平安美人の特徴《外見編①》
一重で切れ長な目
毎年桃の節句に飾る雛人形を思い出してみてください。お雛様の顔立ちはどうでしょうか。一番最初に気づくのは、一重で切れ長の目でしょう。
現代では、リカちゃん人形やバービー人形のような大きな二重の目が美人の条件として挙がることも多く、実際、大きな二重に憧れて目力メイクに時間をかける日本人女性も多数います。
しかし、平安時代当時は大きな二重の目は「気味が悪い」とされ、敬遠される傾向にあったようです。古来からの日本伝統の顔立ちである、一重で切れ長の目が根強い人気だったのでしょうね。
欧米文化を積極的に取り入れる現代人と、外国からの情報がほとんどなく、日本文化を大切にする古来の人々との大きな違いだと言えるでしょう。
おちょぼ口
現代でも、大きな声で話したり、よくしゃべる女性は敬遠されることがあり得ます。平安時代は、今以上に女性は控えめであってほしいと考えられていたでしょうから、なおさら良いとされることはなかったはずです。
平安時代の人は慎ましさを感じる小さな口に好感を持っていたようです。口が大きいからよくしゃべるというわけではないものの、見た目にも慎ましさを求めていたのでしょう。
貴族であると、唇の中心部分にだけ紅を差し、小さな口を強調させていたと言われています。確かに唇全体に口紅を塗るより、中心部分にだけほんのり口紅があるほうが、上品に感じますね。
頬がふっくらしている
現代で人気のある女優さんたちは、スッキリ顔の人ばかりです。現代の美人の条件としてありえない平安美人の条件の一つが「頬がふっくらしている」ということになるでしょう。頬がふっくらしていて下ぶくれだとより良いとされていたようです。
当時は、男女が白昼堂々と会うことはほとんどなかったのだそう。夜の暗がり、または暗がりでなくても簾ごしで、相手の顔をハッキリ確認する機会がなかったのです。
そうなると、やはりシルエットが大事になってくるのは理解できますね。丸みのあるふっくらとした姿や顔立ちは女性らしさが際立って、男性にはとても魅力的だったようです。
鼻が小さい
鼻は顔の中心であり、目と同じくらい顔の印象を左右するパーツだと言えるでしょう。
現代では欧米人のような高い鼻が好まれますが、平安時代は鼻が大きい女性は好まれなかったようです。
当時の結婚は早く、特に女性は13歳頃に結婚話が持ち上がることが多かったのだそうです。13歳と言えば、現代では小学校を卒業して間もない頃ですね。
まだ幼さが残る年齢ですから、強い個性のある高い鼻よりも、控えめな小さな鼻が好まれたのは不思議なことではありません。
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