「思いやりのある人」に関する専門家の意見やアドバイス
「ありがとう」が自然に言える人は信頼できる
交際相手の条件として「優しい人」「誠実な人」を挙げる女性は少なくありません。では、思いやりがあり、信頼に足る男性は、どのように見抜いたらいいのでしょうか。『女性100人から聞き出した「魅力ある男」の条件―――心が動かされるひと言、行動、しぐさ……』(潮凪洋介)には、以下のような記述があります。
「『裏表のない人はとてもいいですね。相手によって態度を変えない。そんな男性の態度を見るとシビレてしまいます』
これはつまり『自分を持っている男性』ということになる。
自分を持っているということは、仕事も遊びも人間関係も、すべて自分で納得して自分らしく過ごしている。そこには一定の言動・行動・思想のパターンが存在し、その結果、誰に対しても態度が変わらない物腰が生まれるということ。
もちろん、多くのビジネスマンはそういったわけにはいかない。なぜなら、会社に所属しているからだ。上司がいて同期がいて顧客がいて、それぞれ接する態度が異なるのは致し方がないことではある。
それでもやはり、プライベートではできるだけ、意図的に裏表のない自分を意識したい。
『相手によって態度をなるべく変えない』自分をしっかり持っている男性というのは、女性からリスペクトされるのである。
『ありがとうが自然に言える人』
この意見には、じつに多くの女性から賛同が得られた。自然にお礼を言える男性に、多くの女性が好印象を抱くようである。『ありがとう』は、コミュニケーションの潤滑油。いつも周囲に感謝しているという、すぐれた内面の表われでもある。」
このように、男性が信頼に値する人物かどうかは、「相手によって態度を変えないこと」「『ありがとう』が自然に言えること」などで判断できるようです。逆の場合もまた然りなので、好きな男性に信頼されたいと思うのなら、こちらも「裏表がなく、素直にお礼が言える人間」であるよう、努力する必要があるでしょう。
「気遣いができる」とはどういうこと?
「思いやりがある」というのは、相手の心情を想像できるということではないでしょうか。この心のありようは、「気遣い」という言葉に置き換えられます。「気遣い」という言葉の意味について、『仕事も人間関係もうまくいく『気遣い』のキホン』(三上ナナエ)には、以下のような説明があります。
「気遣いや言葉遣いの『遣い』の漢字は、『使い』ではありません。
『遣』という漢字は、『思いを伝える』『心をはたらかせる』という意味があるそうです。遣唐使の『遣』も、この漢字を書きますよね。きっと遣唐使は、モノや情報、文化だけではなく、思いも一緒に伝えていたのかもしれません。
一方で『使』という漢字は、『ティッシュペーパーを使う』『ペンを使う』など、消費するものに対してよく使われます。
この漢字の意味の違いからもわかるように、気遣いは『思い』がもとになっているものなのです。」
このように、「使」という字が何かを消費する状況で使用されることが多いのに対し、「気遣い」の「遣」という字には、「思いを伝える」「心をはたらかせる」という意味があるようです。恋愛中は、ともすると「自分の気持ちをわかってほしい」とエゴが丸出しになってしまうものですが、お互いに気遣いの心を忘れずに、相手を思いやりながら付き合うことができたら、関係が長続きするのではないでしょうか。
<参考文献>
『女性100人から聞き出した「魅力ある男」の条件―――心が動かされるひと言、行動、しぐさ……』(潮凪洋介)
『仕事も人間関係もうまくいく 「気遣い」のキホン』(三上ナナエ)
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