話しかけられない人の特徴！そのデメリットや話すきっかけ作りとは？

人に話しかけられない…そんな悩みを抱えている人は、案外多いもの。そして、「話しかけられない」と一口に言っても、実は2つのタイプが存在しているのです。

話しかけられない人は2タイプ

話しかけられない人は、2つのタイプに分かれます。一つは「自分から」話しかけられない人。そしてもう一つは「他人から」話しかけられない人。

文字通りですが、自分から話しかけられない人は、自分発信のコミュニケーションを苦手とし、他人から話しかけられない人は、何らかの理由で他者から声をかけてもらえないという悩みを抱えています。

今回はこの2つのタイプを軸に、人と話すきっかけを上手に作る方法を解説します。

話しかけられないことに悩む人は多い？

人とのコミュニケーションは、自分から話しかけるか、相手に話しかけてもらうかの2つに1つです。両方のバランスが取れているのが理想的ですが、どちらか、あるいは両方を苦手とする人も多くいます。

これを読んでいるあなたも「自分は人から話しかけてもらう方が多いな」とか「自分から声をかけてばかりかもしれない」など、思い当たることがあるのではないでしょうか。

どんなに性格が良くても、笑いのセンスを持っていても、それを知ってもらう機会がなければ他人には伝わりません。「話しかけられない」という悩みは、ひいてはコミュニケーションの入り口を失うことにつながるのです。

話しかけられない人の特徴について解説します。まずは「自分から」話しかけられない人について見ていきましょう。

相手の顔色をうかがいすぎている

必要以上に他人に気を使ってしまう人は、声をかけたくても「今話しかけて大丈夫だろうか」「機嫌悪くないかな」「驚かれたらどうしよう」などと頭の中で考えすぎて、結局タイミングを逃してしまいます。相手の都合を考えすぎない、ある意味図々しい人の方が、自分から話しかけることに長けていると言えるでしょう。

話したいと思った時は「今ちょっといいかな？」とワンクッション置くだけで、十分に気遣いは伝わります。遠慮しすぎず、自分のタイミングを大切にしましょう。

プライドが高い

プライドが高く、極端に失敗を恐れる人は、自分から話しかけることが苦手です。相手につれない態度を取られたり、話が盛り上がらなくて気まずい雰囲気になったら…と考えると、引っ込み思案になってしまうのです。

「コミュニケーションに失敗する＝自分を受け入れてもらえない」という考えがあり、プライドが傷つくようなことを避けているのでしょう。

少し会話が弾まなかったぐらいで、あなたの価値は変わりません。プライドを捨てて素の自分を出した方が、相手もあなたを受け入れやすくなりますよ。

傷つきやすく繊細

他人の態度や言葉に敏感で、傷つきやすい性格の人も、自分から話しかけられません。相手の言葉の一つ一つについて深く考えてしまい、悩んだり疲れたりするのを繰り返すうちに、自然と人とのコミュニケーションが億劫になってしまっている場合も多いでしょう。

対人関係は、いい意味で鈍感になった方がうまくいくこともあります。今すぐに性格を変えるのは難しいかもしれませんが、まずは相手の言葉を100％で受け取ることをやめましょう。あなたが深刻に捉えていることも、相手からすれば何気なく放った言葉なのかもしれませんよ。

自分に自信がない

自分に自信がなさすぎるあまり、「こんな私が話しかけても大丈夫かな」というふうに考えてしまう人がいます。また、話しかけた後に会話をうまく続けられるかどうかも心配の種となり、ああでもないこうでもないとシミュレーションしてからでないと動き出せない人もいますね。

まず認識してほしいのが、「大抵の人は話しかけられると嬉しい」ということです。あなただったらそうではありませんか？親しくない人からわざわざ声をかけられると、自分の存在を気にかけてくれたことが嬉しくなり、承認欲求が満たされます。

そして「会話は生き物」だということも心得ておきましょう。頭でいろいろ想定するよりも、その時々の流れに身を任せてしまいましょう。

続いて「他人から」話しかけられない人の特徴について解説します。自分から話しかけられない人と同様、そこには何らかの原因があります。

機嫌が悪そうに見える

誰だって、機嫌が悪そうに見える人には話しかけにくいものですよね。本人は至って普通であっても、顔立ちや表情などの雰囲気から、「不機嫌そう」と思われてしまう人はいます。

何でもない時に「怒ってる？」「疲れてる？」などと聞かれてしまう人は、このタイプに当てはまるので注意が必要。特に、大人っぽい顔立ちの人や、口角が下がっている人は不機嫌に見られがちです。

雰囲気で損をしてしまうので、意識的に明るく、優しそうに自己演出することを心がけましょう。

個性の強い外見

極端に個性の強いいでたちは、人を遠ざけてしまうことがあります。派手な髪色やメイク、奇抜な服装など、スタンダードから逸れすぎていると「同族しか受け付けないのかも」と思われかねません。特に、会社などのオフィシャルな場では、TPOにあった服装ができているかどうかで、ある程度人格を判断されてしまうことも。

万人から見て話しかけやすいと思ってもらえるような雰囲気を纏うには、ビジュアル面での工夫も必要不可欠です。もし、人から話しかけてもらえない、浮いていると感じているのなら、周囲の人たちの服装やメイクなどに近づけてみましょう。

言葉遣いがきつい

言葉遣いや物言いがきつい人は、怖い印象を与えるため、気軽には話しかけられないでしょう。特に、気が弱い人からは避けられてしまいます。

さらに、言葉遣いだけでなく、会話の中身も周囲に与えるイメージを大きく左右します。ついつい人の悪口ばかり言ったり、「毒舌キャラ」などと自称して誰かをこきおろしたりしていませんか？言葉遣いがきついうえに、悪口を言う毒舌キャラでは、誰も近くに寄ってきてはくれません。

自分の話し方や、会話の内容を客観的にチェックする癖をつけましょう。

笑顔が少なく、暗い印象

笑顔がなく表情が乏しい人や、聞き取れないような声でぼそぼそ話す暗い雰囲気の人は、無意識に他人を寄せ付けないオーラを出してしまっています。会話が盛り上がるイメージがわかないですし、話してもつまらないだろうなと思われているでしょう。それゆえ、なかなか他人から話しかけてもらえません。

人を惹きつけるには、笑顔が不可欠です。そして、自分に興味を持ってもらいたいのであれば、耳を傾けてもらえるような話し方や、人との接し方を身につけなければなりません。

「自分から」話しかけられない人、「他人から」話しかけられない人、あなたはどちらの特徴に当てはまりましたか？次は、話しかけられないことによって生じるデメリットについて考えていきましょう。

周囲とのコミュニケーションが取りづらい

話しかけられないことによって、コミュニケーションの入り口が閉ざされてしまうため、周囲との関係性に大きな影響が及びます。

普段から周囲と円滑にコミュニケーションが取れていると、人の輪にスッと入っていくことができるため、疎外感を覚えることは少ないはず。ですが、話しかけられない人はどちらのタイプも、複数人で盛り上がっている会話の中に入っていくのが苦手です。

「入っていきたいけど、嫌がられないかな」「誰か声をかけてくれないかな」という思いを抱えながらも、1人ポツンと輪から外れていることが多いのです。

孤立しやすくなってしまう

会話の輪に入れずにいると、周囲には「取っつきづらい人」「ノリが悪い人」という印象を持たれ、結果的に孤立してしまいます。

集団の中で「一番下」を決めることで安心感を得る人は多いものです。話しかけられない人は、孤立が深まるにつれてスケープゴートのような役割を背負わされてしまうこともあるでしょう。

不当な扱いを毅然とはねのけるためにも、普段から周囲と積極的にコミュニケーションを取り、自分の意見を堂々と伝えられるようにしておきべきです。

仕事に支障をきたす

コミュニケーションが取りづらいと、当然ながら仕事にも悪影響を及ぼします。

自分から話しかけられない人は、上司や同僚への報告や相談がなかなか切り出せないため、仕事の進行が遅くなりがちです。また、押しが弱いため交渉ごとを苦手に感じる人が多いでしょう。

一方で、他人から話しかけられない人は、重要な情報が伝わってこなかったり、部下から報告がもらえないなどの支障があり、結果的にトラブルに巻き込まれやすくなります。

新たな人間関係が広がらない

話しかけられないことにより、新たな人間関係が広がらず、友達を作るのが難しいというデメリットもあります。大人になると、学生の頃とは違い、自然に友達になる機会がなくなりますよね。自ら新しい場に足を運んで、興味を持った人と積極的に接点を持つことで、人間関係が広がっていくものです。

話しかけられない人は、新たな関係作りをすることが苦手です。今現在のコミュニティから一歩踏み出そうにも、なかなかきっかけをつかめずにいるのではないでしょうか。

ここからは、話しかけられるようになるための方法をご紹介します。まずは、「自分から」話しかけられるようになる方法です。自分に自信をつけるためにも、ぜひトライしてみてください。

まずは挨拶することから始める

自分から話題を振るなんてとてもできないと思うあなたも、挨拶なら気軽にできる気がしませんか？話しかけられない現状を克服するために、まずは挨拶することから始めましょう。

下を向いたり、目を合わさずに小さな声でするのは、挨拶とは言えません。まっすぐに相手の目を見て、明るい笑顔で「おはよう」「お疲れさま」と言いましょう。これが自然にできるようになれば、自分から話しかけることなんて簡単です。挨拶をきっかけに会話が始まるかもしれません。

流行の話題をチェックしておく

みんなが盛り上がっている話の輪の中に積極的に入っていくためにも、流行の話題はマメにチェックしておきましょう。「それ、私も気になってた！」と自然な形で会話に参加することができますよ。

まずは、自分の周りの人たちが興味を持っていそうな話題から拾っていきましょう。女性が多いならファッション、コスメ、スイーツの話題、男性ならスポーツやガジェットの話題などが盛り上がりやすいはず。

また、男女問わず、テレビで話題になっているお笑いのネタは鉄板です。話題の引き出しを増やせば増やすほど、人と話す自信がつくでしょう。

失敗を恐れない

失敗を恐れるあまり、人とのコミュニケーションから逃げてばかりいては、いつまでたっても話しかけられない自分を卒業することはできないでしょう。

初めからスマートに会話ができる人なんていません。たくさんの実践を重ねながら、少しずつ会話力を磨いていくのです。自分から話しかけて「失敗だったな」と思った時は、何が失敗だったのか、どうすればよかったのかを明確にしましょう。それは、次の会話を楽しくするための鍵となるはず。

失敗したり、気まずい思いをすることを恐れず、コミュニケーション力を磨くための材料だと捉えてしまいましょう。

共通点のある人に声をかける

勇気を出して誰かに話しかけるにしても、その勇気は最小限にとどめたいですよね。だったら、その誰かは、自分と少しでも共通点のある人にしましょう。

自分と共通点のありそうな人をリストアップしてみてください。ファッションの系統が似ているあの人、自分の好きな芸能人の話をしていたあの人、共通の友達がいるあの人など、会話が弾みそうな人がけっこういるのでは？

趣味や嗜好が似ている人ほど、会話の波長も合いやすくなります。いざ話してみると、ものすごく気が合うかもしれませんよ。

続いて「他人から」話しかけられるようになる方法を紹介します。親しみやすさを身につけて、話しかけやすい人を目指しましょう。

常に笑顔を心がける

話しかけやすさとは、言い換えれば「親しみやすさ」のことです。親しみやすさと聞いて、あなたは何をイメージしますか？

多くの人は、笑顔を思い浮かべるのではないでしょうか。笑顔とは、単なる感情の表現ではなく、相手に対する承認や受け入れの意思を示すためにも使われます。笑顔を向けられると嬉しくなるのは、自分が認められ、受け入れられていると感じるからです。

話しかけてもらいたいなら、相手に対する受け入れの気持ちを、先に笑顔で伝えておきましょう。いつも笑顔でいると、周りに人が集まってきますよ。

否定的またはネガティブな言葉は使わない

人の話を受けて発言するとき「でもさ」「いや、それは…」など否定から入ってしまってはいませんか？いつも何かを否定したり、ネガティブな発言ばかりしていては、話しかけやすい雰囲気を作ることはできません。また、常に悪口や噂話ばかりを話していると「自分も言われているかも」と思われ、誰も近寄ってこないでしょう。

周囲に「あの人と話すと楽しそうだな」と思ってもらうためには、発する言葉は意識的にポジティブなものを選択しましょう。

話しかけやすい人と仲良くする

身近な人や親しい人の話し方や口癖が移った経験はありますか？一緒にいる時間が長いと、相手から少なからず影響を受けますよね。

もしあなたの身近に話しかけられやすいタイプの人がいるなら、会う時間を増やしたり、できる限り行動を共にするようにしてみてください。意識しすぎなくても何かしらの影響があるはずですが、話し方や人との接し方など、参考になることはどんどん取り入れてしまいましょう。

話の種をまいておく

今まで話したことのない誰かが、自分と同じ趣味があることを知ったら、思わず話しかけたくなりますよね。会話のきっかけ作りとして、普段から自分の趣味や好きなことは公言しておくのがおすすめです。それがふと誰かの耳に入ることで、話のきっかけになるかもしれません。

何より「自分はこういうものが好き」「こんなことに興味がある」と自己開示することによって、話しかけにく人という印象を和らげることができるでしょう。

なかなか自分から話しかけられないあなたのために、話のきっかけになるネタをお教えします。

相談事をする

人を頼りにすることは、距離を縮めるのに実はとても有効な手段です。話してみたい相手がいるなら、相談を持ちかけてみましょう。

親しくない相手にいきなり重ための悩み相談をするのはもちろんNG。相手が詳しい分野や、答えやすそうなことがわかれば、「もしよかったら教えて」と軽めにアドバイスを求めるのが正解です。

人は、頼りにされることで「自分が認められている」と感じるため、悪い気はしないもの。面倒がられないかな…などと考えすぎず、ライトに「教えて」と話しかけてみてくださいね。

仕事の業務連絡

職場の人に話しかけられないなら、業務連絡のついでに雑談に持っていくのがスムーズです。仕事上の連絡が一通り済んだら、「そういえば…」と話を切り出してみましょう。

とはいえ、普段ほとんど話をしたことのない人から急に雑談を振られたら、驚いてしまう場合もあるでしょう。話をするネタは、社内行事や会社の近くの美味しいお店など、わかりやすい身近な話から選んでみてください。

共通の話題を振る

先述したように、共通点のある人にはその話題を振るのが一番です。特に、共通の好きなものや、共通の知り合いの話は盛り上がりやすいはず。

また、「あの人と話をしてみたい」と思う誰かがいるならば、声をかける前に何か共通点を探してみましょう。もし何も見つからないけれど、どうしても話をしてみたい時は、相手が興味を持っていそうなことや、相手が身につけているものについて話を振ってみるのがおすすめです。

自分から積極的に話題の種を見つける姿勢が大切です。その前向きな気持ちは、相手にも伝わるはず。

相手を褒める

褒められて悪い気分になる人はいませんよね。自分から話しかけられない人におすすめしたいのが、相手を褒めること。相手の髪型や服装、特技などを褒めることで、緊張感や警戒心が解けて会話が円滑になります。

ですが、いきなりベタ褒めでは「何か目的があるの？」と逆に警戒されてしまうことも。「それいいね！」「すごいね！」くらいの軽さで声をかけてみましょう。相手の心を開くには、あなた自身がオープンマインドになることと、軽やかでリラックスした雰囲気が大切ですよ。

誰にでも、あまり話をしたくない相手はいますよね。最後に、番外編として「人に話しかけられないようにするためのコツ」をお届けします。

距離を取り近づかない

まず原則として、物理的になるべく遠くに離れることが重要です。話しかけられたくない相手がいるなら、極力顔を合わせないで済むように、行動範囲や時間をずらすようにしましょう。

例えば、同じ職場の人であれば出勤時間をずらしたり、ランチは離れた場所で取るなどして、距離を取れば取るほど、不快な思いをせずに済みます。そのためには、ある程度は相手の行動パターンを知っておく必要があるでしょう。

視線を合わせない

万が一、嫌いな人や話しかけられたくない人と距離が近づいてしまっても、うっかり視線を合わせないよう注意してください。ことごとく目を反らし、相手に取り付く島を与えないことが肝心です。これを徹底すれば、話しかけられないで済むでしょう。

視線を外すときは、わざとらしくならないようにするのがコツです。相手がその空間に存在しないかのように、「気づいていません」という振る舞いをしましょう。

当たり障りのない会話をする

それでも、どうしても話さなければならない状況もありますよね。そんな時は、終始当たり障りのない会話をしましょう。間違っても、相手のパーソナルな話題には自分からは触れないこと。

天気の話題や、その場にいない人の話題などだと、「相手に興味がなく、会話を盛り上げる気もさらさらない」と暗に伝えることができるでしょう。

すぐに話を切り上げる

どうしても耐えられないならば、すぐに話を切り上げてその場を去ってしまいましょう。「用事がある」「電話がかかってきた」など、言い訳はいくらでもあるはずです。どうしても無下にできない相手の場合は、笑顔で「すみません！」とあくまで感じよく振る舞うことをお忘れなく。

また、自分からは発言せずあいづちのみに徹するのも、話を早く切り上げるのは効果的ですよ。