友達と距離を置く方法！メリット＆デメリットや注意点も詳しく解説

家族や恋人とは違った絆を感じることができるのが、友達という存在です。楽しいことを共有したり悩みを相談し合ったりと、心の支えになってくれるかけがえのない相手ですよね。でもその一方で、友達が原因で悩みを抱える人も少なくありません。

友達との関係に行き詰まったとき、距離を置いて付き合えたらラクかもしれません。ただし、恋人と距離を置くのと、友達と距離を置くのとでは、勝手が違います。

友達とは将来を誓い合うわけではないので、いったん距離を置くと、その後に関係を修復するのは難しくなります。そのため、「少し距離を置きたい」と切り出しにくいのです。

今回は、友達と距離を置くメリットやデメリットを踏まえたうえで、上手に距離を置く方法や注意点を解説していきます。

友達と距離を置きたいなんて思ってしまう自分は、性格が歪んでいるのかも…と悩む人もいるかもしれません。

でも、いくら友達でも、付き合っていて自分が犠牲になったり、つらい思いや不快な思いをさせられることが多い場合は、距離を置くことを真剣に考えた方がいいでしょう。

友達は嫌々付き合うべきものではありません。これから挙げるような特徴を持つ友達と付き合い続けていると、心身共に疲弊してしまう可能性が高いです。

人の話を聞かない

人の話に興味を持たず、自分の話ばかりする。実は前にも同じ話を伝えられているのに、初めて聞いたような反応ばかりする。このように人の話を聞かない友達とは、付き合っていても疲れてしまいます。

友達に話を聞いてもらおうとしても、すぐに遮られたり、相づちもそこそこにすぐに話題を変えられたりして、不満が残るでしょう。また、人の話を聞かない友達は何かにつけて「でも」「だって」と否定的な言葉を口にするため、一緒にいてネガティブな気持ちになってしまいます。

自慢話が多い

自分の話ばかりする人の中でも、特に自慢話が多い友達の相手をするのは面倒なものです。友達は、自慢話に付き合ってくれる人がいて気分がいいでしょう。そのため、こちらが内心うんざりしていても気付かずに延々と自慢話を繰り広げます。

自分の自慢だけでなく、家族や知り合いなどの自慢まで聞かされ続けるので、たまったものではありません。過去の武勇伝などどうでもいい話に付き合わされるばかりの関係を続けるのは、時間がもったいないのではないでしょうか。

人の悪口ばかり言う

会えば愚痴ばかり、それも誰かの悪口しか話題がない人は少なくありません。特にこちらは何とも思っていないのに、聞かされた悪口にうっかり相槌を打ってしまえば、賛同したものとみなされてしまいます。

悪口ばかり言う友達と親しく付き合っていると、一緒に悪口を言っていると誤解されて思わぬトラブルに発展することも…。そもそも、こちらはその気がないのに悪口を聞かされ続けるのは気分がいいものではないですよね。

口が軽い

信頼している友達には、人には知られたくないようなことも話すのではないでしょうか。ところが、伝えていないはずの人がその話を知っているという事態になることがあります。それは、口が軽い友達が秘密をすぐにバラすからなのです。

そのような信頼できない友達には、重要なことは伝えないのが正解。口の軽さは簡単に直るものではありません。上手に距離を置きながら付き合いましょう。

付き合っていても嫌な気分になることが多い友達とは、無理して付き合う必要はありません。距離を置いた方がいい友達の特徴は、まだまだあります。

損得勘定で友達を選ぶのもよくありませんが、自分が不利益ばかり被るような友達関係は、正常とは言えません。また、友達の性格に問題がない場合でも、距離感が近すぎて負担を感じる場合もあるでしょう。

負担を感じるほど連絡や会う頻度が高い

友達からまるで恋人のように毎日連絡が来たり、しょっちゅう会う約束を取り付けられたりする場合、よほど暇でなければだんだん負担になってくるものです。

こちらも同じペースで連絡を取り合えればいいのですが、まだ返信していないのにメッセージを連投されたり、やたらに早く返信が来たりすると、プレッシャーを感じる人も多いのではないでしょうか。

友達に合わせることが負担なら、無理に相手のペースに付き合うことはありません。

自分勝手な都合でドタキャンする

体調不良や身内に不幸があったなど、やむを得ない事情ならドタキャンされても許せますが、そうではない理由の場合、しこりが残るのは当然です。

友達との約束を優先し予定を空けておいたにもかかわらず、自分勝手な都合でドタキャンされたら、不快ですし軽く扱われた気分になるでしょう。

本当に友達を大切にする人なら、簡単にドタキャンするなどの自己中心的な行為はしないのではないでしょうか。

友達を利用する

友達をすぐに利用する人は案外いるものです。軽い頼み事くらいなら問題ないでしょう。ところが、自分がするべき雑務を友達にうまく押し付けたり、頻繁に使い走りをさせたりするようだと、もう友達関係とはいえません。

もちろん、自分から友達を助けようと役割を買って出る場合は別ですが、友達から都合よく用事を押し付けられて負担を背負わされることが多いなら、その関係は続けるべきではありません。

お金の貸し借りにルーズ

友達同士でお金を貸し借りするのは、あまりおすすめできません。でも、とっさにお金が必要になって持ち合わせがない、足りないといった場合、やむを得ず貸してもらったり貸したりすることはあるかもしれないですよね。

たとえ少額であっても、もし友達からお金を借りたらすぐに返すのが当たり前。それを返し忘れるような友達は、お金の貸し借りに関して認識が甘い人です。

お金の貸し借りにルーズな人と付き合っていると、気付いたら何万円も貸しているのに返してもらっていない…なんていうことになりかねません。

友達のパートナーに近づく

友達のものがすぐにほしくなる人がいます。服装や持ち物をなんでも真似したりするのですが、それだけでは収まらず好きになる異性のタイプも同じだったりします。

友達の彼氏にやたらと馴れ馴れしく接したり、ちゃっかり連絡先を交換しようとしたりする人は危険です。友達という立場を利用して、パートナーを奪われてしまうかもしれません。パートナーに近づかれないよう距離を置いて警戒しましょう。

付き合っていてしんどいとしか感じない友達とは、さっさと距離を置くのが身のためです。また、好きだけど付き合うのがつらい友達とも、距離を置くことを考えた方がいいかもしれません。

距離を置くことにはメリットがあるのはもちろんですが、その一方でデメリットもあることは押さえておきましょう。メリットとデメリットを踏まえたうえで、本当に距離を置くべきか、またどのように距離を置くべきか考えることをおすすめします。

友達と距離を置くメリット

それまで友達と親密に付き合っていたせいで時間的負担や精神的負担を感じていたなら、距離を置けばひとまず解放されます。この負担の軽減こそが、単純かつ最大のメリットと言えるでしょう。

また、もう一つのメリットとして、友達との関係に変化を与えられるということが考えられます。距離の置き方にもよりますが、連絡や会う頻度を減らすことで細く長く付き合えるようになったり、表面上の付き合いだけになったおかげでかえって適度に楽しめるようになったりします。

その結果、自分の時間を有効に使えるようになり、新しい交友関係を作る余裕もできるかもしれません。

友達と距離を置くデメリット

距離の置き方を間違えると、友達から責められたりして険悪なムードになる可能性があります。特にグループで付き合いがあるなど共通の友人がいる場合、事態がややこしくなってしまうことも…。

本当に縁を切りたいくらいの友達なら気まずくなってもいいかもしれませんが、そうではない好きな友達と距離を置く場合は、関係修復が難しくなるかもしれません。

このように、友達と距離を置くのは簡単なことではなく、トラブルに発展しやすいため神経を使うというのがデメリットなのです。

本当に距離を置く必要があるか考える

友達と距離を置くことには、メリットもあればデメリットもあります。本当に距離を置く前に、他に方法はないか考えてみてもいいかもしれません。

距離を置くだけでは自分の本意が相手には伝わりにくいもの。嫌なことは嫌、と言えるのが本当の友達なのではないでしょうか。受け入れられないことをはっきり断る勇気を持つことも大切ですし、本音で話してみてからでも距離を置くのは遅くないと思いませんか？

距離の置き方によってその後の関係は変わる

距離の置き方にはさまざまなパターンがあります。大きく分けると、徐々にフェードアウトしていく方法と、すっぱりと離れる方法の2つになるでしょう。

徐々に距離を置くと相手には本意が伝わらないため、自然と疎遠になっていきトラブルにはなりにくいかもしれません。

一方、「距離を置きたい」と宣言するなどすっぱりと離れる場合は、相手にショックを与えるでしょう。ショックを与えられることで反省し、関係修復のために努力してくれるかもしれませんが、そのまま疎遠になる可能性もあります。

いずれにしても、友達と距離を置くことがそれまでの関係を変えるきっかけとなるのは間違いないでしょう。

できれば友達とのトラブルは避けたいと思う人がほとんどではないでしょうか。特に、友達に歩み寄りを求めているわけではなく、単純に距離を置いて付き合いたい場合は、トラブルにならないよう上手にふるまうことが重要です。

そこで、円満に友達と距離を置くにはどうすればいいかお伝えします。

こちらからは連絡しない

友達と連絡を取り合ったり会ったりする頻度を減らしたい場合は、こちらからの連絡を控えればいいだけです。相手もだんだん自分ばかり連絡するのに気が引けてきて、頻度が落ち着いてくるでしょう。その結果、自然と距離ができるはずです。

頻繁に連絡を取り合うのが当たり前だった関係から、たまにしか連絡しないのが当たり前な関係へと少しずつシフトチェンジしていきましょう。

返信を少しずつ遅らせる

連絡を控えても、相手からバンバンLINEが来る場合はどうすればいいのでしょうか。その場合は、返信に工夫すればいいのです。いきなり返信をやめるとさすがに角が立ちますので、少しずつ返信を遅らせましょう。

LINEが来てもすぐ開かず、数時間経ってから既読マークをつけて、さらに時間が経ってから返信する、といった具合です。そのうち「返信が遅い人」として定着していくので、翌日に返信するなど、さらに遅らせても違和感がなくなります。しつこく連絡が来る場合は、数回に一度のペースで返信すればいいでしょう。

二人で会う機会を減らす

二人で会っていると一人で友達の相手をしなければなりませんが、グループで会えばあまり負担にならないのではないでしょうか。二人で会うのが当たり前になってしまっている場合は、会う機会を減らすだけでも距離が生まれます。

縁を切ってもいい友達の場合は、連絡とともに会う回数も徐々に減らしてフェードアウトしましょう。切りたくない友達でも、会いたくないときは無理矢理にでも予定を入れて忙しく見せておきましょう。

表面上の関係を保つ

距離を置くのは、物理的にしかできないわけではありません。心の中で距離を置くこともできます。特に学校や職場が同じなど、会いたくなくても顔を会わせなければならない友達の場合はこの方法が有効です。

本音で話すのをやめる、知られたくないことや秘密は隠しておくなど、表面上だけで仲良くしておけば、円満に距離を置いた関係を続けることができるでしょう。

友達と距離を置くことにはデメリットもあるとお伝えしました。特に、距離の置き方によってトラブルに発展したり友達関係が壊れたりする可能性があることは見逃せません。

そこで、友達と距離を置こうと考え実行する前に、注意すべきポイントを押さえておきましょう。

「距離を置きたい」宣言はしない方がよい

トラブルになることを避けたい場合は、友達に「距離を置きたい」と言ってしまうのはNGです。そんなことを言われて「何でそんなこと言うの？」と不審に思わない人はいません。

恋人でもあるまいし、友達と距離を置くことをわざわざ話し合って決めるのはそもそも不自然なのです。喧嘩になってもいいから本音で話したいというのでない限り、距離を置くのはこちらが勝手にすればいいことだと思っておきましょう。

距離を置く期間を設定しておく

友達と疎遠になりたくないのであれば、いつまでも距離を置き続けるのではなく、ほとぼりが冷めたら自分から連絡をとるなどアクションを起こすことも大切です。

距離を置きフェードアウトして、そのまま疎遠になってしまうことは意外と簡単です。友達を失いたくないからこそ距離を置く場合、自分の中で期限を決めるのも一つの方法です。

自分に悪い点がないかどうかよく考える

友達とうまくいかないことや負担を感じることの原因は、すべて友達にあるのでしょうか。一方的に距離を置く前に、自分にも反省すべき点があるのではないかと考えてみましょう。

自分の考え方が凝り固まっているせいで、友達のことを悪く捉えているだけという可能性もあります。

よく考えた結果、お互い距離を置いた方がいいと冷静に判断できるなら、距離を置く意味もあると言えるでしょう。

共通の友達には何も言わない

共通の友達がいる場合、距離を置くべきかどうかということも含め、友達との関係を相談しがちです。でも、それが原因でトラブルに発展することも多いので気を付けましょう。

もし相談するなら、共通の友達ではなくまったく関係ない立場の人を頼るべきです。距離を置きたいという悩みを共通の友達に相談されていたことを知れば、ほとんどの人が複雑な気持ちになりますし、二人だけの話ではなくなるためややこしくなってしまいます。

友達と距離を置くのは、簡単なことではなさそうですね。でも、だからといって無理に付き合い続けるのもよくありません。自分を守るためにも、うまく距離を置くことを考えるのは悪くないでしょう。

ここで、友達と距離を置いたことのある人のエピソードをご紹介します。距離を置くべきか迷っている人は参考にしてみて下さい。

親友だったけどズレを感じるようになり…

「学生時代からの親友Aと距離を置くようにしました。お互い結婚して子どももいるのに、夜飲みに行こうってしょっちゅう誘われるんです。向こうは親と同居してて子ども置いてこられるけど、うちは無理。それを知ってるはずなのに…。付き合いきれなくなりました」（28歳/女性/主婦）

このように、環境が変わったことがきっかけで、友達とそれまでのように付き合えなくなり距離を置くこととなった人は多いのではないでしょうか。

価値観の違いに耐えられなくなり距離を置いた

「友達とは本音で話せる関係でいたいですけど、価値観が違い過ぎて話がかみ合わないヤツがいるんです。喋っていても理解し合えないって感じるので、だんだん面倒になってあまり遊ばなくなりました」（23歳/男性/営業）

相手に合わせるのではなく、お互いの違いを理解し認めることでうまくいく関係もありますが、そこまでして付き合いたいと思わなければ、このように距離を置くのが自然なのかもしれません。

彼氏と連絡を取っていることを知って

「友達が勝手に私の彼氏と連絡先交換して、やり取りしてた。意味がわかりません。彼氏にはブロックさせて、私もその友達と付き合うのやめました」（20歳/女性/大学生）

自分が紹介して仲良くなったのではなく、知らないところでこっそり彼氏と友達が連絡を取り合うのはいい気がしないですよね。このように距離感がおかしい友達との付き合い方は考えた方がよさそうです。

依存されてて重かった

「何でも私を頼る友達がだんだん重くなってきて…。相談されるのはいいけど、自分で考えなよって思うんです。お互いのためにも距離を置いた方がいいと思ったので、疎遠になったけど後悔していません」（30歳/女性/教員）

一方的に依存されるなど、対等な関係でなくなってしまうと、一緒にいるのがつらくなってしまいますよね。自分だけでなく友達のためにも距離を置くという選択もあるようです。

これまで、こちらから友達と距離を置くことばかり考えてきましたが、逆のパターンが起こる可能性もないとは言い切れません。

もし友達から「距離を置きたい」と言われてしまったら、どうすればいいのでしょうか。そんな状況になった場合の対処法も見ていきましょう。

距離を置きたい理由を聞いてみる

距離を置きたいと言い出すまでになった相手の状況を、まずは知ることが大切です。わざわざ友達に距離を置きたいと言わざるを得ないほど、心に余裕がなくなっているのでしょう。

もし心当たりがない場合は、なぜそう思うのか、自分が何か悪いことをしてしまったのか、理由を聞いてみて下さい。

話し合ってもダメなら提案を飲む

距離を置きたいと思った理由を友達が話してくれたら、距離を置くべきかどうか自分でもよく考えてみましょう。自分に非がある場合だけでなく、友達の方に事情がある場合もあります。距離を置く以外の方法がないか話し合ってみてもいいかもしれません。

それでも解決しないなら、一旦友達の提案を受け入れましょう。一度距離を置いたとしても、また親しく付き合う関係に戻れる可能性はあります。

悪いところは反省し改善する努力をする

友達に距離を置きたいと思わせるほど自分が苦しめてしまったのであれば、悔い改める必要があるでしょう。友達との関係を修復するためにも、自分自身の悪い部分を改善できるよう努力することが大切です。

反省していることを友達に伝える

距離を置きたいと言う時には、友達に反省してほしいという気持ちが含まれていることが多いです。その気持ちに応えるだけでも、少し関係がいい方向へ向かうはずです。

もちろん口先だけではダメですが、反省と謝罪の気持ちをきちんと言葉で伝えることには、関係修復に向けて大きな効果があるでしょう。