婚前交渉について日本の状況は?
近現代の日本社会においては特にこうした傾向が見られ、「男性ならばまだしも、女性が結婚前に異性と肉体関係をもつのはもってのほか」という空気感が存在していました。
ですが、お見合い結婚から恋愛結婚へと主流が切り替わって自由恋愛が一般的になったこと、女性への性的な抑圧が時代とともにやわらいだことによって、婚前交渉に対する世間の考えも大きく変化しています。
そこで以下では、婚前交渉に関する日本の現状についてチェックしていきましょう。
婚前交渉をしないのは1割程度
一説には、現在の日本の若者の9割近くが結婚前にセックス経験があると言われています。つまり、婚前交渉を一切しないという日本人は少数派として位置づけられるのです。
この数字を見ると、現代の日本において婚前交渉はもはやタブーではなく、ごく普通の身近なものになっているといっても過言ではないでしょう。
実際に、若者に人気のある恋愛小説や映画の多くでは、程度の差はあれ、登場人物たちのセックスに関する描写がなされています。また、読者層の若い少女漫画でも、キス以上の関係をほのめかした描写は少なくありません。
こうした影響を受け、「ある程度の年齢になって恋人ができたら性経験があって当たり前」と考える人もいます。
授かり婚が目立つようになった
妊娠をきっかけに結婚するカップルが目立つようになったという現状も、婚前交渉が一般的になっていることの表れかもしれません。
少なくとも昭和までは「子供は結婚してから授かるもの」という風潮が強かったですよね。だからこそ、芸能人が結婚前に妊娠するとセンセーショナルに報道されることも。
ですが、一般人の間でもこうしたケースが目立つようになり、「できちゃった結婚」という言葉が広まるようになりました。
ただ、「できちゃった」という言葉にはネガティブなイメージが感じられるため、最近では「授かり婚」という言葉が使われるようになっています。それも、婚前交渉による妊娠・結婚を社会が受け入れるようになったことの表れなのかもしれません。
外国では婚前交渉しない人が増加中?
日本では年々、性的なものや婚前交渉に対する忌避感が減りつつありますが、それとは対照的に、一部の欧米諸国では婚前交渉をしない若者が増加していると言われています。
特にアメリカではキリスト教の影響を受けて、2000年前後から「結婚まで純潔を守る」と公言するセレブたちが続々と登場しています。
たとえば、歌手のブリトニー・スピアーズやセレーナ・ゴメス、ニック・ジョナスなどは、いわゆる純潔アピールをしていました。
途中で考えを変えて婚前交渉をもったセレブも中にはいますが、こうした憧れのセレブたちの影響を受けて、婚前交渉に否定的な考えをもつ若者たちも増えてきているという説もあるようです。
若者の「恋愛離れ」で婚前交渉をしない傾向も?
恋人がいてもポリシーにもとづいて婚前交渉をしない人がいる一方で、理由があって純潔を守っているわけではないけれど、結果的にセックスをせずにいるという人もいます。
現代の日本で娯楽や恋愛に対する価値観が多様化したこと、その結果若い世代の中で「恋愛離れ」や「セックス離れ」といった現象が見られることが、その背景にあるかもしれません。
現代の若者にとって、恋愛やセックスは必ずしも「絶対的」なものではなくなっているのです。また草食系男子や、女性にも恋愛にも一切関心のない絶食系男子なる存在も、こうした現状を反映していると言えるでしょう。
そのため、現在の日本でも婚前交渉をしない若者は一定数いると推測できます。
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