そもそも好きとはどんな意味?
好きとはどのような気持ちのことを指すのかわからない、あるいはわからなくなってしまった人のために、好きという気持ちについて解説します。
まずは好きとは何なのか、その意味や定義についておさらいしましょう。
「好き」の意味と定義
「好き」とは、「気に入ること」や「惹きつけられること」を意味する言葉です。人や物事を肯定的に捉える際に使います。「好き」の反対は「嫌い」で、否定的な意味合いで使うことがほとんどです。
人に対してだけでなく、例えば食べ物や色、動物、音楽などあらゆるものに対して日常的に使うため、「好き」とはかなり幅広い物事に使えるありふれた言葉であるとも言えるでしょう。
「好き」は恋愛感情以外にも使う
人に対して使う「好き」は、恋愛感情を表すためだけでなく、様々な関係性において登場する言葉です。例えば「うちの上司は面倒見がよくて好き」「お母さんが好き」「友達大好き」など、普段関わりのある相手になら誰にでも使うことができますよね。
この場合、同じ「好き」でも「好きだから付き合いたい」の「好き」とはまったく違った感情です。だからこそ、恋愛における好きとはどういう気持ちのことをいうのか、よくわからなくなってしまうのかもしれません。
恋愛における「好き」は理由のない感情
例えば食べ物に対するの好きの場合、「味が好み」「食べやすい」「食感がいい」など好きな理由を簡単に挙げられるのではないでしょうか。ところが、恋愛感情の「好き」は自分でも説明ができないものであることがほとんどです。
自分でもなぜ好きなのかわからないけど、恋に落ちてしまった。このように、恋愛における「好き」には説明できる理由がなく、一般的な「好き」とは違う特別な感情であることが大きな特徴と言えるでしょう。
好きとはどんな気持ち?わからない原因と心理
好きとは何なのかわからないのには、それなりの理由があるはずです。言葉ではうまく説明できないとしても、恋する男女は好きという気持ちに自分で気付くもの。それがなければ恋愛関係に発展することは難しくなってしまいます。
そこで、好きとはどういうことかがわからない原因や心理を探っていきます。
恋愛経験がない
そもそも恋愛経験がない人は、人を好きになる感覚がわからないのも仕方のないこと。恋愛経験とは、交際の経験ではなく恋をした経験、つまり片思いも含め誰かを好きになった経験を指します。
初恋すら知らないまま成長する人は意外と少なくありません。恋愛経験がなければ当然「あ、これは恋だ」と自分で気付くことは難しいでしょう。
恋愛経験がかなり昔のこと
恋愛経験はあるけれどかなりご無沙汰…という場合も、恋する感覚が鈍ってしまっている可能性が高いです。「好きってどういうことだっけ?」と忘れてしまうのですね。
長年恋愛から離れている場合、恋のアンテナも閉ざされてしまっているのではないでしょうか。実際のところ好きはおろか、ときめくようなこともしばらくないという人は少なくないのです。
過去の恋愛にトラウマがある
恋愛経験がないわけではないけれど、その過去の恋愛がロクでもないものだったせいで、自分で人を好きになる気持ちをシャットダウンしてしまっているケースもあります。
付き合っていた相手が浮気性やDV気質だったとか、ひどい仕打ちを受けた場合、恋愛に関していい思い出がないため、新しい恋愛にも臆病になってしまうのです。
ただしこの場合でも、好きとはどういうことなのか知りたいという気持ちを持っているのなら、過去から前に進み始めていると言えるでしょう。
相手から好かれる恋愛が多い
付き合った経験はあるけど、自分から好きになったことがないという、ある意味羨ましいモテ人間の中にも、好きとは何なのかわからないと悩む人はいます。
相手に好かれて流されるように付き合うけれど、結局その人を好きになれずに終わる恋愛を繰り返している人です。どれも能動的な恋愛ではないため、いつも物足りない感じが残ってしまうのでしょうね。これでは、いつまでも好きとは何かわからない恋愛になってしまいます。
相手のことが好きかわからない時の気持ちの確かめ方
気になる人が好きな人へと変わる場合もあれば、他の人たちと同じ存在へと戻る場合もあるでしょう。「これは好きってことなのか?」とよくわからなくなった時に、自分の気持ちを確かめる方法をご紹介します。
目が合うとドキドキする
好きな人とは目が合うだけでドキドキするものです。ドキドキしすぎて目を見ることさえできないという人もいるのではないでしょうか。
気になる人と目が合った時にどんな気持ちになるか確かめてみて下さい。他の人なら平気なのにその人と目が合うとドキドキと心臓が高鳴るなら、好きという気持ちの表れだと思っていいでしょう。
気づいたら目で追ってしまう
好きとは何かわからなくなっている状況では、その前段階の「気になる」すらわからないことも。その場合は、無意識のうちにやっている行動に注目してみましょう。
気になる相手がいると、ついついその人のことを目で追ってしまうものです。やたらあの人のことばかり見ている自分に気付いたら、それは恋の始まりなのかもしれません。
一緒にいない時でも相手のことを考えている
気が付くと、あの人のことばかり考えている。頭にふと顔が思い浮かんでしまう。これも無意識のうちに相手を意識してしまっていることの表れですね。
一緒にいない時間も特定の人のことばかり考えてドキドキしたり切なくなったりする場合、それは恋の可能性が高いです。好きとは相手のことを想う気持ちですので、いつも心の中にその人がいるなら間違いないでしょう。
相手から連絡が来ないか気になってしまう
連絡先をお互い知っている場合、連絡が来ないかなと気になって携帯を何度もチェックしてしまうことがあります。でもどうでもいい相手に対してはそんなことはしないはず。連絡が来ないかと気にするのは好きな気持ちがあるからなのです。
そして、連絡が来たらドキドキしながらメッセージを開くなら確実に好きでしょう。好きな人からの連絡で一喜一憂するなら、もう恋に落ちている証拠です。
好きかわからない時の気持ちの確かめ方《続き》
相手が目の前にいなくても、自分の気持ちと向き合ってみると見えてくるものです。これから挙げる内容について自分自身で考えてみて下さい。もし該当するなら、相手のことを好きになっていると言えるでしょう。
相手と二人きりになりたいか
よほどの遊び人でもない限り、好きでもない異性とわざわざ二人きりになりたいとは思わないでしょう。気になる相手と二人きりになるシチュエーションを想像してみて、嬉しいと感じる気持ちがあるなら好きになっている可能性は高いです。
好きな人とはもっと近づきたい、親しくなりたいと願うのが自然な感情です。二人きりになれるチャンスが訪れれば、相手との距離が近くなり願いが叶う可能性がありますので、好きなら二人きりになりたいと思う気持ちがあるはずです。
相手に触れたいと思うかどうか
好きな人には近づきたいと思いますし、さらに触れたいという願いも出てくるもの。好きとはどういうことかわからなくなるほど恋愛から遠ざかっている場合でも、好きでもない相手に触れたいと思う人はあまりいないでしょう。
手を繋ぎたい、抱きしめたいといった気持ちを抱くのであれば、相手を好きになっていると考えられます。相手がそばにいる時だけでなく、離れている時も想像してみるとわかるはずです。
他の異性に対する思いと差があるか
ただ人恋しくて異性なら誰でもいいという欲求不満な状態の場合は、近づきたい、触れたいなどの感情を誰に対しても抱いてしまうこともあります。それでは好きかどうかはわからないため、その人への思いと他の異性に対する思いに差があるかどうかを確認してみましょう。
特に差がない場合はただの欲求不満ですが、触れたいと思うのが特定の人だけである場合は好きと思っている可能性が高いです。
相手が他の人と付き合うことを考えると辛いか
さらに、「好き」には独占したいという気持ちが含まれることも多いです。そのため、嫉妬心があるかどうかを確認するのも一つのポイントとなるでしょう。
気になる相手がもし他の人と付き合うとしたらどんな気持ちになるか考えてみて下さい。もし相手を好きなら辛いと感じるでしょう。別に平気な場合は、恋愛での好きとは違う友情などの気持ちを抱いていると思っていいでしょう。
男女別!好きになった瞬間エピソード【男性編】
人を好きになるには様々なきっかけがあることがわかります。そして好きとは何かわからないという人でも、エピソードを読んでキュンとするなら恋ができる感性を持っているということ。では、男性編から見ていきましょう。
見た目がタイプだったとき
「一目ぼれなんてないと思っていたのに、最近めちゃくちゃタイプの女性に出会ったんです。もう会った瞬間射抜かれた感じでしたね。好きとは見た目から入ることもあるんだなあって。」(25歳/男性/営業)
出会った瞬間恋に落ちるという一目ぼれを経験すると、不意打ちを食らったような気持ちになる人が多いようです。好きになるハードルが低い人の場合は珍しくないようですが、好きとは何だろう?と難しく考えている人にも、このような出会いが訪れる可能性はあるのです。
いい香りがしたとき
「何とも思っていなかった女性と偶然身体が近づいたときに、ふわっといい香りがして。それで、意識するようになってしまいました。ニオイフェチじゃないですけど、惹かれる香りって忘れられないんですよね。」(28歳/男性/経理)
女性の香りに惹かれる男性は多く、香りがきっかけで恋に落ちることも珍しくはありません。本能を刺激されて、香りとともにその女性を求めてしまうようです。そして気付いたら好きになっているのですね。
一緒にいて楽しいと思ったとき
「話も合うし笑顔が可愛くて、一緒にいるのが楽しかったんです。恋愛の好きとは違うのかな?とか思ってたんですけど、もっと一緒にいたいって思うようになって。気付いたらその女性のことを考えちゃってるんで…。」(26歳/男性/公務員)
この男性のように、はじめは好きとは違うと考えていたけれど、じわじわと好きになっていくケースもあります。楽しい時間を共有できる相手には誰でも惹かれるため、恋だと気付くのに時間がかかることはあるでしょう。
好きとは思わなかった相手のギャップを知ったとき
「男勝りで別に好きとは思っていなかった職場の同僚が、実はめちゃくちゃ家庭的だし優しい人だと知って、一気に好きになりました。子供のいる先輩のフォローとか率先してやってたりして。ギャップにやられましたね。」(28歳/男性/広報)
一目ぼれとは逆に、この男性のように最初は好きとは思っていなかったのにギャップを知り好きになるパターンもあります。ギャップの振り幅が大きいほど一気に恋に落ちやすいようです。
男女別!好きになった瞬間エピソード【女性編】
優しくされたとき
「優しい男性に弱いです。この前も、仕事が終わらなくて一人で残業してたら先輩が優しくフォローしてくれて。仕事なのにドキドキしちゃってやばかったです。」(27歳/女性/事務)
男性に優しくされると好きになってしまうという女性は少なくありません。特にピンチの時に助けてくれたり弱っている時にフォローしてくれたりすると、ヒーローのように見えるのかもしれませんね。
自分だけ特別扱いされたとき
「部活の先輩を好きになってしまいました。いつもはそっけないんですけど、私にだけ丁寧に教えてくれるし優しいんですよね。他の子と明らかに対応が違うし、特別扱いされてる感じがして、ドキドキしちゃいます。」(17歳/女性/高校生)
自分だけが特別扱いされていると好意を感じますよね。このように、相手からの好意がきっかけとなり惹かれるパターンも多いです。もしかして好かれているのかな?と思い始めると意識してしまうのでしょう。
真剣な表情を見たとき
「いつもムードメーカーでおふざけキャラの男友達だけど、スポーツをやってる表情がカッコよく見えてしまって。ドキドキが止まらなくなって、好きとはこういうこと?って思いました。まさか男友達のことが好きとは…。」(23歳/女性/販売)
こちらもギャップに惹かれたパターンですが、いつもと違う表情にドキッとしてそのまま恋するケースもあるでしょう。いつ誰を好きになるかわからないものですね。
好きとは思わなかった相手のいいところが見えたとき
「いつも偉そうで不愛想な店長のことが苦手でした。全然好きとは思えなかったんですけど、実はすごく努力家で私たちのことも大切に考えてくれていたんです。それを知ってからは店長に対する見方が変わって、男性としても意識するように…。」(20歳/女性/飲食店勤務)
このように、好きとは思わなかった相手のいいところを知ったのが恋愛のきっかけになることは多いです。人としてだけでなく異性としても惹かれるのは自然なことかもしれません。
好きかどうかわからないときの対処法
相手のことを好きかわからなくなったら、次のことを試してみて下さい。好きとは違うのか、それともやっぱり好きなのか、自分の気持ちが少し見えてくるはずです。
相手と過ごす時間を増やしてみる
好きとはどういうことかわからないと悩んでいる時は、相手のことがまだよく見えていないものです。よくわからないから頭で色々と考えすぎてしまうのかもしれません。
あまり難しく考えずに、もっとその人と一緒に過ごしてみてはいかがでしょうか。一緒に過ごすうちにどんどん相手のことを好きになり、はっきりと好きだと思えるようになります。もしくは過ごすうちにやっぱり好きとは違ったと思うかの、いずれかが決まってくるでしょう。
逆に少し距離を置いてみる
もし一緒にいる時間が十分にあったり近しい関係だったりするなら、会わない時間、連絡しない時間を作り距離を置いてみることをおすすめします。
会えなくて寂しかったり相手のことをしょっちゅう考えたりする場合は、好きになっているのでしょう。逆に距離を置いても平気で、相手のことを忘れてしまうくらいなら、好きとは違うということになります。
友人に相談する
恋愛の感覚が鈍っているせいで好きなのかわからない場合は、信頼できる友人に相談してみるのもいいでしょう。人に話しているうちにこんがらがっている気持ちが整理されますし、客観的に見てもらうことで好きなのかどうか判断できる可能性があります。
「それは恋だよ」「好きとは違うんじゃない?」などと言ってもらうことで、自分でも冷静にわからなくなってしまった気持ちと向き合うことができるでしょう。
「好きとは何?」ということにこだわりすぎない
好きかわからない、好きとはどういうことだろう…と悩み始めると余計に頭の中がぐちゃぐちゃになってしまいます。そもそも、恋愛は頭で考えてできるものではありません。難しく考えるよりも、自分の気持ちに素直になることの方が大切です。
好きとは何だろうと考えてわからなくなっている場合は、一旦休憩して頭をほぐしたほうがいいかもしれませんね。
好きとは言えない…さりげなく好意を伝えるには?
でも、人が人を好きになるかどうかには、相手の好意が見えるかどうかが大きく影響します。好きとは言えない人も、次のような方法で好意を見せることで両想いのチャンスを掴みましょう。
自分から連絡したり誘ったりする
相手のことをさらに知り距離を縮めるためにも、連絡を取り合ったり遊びや食事に出かけたりすることは大切です。付き合っていなくてもできることですので、連絡や誘いは自分からするようにしましょう。
親しくなることで、次のステップにも進みやすくなります。
一緒にいて楽しいと伝える
「一緒にいて楽しい人が好き」という人は多いです。そして、自分と一緒にいて楽しんでくれる人にも惹かれます。二人で楽しい時間を分かち合うことで距離が縮まりますし、楽しいと伝えることで相手は自信を持てるようになるでしょう。
好きとは言えなくても「一緒にいて楽しい」と伝えることができれば、さらに親しい関係になれる可能性が高いのです。
ボディタッチをする
口下手な人は、さりげないボディタッチでお互いの距離を縮める方法もあります。並んで歩く、座るなどの場面では、身体が触れるくらいの距離感を保つといいでしょう。
あまりベタベタ触ると引かれてしまいますので、触れるのは時々手や肩などに。仲良くなってきたら思い切って手を繋いでみてもいいかもしれません。
積極的に褒める
「一緒にいて楽しい」の他にも、「優しいよね」「面白いね」「可愛い」など相手のことを褒めるのは効果的です。自分のことを認めてくれる相手には好意を持ちやすいですし、雰囲気もよくなります。
ダイレクトな「好き」は恥ずかしくて言えなくても、「その髪型好き」とか「そういう真面目なところ好きだなー」という言い方で好意を小出しにするのもおすすめです。
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