ホイ卒が幼卒に煽られる理由
お昼寝の時間がある
ホイ卒煽りの定番ともいえるのが、「怒りのお昼寝タイム」といったお昼寝に関するネタです。実際に保育園と幼稚園の大きな違いの1つとして「お昼のタイムの有無」があることは、先ほども紹介しましたよね。
保育園は幼稚園と違って長時間子どもを預かる必要があります。だからこそお昼寝の時間は、保育園に滞在している間をご機嫌に過ごしてもらうためにも欠かせないカリキュラムです。特に0歳から2歳の子どもは睡眠中に記憶の整理をするという説もあり、脳の成長にとっても必要なものなのです。
それでも大人の感覚で考えると、お昼寝はサボっているイメージと結びついてしまいますよね。2ちゃんねるの利用者もお昼寝は乳幼児に必要なものと十分理解しつつも、煽るネタとして「お昼寝してサボってる」「のんびりしている」といった印象を持ち出しているのでしょう。
勉強時間の長さが違う
詳しくは後述しますが、幼稚園と保育園には教育機関か否かの違いもあります。幼稚園は教育機関と定められているため、働くには、小学校の先生と同じように「教諭」と名のつく幼稚園教諭の資格が必要です。だからこそ、幼稚園は午前と午後にそれぞれ幼児教育のプログラムが用意されており、勉強に対して直接的なアプローチが成される場合がほとんど。
一方、保育園は遊びを通してさまざまなことを学ぶことを重視しています。そのため、ひらがなや計算の勉強といったことはせず、「絵本を読んでひらがなを学ぶ」「給食のメニューから数を学ぶ」などの間接的なアプローチがほとんどです。
いずれもひらがなや計算について学んではいるのですが、保育園の場合は授業という形での学習はしないので、どうしても「ホイ卒は全然勉強していない」とネタに使われてしまうんですね。
小1時点での学力の差
幼稚園の場合はそれぞれが独自の教育方針をもっています。例えば英語教育に力を入れている幼稚園では外部講師として海外の先生を招いたり、幼い頃の爆発的な記憶力を活かしたいと考えている幼稚園では、フラッシュ暗算やカードを使った暗記など、大人が驚いてしまうような勉強に取り組んでいることもあります。
それに対して保育園児は、天気が良ければ1日の大半を園庭遊びで過ごすことも。以上のことから、小学校1年生として入学した時点で、幼卒とホイ卒の学力の差が生じてしまうこともないとは言えませんよね。
この学力の差は小学校入学後に十分取り返せるレベルなのですが、2ちゃんねるで高学歴の相手をなんとかして煽りたいと考えている人は、「幼少期の貴重な勉強時間を無駄にしたホイ卒」という目で見てしまうのでしょう。
なんとなくレベルが低いイメージがある
最後の煽られてしまう理由はかなり感覚的ですが、「なんとなくホイ卒はバカが多いイメージだから」というもの。確かにここまで紹介した園内での過ごし方やお昼寝の有無を考慮すると、幼卒はエリートを目指して日々努力を重ねており、ホイ卒はのほほんとした生活を送っているようにも見えます。
しかし、就学前の過ごし方についての考え方は本当に人それぞれ。「勉強のスタートは早い方がいい」「大器を晩成させるには幼い頃からの努力が必須」と考える人もいれば、「小さいうちから勉強ばかりでは楽しくない」「いずれ勉強を頑張るためにも、それまでにいっぱい遊んでおくべき」と考える人もいます。
幼卒VSホイ卒で競うのではなく、それぞれのいい点や悪い点を客観的にみて、寄り添って生きていけるのが一番かもしれませんね。
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