まずは「心の拠り所」についておさらい!
そこで、まずは「心の拠り所」についておさらい!言葉の意味をご説明します。
「心の拠り所」の意味
「心の拠り所」とは、「支えてくれるもの、頼みとするところ」という意味です。または、「ある物事を精神的な支えとする」という意味から、「心の拠り所にする」といった言い方もよくされます。
人の感情や思いは、しばしば「心」という言葉で表現されますよね。「心が弾む思い」とか、「心がウキウキする」などの楽しいことならいいですが、「心が痛む」や「心が折れそう」といった辛い時には支えてほしいと感じるもの。
そんな時に支えてくれる何かが「心の拠り所」だと解釈すると、分かりやすいのではないでしょうか。
「心の拠り所」を英語で表すと?
英語にも「心の拠り所」という表現があります。ただ、英語には複数の表現があります。ひとつ目は「Reliance on the heart」です。「Reliance」の直訳は「依存」ですが、心が依存する、つまり、心の拠り所というわけですね。
また、「rely on」は「頼る」という意味。そのため、「something that one can rely on」や、「someone whom one can rely on」という言い方もあります。
「somthing」では「何か」が心の拠り所になる一方、 「someone」=「誰か」が心の拠り所だと表現する言い方です。英語の場合、代名詞の使い方には注意が必要ですね。
出典:goo辞書『拠り所(よりどころ) の意味』
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%8B%A0%E3%82%8A%E6%89%80/
心の拠り所があることのメリット
ここでは、心の拠り所があることのメリットをいくつかご紹介します。
気分転換ができる
心の拠り所を持っていると、目の前の出来事以外のことに関心を移すことができるようになります。
例えば、仕事のミスを上司に怒られた時、美味しいものを食べるのを心の拠り所にしている人なら「あ~、怒られちゃった…。この憂鬱な気分は大好きなスイーツでフォローしよう」といったことが可能です。
スイーツで気分転換をはかろうと考えているうちに、怒られたことよりもどんなスイーツを食べるかで頭がいっぱいになってくるはず。心の拠り所が思考を切り替え、気分転換させてくれることがよくわかりますね。
安心感を得られる
心の拠り所の中には、安心感を与えてくれるものもあります。家族や恋人などの大切な人たちはもちろん、わんこやニャンコといったペットたちもかけがえのない存在ですよね。
スヌーピーで知られるチャールズ・シュルツの名作「ピーナッツ」には、子供のころから愛用している毛布を片時も手放さない、ライナス・ヴァン・ペルトという男の子が登場します。この毛布は「ライナスの安心毛布」と呼ばれるもので、ライナスにとって安心できる心の拠り所です。
安心感を得られるなら、人も物も心の拠り所となると言えるのではないでしょうか。
つらいときを乗り越えられる
何を心の拠り所にするかは人それぞれで異なりますが、心の拠り所を持っていない人と比べると、つらいときを乗り越えやすくなります。
先に触れたスイーツで気分転換にしても、気分転換が出来ないといつまでもミスを引きずり、落ち込んだままになりがち。そうなると、仕事も上手くいかず、負のスパイラルに陥るでしょう。
ネガティブな思考は悪い方へと転がっていきます。そうなると、つらいときが長く続き、なかなか抜け出せません。
心の拠り所があれば、気持ちの切り替えはもちろん、安心感によって再び前を向き、つらいことを乗り越えて行けるはずです。
毎日を元気に過ごせる
楽しいことを心の拠り所にできたなら、毎日がハッピーになるでしょう。最近はスマートフォンで楽しめるSNSやゲームなどが人気で、「毎日の元気の素!」という人も多いのではないでしょうか。
心の拠り所が楽しいものであれば、気力も充実します。毎日を元気に過ごせるとしたら、ストレスの多い現代人にとって心の拠り所は、まさに必要不可欠と言えますね。
心の拠り所になる場所《前編》
そこでここからは、心の拠り所になる場所を見ていきましょう。「これなら心の拠り所になるかもしれない」と感じるものがないか、探してみてくださいね。
家族
家族に対しては、いつの間にか「~して当然」という考えをしがちです。子供の立場の人は、「お父さんは仕事に行くのが当然で、お母さんは料理や掃除、洗濯などの家事全般をするのが当然」と考えている人は少なくないかもしれませんね。
けれど、お父さん、お母さんが必死に頑張っているのは子供のため。ですから、何か辛いことがあったときは、味方でいてくれるはずです。兄弟姉妹がいるなら、支えてほしいときにみんなが力になってくれるでしょう。
家族を心の拠り所にすることで、家族に対する感謝の気持ちも忘れずにいられるのではないでしょうか。
恋人
一緒にいて心がときめいて「好き!」と感じられる恋人は、心の拠り所になりやすい存在です。また、ドキドキはないけれど、一緒にいて落ち着く、あるいは安らげると感じる恋人も、心の拠り所になってくれます。
どちらのタイプの恋人が心の拠り所になるかは、自分自身の性格にもよるでしょう。楽しいことが好きな人なら、大好きな恋人と楽しい時間を過ごすことが心の拠り所になるはず。
一方、落ち着いて過ごしたい人なら、落ち着きがあり、安らぎを感じさせてくれる恋人と一緒にいると、安心できるでしょう。どちらにしても、恋人は心の拠り所になる場所ですね。
友人
友人の中でも、心の底から信頼できる友人は心の拠り所になる場所です。
例えば、仕事で嫌なことがあったら食事に誘ってくれたり、お茶しながら話を聞いてくれる友人なら、大切にしないといけませんよね。こうした友人は、話を聞き、慰めてくれるはず。決してつらいときにお説教じみた話をすることはないでしょう。
血のつながった家族と比べ、親身になって自分のことを考えてくれる友人を得るのは、かなり困難です。だからこそ、かけがえのない友人は心の拠り所となりうると言えます。
ペット
犬や猫といった人間と感情を通じ合えるペットたちも、心の拠り所になる場所です。彼らは人の言葉こそ話しませんが、さまざまな鳴き方で感情を訴えます。
特に、犬は愛する飼い主が悲しそうにしているのを見て、悲しそうな表情をする子が多くいます。中には、自分のおもちゃを持ってくる子もいるほど。自分の大切なおもちゃをあげようとしているのかもしれませんし、「これで遊ぶと楽しくなるよ」と言いたいのかもしれませんね。
そんなペットたちは、愛する飼い主さんを絶対に裏切ることなく、全身全霊で愛してくれる存在です。「この子のために悲しい顔してられないな」と思って笑顔を見せたら、ペットたちもホッとした顔をすることでしょう。
心の拠り所になる場所《後編》
そんな心の拠り所になる場所は、まだ他にもあります。引き続きご覧ください。
アイドルやスポーツ選手
アイドルやスポーツ選手も、心の拠り所にするにはもってこいの場所です。好きな俳優もいいでしょう。
アイドルや俳優なら、歌やドラマで気分転換をもたらしてくれます。「この人、好きだなあ」と感じる人を見ているだけで、気分は明るくなっていくはず。
また、世界で活躍するトップアスリートを心の拠り所にすれば「あの人の苦労に比べたら、自分はまだまだラクなものだ」と思えるのではないでしょうか。
誰を選ぶにしても、落ち込んだときや嫌なことがあったときに、勇気や感動、楽しさを与えてくれる心の拠り所になる場所ですね。
SNS
自分の正直な気持ちを話せる友人がいないという人は、SNSも心の拠り所となるでしょう。
SNSには「ハッシュタグ」と呼ばれる、投稿内容が素早く探せる機能があるため、同じ気持ちを共有できる人を探しやすくなります。
「#心の拠り所」で検索すると、同じように心の拠り所を探している人が見つかるでしょう。こうした人たちとSNS上で交友することにより、「支えがほしい」と思っているのは自分だけじゃないということに気付けますし、ストレス発散にもなるのではないでしょうか。
偉人の言葉
歴史書を紐解くと、過去には過酷な時代が多くあったことがわかります。その過酷な時代を生きるため、人は言葉で自分たちを鼓舞し、支えてきました。こうした胸を打つ偉人たちの言葉も、心の拠り所となるでしょう
昨今は本だけでなく、インターネットなどさまざまな媒体で調べることができます。自分自身の支えとなる偉人の言葉を心の拠り所にするのもいいですし、好きな偉人がいるなら、その人の残した言葉の中から、心の拠り所となる名言を探すのもおすすめです。
仕事
仕事は大変ですが、視点を変えれば頑張れば頑張った分だけ、評価されるものでもあります。その仕事ぶりを認められ、昇級や給与がアップすることもあるでしょう。
また、頑張って仕事をしているうちにどんどん有能になり、周囲からの信頼が厚くなります。となると、「困った時に頼れる人」と周りから認識され、頼られることも増えるでしょう。
頼られれば悪い気はしないのが人情。仕事を拠り所にするうちに、人間関係もよりよくなる可能性があります。
心の拠り所ができない人の原因
なぜ、メリットがあるとわかっていながら、心の拠り所を持つことができないのでしょうか。ここでは、心の拠り所ができない人の原因を探ります。
素直になることができない
心の拠り所を必要とする場合、「支えがほしい」という気持ちが根底にあります。けれど、この「支えがほしい」という気持ちに素直になる事ができない人は、なかなか心の拠り所を持つことができません。
本当は支えがほしいにもかかわらず、「自分は大丈夫!」とか「心の拠り所など弱い人間が必要とするものだ」などと考え、自分に素直になれないのが一番の理由です。
甘えるのが下手
誰かを心の拠り所にするなら、少なからず甘えなくてはなりませんよね。「ちょっとつらいんだけど、愚痴ってもいい?」などと家族や友人、恋人に言う必要があるからです。
けれど、甘えるのが下手な人はこれができません。「甘えたら迷惑がかかる」と考える人もいれば、「甘えるなんてみっともないことできない」と考える人もいるでしょう。
結局は、支えがほしいと思いながらも甘えられず、つらいままです。気丈な人や負けず嫌いな人は、こうした傾向が顕著にみられます。
自分の価値観がわからない
心の拠り所ができない人には、自分の価値観がわからないケースもあります。
価値観とは、物事に対する自分自身の基本となる考え方のことです。この自分の考えがないと、人の価値観に流されてしまい「ああでもない、こうでもない」となってしまうのがオチですよね。
そんな自分の価値観がわからない人は、そもそも何を心の拠り所にしていいかがわかっていないと言えます。
周囲の評価を気にしすぎる
価値観がわからないことに似ているのが、周囲の評価を気にしすぎることによって、心の拠り所ができないケースです。
こちらは、自分の価値観がわからないために周囲の価値観に流されるのとは異なり、自分なりの価値観はあります。ただ、上司や先輩など、周囲の評価を気にしすぎるあまり、「上司がそう言うならそうした方が、心証がいいだろう」などと、自分の考えをあっさり変えてしまうのです。
仮に「これからは初志貫徹を心の拠り所にするぞ!」と決めたとしても、評価が関係してくれば、あっさりと覆ってしまうでしょう。
心の拠り所を見つけるにはどうしたらいい?
では、心の拠り所を見つけるのはどうしたらいいのでしょうか。ここからは、心の拠り所を見つけるための方法をいくつかご紹介します。
没頭できる趣味を見つける
ミスを引きずってしまいがちな人は、没頭できる趣味を見つけることが心の拠り所になります。好きなことに夢中になっていると、時間があっという間に過ぎていきますよね。これは、脳が「フロー」と呼ばれる、没頭している状態になるからです。
没頭できる趣味を見つければ、嫌なことがあっても趣味の時間は忘れることができます。思い出すと嫌な気持ちになる出来事は、できるだけ思い出さない時間を増やすことが大事です。
素の自分を受け入れてくれる場所を探す
素の自分をさらけ出すというのは、大人はもちろんですが、子供でも苦手な子はいます。持って生まれた性格や、素の自分を出せない環境に育ったといった後天的要素も原因です。
だからこそ、素の自分を受け入れてくれる場所は、心の拠り所になります。「ここへ行けば素の自分になれるし、しかも素の自分を受け入れてくれる」という場所を探しましょう。
最近人気の社会人サークルは、好きなことをするために集まるグループ。アニメや漫画、運動にゲームなど、好きなことが同じ人たちがいる場所では素の自分になれるかもしれません。きっと、周囲も受け入れてくれるはずです。
好きなものを片っ端から書き出してみる
「心の拠り所を持ちたいけれど、何が心の拠り所になるかわからない」という人は、自分が好きなものを片っ端から紙に書き出してみましょう。
一通り書き出したら、さらに「とても好き」、「好き」、「まあまあ好き」に分類します。心の拠り所探しのポイントは、「とても好き」から選ぶのは言うまでもありませんね。
紙に書きだすと、自分の思いを客観的に見ることができます。もしかすると、意外なことが「とても好き」に分類される可能性もあるのではないでしょうか。
周囲の出来事に関心を持つ
心の拠り所を見つけるには、周囲の出来事に関心を持つのもポイントです。周囲で起こっている出来事に目を向けると、「これはどういうことなんだろう?」と思うものが見つかってくるでしょう。
気になるということは、何かが心の琴線に触れたということ。したがって、突き詰めていくとやりたいことに行き着いたり、したいことが見つかる可能性があります。
心の拠り所になりやすい人の特徴は?
ここでは、心の拠り所になりやすい人の特徴を見てみましょう。
周囲に流されない性格
誰かの心の拠り所になりやすい人は、周囲に流されない性格を持っています。いつも自分の中に確たる自信があるため、周りが何と言おうと「自分の信じた通りにやる」というわけです。
こうした己の信じた道を行けるのは、心の拠り所を持っているから。これが周囲に流されない一番の理由です。
こうした周囲に流されずにしっかりと物事を進めるところが、人から心の拠り所になるのは間違いありませんね。
人の話を真剣に聞くことができる
人は誰しも「自分の話を聞いてほしい」という心理を持っています。特に辛いことや理不尽なことがあったときは、話を聞いてほしいという思いが強くなるでしょう。
心の拠り所になりやすい人は、人の話を真剣に聞くことができる人です。相手が話し終えるまで、あるいは気の済むまで時間をかけて向き合い、真剣に聞いてくれます。
話をするともやもやした気持ちをスッキリさせてくれるとなれば、人の心の拠り所になりやすいのも無理はありませんね。
信念を持っている
確固たる信念をもっていることも、人の心の拠り所になりやすい人に多い特徴です。信念とは、その人にとって「これだけはどうしても譲れない」というものが多く、そんな時は上司や先輩にも臆せず物を言うでしょう。
そんな姿に、「すごいな」「自分もあんな風になりたいな」と感じる人は多いはず。自分の軸となる信念を持ち、必要とあらば評価を気にせずに物申す姿が頼もしいと映り、心の拠り所になりやすいというわけですね。
自分の価値観を軸に物事を捉える
誰かから心の拠り所にされる人は、自分の価値観を軸に物事を捉える人です。ただ、他人には他人の価値観があることも知っていますので、自分の価値観を相手に押し付けることはありません。
こうした「人は人、自分は自分」というスタンスではあるものの、決して相手の価値観を否定しないところに、好感を抱く人は多いでしょう。
「この人ならたとえ価値観が違っても受け入れてくれる」という安心感が、心の拠り所になりやすい大きな理由です。
自分自身が人の支えになるためには?
ここでは、自分自身が人の支えになるためにすべきことをまとめました。自らの成長のため、できることからトライしてみてくださいね。
自分に自信を持つ
自分に自信が持てないようでは、人を支える事はできませんよね。支えられる方も、自信のない人だと「大丈夫かな?」と不安になるはずです。
人の支えになるには、まずは自分に自信を持つことが不可欠。自分に自信を持っているかどうかは、見た目でもわかるからです。
まずは、自分に対する自信を持つことで、自然と人の支えになっていけるでしょう。
相手を肯定する
人の「支えてほしい」という気持ちには、「自分を認めてほしい」という心理も隠れています。そもそも、仕事のミスや、仕事の進め方など、周囲からあれこれ言われて落ち込むのは、自分を否定されたと感じるからです。
否定されて落ち込んでいる人に対しては、相手を肯定することが支えになります。「それでいいんだよ」と相手を肯定してあげると、それだけで救われた思いがするのではないでしょうか。
聞き上手になる
相手を肯定することと似ている内容に、聞き上手になるというのがあります。
先ほどご紹介しましたが、心の拠り所になりやすい人は相手の話を真剣に聞くという特徴がありましたね。
これで十分に人の支えになれますが、聞き上手になることでさらに支えとなるはずです。相手が話したいなら存分に話させ、相槌は常に肯定的に。「そうだね」「わかるよ」「うんうん」といった相槌を加え、聞いてあげましょう。
話を聞いてもらえると、人はすっきりとした気分になります。話を聞くことで人の支えになれるなら、やってみる価値アリですね。
支えてもらったことを忘れない
人を支えるには、自分自身が人に支えてもらったことを忘れないことが大事です。
人間の心理とは、恩はすぐに忘れるけれど、恨みはいつまでも覚えているもの。つまり、辛いときに支えてもらったことも、簡単に忘れてしまいます。
自分が支えてほしいときは甘えるのに、支えてもらった人が支えてほしいと助けを求めてきたら「今、忙しいから」では、人の支えになれるはずもありません。
自分が支えてもらったことを常に忘れないでいると、他の人の支えになる人になれるでしょう。
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