「好意の返報性」って?
では、好きな人との距離を縮めたいと考えている場合にぜひとも覚えておきたい「好意の返報性」について、詳しく見ていきましょう。
「好意の反報性」の意味
「好意の返報性」とは、好意を示されると好意で返したくなるという人の心理作用のことです。これは「返報性の法則」の一種で、人に何かしてもらったらお返しをしたくなるのと同様に、人は好意に対して好意を返したくなるため、恋愛テクニックとして応用できます。
「返報性の法則」と聞くと何か難しいことのように思えますが、実は日常生活でも馴染みの深いものなのです。衣服などを購入する際に試着すると、「試着したからには購入しなければ」と思ってしまう心理などがその一例と言えます。
「好意の返報性」とは、これを相手を好きだという感情に置き換えたものです。上手に活用すれば恋愛において非常に有効に働きますので、成立する条件などをぜひとも覚えておきたいところです。
「好意の反報性」の原理
好意を示されると好意で返したくなるというのが好意の返報性ですが、その原理は、何かしてもらったのでお返しをしたい、もしくはしなければならないという心理状態になることです。
自分の誕生日にプレゼントをもらったので、相手の誕生日にプレゼントを返したいと思うなど、プライベートでも仕事でも返報性の原理は作用しているのです。
また、好意だけでなく、自分が苦手だと感じると相手も自分のことを苦手だと感じるなど、マイナスの感情でも返報性の原理が作用します。
出典:心理資格ナビ『好意の返報性とは|プロのカウンセラーが心理学用語を解説』
https://successbeginstoday.org/topics/14/
好意の返報性が成立する条件は?
では、好意の返報性はどのような条件だと成立するのかを詳しく見ていきましょう。
相手とコミュニケーションをとる
好意の返報性を成立させるには、まずは相手とコミュニケーションをとる必要があります。まったく知らない相手にいきなり好意を伝えても、驚かれるか怪しまれるかのどちらかでしょう。
ですのでまずは、相手とコミュニケーションをとることから始めなければなりません。そしてある程度仲良くなり、自分という存在を相手に認識してもらい、一定の信頼を得られたのであれば、好意の返報性が成立するようになりますよ。
また、コミュニケーションをとる際はあくまでも自然に、異性としての好意をあまり表に出さないようにしましょう。好意の返報性を活用しようとしているのがバレると、距離を置かれてしまう可能性があるからです。
相手の恋愛対象枠に入っている
意中の相手とある程度コミュニケーションがとれるようになったら、次は相手の恋愛対象枠に入る努力をしていきましょう。好意の返報性を活用しようとしても、あなたが相手の恋愛対象枠に入っていなければ極めて効果は小さいです。
相手がどのような人を恋愛対象として見るかは、当然ですが人それぞれ異なります。ですので、相手がどのような人に恋愛感情を抱くのかをしっかりリサーチしていきましょう。
この工程は時間がかかってしまうこともありますが、非常に大切なことなので焦らないようにしましょう。
相手に嫌われていない
相手に嫌われていないというのも、好意の返報性を成立させる大切な条件となります。嫌いな人から好意を示されても、好意を返したいとは思いませんよね。
好意の返報性によって「嫌い」から「好き」に変わる可能性もゼロではありませんが、嫌われている状態では基本的に成立しないと考えた方が良いでしょう。
生理的に無理でなければ、嫌われていたとしても何かしらの克服方法があるはずです。まずは嫌われている理由を探し、それを改善してから好意の返報性を活用していくようにしましょう。
パートナーがいないなど恋愛する余裕がある
コミュニケーションによってある程度の信頼関係を築き、決して嫌われているという状態ではなかったとしても、好意の返報性が成立しない時があります。ではどんな時に好意の返報性が成立しないのかというと、それは相手に恋愛をする余裕がない時です。
いくらあなたのことを素敵だと思っていても、相手が恋愛する余裕のない状態だと好意を返してはくれないでしょう。恋愛する余裕がない状態とは、具体的には、仕事が忙しい、すでにパートナーがいる、などが考えられます。
このような状態をこちらから変えるのは非常に難しいです。ですので、相手の心境が変化するのを気長に待つか、諦める事も視野に入れておきましょう。
好意の返報性が成立しないケース
では、好意の返報性が成立しないケースについて詳しく見ていきましょう。
そもそも相手に嫌われている
受けた好意に対して好意で返したくなるというのが、好意の返報性の原理です。ただし、これはお互いがそれなりに良い感情を持っている場合に限ります。相手に嫌われている状態だと、余程のことが無い限り好意の返報性は成立しないでしょう。
ですので、好意の返報性を有効に活用したいのであれば、まずは相手に嫌われていないどうかをしっかり確認する必要があります。好意の返報性が成立するには他にも様々な条件がありますが、まずは相手に嫌われていないことが大切です。
相手が鈍感
相手に嫌われていなかったり、恋愛対象として十分に魅力的だったとしても、相手が他人の感情などに鈍感な場合は、好意の返報性が成立しないことがあります。好意を示されたということに気が付かなければ、お返しのしようがありませんよね。
これは個人の資質による部分が大きいので、こちらからできる対策は少ないです。ただし、時間をかけて誠実に好意を示していけば相手に伝わる可能性もありますので、焦らずじっくり距離を縮めていく方法をおすすめします。
相手が恋愛したいと思っていない
好意の返報性を成立させるには、相手があなたにどのような感情を抱いているかというのも大切。また、相手の精神状態も好意の返報性が成立するのに大切な要素となります。
よって例えあなたが恋愛対象として魅力的だったとしても、相手が恋愛したいと思っていなければ、好意の返報性は成立しないでしょう。このような状態はこちらの意向でどうにかなるものではないので、相手が恋愛したくなるまで気長に待ちましょう。
好意の返報性を利用しようとしているのがバレている
好意の返報性は、恋愛において非常に有効なテクニックです。しかし、だからといって露骨に利用しようとするのはおすすめしません。返礼を目当てに近づいてくる人を、好意的に受け止める人はいませんよね。
ですので、非常に有効なテクニックではありますが、返報性の法則を利用していると気づかれないようにすることが大切です。
好意の返報性を利用する場合は、どうしても返礼を期待して露骨な態度になりがちなので、常にさり気なさを意識して振る舞うのがポイントです。
好意の返報性を使う上で知るべき男女の心理
では、好意の返報性を使う上で知っておくべき男女の心理について詳しく見ていきましょう。もちろん「男性はこう」「女性はこう」とひとくくりにはできませんが、ある程度の傾向を知っているのといないのとでは大違いです。目安として参考にしてください。
男性:一目ぼれする傾向が強い
男性は比較的一目ぼれする傾向が強いというのは、好意の返報性を活用したい時に覚えておきたいポイントです。女性はその人と付き合っても良いかをじっくり時間をかけて吟味する傾向があるので、全く逆と言っても過言ではないでしょう。
ですので、男性相手に好意の返報性を活用したい場合は、最初の印象をできるだけ良いものにするのがおすすめ。どこで運命の男性と出会うのかは事前に把握できるものではないので、常に男性の視線を意識して身だしなみは整えておきたいところです。
男性:女性よりストライクゾーンは広め
男性のストライクゾーンは、女性と比べて広めです。これも、好意の返報性を活用する際に覚えておきたい男性心理です。また、多くの男性は実際に告白するストライクゾーンよりも幅が広いことが多いというのも、覚えておきたいポイントです。
意中の男性のストライクゾーンを知りたい場合は、やはり実際に相手から聞き出すのが一番でしょう。どのような女性がタイプなのかをストレートに尋ねると、意外と簡単に答えてもらえたりしますよ。
また、女性の好みを聞くこと自体がアピールになる場合もあります。あなたが余程嫌われていない限り不愉快には思われないので、積極的に話しかけることをおすすめします。
男性:思っていることをはっきり言ってもらいたい
男性は「言葉にしなくても察して欲しい」と求められるのが苦手。推測そのものが苦手な人が多いことに加え、何を考えているのか正確に把握したいという心理があるからです。
ですので男性相手に好意の返報性を活用する場合は、わかりやすくすることを心がけましょう。遠回しな褒め方や、言葉足らずなフォローは逆効果となってしまう可能性もあるのです。
女性:好意を積み重ねられると心が動く
多くの女性は、男性とは違って一目ぼれすることが少ないです。逆に好意を積み重ねられると心が動くという人が多いので、誠実に好意を示していく必要があります。
ですので、収入や社会的地位が高かったり、見た目が良いなど、異性として魅力的だと思える長所があったとしても、傲慢な接し方だと決して心を開いてもらえないでしょう。
たとえ自分が優れているという自信があったとしても、対等な立場で接していくのが大切です。有効な作戦を利用して女性に近づこうとする場合は、時に傲慢になってしまう場合もあるので、相手を尊重するということは常に覚えておきたいポイントです。
女性:一度「ナシ」判定されると難しい
女性は、一度その男性を「ナシ」判定したならば、その人を恋愛対象に昇格させることは少ないです。多くの女性は男性を加点方式で評価すると言われていますが、その評価基準は非常に厳しく、加点してもらうには相当な努力が必要となります。
逆に減点する基準は緩く、少しでも気になることがあった場合は遠慮なく減点するでしょう。女性は、友人として付き合うのであれば全く問題がなくても、パートナーとなる人を見る目は非常に厳しいのです。
1つのミスも許されないという訳ではありませんが、加点が難しく減点されやすいということを理解して、誠実に好意を示していく必要がある事は理解しておきましょう。
女性:解決よりも共感を求める
何か問題が起こった時、男性はそれを解決しようと尽力しますが、女性は問題に対する感想や印象を共感したいと考える場合が多いです。解決と共感は非常に大きな違いなので、好意の返報性を活用する場合もしっかり覚えておきたいポイントです。
例えば女性が困っている時、素早く解決に導いてあげるのではなく、一度困っていることに共感した方が良い場合があります。困っていることに共感するというのは、好意の返報性を活用する上でとても重要ですよ。
女性必見!男性に使える「好意の返報性」活用術
ボディタッチをして刺激を与える
ボディタッチをして刺激を与えるというのは、男性に対してとても有効なテクニックです。なぜならば、単に男性が喜ぶからというだけでなく、好意の返報性も期待できるから。ボディタッチをされると、多くの男性はその女性を多少なりとも意識してしまうのです。
ただし、返報性の法則を期待してベタベタと触りまくるのはNG。触られ過ぎると不快に思ってしまうというのも、男性心理の1つなのです。ですので、タイミングを見計らって腕などを軽くタッチするというのを繰り返すのがおすすめですよ。
ストレートに褒める
ストレートに褒めるというのも、男性に対する有効な好意の返報性の活用方法の1つ。まず、褒められて嫌な気分になる人は少ないので、積極的に褒めてくれる人には心を開く可能性が高いです。
また、褒めるという行為は男性の自尊心を満たす効果もあります。ですので心を開いてくれるだけでなく、好意を抱いてくれる可能性も期待できるのです。褒めて損することはあまりないので、男性の何気ない仕草など、積極的に褒めるようにすると良いでしょう。
特別感を演出する
多くの男性は、特別扱いされるのが大好きです。ですので意中の男性に近づくためには、それとなく特別感を演出してあげるのがおすすめ。ただし、ボディタッチなどと同じく、あまりに過剰に特別感を出してしまうと距離を置かれてしまう可能性があるので、注意が必要です。
また、こちらが特別感を演出すると、相手もこちらを特別扱いしやすくなる、という好意の返報性も上手に活用できるようになります。先述のように、過剰にならないように注意すれば非常に有効なテクニックなので、ぜひ習得したいところです。
視線を合わせる
意中の男性と積極的に視線を合わせるというのも、男性に対して好意の返報性を活用する際に有効なテクニックです。なぜか目が合うというシチュエーションを好む男性は、とてもたくさんいます。
これは、とても簡単で効果の高いアプローチ方法です。好意の返報性で、相手の男性も視線を合わせてくれることが多くなったりもしますので、積極的に活用していきましょう。
業務の最中など、話しかけづらい場面でも使えるテクニックなので、職場や学校の気になる男性に使ってみるのもおすすめですよ。
男性必見!女性に使える「好意の返報性」活用術
相手との信頼関係を築く
女性のほとんどは、男性とは違って一目ぼれで相手を好きになることはありません。じっくりと、相手がどんな人かを吟味しながら好きになるのです。ですので相手と信頼関係を築くことは、女性と仲を深めるのにとても大切なことなのです。
この時注意したいのが、決して焦らないということ。時間をかけて信頼関係を築いていくのが大切で、焦ってしまうと確実に女性に減点されてしまいます。
好きな女性とは一刻も早く仲良くなりたいと思うものですが、時間をかけないと好意の返報性も成立しなくなってしまいますよ。
さりげないフォローを見せる
仕事などで相手が困っている時にさりげなくフォローするというのは、女性に対する効果的な好意の返報性の使い方です。人が困っている時にスマートに助けられる男性は、誰が見ても素敵ですよね。
この際も、スマートにさり気なく、決して押しつけがましくならないようにするのがポイント。押しつけがましいフォローだと返礼を迫っているように映ってしまい、重く受け取られてしまう可能性があります。
さりげないフォローをするには、相手の振る舞いや仕草をしっかり把握する必要がありますので、さりげなく動向をチェックし続けましょう。
積極的に関わる
積極的に関わっていくというのも、女性に対して好意の返報性を期待する上で重要です。たとえ興味を持っている相手だとしても、多くの女性は自分から積極的に関わろうとはしません。
ですので、男性から積極的に関わっていく必要があります。関わる機会が増えると、それだけ女性もあなたのことを知る機会が増えるので、心を開いてくれる可能性も高まるでしょう。
また、こちらから積極的に関わっていくことによって、相手もこちらと関わろうとしてくれるようになる場合もあります。誠実な態度で関われば、よほどのことがない限り嫌われることはないと思いますので、ぜひ気になる女性と積極的に関わってください。
とにかく褒める
とにかく褒めるというのも、好意の返報性が期待できる行動の1つ。褒められて悪い気分にならないのは、男性も女性も同じです。ですので、気になる女性のことはどんどん褒めるようにしましょう。
女性は、些細な変化に気づいてもらえるのが嬉しかったりします。ネイルの変化や、髪形のちょっとした変化に気づいてくれる人に好印象を持ちやすいのです。ただし、ある程度信頼関係が築けていないとこの方法は逆効果になってしまうので、注意しましょう。
出会って間もない状態なのに髪形など細かい変化まで気づいていると、不気味がられてしまいます。ですのでまずは、積極的に関わるなどして信頼関係を築いていきましょう。
好意の反報性が成功したエピソード
相手の話を丁寧に聞いていたら…
「相手の話を丁寧に聞いていたら、向こうもこちらの話を丁寧に聞いてくれるようになりました。これが好意の返報性というものだと思います。話を聞いてくれるようになったので、相手との関係も一歩深いものになったのが嬉しいです」(28歳/男性/食品関係)
相手の話を丁寧に聞くというのは、簡単そうに見えて意外と難しいことだったりします。丁寧に聞くという姿勢は、誠実さの表れとも捉えられますので、ぜひ身につけたい仕草です。
相手の話を丁寧に聞くというのは、相手との距離を縮める上でも、好意の返報性を期待する上でも重要ですよ。
相手を積極的に褒めるようにした!
「相手を積極的に褒めるようにしたら、好意の返報性の効果なのか、笑顔を見せてくれる機会が増えました。お互い褒めあったり笑顔で接する機会が増えたのは、素直に嬉しいです。そして、こちらからアクションを起こすのが大切だとも思いました」(29歳/女性/営業職)
相手を褒めるというのは、人間関係を円滑に進める上でとても大切です。褒められると、たいていの人は褒めてくれた人に良い印象を抱くでしょう。そして、褒めてくれた人にも好意でお返ししたいと自然と考えるはずです。
このような好意の返報性が繰り返されていくと、どんどん2人の距離は縮まっていきます。最初は恥ずかしいですが、積極的に褒めるのはとてもおすすめですよ。
視線が合うようになったのも返報性の効果かも
「直接話しかけるのは恥ずかしかったので、まずは視線だけでも合うようにと頑張ってみました。最初はなかなか気づいてもらえませんでしたが、視線の合う回数が多くなると向こうから話しかけてくれました」(21歳/女性/飲食店)
このケースのように、話しかけるのに勇気がいるような状態なら、まずは視線を合わせることから始めるのもおすすめ。ふとした時に視線が合って、その人を意識するようになったという経験した人も多いはず。
なんとなく意識している相手だと話しかけるきっかけも作りやすくなりますので、ぜひ積極的に活用してみてください。
返報性のおかげでフォローしあえる関係が築けました
「職場の気になる女性に、積極的に仕事のフォローに回ってみました。すると、僕が困っている時も彼女が助けてくれるようになったんです。彼女いわく『この前助けてもらったから』とのこと。これは絶対に好意の返報性ですよね」(31歳/男性/IT関係)
助けてくれた人にお礼をしたいと思うのは、典型的な好意の返報性だと言えるでしょう。道端で困っている時に助けてもらったなど、全然知らない人に対しても起こる感情なので、職場など身近な人に対してはさらに感じやすいはずです。
そして、フォローし返してもらったお礼として、またこちらからフォローしていけば好意の返報性が持続します。すると徐々に信頼関係も生まれていくでしょう。
好意の返報性をうまく活用しよう!
好意の返報性を恋愛に活かす場合は、とにかく自然に振る舞うことが大切。返報性の法則を期待していると気づかれるような露骨の立ち振る舞いをしてしまうと、不信感や嫌悪感を抱かれてしまうでしょう。
また、相手の心理を理解するとより効果的に活用することができますので、男女それぞれの心理をしっかり理解しておくことも重要です。これらを踏まえた上で好意の返報性を上手く活用し、ぜひ意中の相手と素敵な関係を築いてください。
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