恋愛のトラウマを克服する方法は？トラウマを持つ人との付き合い方も

誰だって恋愛をするなら、幸せで楽しい物であってほしいと願うでしょう。しかし残念ながら、誰もが幸せな恋愛を手にできるとは限りません。

特に過去の恋愛で辛い体験をした人ほど、「トラウマ」を抱え恋愛に怯えてしまうでしょう。

そもそも「トラウマ」って何？

人生は何が起こるか分からない。幸せなこともあれば、当然嫌なことや苦しいことだって経験しますよね。トラウマとはこうした「苦く苦しいもの」「辛く耐えがたいもの」を肉体的や精神的に強く被ってしまう状態のことです。

またトラウマは「心的外傷」と呼ばれ、簡単にいえば強いストレスを感じている状態といえます。何かの出来事に対して、恐怖や不安を強く感じることで、その物事に囚われて抜け出せなくなり、強いストレスを感じてしまうのです。

他にもトラウマによって過呼吸に陥るなど、恐怖的体験を思い出すことによってさまざまな症状が現れることも。そのためトラウマが根深く心に巣くうほど、健康面にも悪影響を及ぼすとされています。

恋愛以外でもトラウマを抱える場合がある

トラウマとは「ある出来事が原因で心に傷を負い、きっかけを経てそれを強い恐怖として思い出す」現象といえます。そのためトラウマの原因が恋愛という人もいれば、それ以外と答える人もいるでしょう。

例えば恋愛以外でトラウマの原因をあげるとするなら、災害や事故、恐怖体験、いじめ、暴力などです。私たちの身の回りにある普通とされる出来事だって、人によってはトラウマと化すおそれもあります。

トラウマの原因はごく身近にあり、また誰もが背負う可能性のあるものなのです。

恋愛でトラウマを抱える人は多い

誰もが抱える可能性がある「トラウマ」ですが、実際に恋愛で恐怖を覚えた、また体験したという人は実に多いとされています。例えば恋人から暴力を振るわれた、急に別れを突きつけられたなど、辛く苦い経験をしたことがある人は多いでしょう。

こうした体験が色濃く記憶に残ってしまうと、それが嫌なものとして心に残ります。そして次の恋愛においても、「また同じじゃないか」「今回も裏切られたら」という強い恐怖や不安を感じてしまうのです。

そのため恋愛に対して積極的になれず、ついつい受け身になってしまう人も。また中には自分を好きになってくれる人に対しても、警戒心や疑心を感じてしまう人もいます。

自分なりにトラウマと向き合っていくことが大切

過去に恋愛で辛く苦い体験をしてしまうと、それがトラウマとなって心に残りますよね。また人によっては、それが原因で次の恋愛を諦めてしまう人もいるでしょう。しかしこれでは、いつまで経っても幸せな恋愛を手にすることはできません。

本当に自分も周りのような幸せな恋愛を掴みたいと思うなら、自分なりにトラウマと向き合っていくことが大切です。無理に歩を進める必要はないので、まずは自分がどういった恋愛がしたいかだけでもまとめてみましょう。

恋愛によるトラウマを改善するのは容易なことではありません。しかし、自分が恋愛に対して前向きになった時こそ、トラウマを克服できるチャンスといえるでしょう。

ではどうして恋愛がトラウマになってしまうのか。

それは恋愛で次のような辛い体験をすることが原因として考えられます。自分にとって理不尽な体験や辛く悲しい出来事があると、人は恋愛に対して怯える心を持ってしまうのです。

相手が浮気した

人が恋愛でトラウマを抱える原因として多いのは、やはり「浮気」です。信じていた相手に裏切られる行為といえるので、当然心には深い傷が残りますよね。また中には「数年浮気されていた」と相手に昔から裏切られていたという人もいるくらいです。

そのため浮気によって恋愛にトラウマを抱える人は多く、次に恋愛しても「裏切られるのでは？」と不安を感じます。次も同じ結末になるくらいなら、人を信じない方がマシと考えてしまうのです。

特に浮気が何度も、何年も繰り返されたとなれば、心には根深くトラウマが巣くってしまうでしょう。

暴力を振るわれた

近年問題視されている暴力も、恋愛においてトラウマになりやすい原因です。信じていた恋人が何かのきっかけで豹変し、自分のことを殴ったり蹴ったりしてくる。こんな状況であれば誰だって恐怖を感じるでしょう。

いつ何がきっかけで暴力を振るわれるか分からない関係や状態にあったら、誰であっても身を守ろうとします。またその恋人と別れたとしても、過去の出来事が頭をよぎり、次の恋人に対してもビクビクと怯えてしまうのです。

人によっては「また暴力を振るわれるのでは？」と疑心暗鬼に陥り、恋人を信用できなくなってしまうでしょう。

恋人から辛い言葉を投げつけられた

直接的な暴力はなくても、人によっては言葉の暴力を受けたという人もいますよね。例えば「バカ」「ブサイク」など、強い口調で言われ続ければトラウマとなってしまうでしょう。こうした恋人からの辛い言葉も、恋愛のトラウマとして数えられます。

特に自分の容姿に自信がないと、恋人からどんな酷いことを言われるかとビクビクするでしょう。例え冗談で口にされた言葉でも、本人が気にしていることであればトラウマになってしまいます。こうした恋人の何気ない一言がトラウマと化してしまう可能性もあるのです。

一方的に別れを突きつけられた

長年仲良くやってきたカップルでも、突然恋人から別れを突きつけられたという人もいますよね。こうした理解できない突然の別れも、恋愛のトラウマとして数えられるでしょう。自分に非があるのかも分からないため、恋愛に対して不安や恐怖を抱えることになってしまいます。

ある日突然、一方的に別れを突きつけられると、何が原因かも分からないでしょう。それを追及できれば良いですが、中には原因解明に至らずになあなあになってしまう場合も。これでは次の恋愛に活かそうとしても、逆に原因が分からないために不安を感じるだけです。

そのため次の恋愛でも「また一方的に別れを突きつけられたら」「何か悪いことをしてしまうかも」と不安になってしまうでしょう。

恋愛でトラウマを抱えてしまった人たちは、性格や行動にある共通点が見られます。特に次のような特徴を持つ人は恋愛でトラウマを抱えている、また抱えやすいといえるでしょう。

自分を否定しやすい

「可愛いね」「カッコイイね」と褒められても、人によっては「そんなことないです」と謙虚な姿勢を見せる人もいますよね。確かに中にはお世辞かと思ってそう答える人もいるでしょう。しかし「本当にそんなことない」と強く否定してくる人は、恋愛でトラウマを抱えている可能性があります。

こうした人は、過去に恋人から辛い言葉を投げつけられている可能性が高いのです。例えば「ブス」「ブサイク」とののしられたら、自分はそうなんだと思い込んでしまうのも無理はありません。それこそ「自分は可愛くない（カッコよくない）」と心から信じてしまう場合もあるでしょう。

この手の人に、「どうせ○○だし」と否定する言葉が多いのも、過去にそうした出来事を体験しているからです。過去に負ったトラウマのせいで自分に自信が持てないのでしょう。

人付き合いが苦手

他人に対して遠慮したり、自ら関わりを持とうとしない人も恋愛でトラウマを抱えている可能性が高いといえます。こうした人は恋人に裏切られたせいで、人を信じられなくなっているのです。例えば浮気をされていれば、誰だって信じられなくなるでしょう。

また同じことをされるかもしれないという恐怖が常にまとわりつくので、好意で近づいてきた人にも疑いの心を向けてしまいます。このせいで上手くコミュニケーションが取れず、新しい恋愛に踏み出すこともできません。

特に人との深い関わりをやたらと避けようとする人は、相当な裏切りを経験しています。こうした人は、自分が傷つく前にさっと離れられる程度の関係性を保とうとするでしょう。

強い主張ができない

人の意見に流されやすかったり、意見を求められても笑っているだけの人っていますよね。こうした人も恋愛で何かしらのトラウマを抱えている可能性があるでしょう。例えば自分を主張できないのは、過去に恋人から何かしらの圧をかけられていたからかもしれません。

こうした人は、主張することでそれを捻じ曲げられるかもしれないという不安を抱えています。特に恋愛で自分の意見が全く通らない経験をしていると、「言っても無駄」「どうせ聞き入れられない」と発言する前から諦めてしまうこともあるでしょう。

恋人や恋愛に対して強く出られないのは、このような辛い経験があるからです。「自分の意見を言ったところで」と最初から諦めてしまっているといえます。

人の顔色を伺う

発言するときにやたらと人の顔色を伺う人もいますよね。こうした人も恋愛でトラウマを抱えているのかもしれません。恋人から辛く当たられたり、暴力を振るわれていた可能性が高いといえます。何か発言するたびに、相手の機嫌を損ねないかとビクビクしているのでしょう。

またすぐに謝る人も人の顔色を伺っている証拠です。過去に何か辛いことがあったからこそ、自分の発言が間違いだと思ってしまうのでしょう。そのため、こちらが反論しようとすると、すぐに謝って機嫌を取ろうとします。

こうした人は、過去に自分の発言で恋人をすごく怒らせた経験をしていることが多いもの。そのときの喧嘩などが、強いトラウマとして残っているのでしょう。

恋愛でトラウマを負うと、それが日常生活に影響を及ぼすようになります。人によって、またどんなトラウマを抱えるかによって受ける影響は変わりますが、悪影響であることには変わりありません。まずはどんな影響が出るのか、トラウマを負った人の声を聞いてきましょう。

人を信じられず人間不信になった…

「裏切られることが多かったせいか、人を信じられず人間不信になりました」（女性/32歳/OL)

恋人から裏切られることが多いと、人はやがて他人を信じられなくなります。誰だって信頼している人から裏切られたら、他人を信じることが怖くなるでしょう。それこそ愛していた相手となれば、周りが敵だらけのように感じるものです。

こうした裏切り行為を経験すると、恋愛だけでなく日常生活でも人を信じられなくなります。相手の言っていることが本心からなのか、常に疑ってしまうでしょう。

浮気を必要以上に疑ってしまうようになった

「新しい恋人ができても、過去の裏切りからか浮気を必要以上に疑うようになりました」（男性/31歳/会社員）

恋人に裏切られるのは、男も女も関係ありません。世の中には恋人を裏切ってしまう男女が少なからずいるため、浮気をされるとそれがトラウマとして残ってしまうでしょう。そのため新しい恋人ができても、「また裏切られるのでは」と疑ってしまうのです。

本当は疑わずに信じたいのが本心でしょう。しかし過去のトラウマのせいで、どうしても信じきれなくなってしまうのです。

褒めてもらっても信用できなくなった

「可愛いねって褒められるんですが、どうしても信じられなくて。過去に恋人から酷いことを言われ続けてたので、やっぱり自分なんてって考えちゃいます」（女性/27歳/OL)

過去に恋人から酷いことを言われ続けていた人は、他人から褒められてもその言葉を信じられなくなります。過去の刷り込みによって「自分なんて」と考えてしまうので、褒められてもそれが本心からの言葉だと信用できなくなるのです。

それゆえ、卑屈になってしまう人も多く、何かと「自分なんて」と口にすることも。自分に自信を持てなくなると、おしゃれにも意欲的になれなくなります。

恋人の顔色を伺うようになった

「過去に暴力を振るわれてたので、発言に気をつけるようになりました。また変なこといって怒らせないか顔色をうかがっちゃいますね」（男性/30歳/会社員）

暴力といえば女性が受けるものと考えている人も多いでしょうが、その逆ももちろんあります。彼女から暴力を受ける男性も多く、地雷を踏まないかと何かとビクビクして過ごしていた人もいるでしょう。

こうした人は自身の発言で恋人を怒らせないかとひどく怯えます。また失言を犯すのではと考えると、そう易々と発言や主張もできなくなるでしょう。

どうして恋愛に対し臆病になってしまうのかということについて、気になる人もいますよね。

それは恋愛にトラウマのある人が、次のような思考に囚われてしまうからです。特に辛く耐えがたい体験をした人ほど、多くの恐怖や不安を抱え込んでしまうでしょう。

また酷い事されるのでは？と考えてしまう

過去に恋人から暴力や暴言といったものを受けてしまうと、それ以降の恋愛でも「同じことをされるのでは？」と不安を感じるようになります。過去と同じことをされると思い込んでしまうので、人の顔色を伺ったりビクビクとした態度を見せるようになるでのです。

人を信用することができなくなるので、極力他人と関わろうとしない人もいます。何か傷つくことをされるくらいなら、近づかない方がマシだと考えてしまうのです。人付き合いが苦手になっていき、コミュニケーション障害に陥る人もいます。

世の中には暴力を振るう人ばかりではありませんが、強いトラウマを抱えるとすべての人が「そうなのではないか」と思えてしまうのです。

相手を試す行動がしたくなる

恋人に裏切られてばかりいる人は、新しい恋愛では相手を試す行動がしたくなります。例えば本当に自分を愛してくれているか不安に陥ると、それを態度や言葉として表してもらいたくなるのです。

また中には自ら異性の影を匂わせることによって、相手の愛情を図ろうとする人もいるでしょう。こうした行為は恋の駆け引きをしているようにも見えますが、トラウマを抱える人にとっては真剣な問題です。「本当に愛されている」と実感できないと、人によっては試し行動の範疇を超えてしまうことも。

自分に自信が持てなくなる

過去に恋人から酷いことを言われ続けていた人は、自分に自信が持てなくなります。例えば「ブス」「ブサイク」といわれ続ければ、まるで自分がそうなのだと信じてしまうのです。そしておしゃれをしても「ダメだ」「可愛くない（カッコよくない）」と思い込んでしまうのです。

何をしてもダメなように感じてしまうので、「おしゃれをするだけ無駄」と考えてしまう人も。これによってさらに地味になってしまうため、余計に自分に自信が持てなくなります。悪循環にハマってしまうので、なかなかトラウマから抜け出すこともできなくなるでしょう。

特に自分のコンプレックスについて酷いことを言われ続けていた人ほど、自分に自信を持つことができなくなります。

自分がいけないんだと勘違いしてしまう

過去に恋人から発言や態度についてひどく責められたことが原因で、トラウマを抱えている人は少なくありません。こうした人は「自分がいけないんだ」「自分のせいで」とありもしない罪で自分を責め続けてしまうものです。

また過去のトラウマから、何をしても自分が悪いと思い込んでしまうことも。恋人を怒らせた時、喧嘩した時など、相手に原因があってもすべて自分が悪いように感じてしまうのです。わけもわからずすぐに謝ってしまい、恋人とギクシャクする原因を新たに作ってしまうのです。

確かに自分のしたことについて反省することは大切ですが、必要以上に自分を責め続ける必要はありません。そもそもの問題を解決しなければまた同じ過ちを繰り返すことになってしまうでしょう。

誰だって辛く苦い経験は早く忘れて幸せになりたいですよね。しかしトラウマを克服できる人は、そう多いものではありません。

過去の恋愛のトラウマを克服するためにできる方法をいくつか紹介しましょう。

夢中になれる趣味を見つける

恋愛によるトラウマを克服するなら、まずは夢中になれる趣味を見つけましょう。恋愛以外に夢中になれる何かを見つけることで、多少の傷であればすぐに癒すことができますよ。誰だって好きなことに没頭すると、嫌なことは忘れられるでしょう。

恋愛でトラウマを抱えると、何をしてもそれが頭をよぎるようになります。これでは新しい恋を探そうとしても、そのトラウマの恐怖や不安によって阻止されてしまうでしょう。まずは、自分の夢中になれる趣味を見つけるのです。

楽しいことをしていると、過去の苦い経験がだんだん薄れていきます。これを繰り返すことによって、トラウマを心から洗い流すのです。

恋愛から距離を置く

恋愛でトラウマを負ったばかりなら、当分の間は恋愛から距離を置くことをおすすめします。トラウマを負ったまま恋愛しようとすると、心から恋愛を楽しめなくなるからです。「今度こそ幸せな恋愛を」と執着する心も生まれるため、恋愛が思うように進まなくなることも。

またそうした気持ちで接してしまうと、新しい恋人に身の危険を感じさせるおそれもあります。何か鬼気迫るものを感じさせてしまうので、果てには別れを突きつけられることもあるでしょう。これではせっかく恋愛できたとしても、同じような失敗を繰り返返すことになりかねません。

恋愛のトラウマが癒えてないのであれば、無理して恋愛する必要はありません。まずはゆっくり心を落ち着かせ、自分を癒すことに集中しましょう。

自分に自信を持つ

過去の恋人によって自分に自信が持てなくなっているなら、まずは自信を取り戻すことが大切です。例えば自分のことを可愛くない、カッコよくないと思っているなら、まずは自分に対して「可愛いね」「カッコイイね」と言い続けてみましょう。

これを繰り返すことで、自分に暗示をかけることができます。特に鏡の前で自分に対して発言することで、まるで本当に自分が可愛い（カッコいい）ように感じてくるでしょう。また自分に暗示をかけるときは、おしゃれしてからがおすすめです。

そしてさらに自信をつけたいなら、何かコツコツ達成できる目標を作りましょう。些細なことでも継続して行えば、大きな自信に繋がっていきますよ。

考えすぎないようにする

トラウマを抱えると、何かあるたびに思い出してしまい、考えすぎてしまうでしょう。しかし考えれば考えるほど、トラウマはさらに根深く残ってしまいます。これではいつになってもトラウマを克服することができないので、時には考えすぎないことも大切です。

例えば頭にトラウマがよぎるのであれば、わざと違うことを考えるようにしてみましょう。また音楽を聴いて心を鎮めるのも良いですね。その出来事から思考を逸らすことで、考えすぎを防ぐことができます。

他にもあえて頭のなかを空っぽにするなど、できることをしてみましょう。考えすぎたって過去は変えられませんから、必要以上に過去に囚われないことです。

いくら恋愛のトラウマを克服しようとしても、時には思い出して辛い気持ちに陥ってしまうこともあるでしょう。

辛く悲しい気持ちに囚われた際には、是非次のようなことを試してみてくださいね。

誰かに聞いてもらう

辛い出来事や体験は、自分の内に秘めれば秘めるほど辛さを増していきます。時には誰かに吐き出すことも大切ですよ。信頼できる人に、辛く悲しい気持ちを話してみることをおすすめします。

また気持ちを吐き出す際は、きちんと人を選ぶことです。例えばこちらの気持ちを茶化すような人は、この場合には適切ではありません。真摯にあなたと向き合ってくれる人を選ぶことで、辛い気持ちも和らいでいくでしょう。

泣くことを我慢する必要はないので、心から泣いてみるのもおすすめです。たまに泣き疲れるまで泣くことで、嫌なトラウマを洗い流すことができますよ。

自分を責めない

過去のトラウマを思い出し、辛い気持ちになった時こそ自分を責めないようにしましょう。自分を責めたところで過去が変わるわけではありませんし、逆にトラウマが色濃く残るだけです。これでは克服しようとしても、さらに傷が深くなります。

辛くなった時ほど、自分を褒めたり慰めてあげましょう。「気にしなくていい」「仕方なかった」と自分を慰めることで、元気を取り戻すことができます。また自分を褒めてあげると、さらに心が軽くなるでしょう。

辛い気持ちが浮かんでくるとつい自分を責めてしまいますが、そんな時こそ自分を褒め称えるべきです。あんなひどい恋愛と決別した自分が偉いと思うようにしましょう。

開き直って自分を正当化する

いくら前向きになろうと努めても、人によってはやはり自分を責めてしまうこともあるでしょう。そんな人は、開き直って自分を正当化することをおすすめします。例えば、「仕方なかった」「向こうの方が悪いんだ」と自分が正しかったと思い込むのです。

そもそも恋愛のトラウマは、浮気や暴言など相手のせいで植え付けられたものです。あなたに非はないですし、自分が原因だと感じる必要もありません。

自分に悪いところが見受けられないのなら、開き直るべきです。自分は悪くないと認めてあげるだけでも、心は軽くなりますよ。

好きな音楽を聴いて心を癒す

どうしても嫌な気持ちや考えが抜けきれないなら、好きな音楽を聴くのもおすすめです。心を癒すような音楽や歌を聞くことで、辛い気持ちを払拭することができますよ。また気分をあげてくれるような元気な音楽も良いですね。

音楽をただ流すだけでも、嫌な思考をずらすことができますよ。歌詞に集中するだけでも、心が穏やかになっていくでしょう。特に何もしない時間を作り、音楽だけに耳を傾けるようにします。

時には音楽に感化されて涙することもあるでしょうが、我慢せずに泣いてみましょう。好きな音楽は心を洗い流してくれるので、辛く悲しいことを忘れさせてくれますよ。

自身に恋愛のトラウマがなくても、恋人がそうであるという人も中にはいますよね。今度はそんな人のために、恋愛にトラウマがある人と上手に付き合う方法について紹介します。

恋愛に臆病になっている人には、次のような接し方をしてあげてくださいね。

傷口が開くようなことは絶対にしない

恋人の傷口をえぐるようなことは絶対にしてはいけません。元気づけようと茶化す人もいるでしょうが、かえって傷を深くするだけです。相手のトラウマの原因となったことには、触れない方が良いでしょう。

例えば浮気がトラウマの原因なら、「その原因がお前にあった」「浮気しようかな」などのワードは禁句です。これでは恋人の傷をえぐるだけなので、さらに悪化させることに。冗談で言った言葉でも、相手にとっては傷つくことなのです。

腫れ物に触るような態度はNG

恋愛のトラウマを抱えていると知ると、つい腫れ物に触るような態度を取ってしまう人もいますよね。しかしこうしたオドオドとした態度も、相手のトラウマをえぐることになるので注意が必要です。

こうした態度は相手に気を遣わせるだけでなく、まるで責められているかのような気分にさせてしまいます。「自分が何かしたのでは」と感じさせるため、さらに悪い方へと思考を進ませてしまうでしょう。これでは一向にトラウマから抜け出すことができなくなってしまいます。

相手にトラウマがあるからといって、特別な扱いは不要です。いつも通りに接してあげた方が、恋人は安心しますよ。

寄り添って大切にしてあげる

恋人のためにトラウマを払拭してあげたいなら、ただ寄り添って大切にしてあげるだけで十分でしょう。無理にトラウマを克服させようとすると、かえって傷をえぐるだけでしょう。これでは逆効果になり、さらに傷つけてしまいます。

トラウマを克服してもらいたいのなら、あなたはただ寄り添うだけで良いのです。相手の傷に寄り添い、そして恋人を大切に扱ってあげる。これだけでも相手は「自分が恋人でいいんだ」「安心していいんだ」と感じられます。

恋人から安心感を得ることができれば、あとは時間が傷を癒してくれるでしょう。無理に特別な対応をする必要はありません。ただ大切に扱ってあげてくださいね。

存在を肯定してあげる

もし恋人が自分を否定するような言葉を口にするなら、あなたは存在を肯定してあげましょう。特に恋人が自分を卑下するのであれば、それは止めるよう提言するべきです。例えば自分のことを「ブサイクだし」というのなら、「そんなことない」と言ってあげましょう。

人によってはさらに自分を卑下しますが、恋人から強く「そんなことない」「可愛い（カッコいい）」と言われれば、安心できるものです。それこそ自分に自信を持つきっかけになるので、どんどん存在を肯定してあげましょう。

自分に自信が持てるようになれれば、恋人も必要以上に卑屈になることもなくなるでしょう。さらに恋愛が楽しくなるので、恋人を褒めて認めてあげましょう。