話が通じない人に共通する特徴とは？原因や対処法なども徹底解説！

同じ言葉でも男女で感じ方が違う

男性にとってそんなつもりではない発言でも、それを聞いた女性には「どうしてそんな言い方をするの？」と受け止められてしまい、話が通じないというのはよくあることのようです。これは、上下関係であっても、恋愛関係であっても、様々な間柄で起こることのようです。『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』（五百田達成）には、以下のような記述があります。

「（前略）つまりは、『なぜわかってもらえないの？』『どうしてこの人とは話が弾まないんだろう？』『どうしても苦手な人がいる』……そんなみなさんの悩みを解決することで、人間関係を『まろやか』に変えるお手伝いをしているのです。僕は、自分のことを、人と人との『通訳』のような存在だと思っています。

なぜ、言葉が通じる相手に対して通訳が必要なのか不思議に思うかもしれません。それは、僕たちの心の中にある〝気持ち〟というものには、『言葉だけ』『態度だけ』では伝わりにくく、誤解されやすい、困った性質を持っています。

たとえば、男性の上司が部下の女性に『これ、簡単だからやっておいて』と仕事を頼んだとします。部下の女性はどのように感じるでしょうか。上司のほうは、『『君にとっては』簡単な仕事だから、短い時間で片付けられるはずだよ。お願いね』という気持ちで言っていたとしても、これではまるで伝わりません。それどころか、『君にはこれくらい簡単な仕事がお似合いだ』と言われたような気分になる女性さえいるでしょう。
これは、男性が女性に通じない言葉の使い方をしているのが問題です。

また、もう少し複雑なパターンもあります。彼氏が彼女に『今までどんな男性とつき合ってきたの？』と聞いたとします。彼女のほうは、過去の彼氏について忘れてしまっているので、そのまま『よく覚えてないんだ』と答えます。彼氏はどう感じるのでしょうか。思い切って質問したのに、明確な答えをもらえなかったことで、聞く前よりもっともっと不安になります。つき合っている間、何度も同じ質問を繰り返してしまうかもしれません。
これは、女性が男性の思考回路を理解していなかったことが原因です。」

このように、少し言葉を省略しただけだったり、聞きたいことを率直に訊ねたりしただけでも、男女間では誤解が生じるケースがあるようです。背景を補足したり、感情を声色にのせて話すようにすると、上手く伝わるのではないでしょうか。

男性脳の話し方と女性脳の話し方の違い

男性と女性とでは、根本的に会話する際の脳が違うという説があります。それが原因で、話し手はこれくらいの単語があれば十分だと思っていても、聞き手には情報不足で伝わらないことがあります。『男女脳戦略。――男にはデータを、女にはイメージを売れ』（メンタリストDaiGo）には、以下のような記述があります。

「会話に見る男性脳、女性脳の違いをもうひとつ。名詞だけで会話ができるのが女性脳で、動詞が出てこないと会話が続かないのが男性脳という特徴を挙げておきましょう。例えば、『ねえねえ、前に話した同僚の〇〇ちゃん、いるじゃん——』こう言われただけで、その〇〇ちゃんが何をして、どんなことを言って、どうなって、今どうしてる——まで一気に話が広がって、そのまま会話に突入できるのが女性脳の特徴です。『〇〇ちゃん』という名詞さえあれば、それだけで話が広がるのが女性脳同士の会話なのです。

相手に共感して、相手の話したいことを想像しながら会話ができる女性脳だからこそ、名詞ひとつから話を拡大できるのです。

男性脳は最初の段階で、『〇〇ちゃんがどうだった』『〇〇ちゃんがこう言った』『〇〇ちゃんが誰と歩いていた』というところまで説明がないと、会話が成り立ちません。『名詞＋動詞』という文章の理論、文法というシステムに沿っていないと理解できないのです。だから、男性脳の人は女性脳の人と会話をしていると、『え、〇〇ちゃんがどうしたって？』『誰といたって？』『なんて言ったの？』と、すべて聞き返すことになってしまいます。

全部を言わなくても察してほしい。なんでわからないの、というのが女性脳であり、最初に言ってくれなきゃわからない。最後まで言ってくれなきゃ通じないのが男性脳なのです。」

このように、女性は会話の雰囲気で、結末を予想しながら話したり聞いたりできるのに対し、男性には文法通りに話さなければ、同じ話でも理解してもらうのは難しいようです。「話が通じない」という問題は、相手によって話し方を変えると解決できそうです。

＜参考文献＞
『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』（五百田達成）
『男女脳戦略。――男にはデータを、女にはイメージを売れ』（メンタリストDaiGo）