垂れ乳になる原因とは
女性の胸が前に突き出しているのは、単に男性よりも脂肪がつきやすいからではありません。大胸筋部位から、乳首に向かって何本もの乳腺というものが存在します。女性が赤ちゃんに母乳をあげられるのは、この乳腺があるからです。
そして、その乳腺を身体とくっつけているのが、クーパー靭帯というものです。胸の断面図があったとすると、大胸筋からクーパー靭帯が生え、そこに乳腺がくっつき、乳首と繋いでいると想像してくださいね。それらを覆うように脂肪がついているのです。
その構造が理解できたところで、垂れ乳の原因をご紹介します。
加齢
おばあちゃんのおっぱいは垂れていることが多いですよね。なぜ加齢に伴って垂れ乳になってしまうのかというと、女性ホルモンの減少に起因します。
生まれたての赤ちゃんや、小学校低学年くらいの女の子は、おっぱいが発達していませんよね。成長とともに女性ホルモンが増加し、どんどんおっぱいが大きくなります。
その女性ホルモンも、加齢に伴って分泌が減少していきます。そうなると、おっぱいを作っている乳腺が萎縮してしまうのです。
乳腺の働きが弱くなってしまうと、胸の脂肪を持ち上げる力が弱くなり、重力に負けてしまいます。その結果、おっぱいが垂れ下がってしまうため、しぼんだ印象になり、乳首の位置も低くなってしまうのですね。
肥満度の変化
太ったときにはおっぱいが大きくなったりしますよね。それは単純に、胸につく脂肪が多くなったからです。
一方、痩せたときはどうなるでしょうか。胸の脂肪も綺麗に落ちれば、形を保つことは可能かもしれませんが、そう上手くはいかないのです。
胸を作っている組織である、クーパー靭帯や乳腺などが衰えなくとも、覆っている脂肪が激減してしまうと、張りがなくなってしまいます。イメージとしては、空気の抜けた風船のようなものでしょうか。
そのため、一度太ってから激痩せした人などは、垂れ乳になってしまっている可能性が高いです。
妊娠・出産
加齢に伴う女性ホルモンの減少だけでなく、妊娠や出産も、垂れ乳の要因に大きく関わっています。なぜなら、妊娠中は女性ホルモンが多く分泌され、一時的に胸が大きくなる女性がとても多いのです。
貧乳に悩んでいた女性にとっては、妊娠中に胸が張って大きくなるのは喜ばしいことでしょう。
しかし、出産を終えてしまうと、発達していた乳腺が徐々に衰え、大きくなった胸はしぼんでしまいます。そして、一度大きくなったときに付いた脂肪や皮膚を支えるポテンシャルが足りず、結果的に垂れ乳になってしまうなんてことも。
また、妊娠中は太りやすい生活になってしまうので、産後に痩せたとき、「肥満度の変化」で紹介したような状況になる場合もあります。
授乳
妊娠・出産後、授乳をする女性も多いです。母乳育児は多くの産院で勧められていますし、ミルクではなく母乳で育てたいとう母も多くいるようですね。
この授乳によっても、垂れ乳になってしまうのです。
授乳期間は、乳腺に母乳が溜まります。赤ちゃんは乳腺を通ってきた母乳を、乳首から吸う仕組みなのです。つまり、授乳期間は非常に乳腺が発達し、太くなっているとイメージしてください。断乳後は、一気に女性ホルモンが減少し、おっぱいはしぼんでしまいます。
垂れ乳になるのが嫌だったり、体型をキープしなくてはいけない仕事をしている女性は、母乳育児を選ばない人もいるようですよ。
猫背
背筋を伸ばさず、猫背でいることが癖になっている人は、垂れ乳になりやすいです。猫背で背中が丸まっていると、胸に続く血管がうまく機能しなくなり、さらに、慢性的な猫背は胸の筋肉の衰えにもつながるのです。
胸の筋力が衰えると、おっぱいの筋力が失われ、ハリのないおっぱいになってしまうのですね。
おっぱいにハリがない状態は、柔らかいだけでなく、垂れ下がってしまうでしょう。
運動の習慣による垂れ乳
猫背で筋力が衰えることが垂れ乳につながると説明しました。同じように、身体全体の筋力が弱いと、必然的に胸の筋肉も衰えてきます。
運動不足や不摂生などで筋力不足の身体は、垂れ乳になるリスクもあるということです。
また、ジョギングなど走り込みを多くしていると、筋力に気をつけていても垂れ乳になる可能性があります。
スポーツ用のブラジャーをつけていないと、おっぱいをしっかりホールドしていない状態で強く揺さぶることになります。すると、クーパー靭帯が伸びてしまい、おっぱいが垂れ下がってしまうのです。
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