状況別の口を隠す人の心理

ここまで、口を隠す人の心理状態について大まかにご紹介してきましたが、実はどんな状況で口を隠しているかによって、その意味合いも大きく変わってくるのです。
ここでは、口を隠す人の心理を状況別にご紹介していきます。状況別の特徴を知ることにより、口を隠す人の心理をさらに詳しく捉えていきましょう。
笑う時に口を隠す人
笑う時に口を隠す人には、自分の本心を相手に知られたくないという心理が隠されています。嘘をついていたり本心とは異なる発言をしているため、「自分の心の中を全て見られたら困る」という思いがあるためです。
たとえ笑っていたとしても、実はただの愛想笑いだったり、相手の話に合わせてただ笑っているだけのことがあります。そのため、愛想笑いがバレてしまわないように手が口元に動いているのです。
また、大きな口を開けて笑う時、上品に見られたいという思いから習慣として口を隠す人も多くいます。こちらは、マナーを大切にする日本人女性に多く見られる心理であると言えるでしょう。
考える時に口を隠す人
考える時に口を隠す心理として考えられるのは、今何を考えているのか他人に読み取られたくないということです。こちらは、口元から自分の考えや表情を知られることを避けたい秘密主義の人に多く見られる傾向にあります。
また、考える時に口を隠すことで、意識を集中させていることも考えられます。考えをまとめたい時や大きな仕事を抱えている時など、話すことで集中力が途切れてしまうため、手を口元に当てることで神経を集中させているのです。無意識に、周囲に「話しかけないで」というサインを出しているのでしょう。
食事中に口を隠す人
食事をしている時に口を隠すことは、マナーとして意識的にしている行動の一つかもしれません。これは、くちゃくちゃと食べているものを見せないためであり、所作が美しい女性に多く見られる仕草です。
しかし、食事中に意識的にではなく無意識に口を隠す人は、別の心理が働いていると考えられます。
人は食事中食べることに集中し、無防備な状態になってしまうことから、相手に対しての警戒心が高まると言われています。そのため、自分の中身を見られたくないという思いから、手を口元へ持ってくることで本能的に自分を守ろうとしているのでしょう。
一緒に食事をしている相手の様子を伺っていたり、完全に心を開いていない状態なのかもしれませんね。
会話中に口を隠す人
口を隠すことは、相手に心を許していないサインです。これを何気ない会話の中で頻繁に行う人は、自己防衛本能が非常に強いと言えるでしょう。本当の自分を知られることで、相手にどう思われるのか、嫌われたくないと言う不安が隠れているのかもしれません。
それに対して、自己防衛本能がそれほど強くない人は、人の目を気にすることなく口を開けて話し続けます。まさに正反対の性格であると言えますね。