皮肉屋な人の心理
皮肉屋と上手に付き合っていきたい人や対処したい人は、皮肉屋の深い心理を知っておいて損はありません。皮肉屋はどんなことを考え、どういった価値観を持っているのでしょうか。早速解説していきます。
傷付きたくない
実は皮肉屋は、繊細な性格の人や、傷つきやすい人が多い傾向にあります。特に傷つきやすいのが、会話の中で、欠点やコンプレックスを刺激されるような話題が出た場合です。自分が内心気にしていることが話題に出ると、それが冗談やたわいない雑談だったとしても、深く傷ついてしまいます。
そんな自分を守るために、皮肉を言うことで他者を落とし、自分を少しでも優位に立たせようとする人は多くいます。たとえ他人から傷つけられることを言われたとしても、自分が少しでも優位に立っていれば、そのキズは浅く済むだろうと考えているのですね。
過去に欠点やコンプレックスを刺激され深く傷ついた経験があるからこそ、皮肉を言うというやり方で身を守ろうとしている人は、決して少なくないのです。
周りにもっと認められたい
承認欲求も皮肉屋の人が発動しがちな心理でしょう。「シニカルな人って、実は周りに認めてもらいたがり屋だよね」と感じた経験がある人は多いはず。普段澄まし顔で周りに興味を持っていない素振りを見せながらも、皮肉を言うことで注目を浴びようとする姿に、疑問を感じたことがある人は少なくないでしょう。
プライドが高いことも関係していますが、皮肉屋の人は寂しがり屋であり、孤独を嫌う人でもあります。皮肉という形でコミュニケーションを取ることしかできないものの、できることならば人気者として周りから認められ、頼られ、愛されたいと考えているのです。
しかし素直じゃない性格も手伝って、人気者のように愛想を振りまくことはできません。また、心のどこかで「皮肉と言えど正論を言える自分は正しい」という考えがあります。そのため、皮肉で注目を集めつつ、自分の正論に耳を傾け、認めてくれる人がいないか探しているのです。
他人を羨ましいと感じることが多い
他人を羨ましいと感じるのも、皮肉屋に隠された心理です。実は自信がなく、コンプレックスの塊で、普段から劣等感を抱いていることが多いのですが、プライドが高く、素直な性格でもないので、それをストレートに表現することはできません。
そんな抑制された気持ちの中で、「羨ましい」という気持ちばかりが大きく膨れ上がることになり、嫉妬に染まった心を作り上げていきます。
作り上げられた嫉妬心は、皮肉という形で人を攻撃する刃にもなります。素直に相手を認められない自分や、人と自分との差を受け止めることができないため、相手を皮肉ることで蹴落とし、少しでも優位に立って心を落ち着かせようと考えてしまうのです。
人とは違ったことをしたい
中には、人と違ったことができる自分に酔いしれている皮肉屋もいます。周りが盛り上がっているのを冷めた目で見ているのも、「人と違ったことができる自分って素敵」と思う気持ちがあるからです。
皮肉屋の発言を聞いていてわかる通り、その場の空気を無視した発言をしたり、周りが言いづらいことを言うことがほとんどですよね。言い方やタイミングはともかくとして、中には「言いたいことはわかるし納得もできる」と思った経験がある人も多いのではないでしょうか?
本人の心の中には、「周りが言いづらい正論を言える自分は優れている」という優越感があるのです。空気を読むこと、相手の気持ちを考えることが不得意なため、それが周りを不快な思いにさせているとはあまり想像ができません。むしろ「良いことを言った」と内心達成感に溢れていることもあるでしょう。
結果がでないことが怖い
頑張っている人に対して「でも○○って○○だよね」みたいに皮肉る人っていますよね。皮肉屋は人の成功や幸福、頑張りに対して、水を差す発言をよくします。これは、皮肉屋自身の心に「頑張っても意味はあるのだろうか」「どうせ成功や幸せは続かないだろう」というネガティブ思考があるからだと言えるでしょう。
そもそも皮肉屋は、努力して何かを掴むことに一種の恐れを抱いています。
頑張ったところで結果がでないかもしれない、幸せになってもそれは続かないかもしれないと、まだ見ぬ未来に対してネガティブな気持ちを持ってしまうため、つい人の幸福や頑張りを皮肉ってしまうと言えます。
素直になるのが恥ずかしい
皮肉屋は素直になるのが恥ずかしいと思っています。素直になりたいという気持ちは心のどこかであるものの、素直になるのが照れくさい、馬鹿らしいという気持ちが邪魔をしてしまうのです。
また、皮肉屋は100%空気が読めないというわけではありません。自分の皮肉が他人を傷つけていること、人に不愉快に思われていることくらい自覚しています。そもそも皮肉屋は自分を守るためにあえて人を蹴落とす発言をしているため、自覚しながら傷つくことを言っていると言えるでしょう。
そういった事情があるため、いまさら素直になれないという葛藤もあるのです。キャラに合わない、周りから受け入れてもらえなさそうといった不安感が、素直になろうとする自分を妨げているのでしょう。
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