「ヴィーナスのえくぼ」とは？美しい腰えくぼの作り方と注意点！

みなさんは「ヴィーナスのえくぼ」という言葉、聞いたことがありますか？雑誌やテレビなどで出てくることもあるので、美容情報に敏感な人は耳にする機会も多いのではないでしょうか。

「ヴィーナスのえくぼ」は、ヴィーナス、つまり女神という響きから連想されるとおり、女性の美しいスタイルを証明するポイントのひとつです。腰あたりにできる小さなくぼみ、いわゆる腰えくぼのことを指します。普段は特に意識して見る部分ではないので、一度鏡で確認してみるといいかもしれません。

「私の腰には見つからない…」という人でも、大丈夫。努力次第で、作ることもできるんです。トレーニング方法や注意点をしっかりと押さえたうえで、美しい「ヴィーナスのえくぼ」を手に入れちゃいましょう！

まずは、「ヴィーナスのえくぼ」がどういうものなのかについて簡単におさらいしていきます。実際にトレーニングをはじめる前に、自分が目指しているものについて理解しておくことは大切です。知らない人はもちろん、知っている人も一度目を通してみてください。

ヴィーナスのえくぼの意味・場所

ヴィーナスとは、美と愛をつかさどる女神のことを指す言葉です。ミロのヴィーナス像を、学生時代に教科書や美術書でみたことがある人もたくさんいるのではないでしょうか。その女神の名前をとって「ヴィーナスのえくぼ」と言うのですが、字面のとおり、美しさの代名詞であることが想像できると思います。

「ヴィーナスのえくぼ」は腰からお尻のあたりに、背骨を挟むようにしてできるくぼみです。この小さな腰えくぼが、スタイルが良いだけでなく、背中がすっと伸びた姿勢美人の証。後ろ姿美人には欠かせないチャームポイントといえるでしょう。

海外では美の象徴？

この「ヴィーナスのえくぼ」は、日本ではそれほどよく知られてはいませんが、海外では美の条件として考えられているくらいに有名です。モデルや女優など、海外女性の美しいボディをみるときには、腰のあたりに注目してみてください。きっと、「ヴィーナスのえくぼ」を見つけられるはず。

ちなみに、あの有名なファッションブランド、ヴィクトリアズシークレットのエンジェル、つまりトップモデルたちもみんな、「ヴィーナスのえくぼ」を持っているといわれています。このことからもわかるように、抜群のプロポーションには必須のパーツなのです。

日本人にはあらわれにくい？

「ヴィーナスのえくぼ」について調べていると、日本人にはあらわれにくいだとか、日本人で持っている人は少ないだとかいう情報も、ちらほら見かけます。日本人は西洋人と比べて、遺伝的に「ヴィーナスのえくぼ」ができにくいというのがその根拠となっているようです。

しかし、それは「できにくい」というだけの話であって、決して「できない」わけではありません。「ヴィーナスのえくぼ」に必要な筋肉をつけるトレーニングを繰り返し行うことで、努力によって作ることは可能です。

女性だけでなく男性にもあらわれる

女性のパーツとして紹介されることの多い「ヴィーナスのえくぼ」ですが、実は男性で持っている人もいます。ちなみに男性の場合は、太陽神アポロからとって「アポロのえくぼ」と呼ばれます。「ヴィーナスのえくぼ」が腰からお尻あたりにあらわれるのに対し、お尻のすぐ上くらいにできるのが特徴です。

男女問わずセクシーさを感じさせる、「ヴィーナスのえくぼ」そして「アポロのえくぼ」。自分やパートナーにはあるのか、一緒にチェックしてみるのもいいかもしれません。

「ヴィーナスのえくぼ」は、どういった理由によってつくられるのでしょうか？原因についてきちんと知っておくことで、実際のトレーニングへのモチベーションを保ちやすくなります。いくつかの項目に分けてみていきましょう。

遺伝によるもの

「ヴィーナスのえくぼ」ができる理由はいくつかありますが、そのなかでも自分の力ではどうしようもないのが、遺伝です。特にトレーニングをせずとも、生まれつきの骨格や体形などの影響ですでにできている人も一定数います。西洋人にできやすく日本人にできにくいのも、遺伝的な要因が関係しているといえるでしょう。

お尻と背中の筋肉が発達している

「ヴィーナスのえくぼ」は、お尻の筋肉である大殿筋と、背中の筋肉である脊柱起立筋の高低差からできるといわれています。この2つの筋肉がしっかりと理想的な位置についている場合に、このくぼみがあらわれるわけです。

普段から運動をしていたり、体を動かすことが習慣になっていたりしても、必要な部分がピンポイントで鍛えられているかといえば、意外とそうでもないことも。毎日の運動にプラスして、筋トレも取り入れてみましょう。運動が苦手な人も、少しずつでいいので継続することが大切です。

腰回りの皮下脂肪が少ない

筋肉と同じくらい大切なのが、腰回りの脂肪の少なさです。「ヴィーナスのえくぼ」は小さなくぼみなので、脂肪がたくさんあると隠れてしまいます。筋肉がちゃんとついていたり遺伝的に持っていたりしても、脂肪のせいでせっかくの「ヴィーナスのえくぼ」が埋もれてしまっているかも…。

筋肉をつけると同時に、無駄な脂肪も撃退できるように気をつけていきましょう。ないと思っていたのに実はあった！と気づくこともあり得ますよ。

姿勢が整っている

身体を鍛える以外に、姿勢を整えることも必須条件。腰にできる「ヴィーナスのえくぼ」は、背中が丸まっていてはあらわれてくれません。今まで紹介した条件がぜんぶ揃っているのに、姿勢のせいで台無しになってしまうのはもったいないです。

ちなみに「ヴィーナスのえくぼ」を持っている人でも、立っていれば出る、座っていれば出るなど、姿勢によって変わってくるケースがあります。立っていても座っていてもあらわれる、完ぺきな「ヴィーナスのえくぼ」を目指しましょう！

いよいよ、「ヴィーナスのえくぼ」の作り方について説明していきます。基本的な生活習慣にまつわるものからトレーニングまで、方法はさまざま。まずは自分ができそうなものから始めてみてはいかがでしょうか。

食生活を見直す

美しい身体をつくるにあたって何より大事になってくるのは、食生活です。生きるために絶対必要な「食」を整えてはじめて、ダイエットやボディメイクの段階に進むことができます。これは「ヴィーナスのえくぼ」についても同じことです。

忙しい毎日のなかで、ついつい食事がおろそかになっていませんか？この機会に見直してみてはいかがでしょうか。といっても、自炊をはじめたり、栄養バランスばっちりの食事を意識したり、ということをいきなり始める必要はありません。

人それぞれの事情がありますから、がんばりすぎては続かなくなってしまいます。まずは朝ごはんを抜かないようにする、間食の食べすぎに気を付ける、そういった小さなことからでも意識してみてください。

筋トレをする

「ヴィーナスのえくぼ」に必要な筋肉をしっかりとつけるために、継続的に筋トレをすることが大切です。ただやるだけではなく、お尻・背中・腰まわりを鍛えられるように考えて、あらかじめメニューを組んでから始めるのが良いでしょう。

筋トレは量をたくさんこなすのではなく、日々継続していくことが必要なので、無理のない範囲で行うことをおすすめします。はじめは少ない回数からでも大丈夫ですよ。

骨盤のゆがみを整える

骨盤がゆがんでいると、ヒップは下がってきて姿勢も悪くなる…と、あまりいいことがありません。それどころか、そのゆがみのせいでいくら筋トレをがんばってもいまいち効果が出なくなってしまうことも。

骨盤にアプローチすることで姿勢を整え、冷えを改善し、「ヴィーナスのえくぼ」を作るための基礎をつくっていきましょう。そのほか、脚やお腹など、腰まわり以外の部位にも自然といい効果があらわれてきます。

普段の姿勢を意識する

「ヴィーナスのえくぼ」をきれいにみせるためには、美しい姿勢も必須。普段から背筋を伸ばすことで、凛とした印象を与えることができます。そのほかにも、骨格のゆがみが改善されたり、日常のなかで少しずつ筋肉をつけることができたりと、さまざまなメリットが期待できます。

電車に乗っているときや、デスクワークをしているとき、背筋を伸ばしてお腹に力を入れることを意識してみてください。それだけでもだいぶ変わってくるはずですよ！

それでは、具体的な筋トレメニューを紹介していきます。背中、腰、お尻など、「ヴィーナスのえくぼ」のために必要な筋肉を鍛えましょう。自分の弱いところを重点的に鍛えるもよし、美点を伸ばすもよし、自分に合ったやり方を探してみてください。

腹筋

「ヴィーナスのえくぼ」をつくるために大切な筋肉は、大殿筋と脊柱起立筋がメインです。しかし、腰まわりの脂肪を減らすためには、腹筋を鍛えることも必要になってきます。

腹筋はメジャーな筋トレメニューですが、だからこそ間違った方法でやってしまっている人も少なくありません。「完全に起き上がっている」「勢いをつけてしまっている」こんなやり方に覚えのある人は、要注意。

仰向けになってひざを立てたら、おへその辺りをのぞき込むようなイメージでゆっくり身体を持ち上げる。たったこれだけの動きでも効果は十分です。その際、息をしっかり吐くことを忘れずに！呼吸しながら動くと運動効果が高まりますよ。

背筋

背中の筋肉である脊柱起立筋を鍛えることは、「ヴィーナスのえくぼ」をつくるための第一歩。そのため、日常的に背筋を行うのは効果的です。寝そべって行う運動なので、就寝前にベッドの上でやるのもいいのではないでしょうか。

背筋はうつぶせ寝になって行います。頭の後ろで両手を組んでから、下半身には力を入れずに上半身だけをゆっくりと上げます。もう限界というところまで来たら、ゆっくりと上半身を下げてください。この動作を繰り返します。

動作はゆっくりと行うことが大切！上げるときに息を吐き、下げるときに息を吸う、ということも意識してみてください。

ヒップリフト

背中の筋肉と同様、「ヴィーナスのえくぼ」に必要なのがお尻の筋肉である大殿筋。ここを鍛えるために効果的な筋トレがヒップリフトです。シンプルで、一見楽そうにみえてしまいますが、大殿筋を意識して行えばしっかり効きます。

ヒップリフトは、床に仰向けで寝て、ひざを立てた状態で行います。手は楽な位置に置いてから、そのままお尻を上げ、膝とお腹のラインが揃うところで止めてください。その状態のまま深い呼吸をします。これを何度か繰り返しましょう。

ただ上げ下げするだけだとあまり効果が出ませんので、気を付けてください。「ヴィーナスのえくぼ」だけでなく、美しいヒップラインのためにも頑張りましょう。

スクワット

「全身運動」といわれることも多いスクワット。「ヴィーナスのえくぼ」をつくるのに大切なお尻や背中、腰だけでなく、脚の筋肉までしっかり使うことができます。スクワットにはいろいろな種類がありますが、今回紹介するのは「ワイドスクワット」です。

やり方としては、まず足を肩幅の2倍程度に広げて立ちます。つま先を45度程度開いて、ひざの向きも揃うようにしてください。そのまま、お尻がひざの高さと揃うまでゆっくりと腰を落としていきます。このとき、ひざが内側に入ってしまわないように注意。

内ももに効く筋トレですが、お尻を突き出して行うことでお尻にも効果が。「ヴィーナスのえくぼ」と美脚を同時に目指しちゃいましょう！

ドンキーキック

もう1つ、お尻や太ももを引き締めるのに役立つ筋トレがドンキーキックです。四つん這いになった状態で、蹴り上げるような動きを繰り返します。

蹴り上げる脚を90度の角度に保ったままで行ってください。太ももが床と平行になるまで上げたら、そのままキープ。床すれすれのところまで下ろしてから、再び蹴り上げましょう。この繰り返しです。

お腹が下がって背中が反ってしまうと、腰を痛める危険性があるので、腹筋にしっかりと力を入れながら動くように注意してください。

これまで「ヴィーナスのえくぼ」の作り方について紹介してきましたが、その際にいくつか気をつけたいことがあります。注意点を押さえたうえで、きれいな腰えくぼを目指しましょう！

ダイエットでの痩せすぎはNG

「ヴィーナスのえくぼ」は女性らしい、セクシーなスタイルの象徴です。そのため、痩せすぎるときれいに出てくれないこともあります。程よくバランスのとれた筋肉量と脂肪量があってこそ、腰えくぼは映えるのです。

また極度な食事制限は、健康状態だけでなく、お肌のコンディションにも悪影響を及ぼしてしまいます。無理に我慢をしすぎることも、ストレスの原因です。三食しっかりと栄養をとった上で、間食などの不要なカロリーはできるだけカットしていけるように気を付けましょう。

筋トレは負荷の軽いものから

筋トレを行うときには、はじめは負荷の軽いものから行うことが大切です。「ヴィーナスのえくぼ」を作りたいあまり、最初から張り切りすぎてしまっては、なかなか長続きしなくなってしまいます。

負荷の合わないトレーニングを行っていると、姿勢が乱れたり、勢いをつけてやったりと、間違ったやり方にもつながってしまいます。筋トレは毎日の積み重ねです。最初は負荷が軽くても、回数が少なくてもいいので、自分にできる範囲で継続的に続けることを目標にしてみてください。

たんぱく質をしっかりと摂取する

筋肉をつくるのに大切なたんぱく質ですが、意識をしないとどうしても不足しがち。そうすると、筋トレをしているのになかなか筋肉がつかず、「ヴィーナスのえくぼ」もできないという結果になってしまいます。

そのため、普段からなるべくたんぱく質を摂取しましょう。運動前後にプロテインを飲むのもいいですが、食事のなかで肉や魚、卵、大豆製品などをたっぷりと摂り入れるのがおすすめです。いずれにせよ、自分にあった方法をとるのがベストでしょう。

焦らない

「ヴィーナスのえくぼ」は一朝一夕にできるものではないので、焦りは禁物です。これは、そのほかのあらゆるダイエットにも通じることですね。毎日鏡を見るときも、腰えくぼの部分ばかり気にせず全身を眺めることで、日々の成果が少しずつ出ていくのを実感できると思います。

焦りすぎて「がんばっているのに全然できないからもうやめる！」と諦めてしまうのではなく、のんびりと構えてみてください。心の余裕を保つことで、見えてくるものもあるかもしれません。

出典：栄養成分百科（グリコ）『たんぱく質』
https://jp.glico.com/navi/dic/dic_02.html

ではここからは、実際に「ヴィーナスのえくぼ」を持つ芸能人を紹介していきたいと思います。

皆さんに共通して言えることは「普段からとても努力している」ということです。憧れボディを持つ芸能人4名を見ていきましょう。

泉里香

泉里香さんの名前は、「ヴィーナスのえくぼ」と調べるとすぐに出てくるほど。モデルとしてだけでなく、女優としても大活躍しています。スタイル抜群で、憧れる女性も多いのではないでしょうか。

泉さんは、毎日ストレッチをしたり週に数回ハードなトレーニングをしたりと、美ボディを維持するための努力を日々続けているようです。身体づくりをする際には糖質オフを心がけ、栄養バランスも気にかけているとか。

ストイックな姿勢が、あの見とれてしまうほどのボディを作っているのでしょう。「ヴィーナスのえくぼ」が映える背中が美しいですよね。ぜひ見習いたいです。

朝比奈彩

9頭身のパーフェクトボディを持ち、モデル・タレント・女優として活躍する朝比奈彩さんも、「ヴィーナスのえくぼ」の持ち主です。実は朝比奈さん、多いと週に3回ジムに通い、トレーニングをしているとのこと。すらりと長く引き締まった脚は、生まれついての体型だけでなく、努力によって作られたものなのですね。

朝比奈さんは以前出演したテレビ番組で、「お尻に特化したトレーニングをしている」と明かしています。そうして積み重ねたトレーニングが、きれいな「ヴィーナスのえくぼ」へとつながっているのです。

菜々緒

菜々緒さんは、男女問わず見とれてしまう脚線美の持ち主。キックボクシングや加圧トレーニングなど、さまざまな努力をしていることで知られています。ファッションモデルですが、女優としても活動したり、バラエティでは毒舌キャラとして人気だったり、マルチに活躍しています。

セクシーかつヘルシーなスタイルが特徴で、これまでに背中の開いたドレスや水着姿を披露してきました。そしてその腰には、もちろん「ヴィーナスのえくぼ」が…。やはり腰えくぼがあると、ビキニなどの露出度が高い水着はさらに素敵にみえると思います。

長谷川京子

ファッションモデル・女優の長谷川京子さん。かつてはあまりの人気ぶりに、「ハセキョー現象」とよばれる社会現象を起こすほどでした。年を重ねた今もなお魅力的なスタイルで、写真集では美しい背中を大胆に公開しています。

キュッと上がったお尻に、引き締まった背中。40代になってからもキレイを保ちつづける姿勢に憧れますね。長谷川さんはヨガにハマっているようで、自身のInstagramでも美しいポーズを披露しています。あのしなやかなボディは、きっとヨガのトレーニングによって磨きがかけられているのでしょうね。

美しいスタイルの象徴である「ヴィーナスのえくぼ」。遺伝的な要因やもともとの体型ももちろん関係ありますが、努力次第でつくれるものだということがわかりました。

腹筋やスクワット、ヒップリフトなど、さまざまな筋トレのなかから自分に合ったものを選んだり、食生活を見直してみたり、姿勢を意識的に整えてみたり、どんな小さなことでもいいので、まずは始めてみてください。その一歩が、美ボディへと続いていくのです。

お尻と背中を引き締め、美しい「ヴィーナスのえくぼ」を手に入れて、あの有名モデルや女優のパーフェクトボディに近づけるようにがんばりましょう！