「一人エッチ」に関する専門家の意見やアドバイス
「一人エッチ」をしている女性ってどれくらいいるの?
他人の「一人エッチ」事情について知りたくても、女性同士ではなかなか話題にしづらいでしょう。実際のところ、「一人エッチ」を習慣にしている女性はどのくらいいるのでしょうか。『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』(宋美玄)には、以下のような記述があります。
「『マスターベーションをしたことがありますか?』 とある調査でこう問いかけたところ、男性は『はい』と答えた人が大多数を占めているのに対して、女性は経験者が最も多い30代でも、全体の約半数程度でした。
(表・略)
各年代を合わせても半数近くの女性は、マスターベーションをしたことがないと答えています。特に経験が少ないのは、10代です。男性の大多数が初体験以前にマスターベーションを経験するのに対して、女性はセックスで性的快感を知ってから初めてマスターベーションを覚える傾向にあることが、この数字からもよくわかります。
また、マスターベーションを行う頻度を、20~40代の男女別に調査したところ、『週1回』~『ほぼ毎日』と答えた人が男性では全体の3分の2を占めたのに対し、女性では3分の1程度でした。女性で最も多かった回答が『年数回程度』であることからも、日常的にマスターベーションを行う習慣がある女性はとても少ないという実情が浮かび上がってきます。
このような結果の背景には、女性が性欲を持つこと、それを解消するためにマスターベーションを行うこと自体を”いけないこと”と感じ、後ろめたく思う風潮があります。21世紀に入って何年も経っているというのに、いまだこうした考えが根強いのはとても残念なことです。」
やはり男性は当たり前のように一人エッチをしているのに対し、女性の場合、習慣にしている人は少ないようです。女性が性欲を持ったり、それを解消するためにマスターベーションしたりするのを「いけないこと」だと感じる風潮が、まだまだ根強いのかもしれません。
一人エッチでイキやすい身体作りをしよう
彼とのセックスでなかなかイケないことに悩んでいる人は、一人エッチをしてみてはいかがでしょうか。一人エッチでは、自分が感じるポイントを確認できるため、彼とのセックスに活かすことができるかもしれません。『ずっとずっと愛し合いたい』(宋美玄)には、以下のような記述があります。
「(前略) 私はセックスレスの時こそ、マスターベーションをしたほうが良いと思っています。セックスの代替手段としてではありません。自分の性欲を意識するため、イクことを忘れないために、マスターベーションは大切なのです。 自分の好きなやり方で快感を身体に覚えさせると、パートナーとのセックスでもイキやすくなります。単にセックスを復活させるだけではなく、気持ちいいセックスをしたくありませんか?
クリ派の場合は、マスターベーションでも、ブレンド・オーガズムにチャレンジしてみるのもいいでしょう。その場合は、クリトリスを刺激して、オーガズムに達する直前に膣内に指を挿入し、Gスポットを軽く押します。実は、それ(だけ)でイケるものです。 指が難しいようであれば、クリトリスと膣のどちらかにアダルトグッズを利用してみましょう。ローターでクリトリスを刺激するか、バイブレーターを膣内に挿入する。どちらもハードルが高く思えるかもしれませんが、昨今のアダルトグッズは女性のニーズに応えたきめ細やかなつくりのものがどんどん増えてきています。ネット通販などで買いやすいし、大きさや強さなど、自分の好みに合うものがきっと見つかります。
自分でイクことができれば、パートナーにも的確に伝えられるようになるはずです。」
このように、一人エッチでは、性欲処理ができるだけでなく、感じやすいポイントを開拓したり、イク感覚を身体に覚えさせたりすることができるようです。イク感覚を身に付けられると、セックスをするときにも感じやすくなるでしょう。
<参考文献>
『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』(宋 美玄)