そもそもカクテル言葉って何なの?
カクテル言葉は、見た目、味、アルコール度数、歴史など、様々な要素から紡ぎ出されていて、知れば知るほど深みを感じます。直接的に言えない言葉を秘め、象徴的な意味を持たせるためにカクテルに与えられた言葉、それがカクテル言葉なのです。
今回は、様々なシチュエーションに適したカクテル言葉を解説していきます。どんなシチュエーションでどんなカクテルをオーダーすればいいのかというポイントを押さえながら、おすすめのカクテルを紹介していきます。
カクテル言葉の歴史
カクテル言葉の歴史は、それほど古くはありません。目立って使われるようになったのは、20世紀初頭のことで、カクテルをより楽しむために作られたものだと言われています。
20世紀初頭というと、アメリカ合衆国では禁酒法が施行され、多くのバーテンダーがヨーロッパに移住した時期でもあります。カクテルそのものはアメリカ発祥ですが、この時期にヨーロッパに輸入されるようになり、バーでカクテルを楽しむ文化が広がりました。
ですから、カクテル言葉の由来は諸説あります。それこそ、カクテル一つに複数のカクテル言葉が当てられているものもあるのです。色や香り、度数など、カクテルが持つ様々な特性から、自分の求めるカクテル言葉を探してみましょう。
覚えておきたいカクテルの作り方
バーやレストランなどに行った時には、飲みたいカクテルをオーダーすれば済みますが、自分で作ることももちろん可能。材料を揃えて、作り方によっては器具も揃えてセルフで作ることで、カクテル言葉も相手に伝えやすくなるでしょう。
セルフでカクテルを作りたい時に覚えておきたい作り方は、「ビルド」と「シェイク」。
ビルドは、材料をマドラーで混ぜるだけといったシンプルな手法。主にロングタイプのカクテルで使われます。シェイクは、シェーカーという器具に氷と材料を入れ、振って(シェイクして)作る手法です。よく冷えたショートタイプのカクテルで使われます。
他にも、「ステア」や「ブレンド」といった作り方もありますが、技術が必要になる面もあるので、とりあえずビルドとシェイクを覚えておきましょう。
カクテル言葉の使い道
カクテル言葉は、その意味と、伝える相手が肝心。誰かにカクテルを差し出す場合もあるでしょうし、自分への気付けとして飲む場合もあるでしょう。
誰かにカクテル言葉を贈る場合には、相手がカクテル言葉の知識を持っているのかいないのかを把握しておく必要があります。また、自分が飲むカクテルの意味をメッセージとして誰かに伝えたい場合も、相手にカクテル言葉の知識があるかどうかを探ってみましょう。
もしも相手に知識がない場合は、意味合いを添えながら贈ることもできますよね。相手の知識が豊富な場合は、誤解を招くような意味合いのカクテルを選んでしまう危険性を避けるためにも、充分注意してカクテルを選ぶようにしましょう。
恋でも友情でも、人から人へ、気持ちをそっと伝えることができるのが、カクテル言葉です。誰かに向けたものでも、自分に向けたものでも、その意味がしっかり届くことを目的としましょう。