レズビアンカップルについて徹底調査します!
本記事では、そんなレズビアンカップルについての情報を紹介します。レズビアンカップルとはどんなカップルのことを指すのか、レズビアン特有の悩みは何かなど、あらゆる情報をまとめたので参考にしてみてください。まずは、レズビアンに関する基本的な知識をチェックしましょう。
そもそも「レズビアン」とは?
レズビアンとは、女性の同性愛のことを指します。語源は、かつてギリシャの島レスボスで女性が同性愛を育んでおり、「レスボス島の女性=レスビア」と呼ばれていたことが通説となっています。
ちなみに、世の中にはレズビアン以外にもセクシャルマイノリティと呼ばれている人たちがいるので、チェックしておきましょう。
「LGBT」と呼ばれるセクシュアルマイノリティを表す言葉をご存知ですか?「L=レズビアン」「G=ゲイ(男性の同性愛)」「B=バイセクシュアル(同性と異性どちらも愛する)」「T=トランスジェンダー(自分の性認識と身体の性が一致していない人)」をそれぞれ指します。
異性愛だけが全てではないと知っておくと、いろいろな生き方が見えてくるのではないでしょうか。
「タチ」とは
レズビアンのセックスを説明するときによく使われる言葉が「タチ」や「ネコ」という言葉です。レズビアン同士では当たり前の言葉になっていますが、それ以外の人たちにとっては「どんな意味なのだろう」と不思議に思うこともありますよね。
「タチ」とは、セックスにおいて「抱く側」を指します。相手を感じさせることで喜びを得る傾向があると言えるでしょう。
「ネコ」とは
「ネコ」とは、セックスにおいて「抱かれる側」を指します。基本的に受け身で、タチの女性に体を委ねることが多いです。
このように同じレズビアンで性的指向が合致していても、抱かれる側のネコと抱く側のタチで分かれるため、性的嗜好が合致しなければ試行錯誤しながらのセックスになります。例えば、ネコ同士のカップルだと、どちらも抱かれる側になってしまうので、セックスをしようとすると違和感を覚えてしまうこともあるでしょう。
そのため、パートナーの性的嗜好に合わせて、ネコとタチのポジションを切り替えられる人もいます。このような立場の人を表すのが「リバ」という言葉です。ただ、リバにも好みはあるので、「ネコ寄りのリバ」といったように、曖昧さを回避して表すこともあります。
レズビアンかどうか判断するポイント
基本的な判断基準が定まっていれば、自分や相手の性的指向を把握しやすくなるので、役立ててみてください。
女性しか好きになれない
レズビアンは、女性の同性愛を指す言葉です。そのため、レズビアンは基本的に女性しか好きになりません。「女性が恋愛対象だけど、男性とも恋愛ができる」という場合はレズビアンではなくバイセクシュアルだと言えます。
自分がレズビアンだと自覚する前は、男性に目がいかないことに対してジレンマを感じるパターンが多いです。「私はレズビアンではない」と思い込もうとして、男性と付き合う場合もあるでしょう。
しかし、結局は女性しか好きにならないため、男性と交際してもうまくいきません。男性とのキスやセックスといった身体的な接触に嫌悪感を覚えることも。こうした経験から、徐々に自分がレズビアンであることを認識していきます。
男女の恋愛話に興味がない
女性しか好きにならないレズビアンは、男女の恋愛話にあまり興味がありません。周りの友達が男性との恋愛の話で盛り上がっていても、共感することができずクールに受け流すことがよくあるでしょう。
そのため、周りからは「恋愛に興味がないんだ」と誤解されることも。しかし、レズビアンの女性は男女のカップルに対して興味がないだけで、恋愛自体への興味はあるはずです。男女の恋愛話ではなく、レズビアンカップルの話なら「ぜひ聞きたい」と思うのではないでしょうか。
また、レズビアンカップルには、男女の恋愛にはないさまざまな悩みがあります。悩むポイントが違うため、男女の恋愛に対して興味を持てないとも言えます。
結婚に関心がない
徐々に同性愛者に対する理解が深まりつつある昨今でも、同性同士の結婚が許されている国は多くありません。そのため、レズビアンを含む同性愛者にとって、結婚は縁遠い話として捉えられてしまうことがよくあります。
日本でも同性の結婚は許されていないため、「レズビアンだから結婚はできない」という思いが生まれ、結婚への関心が薄れていくでしょう。周りが婚活をしたり、パートナーとの結婚式の準備に夢中になっていたとしても、レズビアンの女性は関心を持てないことがほとんどです。
もし将来、同性愛への理解がさらに進んで結婚が許されるようになったら、レズビアンカップルでも結婚に関心が持てるようになると考えられますね。
男性からアプローチされるのを嫌がる
レズビアンは女性同士でカップルになることを望んでいるので、男性からのアプローチには興味を持てないのが基本です。むしろ男性からのアプローチを嫌がることが多いでしょう。男性のことを恋愛対象として見ることができないので、アプローチに対して「気持ちが悪い」と思うこともあります。
しかし、見た目だけではレズビアンか異性愛者かはわからない場合が多いですし、男性に「魅力的な女性だな」と思われれば、アプローチされるのは仕方がないことです。
自ら「レズビアンだから無理」とカミングアウトすることもできず、無理をして男性に合わせることもあるでしょう。なるべく男性からアプローチを受けないように、あえてドライに接することもあるはずです。
出典:NPO法人 EMA日本『世界の同性婚』
http://emajapan.org/promssm/world
レズビアンカップルが抱えやすい悩み
相手がバイセクシャルだと不安になる…
「私は完全なレズビアンなんですが、相手がバイセクシャルだと不安になることがあります。いつか男性を好きになってしまうのでは…と思うだけで、苦しいです」(32歳/女性/営業)
セクシュアルマイノリティと呼ばれる性的指向は多数あり、バイセクシュアルもそのうちの1つです。同性も異性も好きになることができるので、自分は同性しか好きになれないレズビアンでパートナーがバイセクシャルだと、不安になってしまうのも仕方がないと言えますね。
不安が大きくなればなるほど、カップル間の信頼関係は崩れていきます。そのため、最初からバイセクシュアルをパートナーに選ばないレズビアンも少なくありません。
「彼氏いるの?」の返答に困る
「私がレズビアンだと知らない人から『彼氏いるの?』と聞かれると、何て答えて良いのかわからなくて困りますね。パートナーはいても彼氏ではないので、イエスともノーとも言えず…。『恋人はいるの?』って聞いてくれたら、はっきり答えられるんですけど」(28歳/女性/システムエンジニア)
異性愛者の女性であれば「恋人=彼氏」ということになりますが、レズビアンカップルの場合は異なります。そのため周りの人から「彼氏がいるの?」と聞かれても返答に困るのは仕方がありません。
世の中にはいろいろな愛の形があると考え、パートナーの呼び方を「彼氏」「彼女」に限定しない方が良い場合もあるでしょう。
親類から結婚をせっつかれてストレス
「親類にはまだカミングアウトできていないので、『まだ結婚しないの?』とよく言われてしまいます。『レズビアンカップルだから結婚できないの』と言うわけにもいかず、実家に帰るたびにストレスを感じています」(35歳/女性/編集者)
レズビアンであることを周り知らせることができない状態だと、「なぜ結婚しないのか」と責められることがあります。家族や親戚は心配だからこそ結婚について聞いているのかもしれませんが、レズビアンカップルにとってはありがた迷惑でしょう。
結婚について聞かれるのがストレスとなり、親類と疎遠になってしまうことも。レズビアンカップルと結婚の問題は、人間関係にも影響を与えてしまうパターンすらあると言えます。
どんなに相手のことが好きでも結婚できない
「相手のことがどんなに好きで一生一緒にいたいと思っても、結婚できないのが悩みですね。結婚をして家族になることができれば、どんなに幸せだろうと思います」(38歳/女性/総務)
レズビアンカップルにとって結婚は、大きな憧れだと考えられます。日本では法律で認められていないからこそ、「好きなのにどうして結婚できないのだろう」とジレンマが募ることもあるでしょう。
レズビアンに限らず、同性愛者にとっての結婚は、常に大きな問題として横たわっていると言えるのです。
カミングアウトするタイミングがわからない
「周りから『恋人を作らないの?』と聞かれるたびに、本当は付き合っている人がいるんだけどな…とモヤモヤとした気持ちになってしまいます。カミングアウトするタイミングがわからず、近しい人にも言えずじまいなので、それが大きな悩みです」(25歳/女性/マーケティング)
カミングアウトは、レズビアンカップルにとって難しい問題です。カミングアウトすることによって周りからどう思われるのかわからず、なかなか一歩を踏み出せないこともあるでしょう。
男女の恋愛であればカップルであることをオープンにできるのに、レズビアンだとそれができずに悶々とした気持ちを抱えてしまうパターンは多いです。
レズビアンカップルの特徴
スキンシップが多い
レズビアンカップルは、普通の女友達と比べてスキンシップが多くなる傾向にあります。女友達同士でも手を繋いだりハグをしたりといったことを行う場合もあるかもしれませんが、レズビアンの場合はそれ以上にスキンシップをとる頻度が高いと言えます。
最初は「仲の良い友達同士なんだな」と思っていても、スキンシップの多さを目の当たりにして「カップルなのかも」と気づくことはありませんか?二人の距離が常に近かったり、他の女友達よりも頻繁にハグや手を繋ぐことが多かったら、レズビアンカップルの可能性があります。
身近に同性同士のカップルがいないと最初は違和感を覚えるかもしれませんが、男女のカップルと置き換えればスキンシップが多いのは当たり前だと感じられるでしょう。
嫉妬深い
セクシュアルマイノリティ同士が出会い、カップルになるためには、たくさんの時間と労力が必要な場合があります。男性と女性が出会うのに比べて、同性愛者同士の出会いのハードルは高く、理想の人に出会う確率も低いと考えられるでしょう。異性愛者の数に比べると、同性愛者の数の方が少ないからです。
そのため、一度カップルになると「この人となるべく長く付き合いたい」と思うことがよくあります。その思いから、パートナーが他の女性と仲良くしているのを見て嫉妬心を燃やすことも多くなるはず。
嫉妬心から信頼関係が崩れ、パートナーとの仲がうまくいかなくなるパターンもあります。嫉妬が関係悪化につながるのは、レズビアンでも男女のカップルでも変わらないようです。
ボーイッシュな人とフェミニンな人の組み合わせ
レズビアンカップルの外見を見てみると、ボーイッシュな人とフェミニンな人の組み合わせであることがよくあります。片方は短髪でパンツスタイルが多く、もう片方は長髪でスカートやワンピースのファッションを好む傾向があるでしょう。
この場合は、ボーイッシュな人がタチでフェミニンな人がネコである可能性が考えられます。ただし、見た目はボーイッシュでも実はネコということもあるので、見た目だけでは一概には言えないのもレズビアンカップルの難しいところです。
そのためレズビアンカップルと接するときは決めつけないことも大切なポイント。異性愛者にはわからないことがたくさんあると考え、柔軟に対応していきましょう。
お互いを一途に思い続ける
レズビアン同士で出会い、カップルになる機会の数は、男女の恋愛と比べて少ないと考えられます。もし誰かを好きになったとしても相手がレズビアンでなければ思いを伝えることができず、片思いのまま終わってしまうこともあるでしょう。
そのためカップルになることができたレズビアンは、お互いを一途に思い続けることが多いです。低い確率の中で出会い、カップルになれたことに対する感謝の気持ちが一途な思いにつながっているのではないでしょうか。
レズビアンカップルを見てみると、お互いを思い合って強い絆が結ばれていることがわかるはず。一途な気持ちが強ければ、カップルの関係は長く続いていくでしょう。
人生設計をきちんと行う
結婚という形をとることができないからこそ、レズビアンカップルは人生設計をきちんと行うという特徴があります。結婚できない分、二人で一緒にいるためには何をすれば良いのか、将来を見通して考えることができるでしょう。
現状では、パートナーが居ても独身という扱いになってしまうので、夫婦のための社会的控除が受けられないことや、何かあった時のための保険契約の受取人になれないなど、金銭的な問題もあります。
なので、女性同士で人生を歩んでいくと決めたら、生涯続けられる仕事を手に入れるために資格を取得したり、何が起きても良いように貯蓄をしたり、いろいろな面で確固たる人生設計が求められるのです。
そのためレズビアンカップルは、男女のカップルと比べて具体的な将来像を持っていることが多いと言えるでしょう。
出典:OUT JAPAN Co.,Ltd.『性的マイノリティは全人口の10%という調査結果が発表されました』(2019年)
https://www.outjapan.co.jp/lgbtcolumn_news/news/2019/12/16.html
レズビアンのカップルの出会い方は?
しかし、レズビアンたちが出会うことができる場所が存在します。レズビアンのカップルはどのようなところで出会うのか、チェックしてしていきましょう。
クラブで
レズビアンの出会いの場として考えられるのが、クラブです。クラブと一口に言ってもいろいろな種類がありますが、レズビアンが多く集まるクラブも存在します。レズビアンの比率が高いクラブであれば、気に入った人に声をかけることで良い雰囲気になる可能性が高まるでしょう。
クラブで出会っても軽い付き合いにしか発展しないというイメージが強いかもしれませんが、中には真剣な出会いを求めてクラブを訪れるレズビアンもいると考えられます。クラブでいろいろな女性と出会うことで、自分がどんなタイプの女性が好きなのか明確にすることもできるはず。
クラブは、レズビアンにとって自分の恋愛観を知るための大切な場所になると言えます。
SNSで
普段の生活で出会うのが難しい場合は、SNSを活用する方法があります。身近な人にはカミングアウトすることができなくても、自分の素性がバレない場所でなら、マイノリティの胸中を語りやすいですよね。
そうしてSNSでレズビアン同士のつながりができ、交流を深めていくうちに「この人、良いな」と思うことがあります。SNS上での付き合いから実際に会うようになり、カップルへと発展していくでしょう。
ただし、SNSでの出会いにはリスクもあります。相手がどんな人なのかはっきりわからないため、詐欺にあう可能性も。そのリスクを考慮した上で、SNS上での交流を楽しむようにしてください。
イベントで
レズビアン同士が出会うことができるイベントも存在します。男女の出会いの場として街コンがあるように、レズビアン同士の街コンのようなイベントがあると言えるでしょう。恋愛を目的として同じ性的指向の人たちが集まるので、カップルになりやすいのが特徴です。
普段はレズビアンであることを隠している人も、自分を解放することができるのもイベントの魅力。恋愛を求めるだけでなく、レズビアン同士で情報交換をしたり、悩みを共有したり、さまざまな出会いを楽しむことができます。
こうしてさまざまな人と交流する中で、「この人と付き合いたい」と思える女性を見つけることもできるのではないでしょうか。
レズビアンが集まるバーで
バーと言えば男女の出会いの場というイメージが強いですが、レズビアンが多く集まるバーも存在します。レズビアン御用達のバーであれば、出会いのチャンスがたくさん舞い込んでくるでしょう。
お酒が入っている分、初対面の人と仲良くなりやすいのがバーの良いところです。また、バーのスタッフと仲良くなっておけば、自分の好みのタイプの女性と引き合わせてくれる可能性もあります。
行きつけのバーを作っておくことで、日頃のストレスを発散することもできるはず。パートナーを求めるだけでなく、自分を解放できる場所としてレズビアン御用達のバーを探してみてはいかがでしょうか。
マッチングアプリで
近年はマッチングアプリでの恋愛が当たり前になりつつあります。マッチングアプリと言えば男性と女性のマッチングを前提としているものが多いですが、中にはレズビアン専用のマッチングアプリも存在するので要チェックです。
マッチングアプリなら、離れた場所にいる人とも気軽に出会うことができます。普段は関わりを持たない業界の女性とも出会うことができるため、付き合ったことがないタイプの人との恋愛を楽しめる場合もあるでしょう。
ただし、SNS上での出会いと同じように、マッチングアプリでの出会いは素性がわからない時があるのが注意点です。しっかり本人確認を行った上で利用してください。
レズビアンカップルが長続きする秘訣
お互いを思いやる
お互いに思いやりの気持ちを持つことは、カップル関係を続けるために必要なことです。どちらかが思いやりの気持ちを忘れ、相手をぞんざいに扱うような態度を取るようになったら、関係は破綻の方向へと進んでしまいます。
もしパートナーがつらそうな雰囲気を見せていたら、「大丈夫?話を聞くよ」と思いやる気持ちを示してください。きちんと思いやることで、「私も相手がつらい時は力になろう」と思ってもらえる可能性が高まります。
レズビアンカップルであることはさまざまな面で悩みを抱えやすいので、お互いにストレスを溜めないためにも思いやり、支え合うようにしてくださいね。
カップルでたくさん会話をする
会話によるコミュニケーションは、カップルを長続きさせるために欠かせないポイントです。ほとんど会話を交わしていない状態だと相手が何を考えているのかわからなくなり、心の距離ができてしまうでしょう。
不満に思ったことや不安になっていることなどは、溜め込まずに話す機会を設けるのがおすすめです。普段からたくさん話すようにしておけば、躊躇することなく不安を口にすることができるはず。恋人と一緒にいる時は会話を重視して過ごしてみてください。
カップルでスキンシップを行う
適度なスキンシップも、恋人との関係を深めるために取り入れておくと良いです。ハグをしたり手を繋いだりといった何気ないスキンシップが、二人の心の距離を縮めてくれます。
レズビアンカップルだと周りの目が気になるかもしれませんが、その場合は二人きりの時にスキンシップを取るようにしましょう。恥ずかしがってスキンシップを避けていると「私のことが嫌いなのかな」と恋人に思われてしまう可能性があるので、要注意です。
お互いに束縛をしない
嫉妬心が強いと、相手の行動を束縛したくなりますよね。しかし、束縛をすればするほど、カップルの関係は険悪になる可能性が高いです。付き合うことに対して不自由さを感じ、「こんなに窮屈な思いをするなら別れたい」と相手に思われてしまうかもしれません。
そのため、お互いに束縛をしないことは関係を長続きさせるために必要不可欠なことです。たとえ嫉妬を感じたとしても、感情的にならないように自分の気持ちをコントロールできるようになりましょう。
レズビアンカップルは結婚できる?
日本での同性婚は?
現時点で、日本での同性婚は認められていません。同性婚に関する議論が交わされることはありますが、具体的な容認にはいたっていません。
若い人たちの間では同性愛に対して寛容な考えが広まりつつありますので、このまま社会が変わっていくことを期待したいですね。
外国での同性婚は?
日本では認められていないものの、外国では同性婚が認められている場合があります。オランダ、ベルギー、スペイン、アイルランド、イギリスなど、ヨーロッパでは同性婚が認められている国が多い傾向があると言えるでしょう。
同性婚に対する考え方は人によって異なりますが、ヨーロッパの方が寛容な考え方を持っていると言えます。同性婚をするために、同性婚が認められている国に移住するパターンも少なくありません。
結婚式はできる!
日本での同性婚は認められていませんが、結婚式を挙げることはできます。結婚式場では同性カップルも分け隔てなく受け入れてくれることが増えているため、「結婚はできないけど、式は挙げよう」と考えるレズビアンカップルは少なくありません。
最近は、ディズニーリゾートなどの有名なスポットでも同性同士の結婚式が話題になることがあります。このようにたくさんの人の目に付くことにより同性愛に対する理解が深まり、同性婚に向けて一歩踏み出すきっかけになる場合もあるでしょう。
パートナーシップ制度を利用する方法も
結婚はできなくても、パートナーシップ制度を利用する方法があります。渋谷区で採用されたパートナーシップ制度は、社会的なパートナー関係を認める新たな制度として大きな注目を集めました。
パートナーシップ制度を利用すれば、婚姻関係と近いつながりを持つことができます。結婚に少しでも近づくためにも、パートナーシップを利用する選択肢も加えてみてはいかがでしょうか。
出典:渋谷区『渋谷区パートナーシップ証明書』(2020年)
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kusei/shisaku/lgbt/partnership.html
友達がレズビアンだったら?《番外編》
今まで通り接する
レズビアンだとカミングアウトされた後も、今まで通り接するのがおすすめです。相手がレズビアンだったからといって、友情関係が失われるわけではありません。あるがままの友達の姿を受け入れ、態度を変えることなく接することが大切です。
もし「レズビアンなんて気持ち悪い」と思って態度を変えるようなことがあったら、「信頼して打ち明けたのに、嫌われてしまった…」と友達は大きく傷ついてしまうでしょう。そうならないように、何も変わらないことを積極的に示すようにしてください。
勝手に周りに言いふらさない
自分がレズビアンであることを知らせるかどうかは、本人にとって大切な決断です。そのため「あの子はレズビアンなんだって」と勝手に周りに言いふらすのはやめましょう。
カミングアウトをした友達はあなたを信頼して本当のことを話したのに、周囲にベラベラ話すようなことをされたら、すっかり失望してしまうでしょう。カミングアウトされたら、自分の心の中にそっと仕舞い込むようにしてください。
レズビアン特有の悩みがあったら聞く
レズビアンには、いろいろな悩みがあります。悩みを誰かに相談したくても、自分がレズビアンであることを知ってもらわなければ話すことはできません。そのためレズビアンにとって、カミングアウトした友達はとても大切な存在だと言えます。
もしレズビアンの友達が悩みを抱えているようなら、積極的に話を聞くようにしてください。「話を聞くよ」と言うだけでも、友達の気持ちは軽くなるのではないでしょうか。常に味方であることを示し、友達のためを思った行動を心がけましょう。
レズビアンであることをかわいそうだと思わない
「レズビアンになってしまったなんてかわいそう」と思わないことも重要なポイントです。同性愛者だからといって、かわいそうだということにはなりません。たまたま性的指向が他の人と違うだけで、哀れみの目を向けられるのは誰も望んでいません。
そのため、同情心は持たない方がいいでしょう。「かわいそうだから力になってあげよう」と思うのではなく、「大切な友達だから力になろう」と思うことが大切です。
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