「裏ピース」の意味とは？海外でNGな理由やハンドサインの種類

海外では裏ピースのハンドサインはNGの場合がある、と説明しました。海外では、裏ピースのハンドサインはどのような意味で捉えられてしまうのでしょうか。裏ピースの意味を国別で解説していきましょう。

イギリス

700年以上前に起こった、イギリス対フランスの百年戦争の時代までさかのぼって説明しましょう。

この時代は銃撃戦ではなく、弓矢を用いた弓兵隊で戦っていました。イギリスが採用したロングボウの弓矢は殺傷能力が優れていて、フランス軍は弓兵隊を恐れていたのです。

そのため、フランス軍は弓兵隊員を捕虜にした場合、弓を引けないようにするため、弓矢を引く際に重要な利き手の中指と人差し指を切り落としていたという話があります。

そのことから、イギリスの弓兵隊はあえて中指と人差し指を使って裏ピースサインをしながら、「切り落とさせてたまるか！」「できるものならやってみろ！」と挑発の意味でハンドサインをするようになったのです。

アメリカ

通常のピースのハンドサインは良い意味として使われることも多いのですが、裏ピースにして顔付近でポーズを取るのは、アメリカでは非常に下品で卑猥だとされています。

裏ピースをしてみてください。Vの字の形が女性の股間を意味し、それに口元を近づけていることから「女性器を舐める」という卑猥なしぐさを表現してしまうようです。

日本の若い女性はそれを知らずに、プリクラなどで積極的に裏ピースを口元あたりでしていますね。アメリカ人が見ると、非常に滑稽で驚愕であるのには間違いないでしょう。

オーストラリア

オーストラリアはオセアニアであり、ヨーロッパからは遠く離れていますが、イギリスの植民地だった時代があることから、イギリス文化の名残があります。

オーストラリア人にとっての裏ピースのハンドサインは、イギリスと同じように「相手を挑発する」という意味が強いと言えるでしょう。

相手を挑発する顔で裏ピースするのではなく、日本の女性たちは可愛い表情で裏ピースのハンドサインを使おうとしますね。オーストラリア人からすると、表情とハンドサインがアンバランスで困惑してしまうかもしれません。

インド

表・裏にかかわらず、インドでピースサインを作ると「大便がしたい」という意味に捉えられてしまうのだそう。

日本で「大便＝大」「小便＝小」として表現されますが、インドでは「大便＝2」「小便＝1」と表現するため、このような意味でとらえられてしまうのですね。

大便の意味合いがあるポーズを取り、笑顔で写真を撮る日本人を見て、インド人はどう感じているのでしょうか…。インド人と交流する機会がある人や、インドに旅行に行く予定がある人は注意しておきたいですね。