協調性がない人の特徴！長所もある？向いている仕事や周囲の対処法も

「協調性がない」とは、複数人で協力したり、相手を尊重したりする素質がない人を意味します。そんな協調性のない人が身近にいると、戸惑ってしまうこともあるのではないでしょうか。

まずは、協調性がない人が身近にいる人たちの体験談を見ていきましょう。協調性のない人に対して、さまざまな思いを抱いているようです。

マイペースすぎる友人にうんざり

「自分の友人は協調性がないので、とてもマイペースです。必ず遅刻をしたり、約束を破ったりといったことは日常茶飯事。マイペースを通り越して不誠実に感じられ、うんざりしています」（24歳/男性/マーケティング）

協調性がない人は、自分のペースで物事を進めようとする傾向があります。どんなことに対しても、まずは自分を優先することが多いため、周りの人は振り回されてしまう場合も多いでしょう。

本人は悪気がなかったとしても、マイペースな様子が不誠実と捉えられてしまうことがあります。「もうこの人とは付き合えない」と思われても、仕方がないことなのかもしれません。

我が道を行く姿に少し憧れる…

「私はいつも周りの意見に合わせて行動してしまいます。協調性がない人は、我が道を行くというイメージがあるので、そんな姿に憧れることも。『あれくらい自由になれたら、楽だろうな』と感じます」（28歳/女性/医療事務）

協調性がない人は、周りに合わせて行動するということがあまりありません。自分が「右だ」と決めたら、周りの人がどんなに「左の方が良い」と言ったとしても我が道を行くことを譲らないです。

周りの意見ばかり聞いてしまう人が、そんな自由な姿に対して「憧れる」と思うのも自然なことです。協調性がありすぎるのも、悩みとなってしまうことがあるのではないでしょうか。

チームの調和が乱されて大変

「仕事で一緒のチームを組んでいる同僚の中に協調性がない人がいます。どんなにチームをまとめようとしても、協調性のない人の一言で調和が見出されてしまって大変です。仕事がなかなかうまく進みません」（30歳/男性/企画開発）

仕事をする上でチームワークが求められる場合、協調性がない人がいるとさまざまな困難に見舞われることがあります。チーム内で決めたことがあったとしても、協調性がない人の行動によって全てがダメになってしまう事態も考えられるでしょう。

強力なリーダーシップを持った人が協調性がない人もまとめて引っ張っていかないと、仕事を進展させるのは難しくなってしまうかもしれません。

協調性がない人は自分の話ばかりして疲れる

「協調性がない知人は、基本的に相手のことに対して関心を持ちません。いつも自分の話ばかりするため、聞いている方も疲れます。最近は、その人が話すことを聞くふりして他のことを考えるようになりました」（32歳/女性/主婦）

協調性のない人は相手を尊重したり、譲り合ったりといったことをしないため、自分の話ばかりすることが多いです。相手の話を聞く場面があったとしても、すぐに自分の話へと持っていこうとするでしょう。

そんな協調性のない人の話にうんざりし、疲れてしまう人はたくさんいます。真剣に話を聞くのは時間の無駄だと感じるのも、仕方のないことでしょう。上手にやり過ごすことが大切です。

それでは、協調性がない人の特徴を具体的に見ていきましょう。協調性がない人には、共通した特徴があると言われています。当てはまる人が身近にいる場合や、自分に当てはまる事項がある場合は気を付けてみてはどうでしょうか。

自分の考えを曲げない

協調性がある人は、自分と異なる考えがあったとしても、それを受け入れることができます。しかし、協調性がない人は自分の考えを曲げようとしません。譲り合い、相手を尊重するという気持ちが欠けているのが原因です。

そのため、自分の考えとは異なる考えが出てくると否定しようとします。否定するために相手を攻撃したり、傷つける言動が増えたりするかもしれません。このような人とまともに意見をぶつけ合っていると、なかなか終着点が見えなくなります。

自分の考えを曲げない人に対しては、譲歩することも大切です。お互いにとって一番良い落とし所を探すようにすれば、意見が対立し合うことも少なくなるのではないでしょうか。

空気を読まない

チームの中にある空気を読まず、マイペースな行動に出ようとするのも協調性がない人の特徴です。集団行動をする場合、周りの人がどのようなことを考えているのか汲み取ろうとしますが、協調性がない人は自分のことだけを考えている場合が多いと言えるでしょう。

そのため、周りの人が驚くような言動が出てくる場合があります。協調性がない人の空気を読まない言動により、その場の雰囲気が悪くなる可能性もあるので注意が必要です。

空気を読まない言動が多くなればなるほど、協調性がない人はチームから外されるようになります。しかし、原因が自分にあると理解できないので「仲間外れにされた」と被害者意識を持つことがあるかもしれません。

他の人に興味がない

協調性がない人は、自分のことだけを考える傾向が強いです。他の人に興味がなく、どうすれば自分が良い状態になれるのかを優先的に考えています。周りの人が考えていることや感じていることに対して無頓着なので、不意に傷つける発言をしてしまうこともあるでしょう。

例えば身近に悲しんでいる人がいたとしても、「そんなことで悲しむなんて、メンタルが弱いね」といったように相手を追い詰めることを言う可能性があります。なぜなら、自分を基準にして物事を考え、相手の気持ちになってあげられないからです。

良い関係を築くには、相手に興味を持つ必要があります。そのため、協調性がない人は人間関係がうまくいかない場合が多いです。

気遣いがない

相手を気遣おうという意識を持つことが少ないため、協調性がない人は自分勝手な行動に出ることがよくあります。例えば、家庭内で大変なことが起きた同僚がいる場合、「仕事は良いから早く家に帰ったら」といったように気遣いを見せるのが通常です。

しかし、協調性がない人は相手に対する気遣いができないので、「仕事に家庭の問題を持ち込まないで欲しい。自分の仕事は自分で終わらせるべき」と突き放した発言をすることがあります。

確かに自分の仕事は自分でやるべきですが、困難な状況の場合は助け合うことも大切です。このような気遣いができない人は、自分が窮地に陥ったときに周りからのサポートが受けられず、大変な思いをするでしょう。

協調性がないと融通がきかない

自分で決めたことがあった場合、状況に変化があったとしても変えようとしません。そのため、協調性がない人は「融通がきかないな」と思われやすいです。本来であれば状況に合わせて柔軟に対応すべきところ、自分の考えに固執して変えることができないのが厄介な点です。

そのため、融通がきいていれば解決できた問題もややこしい状態へと陥ってしまう可能性があります。周りの人がきちんとサポートしていかないと、悪化の一途を辿ることもあるため注意が必要です。

このような人は、周りの変化に置いていかれ、いつの間にか時代遅れになってしまうこともあるでしょう。一度決めたことであっても、変化に伴って変えていくことが大切と言えます。

協調性がない人には、他にもいろいろな特徴があります。どのような特徴があるのか、さらに深掘りしていきましょう。協調性がない人への理解を深めるきっかけにしてみてください。

協調性がない人はプライドが高い

プライドが高く、周囲の意見に耳を貸さないことが多いのも協調性がない人によく見られる特徴です。相手を尊重し、譲り合うという気持ちが乏しいので、「自分が最も正しい」という気持ちだけがどんどん膨らんでしまうのではないでしょうか。

しかし、プライドは真に実力があるからこそ持てるものです。実力がないのにプライドばかりが高くなってしまっては、意味がありません。プライドだけが高く仕事ができない人がチームにいたら、周囲の人は大変な思いをしてしまいます。

こうした人は、自分のプライドを優先させようとするため、チームのために仕事をしなくなることがあるでしょう。チームワークが乱されてしまうので気を付けてください。

負けるのが嫌い

協調性がない人は譲り合いの精神がないため、「常に自分が勝っていたい」という考えに至りやすいです。どんなことでも負けるのを嫌がり、相手よりも優位な立場にありたいと思うようになります。

確かに勝ち負けを意識することは大切ですが、そればかりでは良い人間関係を築けなくなります。他人を蹴落とすことばかりを考えていると、いつの間にか仲間が去っていくでしょう。支えてくれる仲間がいなくなることで、結果的に負けてしまうこともあります。

人生は勝ち負けだけでなく、他に大切なこともあると気付かなければ悪い状況へと陥ってしまうかもしれません。自分で気付くか、誰かに気付かせてもらうかしないと考えを変えるのは難しいです。

都合が悪くなると機嫌が悪くなる

自分の考えを曲げるのを良しとしない人は、間違っていたことを認めたがりません。頭の中では相手の方が正しいとわかっていたとしても、自分の非を認めると負けたような気分になるからです。

そのため、協調性がない人は都合が悪くなると不機嫌になります。自分が間違っていることを認めるのではなく、逆ギレすることでその場を乗り切ろうとすることもあるでしょう。

また、機嫌が悪くなれば他の人が譲歩してくれるという思いを抱いているとも考えられます。この場合、不機嫌になった人を気遣ってばかりいると調子に乗ることもあるはず。誰かが「間違っている」ときちんと認めさせなければ、事態の収束は困難です。

人の話を聞かない

自分のことを最優先に考えていると、人の話を聞かないようになります。協調性がない人は、相手がどんなに伝えたいことがあったとしても聞き流してしまうことが多いです。そのため、重要なことを聞き逃し、後からトラブルが起きることもあるでしょう。

聞き逃したのが原因で問題が発生しても、協調性がない人はそれを認めようとしません。「そんな話は聞いていない」と一点張りになることもあります。そんな人と「言った」「聞いてない」と言い争いをしても時間の無駄になってしまうはずです。

また、人の話をしない一方で自分の話をしたがる傾向もあります。「また自分の話か…」と相手がうんざりしてしまうこともあるのではないでしょうか。

1人で行動する

「集団行動をすると居心地が悪い」という考えから、1人で行動することが多くなります。協調性がない人は、自分の言動によって周りの雰囲気が悪くなったり、チームワークが乱されたりといったことを薄々察知しているのではないでしょうか。

そのため、「チームワークがうまくいかなくなるなら、自分は1人の方が良い」と考え、自ら単独行動に出るようになります。一方で、本当は仲間に入りたいのに入れなくて1人行動をしていることもあるはず。

協調性がないために仲間から外されてしまうのは、つらいことです。しかし、ある程度の協調性を持たなければ、再び仲間に入るのは難しいと言えるでしょう。

周りに協調性がない人がいると、物事がうまく進まなくて困ることがあります。そんなときは、正しい対処法を取り入れていくことが大切です。

協調性がない人が周りにいたとしても、正しく対処していけば困った事態に陥ることはなくなるでしょう。どのような対処法をすれば良いのか、具体例を紹介します。

否定するようなことは言わない

協調性がない人は、自分の意見を否定されることを最も嫌がります。そのため、相手が間違っていると思っても否定するようなことは言わないようにしてください。否定すればするほど、協調性がない人は意地になっていきます。

まずは、相手の意見を肯定するのがポイントです。「確かに、そういう考え方があるよね」と共感する姿勢を見せれば、協調性がない人の警戒心を解けます。その上で、「こういう見方もあるんじゃないかな」と違う提案をしてみましょう。

最初に肯定をしておけば、違う意見をいったとしてもすんなり受け入れてくれることが多くなります。言い方次第で意見のぶつかり合いは避けられるので、意識してみてください。

ある程度のことは自由にさせる

協調性のない人に完全な集団行動を求めるのは、とても難しいことです。無理強いをしても、相手の反発を生むだけと考えた方が良いでしょう。そのため、ある程度のことは自由にさせるのがおすすめです。

チームで行動している時にどこかに行ったり、みんなとは違う意見を言ったり、といったようなことがあったとしても、大きな影響がないならスルーしてみてください。そうすれば、本人も周りの人も気持ちが楽になります。

また、全てのことに協調性が必要と考えないことも大切です。中には、自由に行動した方が良いこともあるでしょう。柔軟に物事を捉えていけば、協調性がない人ともうまくやっていけるはずです。

距離を取る

身近に協調性がない人がいると、その人の言動に振り回されてしまうことが多くなります。相手に悪気がなかったとしても、振り回される方は大変です。そのため、協調性がない人とは距離を取った方が良い場合もあります。

完全に関係を断つのではなく、距離を取ることで振り回される可能性は低くなるでしょう。LINEなどで連絡を取る頻度を少なくする、協調性がない人がいる場所へ行くのを控える、といったように普段から距離を取ることを意識してみてください。

協調性がない人は他人に関心がないので、距離を取っていることに気付かない場合もあります。そっと遠くから見守るような気持ちでいてみてはどうでしょうか。

無理にチームに引き入れようとしない

チーム内に協調性がない人がいると、「ちゃんとチームで行動して欲しい」とイライラしてしまいがちです。しかし、協調性がない人を無理にチームに引き入れようとしても逆効果。チームにいることにストレスを感じ、協調性がない行動がエスカレートする可能性があります。

もし、協調性がない言動が目立つのであれば、あえてチームに入れないようにするのも1つの方法です。その人が「またチームに戻りたい」と思える時が来るまで待ってみましょう。

自分自身で協調性がないことに気付かなければ、人は変われません。周りが無理に変えようとするのではなく、放置をすることでチームに入れない原因に気付いてもらうようにしてみてください。

締め切りは早めの日時を伝える

協調性がない人は、遅刻をしたり、期日を守らなかったりする場合がよくあります。そのためにトラブルが起きることも多いでしょう。しかし、協調性がない人は時間や期日を守らないことに対して罪悪感を抱きません。

そういうときは、「この人は、締め切りを守らない人」と捉え直すことが大切です。相手に締め切りを守ってもらうことを強いるのではなく、締め切りの伝え方を変えるようにしてみてください。

例えば「8月10日が締め切り」の仕事がある場合は、念のため3日前の「8月7日が締め切り」と伝えておきます。そうすれば、少し遅れたとしても大丈夫です。守らないことを前提に考え、トラブルを未然に防いでみてください。

自分勝手な言い訳は指摘する

協調性がない人は非を認めないために、自分勝手な言い訳をすることもあります。しかし、それを放置して受け流していると、どんどん助長されていくでしょう。そうならないように、自分勝手な言い訳はきちんと指摘するようにしてみてください。

ただし、理論立てて指摘することが大切です。そうしないと、こちらが反論してもうやむやにされてしまう可能性があります。社会的な常識と照らし合わせながら、相手がどのように間違っているのか冷静に伝えるようにしましょう。

しっかりと指摘していけば、「この人に誤魔化しは効かない」と思ってもらえるようになります。言い訳が通る相手だと思われないように意識してみると良いのではないでしょうか。

「協調性がない」という言葉にはネガティブなイメージだけを持つかもしれませんが、実は長所もあります。協調性がないことを後ろ向きに考えず、前向きに捉えることで新たな側面が見えてくるはずです。どのようなところに長所があるのか、チェックしていきましょう。

協調性がないから単独行動ができる

誰かと一緒にいなくても平気でいられるのは、協調性がない人ならではの長所です。単独行動に対して「寂しい」という思うことは少なく、自分なりに行動できることに対して喜びを感じる場合もあるでしょう。

誰かと一緒にいないと不安になってしまう人から見ると、「単独行動ができて羨ましい」と思えるはず。1人で行動する姿に格好良さを感じることもあるのではないでしょうか。

単独行動ができれば、行きたい時に旅に出るなど、好きなタイミングで動くことができます。フットワークが軽くなり、集団行動だけでは手に入れられないチャンスを手に入れられることも。協調性がないからこそ、他の人とは違う経験を楽しめます。

他人のご機嫌取りをしない

ご機嫌取りをするのは、とてもストレスが溜まることです。思ってもみないようなことを言わなくてはならなかったり、自分を卑下しなければならない場面もあるでしょう。しかし、協調性がない人は基本的に他人に興味がないので、ご機嫌取りをしようという発想を持ちません。

身近な人に対してはもちろんのこと、目上の人にもご機嫌取りをすることはないでしょう。ご機嫌取りをすることに対するストレスがなく、自分なりの考えを持って発言をすることができます。

ご機嫌取りが日常茶飯事な人にとっては、このような自由さに憧れを感じることがあるはず。媚を売らない姿に魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。

自分の意見が明確

自分の意見を曲げないということは、確固たる考えがあるということです。「自分はこう思っている」という意見が明確になっており、それを相手に伝える気持ちの強さもあります。

一方で、協調性がありすぎると周りの意見に流されてしまうことがあるでしょう。このような人は、「本当は違う意見を言いたいけど、周りと違うと思われるのは嫌だから言わないでおこう」と思うこともあります。

自分の意見を押し通すことで場の空気を乱すことがあるかもしれませんが、逆にそれが強みになることもあると言えるはず。一見すると短所に見えるところを長所に変えることで、自分なりの魅力を発揮できるようになります。

自分にぴったりな仕事でなければ、続けるのは難しいです。「自分には協調性がないけど、どんな仕事ができるんだろう」と迷ってしまう人は多いのではないでしょうか。そんな時におすすめしたい長所を活かせる仕事を紹介します。

在宅ワーカー

1人で地道に努力を重ねられるのが、協調性のない人の長所の1つと言えます。そんな長所を活かすために、在宅ワーカーを選んでみてはいかがでしょうか。自宅で仕事ができるのであれば、社内の人間関係に煩わされることなく、自分なりの仕事ができます。

在宅ワークの種類はさまざまです。デザイナーやプログラマー、ライターなどいろいろな職種を選べます。どのような職種であれば自分の実力を活かせるのか考えて、選んでみてください。

ただし、在宅ワークは自分なりのルールを決めなければ仕事を進められません。自宅でだらけたりしないように、自分自身を律するようにしましょう。

起業家

自分なりの意見を持ち、単独行動ができる人は起業家にも向いています。自分が「これだ！」と思ったことに対して邁進していけるので、周りを巻き込む力も持っていると言えるでしょう。

新しいことを始めるのには、大きなエネルギーが必要です。周りの目を気にしていたり、自分の意見があやふやだったりすると前に進むことはできません。協調性がない人の長所を活かしていけば、企業に対するハードルも乗り越えていけるはずです。

そのため、協調性がない人は起業家として大きな成功を手に入れられることもあります。長所を活かしつつ、良い仕事ができるようにしてみてください。

協調性がなくなるのには、さまざまな原因があると言われています。原因を探っていけば、協調性がない人に対する理解を深められるのではないでしょうか。どのような原因が考えられるのか、詳しく見ていきましょう。

両親など周りからの影響

幼い頃から特別扱いをされていると、周りに合わせて柔軟に考えを変えたり、相手と譲り合ったりすることができなくなります。そのため、両親や身近な人から甘やかされたのが原因で協調性がなくなることがあると言えるでしょう。

「自分は特別な存在なんだ」という気持ちが大きくなればなるほど、協調性のない言動が多くなります。何をやっても許せると思っているので、周囲の人が迷惑をしていても気づかないことが多いです。

また、両親から十分な愛情を注がれず、周りから無視されることが多かった場合も協調性がなくなることがあります。「みんなに注目されたい」という気持ちから、周囲とは異なる言動をしてしまうと考えられるでしょう。

生まれ持った気質

生まれ持った気質として、協調性がないパターンも考えられます。人の性格は環境によって変わると言われますが、生まれ持った物もある程度は残るはず。その中に協調性が含まれていないと、自分勝手な言動が多くなります。

生まれ持った気質を変えることは、とても難しいです。表面上は変わったとしても、心の奥では「これは本来の自分ではない」とジレンマを抱いてしまうことがあります。それでも、協調性がなさすぎると社会生活に支障をきたすことがあるので、ある程度の我慢は必要です。

また、周りも「元々の性格だから仕方ない」と許容する心を持つことが大切ではないでしょうか。お互いに理解し合うことで、協調性のなさを乗り越えましょう。

人間不信になっている

人間関係で嫌なことがあった場合、相手のことを信じられなくなってしまうのはよくあることです。人間不信に陥り、「人を信じるなら、単独行動に出た方が良い」と思うようになります。

人間不信が原因で周りと協力できず、チームワークを見出してしまうこともあるでしょう。このような場合は、人に対する信頼を取り戻すことが重要なポイントです。人を信じることができれば、自然と周りと協力する気持ちが湧き上がってきます。

しかし、一度人間不信に陥ると元に戻るのは難しいです。周りのサポートを得なければ、なかなか前に進めないでしょう。人間不信という自覚がある場合は、自ら克服できるように動き出すことが大切と言えます。

コンプレックスがある

「自分の考えを曲げない」「負けるのが嫌い」といった協調性がない人の特徴を見ていると、自分に自信があるように見えます。しかし、実はコンプレックスを抱いているために周りと合わせるのを嫌がる場合もあることも考慮に入れてみましょう。

「人よりも劣っている」「みんなができることができない」といったコンプレックスを隠そうとして、あえて周りに合わせないようにしている可能性があります。周りに合わせることで、自分のコンプレックスが露呈するのを恐れているからです。

本当の自分を見せることに対する躊躇がなくなれば、協調性を取り戻せるはず。また、周囲もコンプレックスを受け入れる優しさを見せることが重要ではないでしょうか。

「自分は協調性がない人と思われているけど、本当はみんなとうまくやっていきたい」と思っている場合は、対処法を取り入れていきましょう。きちんと意識していけば、「協調性がない人」から「協調性がある人」に変わっていけます。

他人の意見にも耳を傾ける

協調性がない人は、自分の意見ばかりを押し通そうとしがちです。まずは、周りの意見に耳を傾けることから始めてみましょう。意見を聞いてみることで、「こんな考え方もあるんだ」という新しい発見ができるようになります。

他人の意見を取り入れていけば考え方が柔軟になり、協調性が生まれるはず。相手の意見を拒否しないように意識してみてください。

周りに感謝する

「やってもらって当たり前」という気持ちが強いと、周りに対する気遣いができなくなります。協調性を得るためには、相手にしてもらったことに対して感謝し、恩を返すように意識することが大切です。

ちょっとしたことでも「ありがとう」と声をかけてみるようにしましょう。自然と周りとのコミュニケーションが生まれ、良いチームワークができるようになります。

みんなが集まる場所に参加する

「どうせみんなが集まるところに行っても、うまくできないから…」と思い、単独行動に偏ってしまってはいませんか？しかし、最初から諦めていけは仲間に入ることはできません。

少し気が乗らなかったとしても、みんなが集まる場所に参加してみてください。最初はうまく仲間に入れないかもしれませんが、周りの様子を見るきっかけにすることが大切です。周りの人を観察し、どんな考えを持っているのか感じ取ることで協調性を得られやすくなります。

規則を守る

「自分だけが良ければ良い」と思っていると、みんなが決めた規則を破ることが多くなります。しかし、規則を破るのはチームワークを乱すことに繋がることを忘れないようにしましょう。

協調性がない人と思われないためには、きちんと規則を守るようにしてください。チーム内で決めたことに従うようにしていけば、みんなと協調していけるようになります。