「孤独で寂しい」と感じた時の対処法｜辛い理由と判断ポイントとは？

ふとしたとき、孤独で寂しいと感じることはありませんか？落ち込んでいるとき、悩み事があるのに相談できる人がいないとき、他人の暮らしと自分を比べてしまったりしたときなどは、とくに孤独を感じやすいもの。孤独で寂しい気持ちは、ときに「生きているのが辛い」と感じるほど、深刻なものになってしまうことがあります。

生きているのが辛いほどの寂しさは一大事。心の健康のためにも、寂しさを改善する方法を身につけることが必要です。では、どのように孤独で寂しい気持ちを解決するべきなのでしょうか。おすすめしたい方法をこちらの記事でご紹介しています。

また、孤独で寂しいと感じやすい人に共通する特徴も一緒にお伝えします。当てはまる人は、孤独を辛いと感じやすいと考えられるので、注意が必要かもしれません。自分は孤独に寂しさを感じやすいタイプなのかどうかを知るためにも、ぜひご覧ください。

「孤独で寂しい」「辛い」と感じやすい人には、ある特徴があります。このような特徴を持つ人は、今は平気でも、いつか孤独で寂しいと感じる可能性が高いです。孤独で辛くなる前に、自分は孤独で寂しいと感じやすいタイプなのかどうかを知っておくと安心でしょう。

以下の６つの特徴から、自分に当てはまるものはないか確認してみてくださいね。

一人で頑張らなければと思ってしまう

家のことも、仕事も、人間関係のことも、全て自分一人で頑張ろうとしがちの人は、孤独で寂しいと感じやすいでしょう。このタイプの人は「他人に頼る」ということが苦手で、何でも一人で頑張ろうとしてしまいます。

しかし、一人で頑張りきれないような事態になったときが問題です。他人に頼ることが苦手ですから、結局「一人で頑張らないと…」と無理をしてでも一人きりで頑張るので、孤独で辛いと感じます。

モノで気持ちを満たす習慣がある

孤独で寂しいと感じやすい人は、寂しさを紛らわせるために、色々なものを買って散財する癖がある人が多いようです。物を買うことで気持ちが満たされるので、孤独で辛いと感じるたびに散財し、物で気持ちを満たす習慣がつきます。

寂しいときに物欲を満たす対処法は、ストレスが溜まっている人もやりがちな行動ですが、寂しくて物でいっぱいにしてしまうケースもよくあるのです。

コミュニケーション能力が低い

コミュニケーションが苦手な人は、人との関わりが上手ではないので、「一人ぼっち」と感じやすく、孤独で寂しい思いをしがちです。特に、人と関わりたいのに、コミュニケーション能力が低いがために一人行動が多い人は、孤独で寂しいと感じやすいでしょう。

コミュニケーションが苦手だと、人と話す機会が少なく、親身になってくれる友達も作りにくいですからね。

感情の変化に敏感

感情の変化に敏感な人は、「寂しい」という感情も敏感に察知します。普通の人よりも変化に左右されやすく、少しでも寂しさや孤独を感じると、どんどん辛い気持ちになってしまうのが特徴です。

「感受性が豊か」とも言えますが、感受性が豊かだからこそ、感情に大きく影響されてしまい、孤独で寂しいと感じやすいのです。

他人と比較する

孤独で寂しいと感じやすい人は、他人と自分の暮らしを比較しがちなところがあります。他人よりも自分のほうが交友関係が劣っていると感じる場合に、孤独だ、寂しいと感じやすいのが特徴です。

自分と他人を比べる必要はないのに、「自分よりも友人が多い」「いつも人に囲まれている」と比較してしまい、「自分はあの人と比べて劣っている。孤独だ」と感じてしまうのです。

ネガティブ思考

何事も悪い方向に考えてしまうネガティブ思考の人は、孤独で寂しいという考えに至ることが多いです。「自分は友達が少ない」「頼れる人がいない」「人望が薄い」「必要とされていない自分はなんて孤独な人間なんだ」などと悪い方向に考えてしまいます。

普段はあまり寂しいと思っていなくても、ふと一人になったときや悩んだときにネガティブな感情が強くなり、孤独で寂しいと感じやすいです。

「孤独で寂しい」と思うときは、なにか理由があるはずです。落ち込んでいたり、何らかのトラブルが隠れている場合があるでしょう。では、孤独で寂しい、辛いと感じるのには、具体的にどのような理由があるのでしょうか。

心の支えがない

自分の気持ちを素直に話せるような相手、癒やしグッズ、ペットなど、心の支えになる人やものが無いことは、孤独が辛いと感じる理由のひとつになるのではないでしょうか。

仕事や家のことなどを一生懸命に頑張るのは素敵なことです。しかし、時には心を労ることが大切。頑張ることですり減った心を回復してくれるような友人、家族、好きなことが必要です。そのような心の支えがないと、心がすり減ったときに「孤独で寂しい」「辛い」と感じるのです。

気持ちをさらけ出せる人がいない

素直に自分の気持ちをさらけ出せる友人知人がいないと寂しくなります。「寂しい」という気持ちや、日頃の悩みをさらけ出せる相手がいないと、どんどん心が弱るのです。

しかし、コミュニケーションが苦手で、気持ちをさらけ出せる関係の相手がいない人もいますよね。そのような関係になるのは、意外と難しいものです。腹を割って話せる関係の人が身近にいないと、孤独で寂しいと感じやすいでしょう。

新しい生活に慣れていない

仕事や家の都合などで引っ越し、一人の生活をスタートすることがあるでしょう。新しい環境での生活は、慣れるまで知らず知らずのうちに心身にストレスが溜まります。家でふっと気が緩んだとき、慣れない環境に一人でいることが無性に寂しくなり、孤独を感じるのです。

自分は人よりも劣っていると感じている

「自分は人よりも劣っている」という劣等感は、孤独や寂しさを感じる理由になりやすいです。学歴、職歴、資格の有無、生活の充実具合など、何かが劣っていると思っていると、「あの人とは一緒にいられない」「あのグループは自分には合わない」と他人を拒絶してしまうからです。

このように他人と自分を比べて劣等感を抱きやすい人は、「一人でいた方が周りと比較しなくて済む」と考えがち。グループに属したがらないのに「孤独は辛い」と感じてしまうので、寂しい思いをするのだと考えられます。

「孤独で寂しい」と感じていることに気がついていない人は、以下のようなことを感じるかどうかチェックしてみてください。もし、４つの判断ポイントに当てはまることがあれば、孤独や寂しさを感じている可能性が高いです。

孤独や寂しさにしっかり気付いてケアすることが、心身の健康にとって大切なこと。すぐに気がつけるよう、判断ポイントを確かめておきましょう。

未婚で恋人もいない状況に焦りを感じるか

ある程度の年齢になってくると、「早く結婚しなくては、恋人を作らなくては」と焦ってくることもあります。しかし、周りの恋人を作るペースや結婚状況を見て焦るのは、要注意。周りが恋人を作り、結婚していくと、皆恋人や家族を優先しますから、「ひとりぼっち」と感じやすいです。

もし、周りの人がどんどん幸せを掴んで家庭を築いていくことに焦りを感じるなら、自分では気づいていなくても、心のどこかで「このままでは一人だ」と孤独を感じている可能性があります。

楽しそうなグループを羨ましいと感じるか

仲良しグループで楽しそうに遊んでいる人たちを羨ましく感じるなら、多少なりとも孤独を感じていると言っていいでしょう。「楽しそうだな」「いいな」と思うくらいなら軽度ですが、「鬱陶しい」「いなくなればいいのに」と、グループに妬ましい感情が生まれる場合は要注意。

自分の孤独を認めたくないために、ネガティブな感情が生まれてしまっている証拠です。楽しそうなグループを見て、そのように良くない感情が生まれる人は、無意識に孤独を感じているのかもしれません。

友人がいないことを劣っていると感じるか

「周りに比べて自分は友達が少ない」「友達がいない」と感じたときに、そんな自分は劣っていると思うか否かが、孤独の判断ポイントになります。ひとりでも平気な人は、周りの人たちに友達が多くても、自分に友達がいなくても、劣っているとは感じません。

しかし、ひとりが大丈夫ではない人は「友達がいない寂しい人間だ」「人脈が無い」と思ってしまうのです。周りと比べて友人や知人がいないことを気にする人は、それが孤独の判断ポイントです。

夜になると孤独で寂しいと感じるか

夜寝るときなどに部屋の灯りを消すと、色々なことを考えてしまうことがあると思います。もし、そういったときに「寂しい」と感じるなら、孤独が辛くなってきている可能性がありますね。

寝るときに特に「ひとり」を意識してしまうのは、孤独で寂しいと感じているかどうかの、ひとつの判断ポイントになります。

「孤独で寂しい」と感じるときは、ネガティブになりがちです。暗い気持ちにならず、明るい気持ちでいるためには、どのようなことを考えるのが良いのでしょうか。もし孤独で寂しいと感じるときには、これからご紹介する４つのことについて考えてみてください。

寂しさは思い込みからくるもの

孤独で寂しいのは、ただの思いこみではないでしょうか。孤独には、なんとなくネガティブで暗いイメージがありますよね。人に囲まれ、グループで色々な所に行ったり、人間関係が充実していたりすることだけが良いことだと思っていませんか？

一般的に「孤独」のイメージは後ろ向きで暗いですが、その思い込みをなくしてみましょう。考え方を変えれば、「ひとり」は、自由、マイペースなど、ポジティブに考えることもできます。

結婚しても孤独な人はいる

「ひとりは寂しいので早く結婚をしたい」と考える人もいますが、結婚しても孤独な人はたくさんいます。女性の多い家庭だと男性が孤立しやすく、男性の多い家庭だと女性が孤立しがち。同じ性別同士は、共通の話題を見つけやすかったりして、家族内でグループ化することがあります。

また、結婚すると、時間もお金も独身のころのようにはいきません。家庭が優先になるので、使えるお金が少なくなり、友達付き合いを減らす必要も出てくるでしょう。そうなると、友達の輪から徐々に外れていき、疎外感や孤独感を覚えるのです。

ですから、「孤独から脱出するために結婚を焦ることはない」と考えることが大切ですよ。

「ひとり」は恥ずかしいことではない

ひとりは寂しい、辛いと思っている人は、少し視野が狭くなっているのかもしれません。もっと視野を広く持てば、ひとりであることは全く恥ずかしいことではないと納得できるでしょう。

最近は「おひとり様」でも気軽に入れるお店が増えています。つまり、企業が「需要がある」と見込んでサービスを展開するほど、世の中にはひとりで行動している人がたくさんいるということです。自分が思うよりもひとりの人はたくさんいて、孤独は珍しいことでも恥ずかしいことでもないのです。

今の時代は簡単に人と繋がれる

今は簡単に世界中の人たちとメッセージのやりとりをしたり、一緒にゲームをしたり、動画や画像を共有し合うことができますよね。SNSだと逆に孤独を感じるという人は、そのほかの方法で繋がるといいでしょう。

写真投稿サイト、絵を描くサイト、オンラインゲームなど、あらゆる方法で人と繋がることができます。パソコンやスマホを開けば、いつでも孤独を癒せると思えば、孤独が辛いと思うことも減るのではないでしょうか。

「孤独で寂しいと感じることには、デメリットしかないのでは？」と考える人も多いと思いますが、メリットとデメリットの両方が存在します。あまりいい印象のない「孤独感」ですが、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。

もちろん孤独で寂しいと感じやすいことにはデメリットもあるので、あわせてご紹介します。

「孤独で寂しい」と感じやすい人のメリット

孤独で寂しいと感じやすい人は、人の温かさや人のありがたみが、普通の人よりも分かると言えるでしょう。たとえば、一人暮らしを始めたら、それまで家事をしてくれていた家族のありがたみを感じるものです。それと同じです。

孤独で寂しいからこそ、他人に手を差し伸べられたときなどに、人のありがたみや人の温かさを感じやすいのです。そうして「自分も誰かに優しくしよう」と思うようになり、優しさがどんどん循環していきます。

「孤独で寂しい」と感じやすい人のデメリット

孤独で寂しいと感じやすい人は、人との繋がりが少ないので、コミュニケーション能力や会話力が落ちてしまいます。人との会話が減ると、脳の働きも少なくなります。すると、久しぶりに人と会話したときに思うように言葉が出なかったり、コミュニケーションや会話力の衰えを実感するのです。

このように、コミュニケーション能力や会話力が低下してしまうと、余計に人と繋がろうという気持ちが削がれ、どんどん悪循環にはまってしまうのがデメリットです。「孤独で寂しい」という気持ちを、自分で作り出してしまっている可能性があるのです。

「孤独で寂しい」は悪い事ではない

ひとりでいることを「寂しい」と感じるのは、普通のことです。多くの人が孤独や寂しさとうまく付き合い、生活していることでしょう。「孤独で寂しい」というのは、誰でも感じ得る感情ですから、孤独で寂しいと思うことは悪いと感じる必要はありません。

寂しくて辛くて押し潰されそうになるのは、孤独との付き合い方や対処法が身についていないからかもしれませんね。これから上手く付き合っていけば、孤独で寂しいのは悪い事ではないと、納得できるのではないでしょうか。

「孤独で寂しい」は物事を考え直すきっかけになる

「ひとり」を「孤独」と捉えることもできますが、ひとりでじっくり物事を考える時間がある、ということでもあります。なぜ自分は孤独なのか」「孤独から脱出する方法」「欠点があるのかも。改善方法は？」など、色々考えられますよね。

孤独で寂しいと思う時間を、孤独から脱出する方法を考える時間にしたり、自分と向き合う時間にすれば、孤独から抜け出すきっかけを掴むことができるでしょう。

孤独で寂しい気持ちを放っておくと、どんどんネガティブになってしまいます。ネガティブな気持ちが積もり積もって、「生きている意味がない」「死にたい」と思うようになってしまったら大変。孤独が最悪の事態へ向かわないよう、うまく対処法を身につけて孤独と上手に付き合いましょう。

寂しさを無理に隠さない

「寂しい」「孤独で辛い」と感じることは、恥ずかしいことではありません。誰でも孤独や寂しさを感じることはあるので、無理に寂しさを隠す必要はないのです。寂しさや孤独に飲み込まれそうになってしまったら、家族でも友達でも、誰かに連絡をとってみてください。

「寂しいから構って！」とたわいのない話をしたり、孤独を感じる悩みを聞いて貰ったりすれば、寂しい気持ちをやり過ごすことができますよ。

趣味や好きなことに没頭する

他人に孤独で寂しい気持ちを労って貰うのではなく、自分自身で労るなら、好きなことや趣味を楽しむのもおすすめ。自分が「楽しい」「心地良い」と思うことで心が満たされ、寂しさや孤独感を紛らわすことができます。

趣味が特に無いという人は、好きな食べ物を好きなだけ食べたり、アラームをセットせず好きなだけ寝たりなど、心身を休めるようなことをするのもOK。１日の終わりに「今日は充実していたな」「ゆっくり過ごして休めたな」と思うことが大切です。

仕事以外で人と関わりを持つ

仕事で同僚と関わることがあるので、人との関わりはこれ以上増やさなくてもいいと思っている人も多いでしょう。しかし、できれば仕事での人間関係のほかに、仕事を忘れて関わることのできる人間関係を作って下さい。

仕事に関係する人とは、あまり心からリラックスして過ごすことはできないですよね。孤独の辛さを解決するには、心を許した相手と関わることが大切なのです。

「孤独で寂しい」と感じるときにできる、その他の方法についてご紹介します。

SNSを見ない、退会する

SNSでは、充実した生活を送っていそうな人たちが、色々なお出かけスポットの情報やオシャレな写真の投稿をしています。そのような投稿ばかり見ていると、つい自分と比較してしまい、寂しいと感じる原因になってしまいます。

SNSを見て他人と比較してしまいがちな人は、SNSを見ないようにしたり、思い切って退会したりしてしまいましょう。孤独で寂しいときに、楽しそうな人たちを見るのはあまり良くありません。

ひとりでも浮かない場所に行く

「ひとり」ということにネガティブになっていると、「ひとりは寂しい」「辛い」「自分はなんて寂しい人間なんだ」と思うようになってしまいます。そんなときは、ひとりでも目立たないような場所に行ってみましょう。

一人でいるときは孤独を強く感じますが、ひとりで行動している人が多い場所なら気になりません。むしろ「一人の人ってこんなにいるんだ！」と開き直ることができます。

一人の人が多い場所には、「図書館」「ジム」「カフェ」などがあります。一人で散歩している人も意外と多いものですよ。

人に必要とされることをする

寂しさを感じているときは、「誰かに認められたい」という承認欲求が大きくなっています。その承認欲求を満たせば、孤独で寂しい気持ちを対処することができるのです。そのためには、ボランティアなど人に必要とされることをするのがおすすめ。

人助けをするようなボランティア団体に入るほどのことはできないという人は、身近なことから始めるといいでしょう。「電車で席を譲る」「会社で自主的に掃除する」「困ってる人の手伝いをする」など、誰かの助けを必要としている人に寄り添ってみましょう。

猫カフェなどの飲食店に行く

ペットの存在は、孤独で寂しいときにはとても心強いもの。アニマルセラピーという手法があるように、動物とのふれあいは人の心を癒やしてくれると言われています。

しかし、自宅で動物を飼うことができなかったり、多忙で動物を飼う環境が整わなかったりする人がたくさんいますよね。さまざまな事情でペットを飼えないという人は、動物のいるカフェに行ってみて下さい。ふわふわで温かい動物と触れ合うことで心が癒やされ、孤独感が薄れていきますよ。