に食い気味で話をかぶせられたりすると、とたんに不機嫌になったりもします。その後はずっと無言になったり、人の話を聞かなくなったりする可能性もあるので、関係にヒビを入れたくない時は気をつけましょう。
かまってちゃん
いつも食い気味で話をかぶせてくる人は、ある意味かまってちゃんではないでしょうか。常に自分が中心にいたくて、注目を浴びたいのです。
わざとらしい相づちを食い気味でしたり、「私はー」という切り返しを食い気味でいれてきたりします。友達の中にいるとしたら、少し面倒くさいタイプかもしれません。
もし面倒に感じたら、自分が聞き役になってあげるのが無難でしょう。
「食い気味」に話す人への印象とは?【男女の本音】
理解力の高さに驚く
「彼氏と話してると、いつも食い気味で返事されます。話したい内容のその先を『○○なんでしょ?』って言われるから、いつもビックリです。頭が良い人だから言い当てられるのかな。それか、私の頭の中が丸見えなのかも」(22歳/女性/サービス業)
食い気味で話をかぶせてくる人は理解力があって、頭の回転が速いと思っている、という意見です。「頭が良い人だと思う」という意見は、他にもたくさんありました。
確かに、話の先を読み解いて食い気味で言い当ててくる人っていますよね。答えや結論を言い当てられると、ビックリしてしまうこともあります。
話のオチを言い当てないでほしい!
「順を追って面白おかしく伝えようとしてるところを食い気味で遮られると、俺のオイシイところもってくなよ!と思いますね。合コンとかでやられるとブチ下がるから本当にやめてほしい」(26歳/男性/営業)
面白い話をしている時に先にオチを言われてしまうことほど、嫌なこともありません。ましてやそれが合コンでの出来事の場合、テンションが下がりますよね。
食い気味でオチをしゃべってウケれば良いものの、ウケなかった時の代償は大きいです。話していた人のテンションが下がるだけでなく、空気の読めない言動にその場が凍りつくでしょう。
勘違いに腹が立つ
「必ず食い気味で話に割り込んでくるヤツが会社に1人いるんですが、マジで腹立つ。こっちが思ってることと全然違うことを食い気味で言ってくるから余計にイラつく。やめてほしい」(25歳/男性/メーカー勤務)
順を追って説明している時に、食い気味で「○○ですね!」と言われるのはまだ良いとして、それが全くの見当違いだった場合、イラついてしまいますよね。
仕事中にそれをやられてしまうと時間のロスになるだけではなく、「この人に任せて本当に大丈夫か?」とも思ってしまいます。社会人の基本として、人の話は最後まで聞きましょう。
食い気味で話を終わらせようとしてくる人
「こっちがしゃべってても全く興味なさそうにしながら、私の話を終わらせたいオーラ全開のまま食い気味で遮られると、ハァ?って思う。そっちが話す時はおとなしく聞いてあげてるのに。まじなんなの」(24歳/女性/飲食業)
こちらは女性にありがちな食い気味案件かもしれません。自己中女子やかまってちゃん女子の場合、他人の話には全く興味なく、相づちも適当になってしまいます。
しかし、自分が話す時はまるで水を得た魚のようにマシンガントークを繰り広げます。これでは、さすがに「なんなの?」と思われてしまいますよね。
おもしろくないから
「僕のことを勝手にボケ担当だと思ってる友人が、いつも食い気味でツッコミをいれてくる。マジおもしろくねーから。百歩譲って食い気味でツッコむのはまだいい。その後のドヤ顔やめてくれ」(19歳/男性/学生)
男性の食い気味案件で多いのがこちらです。もはや食い気味で割って入ってくる友人よりもするどいツッコミですね。
話を食い気味で遮られた上に、大してうまいツッコミでもなく、挙げ句の果てにドヤ顔されたら、イライラするのも当然かもしれません。
「食い気味」に話す人と上手く付き合うには?
個性の一つだと受け入れる
「食い気味」であることは、もはや個性です。より掘り下げていくと、せっかち、自己中、おしゃべり好きなど、根源は様々ではありますが、「そういう人なんだな」という心構えでいれば、食い気味で話をかぶされてもさほど驚かなくなります。
そして相手は、食い気味で話を遮ることに、特に深い意味を込めてはいません。自然と食い気味になってしまうだけなのです。温かく見守ってあげましょう。
「会話のさしすせそ」を使う
「会話のさしすせそ」をご存知ですか?会話のさしすせそは、聞き役に徹する時に使える相づちです。「さすが!」「しらなかった!」「すごい!」「センスいい!」「そうなんだ!」の5つで構成されています。
基本的に相手を心地よくさせる相づちばかりなので、もし食い気味で話を遮られ主導権を握られてしまった場合、その場をやり過ごすために使ってみましょう。
話を聞くだけ聞いてあげたら、相手も満足して話さなくなるかもしれません。試してみる価値アリです!
話を聞き流す
こちらは「会話のさしすせそ」を用いないパターンです。自分が話していたのに食い気味で割ってこられたら、不快感をあからさまに態度に出しましょう。
注意したいのは、普段からしっかり相手の話を聞いてあげることです。普段から話を聞き流してばかりいたら、ただの自己中になってしまいますよ。
普段から話をしっかり聞いていれば、食い気味で話を遮られたときにのみ冷たい態度をすることで、いつもと態度が違うことに気づいてもらえるはず。そうすれば相手も「悪いことしたな」と感じ取ってくれるでしょう。
とりあえず笑っておく
食い気味で話をかぶされたら、とりあえず笑っておきましょう。「なんで食い気味なんだよ!」という意味合いを込めた苦笑いがおすすめです。
食い気味で話に入ってきた相手も、苦笑されていることに気が付いたら、きっと我に返るはずです。相手に遠回しに「空気読めよ」と伝える策でもあります。ぜひ活用してみましょう!
自分も食い気味で話す
「目には目を」ということで、食い気味でこられたら自分も食い気味になってみましょう。意外と話が盛り上がるかもしれません。もしくは相手が折れてくれる可能性もあります。
あなたが食い気味で話をかぶせてくる様子を見て、友人がふと我に返り、「自分っていつもこんなに食い気味なのかな」と察するかもしれません。その可能性にかけてみましょう。
しかし、あまり印象がよろしくないので、いつも食い気味で話に割って入ってくる友人に嫌気がさしている時のみ、使用することをおすすめします。
食い気味はうまく使うと会話の促進剤になる!
注意点として、食い気味で会話を盛り上げたいのであれば、それなりに空気を読むことも大切です。
むやみやたらに食い気味でツッコミを入れまくったりすると、かなりサムい人になってしまいますよ。これは避けたいところですよね。
そして、自分の周りに食い気味で話をかぶせてくる人がいたら、「これがこの人の個性なんだ」と思うところから始めてみましょう。わざと意地悪をするために食い気味で話を遮ってきていないのであれば、見守るほかはありません。
どうしてもしつこい場合や、嫌気がさしてしまった場合は、この記事で紹介した上手に付き合う方法を参考にしてみてくださいね。
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