結婚生活にギャップを感じる？幸せな結婚生活を送るための秘訣とは

結婚式を挙げるふたりは、皆から祝福されて、誰が見ても幸せそうに見えます。でも、あんなに幸せなスタートを切ったのに、その後の結婚生活では不満を抱えて笑顔が消えてしまった…と失望している人は少なくないのではないでしょうか。

多くの人が夢見る結婚生活ですが、実際に結婚した人たちからは「幸せなことばかりではない」との声をよく耳にします。結婚生活とは、一体どのようなものなのでしょうか。

結婚生活の想像と現実にギャップを感じる人は多い

相手が付き合っていた頃とは変わってしまった、思い描いていた結婚生活ではないなど、結婚生活にギャップを感じた経験のある人は少なくないようです。

同棲していたカップルならともかく、結婚して初めて一緒に生活するようになった場合、嫌でもそれまで知らなかった一面が見えてしまうでしょう。

また、結婚生活はあくまで日々の暮らしですので、思っているほどロマンチックなものでもありません。

結婚生活は変化していくもの

毎日顔を合わせ一緒に暮らすうちに、恋愛感情から安心感へと気持ちが変化していきます。また、お互い年齢を重ねますし、家族が増える可能性もありますよね。

結婚生活は、時間の経過とともに自然と変化していくものです。その変化に戸惑いを感じることにより、つらくなってしまうのかもしれません。

結婚生活をつまらないと感じる人も？

あんなに願っていた結婚なのに、いざ実現してからは物足りなさを感じるようになったという人もいるようです。こちらも、やはり結婚生活にギャップを感じることが原因と考えられます。

つまらないと感じるようになってしまった具体的な理由に関しては、後ほど詳しくご説明します。

結婚してよかった、幸せだと思っているとしても、結婚生活をつらいと感じることがまったくない人はほとんどいないのではないでしょうか。他人だった相手と一緒に暮らすわけですから、万事がうまくいく方が不自然です。

基本的には幸せだけどたまにつらいと感じる人や、つらいことが多くてしんどいという人まで様々ですが、どんな瞬間につらさを感じるのか、既婚者の声をご紹介します。

お金がない

「旦那の収入が低くて、共働きでもギリギリです。こんなんじゃ引っ越しもできないし、子どももほしいけど踏み切れないし…。給料日前は特につらいです」（26歳/女性/販売）

独身の頃はお互い自分のためだけにお金を使えましたが、結婚するとそうはいきません。経済的に苦しい結婚生活では、心の余裕をなくしがちになります。

家事分担などの意見が合わない

「共働きなのに、夫が家のことを全然やってくれません。料理はできないらしいので仕方ないですが、お皿くらい洗ってほしいです。言ってもケンカになるだけでしんどいです」（31歳/女性/教員）

このように、家事を分担してくれない夫に悩む妻の声は絶えません。家事だけでなく、二人で決めるべきことで意見が対立したり、話し合いにならず喧嘩で終わってしまったりすることも。自分ばかりに負担がのしかかることも、お互い分かり合えないことも、どちらもとてもつらいですよね。

相手の行動が理解できない

「世帯収入が高いわけでもないのに、高級店でのランチやアクセサリーにお金を注ぎ込む妻。結婚したらまともな金銭感覚になるかと思っていたのに…」（34歳/男性/営業）

結婚しても平気で自分勝手なふるまいをされるのは、つらいことです。金銭感覚や食の嗜好、趣味や時間の使い方など、一緒に暮らしてみると相手との様々なギャップに気付かされます。そこで相手の行動を受け入れられず悩む人は少なくありません。

相手に興味を持ってもらえなくなった

「話しかけてもスマホを見ながら空返事されるだけだし、髪を切っても気付いてもらえない。ああ、もうこの人は私に興味がないんだな…って思うと、悲しい気持ちになりました」（36歳/女性/パート）

このように、パートナーが自分のことを見てくれない、興味を持ってくれなくなったと感じると、結婚していても寂しいですよね。「あの頃は楽しかったな…」と昔を思い出しながら、つらく虚しい気分になってしまうでしょう。

育児がハード

「双子の育児がとんでもなくハードです…。結婚を後悔しているわけでは決してないのですが、つらすぎてたまに逃げ出してしまいたいと思うことはありますね」（32歳/女性/主婦）

男性は外で働き、女性は家事や子育てをするものという風潮が、まだまだ根付いていることを感じさせられます。共働きでも、育休を取って子育てするのは妻がほとんど。一人で育児していてつらいと感じた経験は多くの人が持っています。育児には特に夫婦の支え合いが必要なのです。

義理の実家との関係がしんどい

「夫は実家が大好きで、子どもが生まれてからはしょっちゅう行き来するようになりました。義理の両親や義姉が泊まりに来ることもしばしば。休みの日くらいゆっくりしたいのに、夫は私の気持ちなんてお構いなしなんです…」（33歳/女性/販売）

結婚生活には、パートナーだけでなくその家族との付き合いも絡んできます。ほどよい距離を保った関係がベストですが、このように頻繁に会うことを強いられたり同居だったりすると、気を遣うことが多く疲れてしまうのも当然です。

結婚してるのに孤独を感じる

「結婚したばかりなのに、辞令が出て転勤することに。妻もついてきてくれるはずでしたが、直前になって仕事を辞めたくないと言われて…。結婚したはずなのに、物理的にも精神的にも孤独で正直つらいです」（29歳/男性/製造）

転勤に妻がついてきてくれなくて物理的に孤独なだけでなく、妻が自分ではなく仕事を選んだことによる精神的な寂しさから、つらさを感じたのでしょう。一緒にいられないのはつらいことですが、中には一緒にいても孤独という人も…。そちらの方がより深刻そうです。

相手のことが嫌いになってしまった

「子どもが生まれてから、旦那のことをなぜか生理的に受け付けられなくなってしまってつらいです。気持ちに余裕がなくて優しくなれないし、最近は顔を見るのも嫌なほどで…」（30歳/女性/主婦）

このように、出産を機に夫への愛情がなくなってしまったという人は少なくありません。また、他のきっかけでも愛情が憎しみに変わったり、飽きてしまったりして嫌いになってしまうことがあるようです。パートナーを愛せないのはつらいことですよね。

結婚は生活ですから、生きていればつらいことがどうしても訪れるものです。でも、つらいことばかりというわけでもありません。つらいことしかないなら、皆とっくに離婚しているはずですよね。

つらいエピソードばかりご紹介してきたので、「結婚なんてするものじゃない」と思った人もいるかもしれませんが、それ以上に幸せなこともありますので心配しないで下さいね。

それでは、既婚者の皆さんがどんな時に結婚生活を幸せに感じるのか見ていきましょう。

楽しいことを二人で共有した時

「二人で美味しいものを食べたり、キレイな景色を見たり、面白い映像を見て笑ったり…。楽しいことを夫婦で共有できるのは、それだけで幸せだなって思います」（35歳/男性/公務員）

このように、日常生活の些細なことから特別なシーンまで、楽しいことを分かち合えるのを多くの人が幸せだと感じるようです。二人でいるからこそ、楽しさが倍増するのではないでしょうか。

家族団らんの時間を過ごしてる時

「家族みんなであれこれ話しながら食事したり、まったりしながらテレビを見てくつろいでいたり…。そんな普段の家族団らんの時間が幸せですね」（40歳/女性/看護師）

特別なことをしなくても、このように家族で和やかに食卓を囲む時間に幸せを感じるという声も多いです。結婚生活が順風満帆であれば、特別なことがなくても十分幸せなのかもしれません。

つらいことがあっても支えてもらえる時

「父が亡くなった時、本当につらくて自分を見失いそうだったんですけど、妻が静かに支えてくれて救われました。一人じゃないと思えたし、結婚してよかったなと改めて感じました」（37歳/男性/開発）

このように、楽しいことを共有できるだけでなく、つらいことを一緒に乗り越えてくれるのも結婚相手です。つらい時にいつでも支えてくれる存在があれば、強く生きていけそうですよね。

家に帰れば家族がいる温かさを感じる時

「仕事で疲れてヘトヘトになって帰ったときに、家族が温かく出迎えてくれた瞬間、ああ、幸せだなあって思いますね」（34歳/男性/営業）

このように、自分の帰りを待っていてくれる存在のありがたみを実感している人も多いです。ただ一緒に暮らすだけでなく、自分を認めて受け入れてくれる、頼りにしてくれる人がそばにいることは、大きな支えとなるに違いありません。

結婚生活を送る中では、つらいこともあれば幸せを感じられることもたくさんあるとお伝えしてきました。ところが、中には結婚生活自体に気持ちが冷めてしまったという声もあります。

先ほども触れた「結婚生活がつまらなく感じてしまう」ということですね。なぜそのように思うようになってしまうのか、その背景にはどのような理由があるのかを見ていきましょう。

相手へのドキドキがなくなった

一緒に暮らすうちに、恋人同士だった二人の関係がだんだん家族へと変化していきます。お互いの存在に慣れていきますので、恋愛初期のときめきは自然となくなるでしょう。

相手にドキドキしなくなった分、恋愛関係だった頃と比べて物足りなさを感じるようになり、一緒にいてもつまらないと思うようになると考えられます。

毎日同じ生活の繰り返し

結婚生活は、あくまで生活です。新婚当初は新鮮だったかもしれませんが、毎日寝て起きて…と同じ生活を繰り返していくうちに、それが当たり前になっていきます。

刺激のない単調な生活に慣れてしまうと、こんなものか…と意外とただの日常生活であることに気付き、つまらないと思うようになるのです。

時間を持て余している

最初は念願の二人暮らしで気分が高揚していても、結婚生活はやがて落ち着いていきます。それでも、仕事が充実していたりとそれなりに忙しい生活であれば、単調な結婚生活をつまらなく感じることはないでしょう。

仕事も趣味もなく、毎日に張り合いがなく時間を持て余している場合、つまらないという気持ちになりやすいと考えられます。

相手とすれ違いが多い

相手との生活時間がずれていたり休みが合わなかったりして、一緒にいられる時間が極めて少ない場合、結婚生活をつまらないと感じるのは理解しやすいのではないでしょうか。

せっかく結婚したのにすれ違いばかりの生活では、何のために結婚したのかわからなくなってしまうのもうなずけます。

一緒にいても会話がない

もっとつまらないと感じるのは、一緒にいる時間は十分あるのにお互いに無関心という状況。結婚生活を送っていても会話のない夫婦というのは少なくありません。

会話がなくてもお互い穏やかな気持ちでいられる関係もありますが、そうではない場合は冷めた関係になってしまっているため、会話も生まれようがない状況なのでしょう。

最初から「結婚生活もただの共同生活だ」という捉え方でスタートさせれば、ギャップを感じてつらい、つまらないと悩むこともあまりないのではないでしょうか。

つまり、結婚生活にギャップを感じる場合は、自分の考え方や2人の関係性など、何らかの原因があると考えられます。ここからは、なぜギャップが生まれてしまうのかをご説明します。

結婚が「ゴール」になっている

結婚願望が強い人や、結婚式に憧れを持つ人に多いのが、結婚をスタートではなくゴールと捉えてしまっているということ。結婚をゴールにしてしまうと、その先の結婚生活を送るためのエネルギーを失ってしまいます。

その結果、結婚式が終わったら燃え尽き症候群のようになってしまうのです。夢から現実に引き戻され、色あせた結婚生活に冷めてしまいます。

相手に期待しすぎている

相手が自分を幸せにしてくれる、この人と一緒なら幸せな結婚生活を送れるに違いない。このように、結婚相手に過度な期待をしてしまうのも、ギャップを生む大きな原因となります。

「結婚してからは相手の嫌なところも見えるだろう」「自分が相手を幸せにしよう」くらいの心構えでいた方が、すんなり馴染めるのではないでしょうか。

相手のことをよく知らないまま結婚した

状況によっては勢いで結婚することも大切かもしれませんが、相手のことをよく知らないうちに「勢いだけ」で結婚に踏み切ってしまう人もいます。

何度も言ってきましたが、結婚は生活です。愛だの恋だの、好きという気持ちだけではうまくいかないことも多いです。冷静に相手をよく見てから判断すれば、こんなはずじゃなかった…という事態は避けられるでしょう。

相手との意思疎通が足りない

結婚生活は一人よがりで続けられるものではありません。相手と自分は違う人間ですが、意思疎通しお互いの違いを認め合うことができれば、案外うまくやっていけるものです。

その努力をする前に「この人とは合わない」とシャットアウトしてしまえば、ギャップが埋まらないどころか、夫婦の溝はどんどん深まってしまうでしょう。結婚生活にはコミュニケーションが不可欠なのです。

続けていれば、いい時もあるし悪い時あるのが結婚生活。それでも結婚する人が多いのは、共に人生を歩みたいと思えるパートナーと出会えるからなのでしょう。

一生を誓い合った相手と結婚した人々に、どんな結婚生活を送っているのか聞いてみました。

「安心感が得られて幸せ」

「結婚生活も8年目。付き合っていた頃のドキドキ感はさすがにないですけど、その分ずっと一緒にいられる幸せや安心感が大きいです。大好きな人と家族になれたことは今でも幸せです」（35歳/女性/保育士）

このように、恋愛のときめきから安心感に変わったことを幸せと捉えることができれば、結婚生活もいいものと言えそうですね。

「結婚前と態度が変わってつらい」

「結婚前は可愛い人だったのに、一緒に暮らすようになってから、きつく当たられたりわがままな面が目立つようになりました。もっと大切にしてほしいなあ…」（32歳/男性/公務員）

結婚生活に慣れていくにつれ、相手の素の部分が見えるようになります。この人の妻の場合、結婚前は頑張って可愛らしくふるまっていたのかもしれませんね。

「家事ができる男性を選んで正解」

「お互いフルタイムの共働きです。自然と家事を分担できてるので、結婚生活でのストレスはほとんどありません。一人暮らし歴が長く料理も洗濯も難なくこなせる夫と結婚したのは、大正解でした」（38歳/女性/販売）

共働きが当たり前になっている現代社会では、男性にも家事のスキルが求められるようになってきています。働きながら家事をこなすのは大変なことですので、たとえスキルがなくても協力姿勢のある相手を選ぶことは重要と言えるでしょう。

「義理の両親との関係は微妙…」

「旦那のことは好きだけど、義理の両親とは考えが合わなくて戸惑うことがあります。子育てのこととか、自分たちの考えを押しつけてくるので、適当に流しています」（33歳/女性/介護）

結婚生活の悩みの原因で多いのが、相手の家族との関係です。この女性のようにうまく流すことができればいいのですが、それができず苦しむ人も少なくありません。それでも、パートナーが自分の味方でいてくれればまだ救われるでしょう。

結婚前に生涯を共にできる相手であるかどうかを見極めることが、幸せな結婚生活を送るための一番の秘訣です。でも、それができなかったとしても決して遅くはありません。

結婚生活は、ちょっとした心がけや行動で、いくらでもいいものに変えていくことができるのです。そこで、最後に幸せな結婚生活を送るために押さえておきたいことをお伝えします。

なんでも二人で協力する

共働きなら、家事をどちらかに押し付けたり無理に引き受けたりするのではなく、分担した方がうまくいきます。また、子どもは二人の子ですので、育児は仕事の有無とは関係なく二人でするもの。「家事育児は女の仕事」というのは大昔の考え方です。

結婚生活を円満に送るためには、二人で協力し合うという姿勢が不可欠。どんなことでも、できることはお互いに協力するよう心がければ、一方が不満を溜め込むようなことは起こらないでしょう。

相手への不満をため込まない

お互い元々は赤の他人だったわけで、性別も違えば育ってきた環境も違います。そのため、考え方や習性が違うのは当然のこと。違う者同士が一緒に生活していれば、大なり小なり不満が出てくるのは仕方がないことです。

その不満をいちいちぶつけ合って喧嘩ばかりするのも考えものですが、逆にため込んでしまうのも精神衛生上よくありません。不満を溜め込むと、ストレスが大きくなって爆発してしまったり、結婚生活自体が嫌になってしまったりする可能性があります。

無理をしない

不満を溜め込まないのと同じ理由で、頑張り過ぎて無理をするのも危険です。思ったことはその都度伝えるようにし、自分自身も背伸びをしないようにしましょう。

例えば、いい妻、いい母でいたい気持ちから、家事も育児も完璧にしようと頑張り過ぎて、パンクしてしまう人はたくさんいます。特に、仕事や育児ではストレスを感じやすいため、適度に手抜きをすることも大切。

ピカピカの部屋や品数の多い献立よりも、パートナーがニコニコ笑っていてくれる方が嬉しいはずです。

相手のいいところを見る、尊敬し合える関係でいる

一緒にいる時間が増えることで、相手の嫌なところがどうしても目についてしまいがちです。やがて嫌なところしか見えなくなり、愛情が冷めてしまう人も少なくありません。

一方で、結婚して何年経ってもパートナーを心から尊敬できる人もいます。それは、相手のいいところをわかっているから。いいところ、素敵なところを見ようとする心を忘れないからではないでしょうか。

嫌なところは自分にもあるはずですから、不満はぐっとこらえて、相手のいいところや好きなところに目を向けるようにすれば、いつまでも尊敬し合える関係でいられるはずです。