「フレネミー」の意味とは?
そして恐ろしいことに、最初は笑顔でにこやかに接してくれるので気がつくことができず、いつの間にかフレネミーの被害に遭ってしまう場合もあるのだとか。
フレネミーから敵認定されると、精神的苦痛を与えられるばかりか、最悪の場合は周囲の人との人間関係を壊されてしまいかねません。それはぜひとも避けたいですよね。
自分の身を守るためにも、フレネミーの特徴や対処方法を学んで賢く切り抜けましょう。
フレネミーな人の特徴
承認欲求が強い
フレネミーは、周囲の人から褒められたりチヤホヤされたいという承認欲求が強い傾向があります。それは、プライドが高いことや、自分が一番優れているという思い込みと深く結びついていると考えられます。
例えば、第三者が自分以外の他人を自分より評価しているだけでも、フレネミーにとっては許しがたいことなのです。このように、自分が思っているように評価してもらえないと、感情が爆発して攻撃的になるようです。そうなると、今まで友達として愛想良く接してくれていたのに、態度が急変するということもあるでしょう。
平気で嘘をつく
悪びれもなく嘘をつけるのも、フレネミーの特徴です。それも自分を良く見せたり相手を陥れるための嘘が多いので厄介です。フレネミーからすれば、少々話を誇張した程度にしか考えていないのかもしれません。
なのでフレネミーと話をしていると、辻褄が合わないことや周りが話す内容とは全く違うことを聞かされたりするのです。
さらに本人がいないところで何を言っているのかわからないので、表面上は友達のフリをしているのに、影ではあなたを陥れる嘘の噂を流している恐れがあります。
八方美人
フレネミーだと気づきにくい原因には、八方美人が多いということが挙げられます。フレネミーは周りの人から良く思われたいので、最初は誰に対しても親切で優しい素振りを見せるようです。
また、いろんな人と仲良くなることで噂話や情報を聞き出し、誰かを出し抜こうと考えているのかもしれません。誰かが言っていた陰口を、親切ぶって本人に伝えてしまうということもあり得るでしょう。
ちなみにこういった行動はだんだん周りにバレて人が離れていくので、フレネミーは長い付き合いの友人は多くありません。
他人の悪口が多い
フレネミーは人を陥れて自分の評価を上げようとするので、自然と悪口が多くなります。自分以外の誰かが褒められているとおもしろくないので、「でもあの子って〇〇なところがあるよね」というように、悪い噂を流そうとするのです。
さらにそれは陰口だけでなく、本人に対して馬鹿にしたようなことを言うこともあります。「その服かわいいね、でも年齢的にちょっと…」というように、褒めているようでもどこかで見下してくるでしょう。ネチネチした物言いで、フレネミーな人と一緒にいると暗い気分になって疲れてしまいます。
同性・同年代の友達が少ない
フレネミーは自分が一番優位に立ちたい願望が強く、能力や容姿の優劣を比較されやすい同性・同年代の相手に対して敵対心を持ちがちなため、仲の良い友達が限られているようです。
表向きは人懐っこい印象を与えるのでどんな輪にでも加わることができるのですが、長く一緒にいると攻撃的な部分なども見えてくるので、自ずと周りから人が離れていきます。
喜怒哀楽が激しい
人は大人になるにつれて感情をうまくコントロールし、周りの人と衝突しないように立ち回ることができるようになりますが、フレネミーはそのコントロールが苦手です。特に怒りの感情を出すことがあります。
というのも、フレネミーはプライドが高くて、すべてを自分の思うように進めたいと考える傾向があり、思い通りにいかないことを極端に嫌がります。そのときにカッとなり、感情のままに相手を攻撃しようとするのです。
ただし、フレネミーは自分の不利になることは上手に避けることができるので、直接的に暴言を吐くのではなく、嫌味ったらしい喋り方になるようです。
フレネミーな人の心理
他人を支配し見下したい
フレネミーは他人より常に優位に立ちたいので、友達のフリをして支配しようとしてきます。「あなたには合わないと思うから、そんなことしないほうがいいよ」というように、あなたの言動を制限してくる人はフレネミーの可能性があるでしょう。
アドバイスのように聞こえますが、それは相手のためを思いやった発言ではありません。相手を自分の都合のいいように支配して、それによって見下して優越感に浸ろうとしているのです。
そんなときのフレネミーからの助言にはどこか棘があるので、言われてモヤモヤした気持ちになったときは、その言葉を冷静に考えてみましょう。
他人の不幸を見ることが好き
何をするにも自分が一番になりたいフレネミーは、他人が困っていたりトラブルに巻き込まれているのを聞くと、いきいきとします。表向きでは心配しているような素振りを見せますが、心の中では笑っているでしょう。
本当の友達であれば、まずは心配して相手を思いやる言葉をかけますが、フレネミーは「それでどうしたの?」という風に、状況ばかりを聞き出そうとするはずです。相談事に対しても内容ばかりを気にして、親身に乗ってくれることはありません。
周りから褒められたい
フレネミーは承認欲求が非常に強く、周りから褒められることが大好きです。なので、自分の長所や優れた能力をここぞとばかりにアピールしてきます。
ただし、フレネミーは頭の回転が速く機転が効くので、「私こんなにすごいの!」といった直接的なアピールはしません。周囲が自然と気づくように仕向けるのが上手なのです。
また、そのために周りの人の評判を悪くすることも厭わないので、友達だと思っていたのに裏では悪い評判を流されてた、ということもあるようです。
人と比べたがる
フレネミーには自分と周りの人とを比較する傾向があります。そうすることによって、自分のほうが優れているという満足感を得たいのです。
比較は自分と他者だけにとどまらず、他人同士を比べて順位をつけるようにもなります。フレネミーはその人の性格よりも、容姿や能力、地位などのステータスを重視しがちで、そういったものから人を差別してしまうことも多々あるようです。フレネミーが友達として選ぶのも、自分が見下せる人や自分が得をすると感じた人ばかりでしょう。
やられた!フレネミーエピソード集
職場で変な噂を流された
「職場に仲の良い同期がいて、お互い励まし合ったり上司の愚痴を言ったりしていました。ところが、陰では僕だけが上司に不満を持っているという噂を流されていて…。仕事に行くのが憂鬱です」(20代/男性/営業職)
仲の良い友達のフリをして愚痴を引き出し、それを張本人に伝えることで自分の株を上げようとするのは、フレネミーの行動パターンのひとつです。自分がいないところで噂を流されてしまっては、弁解のしようがありません。
社会人になると1日の大半を職場で過ごすことになりますが、そこにフレネミーがいると逃げることができないので、かなりの精神的苦痛になりますよね。
私の彼氏に色目を使う友達ぶった女
「この前、友達に彼氏を紹介したんですけど、私が席を立っているあいだに彼氏に色目を使って、ボディタッチまでしていたんです!彼氏は苦笑いしていたけど、ありえない!」(20代/女性/アパレル店員)
フレネミーの恐ろしいところは、人を妬む気持ちが強いあまり、友達の恋人まで欲しくなってしまうところです。普通なら考えられませんが、フレネミーは実際に行動に移してしまいます。気をつけないと知らない間に色目を使われていたり、連絡先まで交換されているかもしれません。
フレネミーのせいで友達と関係悪化
「大学でいつもつるんでる仲間が4人いたんです。そのうちのひとりがどうやらフレネミーだったみたいで、それぞれに対して誰かの悪口を言うから、気がつけば関係が悪化してました」(10代/男性/大学生)
フレネミーのせいで人間関係が悪化したという人は多いようです。フレネミーは八方美人で、いろんな場所でいい顔をしようとするので、相手によって言っていることが違います。それに振り回されてしまうと、友情にヒビが入ってしまうでしょう。
嫌みがひどい!
「友達だと思っていた人はフレネミーでした。同じ職場、同じポジションで一緒にがんばっていた友達より先に昇格したら、その途端、嫌み攻撃がはじまりました。すごくショックです」(30代/女性/化粧品メーカー)
周りの人の幸せを妬むフレネミーからすれば、自分を差し置いて周りから認められている人は、見ていておもしろくありません。祝福するどころか、相手への攻撃がはじまります。
「あなたが昇格するなんて、うちの会社も人手不足なのね」など、精神的にじわじわと攻めてくるでしょう。フレネミーは相手を痛めつけることに関してはとても頭が回るので、嫌みが尽きることはありません。
フレネミーに対するNG行為とは?
自慢する
フレネミーに対して自分の自慢話をすることはNG行為です。フレネミーにとって人の自慢話は嫉妬の対象でしかなく、友達であれ自分よりも幸せな人を見るとおとしめたくなるのです。
また、こちらがただの報告のつもりでも、フレネミーは被害妄想で自慢と捉えてしまうかもしれません。恋人ができたり仕事で成功して認められたりしても、フレネミーに話をするのはやめておきましょう。
大切な人を紹介する
恋人や友人といった大切な人をフレネミーに紹介するのも、少々危険な行為です。フレネミーは嫉妬心が強く、友達の大切な人でさえ羨ましく感じることがあるので、最悪の場合、恋人を奪われかねません。
友達を紹介するにしても、その友達に取り入って自分の味方にしようと考える恐れもあります。そうなると、あなたに関する悪い噂を流されたりして、大切な友達との関係まで壊されてしまうでしょう。「この人フレネミーかも?」と感じることがあれば、大切な人は会わせないほうがいいでしょう。
誰かの悪口を言う
社会に出て生活していれば、誰かに対して不満を持つことはあるでしょう。そして、それを仲の良い相手とのたわいもない愚痴で解消した経験があるのではないでしょうか。
だいたいの人は暗黙の了解で、悪口を言った張本人に伝えることはしないのですが、フレネミーはそれをまるであなたがすべて言っていたかのように伝えてしまうことがあります。
フレネミーは人間関係において自分が優位になるように動こうとするので、もしそのためにあなたの存在が邪魔になれば、友達であっても悪者に仕立て上げてしまうのです。なので、フレネミーがいる場では他人の悪口は禁物です。
優しくする
フレネミーかもしれないと思う相手に優しくすると、「こいつは利用できそう」と判断されて、今後トラブルに巻き込まれてしまう恐れがあります。なので、無闇に親切にしないほうが得策と言えるでしょう。
例えば、フレネミーからの頼みごとを快く引き受けてしまったり、困っていそうだからと手助けをしてしまうと危険です。フレネミーは自分を弱く見せて周りの人に取り入るのが得意なので、うまくつけ込まれてしまいます。
攻撃的な発言をする
フレネミーに対して直接攻撃的な発言をすることはNG行為です。フレネミーは自分に対する攻撃に非常に敏感で、自分が傷つけられたり不利益を被りそうになると途端に相手を敵認定します。
こちらが親切のつもりで言ったとしても、フレネミーには関係ありません。「そういうこと言わないほうがいいよ」などと注意しただけでも、激高してしまうかもしれません。また、直接ではなくてもフレネミーの悪口が本人にまで届いてしまったら、最悪の事態になってしまうでしょう。仕返しのようにあなたの悪口が流されてしまうかもしれないので、要注意です。
フレネミーな人への対処方法!
話を聞き流す
フレネミーは自分が素晴らしい人間だと思われたいがために、平気で嘘をついたり話を大きくすることがあり、それをいちいち「すごいね!」と聞いていると、こちらが疲弊してしまいます。さらに話を聞いてくれて自尊心を満たしてくれる人として目をつけられてしまい、事あるごとに話しかけられてしまうかもしれません。
なので、フレネミーの話は軽く聞き流してやり過ごすのが一番です。そうすれば「この人はあまり褒めたり驚いたりしてくれないからつまらない」と向こうから離れていってくれるでしょう。
深い話をしない
フレネミー相手に、相談事や自分の身の上話など、深い話をすることは控えたほうが無難です。相談事に乗るフリをしながら、あなたの弱点を探しているかもしれません。
フレネミーは一見聞き上手に見えますが、相手の失敗談を聞いて優越感に浸ったり、相手を見下したいと思って話を聞き出そうとしているのです。そうなると、アドバイスもありきたりな内容でしか返ってこないはずです。
信用しない
「友達だから」といってフレネミーを信用してしまうのは危険な行為です。フレネミーから「私達って親友だよね」という言葉が出てくることが多々ありますが、フレネミー自身も相手のことを信用していないことがほとんどです。
フレネミーは友達を装いながらも何かがあれば平気で裏切る恐れがあるので、そうなったときにダメージを受けないためにも、あまり信用しないほうがいいでしょう。
ふたりきりにならない
フレネミーとはできればふたりきりになることを避けて、グループで付き合ったほうがいいと言えます。なぜなら、フレネミーがあなたと会話をしている内容と、別の人と会話をしている内容が違う可能性があるからです。
そうなると、ふたりで会話をしていても、何が本当で何が嘘かがわからなくなってしまいます。また、ふたりきりだと嫌みや悪口のはけ口があなただけになるので、ずっと聞き続けていると精神的に疲れてしまいますよね。フレネミーの餌食にならないためにも、ふたりでの行動は避けましょう。
縁を切る
フレネミーへの一番の対処方法は、友達としての縁を切ることです。どんなにこちらが対策を練っても、敵意を剥き出しにしたフレネミーからの攻撃は避けられないでしょう。それならば、関わらないようにするしかありません。
ただし、急に避けるような態度をしてしまうと、フレネミーは不審に思ってあなたへの攻撃をはじめるかもしれません。あくまでもさりげなく、徐々に会話を減らしたり顔を合わせる回数を減らすようにしていきましょう。
フレネミーに要注意!
「友達だからわかり合えるはず」という甘い考えは捨てて、対処方法をうまく使って、自分自身の身を守りましょう。
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