泣きたい時ちゃんと泣いていますか?
子供の頃には自然に涙を流せていたのに、大人になるにつれて、私たちは簡単に涙を流すことが許されなくなっていきます。許されているのに泣くことができない人さえいます。けれど、本当は、泣きたい時にはちゃんと泣かなくてはいけないのです。
「泣くのはずるいこと」「泣いてしまったら弱い人間だと思われる」そう感じている人も多くいるでしょう。大人になると、社会の中でいろいろなしがらみが生じます。その中で生きていかなければいけない私たちにとって、「大人は泣かないこと」がルールのようになってしまうのかもしれません。
大人は泣くことを我慢しがち
大人になると、「どうしようもなく辛くて涙がこぼれそう…。でも泣いてはいけない」と無意識に泣くことを我慢するようになります。たとえ周りから「泣くな」と言われていなくても、つい涙をこらえてしまっていませんか?
けれど、泣くことを我慢しようとする一方で、大人になってから涙もろくなったと感じることもあるでしょう。
大人になると、自分の感情を整理するのが上手になって、感じたことを喜びや悲しみなどの感情に落とし込みやすくなります。様々な経験を積むことで、人や状況に対する共感力も高まり、感情を動かされやすくもなるのです。
涙もろくなっているところに、泣くのを我慢しようとする力が加わると、自分の感情を無理に抑圧しようとする状況が生まれます。すると、ただ悲しみや辛さを感じている時よりも、何段階も苦しい状態に追い込まれてしまうのです。
つまり、大人だからこそ、泣くことを我慢してはいけないのです。
「涙活(るいかつ)」をする人も!
泣くことにはさまざまな良い効果があると言われています。涙が流れるのは生理現象ですが、意図的に涙を流すことでストレス解消を図る「涙活(るいかつ)」という活動が注目を集めているのです。
「涙活」には、一人で映画鑑賞や読書をして涙を流したり、あるいは「涙活イベント」という大人数で涙を流す行事に参加したりと、さまざまな形態があります。
なぜこのような活動が注目を集めているのでしょうか。それは、私たちの生きる社会がストレスに溢れていると同時に、私たちがストレスによって感情を抑圧されているためでしょう。言いたいことが言えず、素直になれない日々の些細な抑圧が、ストレスとして蓄積されていきます。
そして、泣くことは、そうしたストレスを解消する方法の一つなのです。抑圧された感情を解放するために、「涙活」という形で意図的に涙を流そうとする人がたくさんいます。
「泣きたいとき」は「泣かなければいけないとき」かも
「人前で泣くのは恥ずかしい」「いい大人が泣くなんてみっともない」そんな気持ちから、私たちは泣くことを恥ずかしいと感じて、無理に笑ったり、平気なふりをしてしまっています。けれど、涙を流すことは少しも恥ずかしいことではありません。
もしもあなたが「涙が出そう」と感じたり、どうしようも泣きたくなる状況があったとしたら、それは心のSOSだと考えてみてください。自分自身で抑え込んでしまって、見えなくなっていたストレスや苦痛に限界がきているのかもしれません。
この記事では、泣きたい時に我慢しないために、泣くことの効果や泣きたい時の対処法などを解説していきます。後半では泣ける映画や小説なども紹介しますので、「涙活」に興味がある人はぜひ参考にしてみてください。
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